Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    Senpai1E

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 7

    Senpai1E

    ☆quiet follow

    イチャイチャしているだけでヤマもオチもない🦊と👹の話です
    ※ナチュラルに同棲してる

    #FoxAkuma

    ぽつぽつ。そう聞こえた気がして片手を伸ばしてみると冷たい雨が降り始めていることに気が付いた。久しぶりにミスタとの外出だってのにツイてないな。

    「ミスタ、これは相当降るぞ、家まで走るか?」
    「げっ、天気雨かよめっちゃ晴れてんのに。まあ濡れて困るもんもないし歩いて帰ろうよ」

    おそらく二人揃ってずぶ濡れになると思うが、ミスタが良いなら良いか、そう思って他愛ない話を互いにしながら歩いた。

    「そういえば日本ではこの天気のことを狐の嫁入りと呼ぶんだ」
    「狐の嫁入り?狐が結婚したら雨が降んの?」
    「そういう訳ではないと思うがことわざの一種だろうな」

    少しミスタが悩んであっ、と声を上げた。
    「そういやさ、猿の誕生日とも言うよね」
    「確かにな。そう言われてみれば変な感じだな」
    「だね、どっちもオレらと縁がある」
    「なら今日は狐と猿の結婚記念日にしようか」

    軽いジョークを言ってみればミスタは軽快に笑った。
    「オマエ鬼なのに猿でいいの?」
    「それで言ったらお前も狐じゃないだろう。それに鬼と人の結婚だと冥婚になるぞ」
    「鬼と人の冥婚記念日ってコト?」
    「最早原型を留めていないな」

    雨に降られて濡れ鼠になりつつ二人で笑いあう。家に着いた頃には服が搾れるくらいになって、玄関でミスタはへっくしょん、と大きなくしゃみをした。
    「大丈夫か?大分体も冷えただろう早くシャワーを浴びた方がいい」
    「ん、そうする」

    2,30分して彼がバスルームから真っ白なタオルを首に掛けつつ出てきた。
    「出たよ~ヴォックスも入ったら?」
    「ああ、ただその前にまたちゃんと髪を拭いてないだろう。拭いてあげるからおいで」
    そう言って呼ぶと彼は素直にこちらへ歩いてきてソファを背もたれにして足元に座った。タオルを手に取り水気を丁寧にふき取っていると彼はだんだん眠くなってしまったようで少し寝ては起きてを繰り返していた。

    そろそろ乾いたかと思い声を掛けようとすると急にふふ、と笑い出した。なにか面白がることをしただろうか心当たりが全く無いものだから不思議に思っているとタオルを自分の頭にかけて此方を向いた。

    「ねえこれこうするとさ、真っ白でウエディングベールみたいじゃない?」

    眠くて頭があまり回っていないであろう目の前のあまりにも可愛い恋人の発言に天を仰いだ。こんなに可愛い生き物がいて本当にいいんだろうか。

    「う゛ぉっくす~?どーしたの?」

    強い衝撃で黙ったことに疑問を持ったのか眠たさに満たされた声で話しかけてきた。
    「なんでもないよ、もう眠たいならベットまで連れて行こうか?」

    こくりと頷いた彼を抱き上げてベットへ運んだ。ミスタは抱いている間に完全に夢の中へ行ってしまった。そういえばタオルが頭に掛かったままだった。タオルを回収しようとめくると幸せそうなに眠っている顔が見えて、その愛くるしさに耐えられず柔い唇に優しくキスをした。なんだか本当に誓いのキスのようで小恥ずかしくなりその場をすぐに離れようとする。その時、彼の手が服の裾を掴んでいることに気が付いた。嗚呼、この子は、本当にどこまで私を喜ばせたら気が済むんだ。シャワーなんて後にして、暫くはこの愛おしい恋人の傍に居ようか。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤💖💖🍌
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    夜夜厭病

    TRAINING*我流ABO梗
    *我流🦊🐧
    *DK
    *左右有意義
    *對名字是咪在用的香水
    *骨科
    *OOC?
    *多成員客串
    * 「佔有慾強大的兄控x保護欲旺盛的弟控」互相過招的一點小故事。
    (同時也是一個白癡在寫一腦洞的時候並不知道自己會寫到9的事故)
    【Myshu】香菸與琥珀(9)  通常全校集會的過程都漫長且無聊,學生們習慣在下面打瞌睡、聊聊天或者是偷滑著手機什麼的,集會時上台發話的人說的話或者是叮嚀也都沒什麼不同,但是,集會流程中還是有會讓低著頭的學員們都不約而同的把目光重新放回台上的特別人物,也就是校園裡面的傳奇——Shu Yamino,每次他無論是因為什麼上台發言,不管他說了什麼還是做了什麼,都會吸引大家的注意力,也是大家最期待集會時場面最熱鬧的時候。



      沒什麼,欣賞藝術品罷了。



      但現在禮堂裡靜如死水,沒有人敢說任何一句話,也不敢做小動作,多數人的制服配備統一,沒有人敢越矩,初中部和高中部中間有一條走道,而那條走道目前是處於禁止通行的狀態,因為途中垂了一條諾大的白布,那是一大張新制定的條約以及處分,還有以達上限必須退學的學生姓名,班級跟名字裡的幾個字被碼掉了而已,那一大面的束縛就來自他們曾萬分崇拜如風肆意的溫柔少年,毫無半分憐憫去實踐了他賭約中提過的事。
    15276