Recent Search

    らんじゅ

    すぎさく運命論者兼杉下に囚われる者
    色々捏造をする
    とみとが、うめ、らぎ辺りも描くかも
    パスは大体「」の中の英訳です

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💯 🎉 😘 👏
    POIPOI 131

    らんじゅ

    DOODLE朝活
    カーテンの中でイチャイチャする🌲🌸の小話
    カーテンの裏の逢瀬杉下京太郎は、よく眠る。教室に居るときはほぼ確実に机に突っ伏して眠っていると言えよう。寝る子は育つを地で行くこの男は、そのくらいよく眠る。
    それが最近、眠らずにぼうっと外を見ていることがある。開け放たれた窓の落下防止のポールに肘を掛けて、舞い上がる夜をそのままに波打つカーテンの中で静かにどこかを見ていることがある。
    杉下がそうして外を見ていると、桜がどこからともなくやってきて、その腕に収まるのだ。そこに会話も何も必要なく、そこに在るべきパズルのピースのように。あるいは地面に描いた円に猫が吸い込まれていくように。
    そうしてしばらく抱き合っていると、どちらからともなく視線を絡ませ合い、ただそこにある唇を確認するかのようにゆっくりと口を合わせ始める。触れる唇を相手の唇で押し付けて、カーテンの中の穏やかな時間が通常の倍以上の時間を掛けて流れていく。やわやわと唇を喰み、杉下の高い体温の指で人より少しだけ低い体温の桜の肌を辿ると、桜は小さくン、と声を上げる。それはとてつもなく色気を含み、その吐息だけで健全な男子高校生なら反応をしてしまうほどだった。杉下も例に漏れず、怠そうに肘を掛けていた腕を持ち上げ桜の頭にその大きな手のひらをそっと添えると、触れ合わせるだけだった桜の唇にゆっくりと舌を差し込む。桜もそれを拒まずに、受け止めながらゆったりと腰を杉下の脚に押し付けた。穏やかなカーテン裏の日向の逢瀬に、欲が混ざる。じゅる、と小さく水音を立てて段々と深くなる口付けは、息が上がってしまわぬ内にどちらからともなく離れていく。桜がほんのりと頬を染めながらほう、と息をつくと、杉下はその耳元でそっと囁く。
    714

    らんじゅ

    PROGRESSぼくさい(ぼくのかんがえたさいきょうのリーズニングが酒真髄をどうこうする話)の続き

    ヘケモリがログインしました
    だいぶ口が悪いなって思ったけどこのくらい悪いかもしれない
    長距離は便利ですね
    まだまだ続く
    不変なる冒険の導き手

     今日は朝から実にいい天気だった。窓から見える街並みは穏やかそのもので、調書や資料がこれでもかと積まれた執務机を優しく照らしている。その書類の山の中で、リーズニングは頭を抱えていた。視線の先には、怪物の腹の中から持ち帰った黒い封筒がある。狂気の王を殺し、行方を眩ませたユダ・レクイエムの情報だった。 
     ため息を吐きながらリーズニングは封筒を手に取る。封筒の中身は二枚の写真だった。一枚目、黒い革張りのソファに脚を組んで腰掛け、本を読む男の写真。白い髪に赤いメッシュの入った美しい男は、薄らと笑みを浮かべている。男の側に“White”と書かれており、その下には“Home”と記されている。
    二枚目、雑踏の中、背の高い男の後ろ姿を写した写真。黒髪に白いメッシュの入った男は青いシャツとベストの出立ちで、急いでいるのか小走りのように見える。こちらには男を丸く囲って“Black”と書かれており、その下に“The last witness point(最終目撃地点)”との文言と共に住所が書かれている。
    6217