ALL 絵 小説 こもやまTRAININGあまのじゃく ばかっぷるべそと可愛そうなメフィ添えトン、トントン。指先でテーブルを突っつくベリトは不機嫌だった。メフィストがうまい酒があると言うので、連れ立ってはるばる辺境に来て5日。資金には事欠かないので、毎日酒を飲んでダラダラと過ごしていたが、とうとう苛つきが頂点に来たようだ。「いいじゃねえか、なんの呼び出しもないってことは。平和なんだよ」「なんの話だ」「ソロモンがちっとも頼ってこないからヘソ曲げてんだろ」「曲げてねえ」声を荒げるベリトをよそに、酒瓶をあおりながらメフィストは笑っている。「俺は好きだけどなーこの生活。人の金で酒飲んで遊べて、最高」「そろそろテメェの赤い顔も見飽きてきたんだよ」「ひどくねえか?んじゃあもう先帰っちまえば」メフィストの目利き通り、ベリトも好むような良い酒を大量に買い付けることができたのは事実だった。なので、これ以上ここに留まる理由は特にない。「俺はもうちょっと遊んでから帰るわ」「荷物の手配ちゃんとできてんだろうな」「バッチリよ、まかせとけって」突っ伏してへろへろと手だけ振っている。大丈夫かこいつ。呆れたため息をついてベリトは酒場を出た。ポータルまで歩けば半日とい 2835 こもやまTRAINING月にでもなく 2章くらいのべそと見守るバルバル暖かな食事と寝床が約束された夜ほどほっとするものはない。メギド達を連れて王都へ向かう途中、幻獣の群れを目撃したソロモンは迷わず討伐。襲われかけていた街を救った恩人として歓迎を受けることになった。「やれやれ。王都への到着が遅れてしまうね」酒場で用意された食事をもくもくと口に運ぶソロモンの横で、リュートを爪弾きながらバルバトスが笑う。数日ぶりの酒に仲間たちは酔いしれ、浮かれ、せっかくの演奏は喧騒にかき消されがちだ。「仕方ないよ。放っておけないだろう」「たしかに。そのおかげでこの街は明日を迎えることが出来る」目に見えるものすべてをこの少年は救おうとしている。理由はバルバトスもよく知っていた。だから心配だった。あまり無理はさせたくないのだけど。陽気なメロディとは裏腹に、あまりに神妙な面持ちで自分を見るのでソロモンは首を傾げた。「どうしてそんなに見るんだ」「なに。たくさん食べて大きくなってほしいだけさ」ポロロン。「なんだよそれ」思わず吹き出しそうになり、口元を拭う。拭った後、おもむろにフォークを置いて席を立つ。「ちょっと出てくる」「ああ。行っ 2307 こもやまTRAININGそこのないよる 8章頭くらいのべそ天幕の外が騒がしい。調査に出ていた連中が帰ってきたのだろう、足を投げ出して休んでいたベリトは起き上がった。「だけど!」「今日何回吐いたと思ってるのよ。いいから休みなさい」吐いた?子供を叱るようなウェパルの声がしてまもなく、外の生ぬるい空気と一緒にソロモンが入ってきた。よたよたと、数刻前に別れた時とは別人のような危なっかしい足取りだ。「おい」「大丈夫だから」通り過ぎる腕を取っても反応は無い。仕方なく回り込んで顔を覗き込むと、触れるのがためらわれるほど目もとが腫れていた。どんな悪夢見たらこうなるんだよ、と言いかけたその時、「う」小さいうめき声をあげてまたソロモンがよろめいた。「おい!」とっさに引き上げようとするが間に合わず、膝をつくかと思ったが。地面が抜けて、真っ暗闇に頭から吸い込まれる。二人で落ちたのはベリトが無意識に開いた、底のない夜だった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・静かな暗い場所で、あぐらをかいてビリビリと本を破っている。半分以上は何も書かれていない 1854 こもやまDONEひっぱりべそ こもやまDOODLE暴走児イベ後的な こもやまDOODLE何度言ったらわかんだテメェ(わからない) こもやまDOODLE察するモン こもやまDOODLEべそはトトロ寝が出来るはずだ 2 12