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    陽炎@ポイピク

    ジョジョ5部プロペシメインです。パソコンもペンタブもないので携帯撮り&アナログ絵しかうpしません。
    🍞🚄🍊🍋の沼にも浸り中
    時々®️®️®️🔥🌊

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    POIPOI 486

    陽炎@ポイピク

    TRAINING漫画家だって恋がしたい!人間必ずしもスランプに陥る事がある。
    「どうしよう、オレ、どうすれば……?」
    何も描かれて無い真っ白な原稿用紙を前にオレは頭を抱えていた。
    漫画のネタすら何も浮かぶ行き詰まったオレはアイディア帳を見返した。連載中の『ザ・グレイトフル・デッド』は老化能力を持った暗殺者が主人公のダークヒーローもの。
    けれど、毎回同じようなパターンの展開では読者を飽きさせてしまう。勿論警察に追われる物語だって描いた。
    そん時は主人公が自分自身を老化させる事でピンチを逃れるストーリーにしたけれど、そうそう幾度も使う訳にはいかねぇ。オレは四畳半の部屋で机に突っ伏すしかなかった。
    「おいペッシ」
    急に後ろから聞き慣れた声がしてビビる。
    「うぎゃあ!?あっ、兄貴!?驚かさねぇで下さいよッ!」
    プロシュート兄貴は悪びれた様子もなく答えた。
    「あ?オレはお前を心配して来たってのにインターホン鳴らしても反応ねぇから勝手に上がったんだぞ」
    ったく、プロシュート兄貴ったらよ~。そういう所あるよなー。
    プロシュート兄貴はオレの担当編集者だ。
    コワモテだけどモデルみてぇな人でかつて漫画家を目指してたらしい。デビューしたばかり 2334

    陽炎@ポイピク

    DONE #プロペシ版ワンドロ・ワンライ
    『大丈夫』
    敵対組織への潜入任務。情報を入手するだけの仕事で、ペッシのビーチ・ボーイの本領発揮の場所になる筈だった。
    「追え!スタンド使いだ!」
    ところが連中の中にスタンド使いがいやがった。パッショーネから金で引き抜かれたクズ野郎なんだろう。向こうの雇われスタンド使いなんざ想定外で、能力を把握しねぇまままともに戦うのはまずい。
    「逃げんぞペッシ!!」
    パニックになりそうな程気が動転してるペッシを先導させる。背後から聞こえる銃弾にオレは肩口を撃たれた。
    「兄貴ッ!?」
    「いいから行くぞ!もしもの時のために保険掛けといただろうがッ!」
    痛みに耐えてペッシに激を飛ばす。
    ペッシはオレの言葉に落ち着きを取り戻し記憶を頼りにある場所へ向かった。
    「イルーゾォ!」
    鏡の前でペッシが叫ぶ。鏡の中からぬっと腕が伸びてそのまま中へ引きずり込まれた。
    「ざまぁねぇな、プロシュート。ペッシに銃弾が当たらないようにしたのはいいが、おめぇそんなんじゃ命が幾つあっても足りねぇぜ」
    オレの肩口に開けられた風穴にイルーゾォは呆れた声を上げてペッシがはっと我に返った。
    「兄貴ッ!大丈夫ですか!」
    鮮血でスーツは台無しだ。けどオレは 840

    陽炎@ポイピク

    TRAINING『漫画家だって恋がしたい!』
    不定期連載編集者兄貴×漫画家ペッシ
    何でも許せる人だけ読んで下さい……
    「そら、タイ曲がってんぞ」
    小さな姿見の前でオレの背後から輝を回し蝶ネクタイを直す兄貴に本当に世話好きだなぁと内心呟く。
    編集者ってもっお面倒な性格だという先入観もあったけれど兄貴はオレへ弟のように接してくる。
    「兄貴ィ、やっぱり変だよぉ。オレにはちゃんとした格好ニ似合わねぇよぉ」
    「ペッシペッシペッシペッシよぉ~。これからオメーは新人賞の授賞式に行く。ダセェ服着ていく訳にはいかねぇだろ?」
    そんな事言われてもオレは未だに実感が湧かねぇ。
    オレが描き上げた新作漫画はあれよという間に連載が決まり新人賞を獲得しちまったんだ。
    「オレ、未だに夢見てるような気分だ」
    「ハン、新人賞なんてまだまだ栄光への第一歩だぜペッシ。オレ達は更に上を目指さなきゃならねぇ」
    ぽんと両肩へ手を置かれてオレは改めて身が引き締まる。
    兄貴は不思議だ。言葉だけで自分に自信のねぇ気弱なオレを鼓舞してくれるんだから。
    受賞パーティーはとあるホテルの会場だった。四畳半のボロアパートとは違って煌びやかな世界。
    オレはそんな空間に来てしまい場違い感でくらくらしそうだった。
    「おいおい、こんな所でぶっ倒れるなよ」
    さり気なく支 1840

    陽炎@ポイピク

    TIRED初めて兄貴の部屋に泊まりに行くペッシの話暗殺チームに入って、アジトで仮住まいをする事になったペッシ。
    アジトでの暮らしは薄暗いのを除けばそれなりだった。だが、その生活も長くは続かなかった。
    「すまんペッシ。補修しようにも賃貸を払うので手一杯でな」
    ペッシの部屋の天井から染みが広がり床へ向かって水滴が落ちていった。
    不甲斐なさそうにしているリゾットにペッシは慌てて返した。
    「いっ、いえ!元はとは言えオレがアジトに居候させて貰ってるようなモンですし!」
    ホルマジオはホテルを転々としており、イルーゾォには鏡の世界という寝床がある。ギアッチョとメローネはソルベとジェラートと共にシェアハウスしており、ペッシはリゾットの計らいでアジトの物置をわざわざ空き部屋にして貰ったのだ。
    「しかしこんな老朽化の酷い部屋で過ごしたくはないだろう?」
    ペッシは答えに窮してリゾットと天井を交互に見遣った。
    「それなら暫くオレの所に泊まればいいだろ」
    いつの間にそこにいたのか、入口に凭れかかったプロシュートが声を上げた。
    「えっ!?兄貴の所にですかい!?」
    「嫌なのかよ」
    あからさまに不機嫌そうに眉間の皺を深くするプロシュートにリゾットは溜息を吐いた。
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    陽炎@ポイピク

    BLANK編集者兄貴×漫画家ペッシ
    そららさんからネタだけお借りしました
    この場でお礼を申し上げます
    オレはペッシ。最近デビューしたばかりの新人漫画家だ(ペッシというのはペンネームだけど)。オレは今白紙のままの原稿用紙を前に頭を抱えて唸っていた。
    そういう時に限ってインターホンが鳴る。
    ピンポーン。……ほら、やっぱり。
    渋々四畳半の部屋から玄関へと向かって扉を開けると見目麗しい男が立っていた。
    「よう、進捗具合を見に来たぜ」
    このモデルのような出で立ちの人はオレの担当編集者だ。
    「タイミング悪過ぎやしませんか?兄貴」
    兄貴と呼べと言われてるからそう呼んでるけど本名は聞いた事がない。兄貴は悪びれもせずずかずかと机へ近付くと原稿用紙を覗き込んだ。
    「ハン、まだ下書きすらしてねぇのか?」
    一瞬眉を寄せながらも次の瞬間には吹き出した兄貴にオレはぽかんとした。
    編集者ってもっと怖い存在だと思っていた。
    幼い頃から漫画を読むのが好きでいつしか漫画を描きたいと漫画家を目指してきたオレ。
    でも漫画家のエピソードは大抵編集者との確執とかそういうのばっかりで、漫画家デビューしたら編集者にドヤされながらネームを進めたりするんだろうなと考えていた。
    だから初めて兄貴と会った時もオレはビビってオドオドした態度で 1399

    陽炎@ポイピク

    PROGRESS #プロペシ没後二十年
    『ふたりの地獄巡り』
    カップリングというよりコンビ感強め
    ねぇ、兄貴。
    オレが暗殺チームにやって来たのも4月1日だったっけ。
    オレ、すげぇオドオドしてたよな。
    これからギャングとしてやって行けるか不安で、教育係になった兄貴の前でも怯えてたっけ。
    「お前が覚えるべきなのは殺し方じゃねぇ。ギャングとしての立ち振る舞いだ」
    そう言い放つ兄貴の歩幅は大きくてオレは小走りで着いて行くだけでもやっとだった。
    兄貴は叱るべき時は滅茶苦茶怒るし殴る蹴るもしてきたけれど、オレを絶対に見限ったり見捨てたりせず必ずフォローもしてくれた。
    任務ではスタンド能力だけに頼りきらずに戦う兄貴の姿は、本当に格好良くてオレの憧れで尊敬だった。いつか兄貴のようになりてぇって気持ちで一緒に仕事していた。
    でもやっぱりオレは肝心な所でビビっちまって兄貴に迷惑を掛けてばっかりで。
    「オレ、やっぱりギャングなんて向いてねぇよ。兄貴の足を引っ張ってばっかりだしチームの皆だってきっとオレの事をお荷物だって思ってる」
    悩んでる事があるなら全部話せと兄貴に迫られた時、オレは泣きながらそんな弱気な事を口走っちまったよな。
    兄貴は長い溜息と共にオレの頭をデコピンしたっけ。
    「本当にお前が使えねぇ奴 1114

    陽炎@ポイピク

    MOURNINGアバ誕なのでひっそりと
    需要も供給もなさそうな同僚×アバ
    「アバッキオ、どうして私を避けるんだ」
    終点の停留所。ナランチャという彼の仲間をそこで待つ事になったのはいいが、アバッキオは何故か私への態度が余所余所しい。
    「あんたは俺を許していないだろ」
    「許す?」
    アバッキオの長い黒コートが風に揺れた。
    「…あんたは…俺を庇う必要なんてなかったんだ。あの時撃たれるべきだったのは俺だった」
    夜明け前のような虹彩に影が落ちる。
    「俺はあの男から賄賂を受け取っていた。だから銃を向けた時も躊躇って引き金を引けなかったんだ……。立派な警察官に憧れていた筈なのによ。そう――あんたのような」
    懺悔室で聞くような独白の声は僅かに震えていた。
    「俺はあんたが死んだ後、警察官を辞めてギャングに堕ちた最低な野郎だ」
    アバッキオはそう言って自身のスタンド能力であるムーディ・ブルースで彼の姿へと変えた。死後の世界というは便利なもので私にもスタンドというものが見える。
    「あんたが命を犠牲にしてまで守った俺はあの時既に正義の心なんざとうに喪っていたんだよ」
    睫毛を伏せて必死に耐えるアバッキオの瞼に手を伸ばした。
    「レオーネ」
    「……ッ、」
    眦を親指で拭い軽く口付けを落とす。
    863

    陽炎@ポイピク

    DONE #アヴドゥル生誕祭おひつじ座
    『ガニュメートは天で輝く』
    承太郎とアヴドゥルさんのお話です
    CP未満のつもりで書きました
    秋の闇夜に鈴虫の音が静かに響く。
    暗がりの中で葉掠音が時折外から聞こえてくる。
    俺は旅立つ前の高潮感で中々寝付けず夜風に当たる事にした。お袋の傍で細い掌を握ったまま眠るジジイの落ち掛けたブランケットを掛け直して布団から抜け出す。
    暫く床を鳴らさねぇように廊下を歩いて行くと縁側に腰掛けたまま佇む人影があり俺はふと足を止めた。
    「アヴドゥル」
    名を呼ぶと金木犀の香りと共に占い師の男は振り返る。
    「む……?承太郎か」
    そいつ――アヴドゥルは、ジジィから借りたのか親父の着流しに袖を通していた。
    髪を解いて艶やかな長い黒髪をゆるやかに後ろで纏めたアヴドゥルは不思議と馴染んでいた。
    遠い異国からやって来たこの男は俺をわざわざ塀の中から出した。さしずめ檻の中から獅子を出す猛獣使いのような男だ。
    全てを焼き尽くすような焔を操るこの男によって、俺はまたこの家へと戻って来た。
    だが帰ってすぐお袋が倒れた。DIOの仕業と突き止めた俺は、エジプトへ旅立つ事となった。
    この男にとっては、巡礼のようなものだろう。
    「……明日には出発だ」
    「分かっている。今の内に星を眺めておこうと思ったのだ」
    「星――?」
    アヴド 2615

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    CAN’T MAKEジョナサンとスピードワゴンの盟友コンビの話ですが2人は付き合ってません
    ファントムブラッド未履修の為色々設定曖昧です
    ロンドンの空は霧がかり今日も灰色に染まってやがる。
    産業革命真っ只中の街は工場からの煙が充満していて、道行く馬車は雨が降る前に目的地へたどり着こうと先を急いでいた。
    俺はというとジョースターさんの買い出しに付き合っている。
    わざわざこんな天気の悪い日に行く事ねぇのにとも思ったがジョースターさんの事だから考えがあっての事だろう。
    こうやってジョースターさんに付き合う俺もとんだお節介焼きだ。
    それにしても、だ。
    ジョースターさんが居るのは父の代から世話になっている店らしく何やら店主と長い事話し込んでいる。
    いや、そんな事はどうだっていいぜ。
    「ジョジョ、エリナさんとは上手くやってるのかい?」
    親しい者だからこそ呼べる愛称に壁の花になっていた俺の胸はずきりと傷んだ。
    「待たせたねスピードワゴン。帰ろうか」
    「ジョースターさん、荷物なら持ちますぜッ!」
    ひったくるようにジョースターさんから買い物袋を奪い取る。危なかった。帽子に隠れてなきゃあジョースターさんに嫉妬していた事に気付かれちまう所だったぜ!
    「スピードワゴン、今日は付き合わせて悪かったよ」
    「俺ぁ別に怒ってる訳じゃねぇ」
    ジョースター 2145

    陽炎@ポイピク

    DONE #プロペシ版ワンドロ・ワンライ
    お題『キセキ』
    月祈(きせき)は神仏に祈る事
    街中で鮮やかな色の糸を見た。
    糸を辿ろうと其れに触れた途端消えた。
    男は直感した。あの糸はスタンド能力だと。
    男は何日間もあの糸が再び現れるのを待った。
    どうして組織の把握していないスタンド使いが居る?
    パッショーネに所属していないスタンド使いが居るとするならば、ポルポの試験で矢に刺される事の無かった天性のスタンド能力者という事になる。
    きらりと光る針先が通りの遠くの方へ進んでいくのを目撃した男は糸の紡ぐ軌跡を追うように辿った。
    その釣り針は観光客の懐へと潜り込むとあっという間に財布だけを掠め取った。男は釣り上げられた財布と並走した。
    正確には糸を引いている主の元へ辿り着く為に。
    「あっ……」
    釣竿を手にしている少年はボロボロの布切れを身に纏い身体中が痣だらけであった。
    弾かれたように逃げようとしたものだから男は咄嗟に釣り糸を掴んだ。掌の中に食い込む針の痛みに構わず男は唇を開いた。
    「――お前、家族は」
    少年は怯えたように頭を横に振った。声が出ないのか、それとも出せないのか。それでもスタンド能力を解除しようとはしない。男はぞくりとした。腕を這い上がっていく釣り針と糸の感覚。この少年はオ 1665

    陽炎@ポイピク

    TRAININGリゾイル初挑戦アジトの備品の買い出しの帰り道。
    イタリアの街並みをひときわ背の高い大男が石畳を歩いていた。すれ違う人々は振り返りこそするものの人を寄せ付けない黒目の大きな男に声を掛けられずに好奇の目を向けるだけだった。
    そんな中男は聞き慣れた声で呼び止められた。
    「リーダー!」
    彼の事をそんな呼び方をするのは仲間の内で只ひとりしかいない。
    「イルーゾォ」
    任務の帰りなのだろうか、イルーゾォは機嫌が良さそうだった。
    「そんな大荷物抱えて大丈夫なのか?」
    「平気だ。お前は俺を箸も持てない少女に見えるのか?」
    男ーーリゾットが皮肉を返すとイルーゾォは慌てて頭を横に振った。
    「そんなんじゃねぇって!アジトにそれを持って帰るならもっといい方法があるだろ?」
    ぐいぐいと路地裏へ連れ込まれたリゾットは不自然に置かれた鏡を見て全てを察した。
    「マン・イン・ザ・ミラー!リーダーの荷物をアジトへ持ち帰る事を許可しろ!」
    鏡の中からイルーゾォのスタンドが腕だけ伸ばしリゾットの荷物を持ち去ってしまった。
    「イルーゾォ、お前な……。いつもこんな事をしてるのか?」
    確かに彼のスタンドは便利だ。鏡を媒体にしてこうして物質を別の場 1165