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    氷輪(ひょうりん)

    @hyorin_handmade

    夢の話がしたい人。とっくの昔に成人済み
    現在は金カム沼ですが、ホームは無双沼。
    pixiv(https://www.pixiv.net/users/7296926)
    金カムは菊田さんと有古くん、月島さん
    無双は夏侯惇、于禁、呂蒙、徐庶、大殿
    その他、気のむくままに
    メモ→設定や夢シチュ
    かきかけ→お試しで書いたもの
    (https://wavebox.me/wave/dxn3qw03fk9sd4zj/)

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    氷輪(ひょうりん)

    DONE金カ夢 kkt
    十三夜の話。葡萄の話と重陽の話と、設定は一緒。たぶん。
    この二人で、一年の行事を書いたら楽しいかな、なんて思ってみたりして。
    十三夜の話一時間程残業をしてから帰ると、連絡をもらっていたとおり、彼女が食事を用意していてくれた。

    「おかえりなさい」

    彼女が部屋に来るのは一ヶ月ぶりくらいだろうか。ここ最近はお互いが忙しくて、週末は職場から近い彼女の家で過ごすことが多かった。

    「今日は栗ご飯作りました」

    肉じゃがにほうれん草のお浸し、それに栗ご飯。和食がテーブルに並ぶ。仕事が終わってから作ってくれたと思うと、ありがたさと同時に申し訳ない気持ちも浮かんでくる。いずれは一緒に住みたいとは思っているが、その時は家事の分担は決めておかないと、なんて。気が早いのは分かっているが、そんなことを考えてしまう。

    「なぁ、あれ、何?」

    美味しそうな飯も気になるが、それよりももっと気になるものがあった。椅子に座りながら、あれ、と指差す先には、花瓶に飾られたススキと積まれたお団子。今日は十五夜だったか?いや、十五夜は一ヶ月前にここでやった。その時も彼女がススキを飾って、お団子を用意していた。お酒を飲みながら月を眺め、その後は……まぁ、思い出すとにやけてしまいそうになる。
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    氷輪(ひょうりん)

    DONE金カ夢、krus
    金カ夢文字書き24時間一本勝負のものです
    お題は週末、お相手はkrusです
    限界社畜の夢主ちゃんと世話焼きなkrusくんのお話。なんてことはない、日常切り取り系の話
    週末「ただいま……」
    重い体を引きずるように、部屋へと帰ってきた。仕事が忙しいのに加え、人間関係のゴタゴタに巻き込まれ、体力も精神力も真っ赤、あと何ミリレベルだ。
    「おかえり……って、疲れてんな、お前」
    玄関にへたり込んでいた私は、その声に顔を上げる。恋人のキラウシは、片手にお玉を持ちながら近付いてきた。
    「来てたんだ」
    「…………まず風呂入ってこい」
    キラウシは有無を言わさず私を立ち上がらせると、ぐいぐいと背中を押してお風呂へと連れていく。
    「スーツ……」
    「俺が掛けておく」
    「着替え……」
    「用意するから、さっさと入れ」
    無理矢理脱がされそうな雰囲気を感じ取り、私は扉を閉めるともぞもぞと服を脱ぎお風呂へと入った。体を洗うのも髪を洗うのも、疲れていると正直面倒臭い。でもやらないとまたキラウシに怒られそうなのでもそもそと緩慢な動きで洗っていく。ようやく湯船に入ると、はぁぁぁと大きく息を吐き出した。忙しいとシャワーだけということが多いから、湯船に入るのは久しぶりだ。そのままゆっくりと目を閉じる。
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    氷輪(ひょうりん)

    DONE金カ夢ark
    誕生日用に書いていたものだけど、X(旧Twitter)でのイベント知って、飛び入り参加させていただきます。
    有古くんなら、博物館や美術館に誘っても、興味なくても付き合ってくれそうだなぁ、という妄想から出来たお話です。
    有古くんと博物館へ行く話「退屈じゃない?」

    私は黙ってついてくる有古くんを振り返る。けれども有古くんは小さな声で、そんなことない、と首を振った。

    「これとか、装飾が細かくて綺麗だ。あそこにあったのも形が変わっていて面白かった」

    博物館内だからか、大きな体を折り曲げて私の耳元に顔を寄せる有古くん。ヒソヒソと話す姿は強面なのに可愛らしく見える。でも思った以上に顔が近くて、なんとなく落ち着かない。

    「あ、私はこれがいいな。なんか可愛い」

    指差したものを見た有古くんは、それから私を見て、

    「確かに……好きそうだ」

    と笑った。
    ……あ、なんかいいな。このやり取り。
    普段は、美術館や博物館には一人で行くから、こうして誰かと話しながら見て歩くのは新鮮だ。映画もそうだけど、興味のない人に一緒に来てもらうのは正直申し訳なくて。お互いに気を遣ってしまうなら、正直一人の方が気が楽だと思ってしまう。でも今回、こうしてその場で感想を言い合うのも楽しい事だと気付いた。
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