タケ・プラムパインは自由な男だった。風のように流れ、嵐のように暴れ、波のように打ちつけては引いていく。そして炎のように、一人の男を愛していた。
「タケぇ」
どろりと欲にまみれた半分の声が耳を擽り、タケは柔らかく甘く芳しい女のそれとは違う筋張った首筋に顔を埋めた。お世辞でも抱いても心地よいとはいえない、自分と同程度、或いはそれよりも逞しい男に欲情を抱くなどと、と思わず口元が緩む。
「どうしたぁ?」
興奮で荒ぶったものとは違う吐息が首筋を撫ぜ、半分はするりとタケの鼻先に頬を滑らせた。
「なんでもね~」
いつもはひんやりと冷たい爬虫類のような肌がじっとりと汗で濡れて熱く火照っている。それに興奮を覚えたタケは半分の問いを遇いながら脇の大きな隙間から服の中に手を忍び込ませた。いなされた半分はむ、と口を引き結び脇を絞めてタケの手を封じる。
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