10ge5_23
PROGRESS1月インテで発行予定のコピー本の進捗(冒頭4p)です。A4/表紙込24p/R-18(価格未定)です。すけべは今描いてます泣泣せっかく描いてるから本にしたい!という自己満で作るコピー本なので、やぶこいあたりで全文公開予定です。紙で欲しい方向け。
頑張ります😭 4
nanahashi777
PROGRESS門梶の10年を本気で考えてみる 2年目まで眺望する海・春は何回目1年目 眺望する海
寄せては返す波の動きを、門倉と梶はただ見つめていた。
空と海の境では、太陽光がどこまでも途切れない淡い橙色を差し込んでいた。時折、岩崖を削り取るような強い波が打ち付けてきたが、それでも二人は微動だにしなかった。潮の香りがいっそう強くなった。
風が舞い上がり、梶の着古した白いシャツを勢いよく揺らした。咄嗟に目を細め、顔を庇うようにして手を上げると、自身の隣で同じように風に揺れた門倉の黒く長いジャケットが視界の隅に入った。
梶は顔を上げて、上空へ飛び立っていく一機の白いヘリを見た。絶えず耳に入ってくるテールローターが空気を切り裂く音が、強く印象に残る。二人はついさっき、斑目貘と彼に連なる立会人達が、続々とヘリに乗り込んでいく後ろ姿を見たばかりだった。
21300寄せては返す波の動きを、門倉と梶はただ見つめていた。
空と海の境では、太陽光がどこまでも途切れない淡い橙色を差し込んでいた。時折、岩崖を削り取るような強い波が打ち付けてきたが、それでも二人は微動だにしなかった。潮の香りがいっそう強くなった。
風が舞い上がり、梶の着古した白いシャツを勢いよく揺らした。咄嗟に目を細め、顔を庇うようにして手を上げると、自身の隣で同じように風に揺れた門倉の黒く長いジャケットが視界の隅に入った。
梶は顔を上げて、上空へ飛び立っていく一機の白いヘリを見た。絶えず耳に入ってくるテールローターが空気を切り裂く音が、強く印象に残る。二人はついさっき、斑目貘と彼に連なる立会人達が、続々とヘリに乗り込んでいく後ろ姿を見たばかりだった。
3o_pd
PROGRESS最終更新:2025/01/081~3話はこちら
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天テラ長編小説「ワンス・アポン・ア・ドリーム」四話の進捗
少しずつアップしてきます
ワンス・アポン・ア・ドリーム 第四話 しとしとと雨が降っている。広い庭の隅っこで、僕は独り、傘も差さずにうずくまって泣いている。
(ごめんなさい……。ごめんなさい、ごめんなさい……)
「天彦?」
「あっ……」
ふいに、柔らかな声と共に雨が止んだ。見上げると、和傘を差し出した母が立っていた。
「お、お母様……」
「もう、ここにいたのね」
優しく微笑みながら母がしゃがむ。ふわりと、雨の匂いに混じって微かに白粉の香りが舞う。
どうしてこの場所が分かったのだろう。今、世界で一番見られたくない人に泣いているところを見られてしまった。慌てて袖で擦ったけれど、余計にポロポロと溢れてしまう。
「あらあら」
クスリと笑いながら、そっと母がハンカチで拭ってくれる。僕の大好きな母の匂い。ますます、ぐにゃりと視界が滲む。
4375(ごめんなさい……。ごめんなさい、ごめんなさい……)
「天彦?」
「あっ……」
ふいに、柔らかな声と共に雨が止んだ。見上げると、和傘を差し出した母が立っていた。
「お、お母様……」
「もう、ここにいたのね」
優しく微笑みながら母がしゃがむ。ふわりと、雨の匂いに混じって微かに白粉の香りが舞う。
どうしてこの場所が分かったのだろう。今、世界で一番見られたくない人に泣いているところを見られてしまった。慌てて袖で擦ったけれど、余計にポロポロと溢れてしまう。
「あらあら」
クスリと笑いながら、そっと母がハンカチで拭ってくれる。僕の大好きな母の匂い。ますます、ぐにゃりと視界が滲む。
はむのもの
PROGRESS創作ヴェズルフェルニル注意 ヴェズダイ 0127三回線入れても形定らんな😿 0116尻こだわりすぎて絵柄違うな 0111兄はつらいよ 0109現パロ ダ,空,蛍,カピ 0108 酒✖️ダインさん 7k_hizashino
PROGRESS現パロ般若+さに続き 承前かたわら 朝、目が覚めるとこつんこつんと窓をたたく音がした。
何だろうかと思って窓を開いてみる。寒風が部屋の中に入り込んでくる。
そういえば昨日は化粧も落とさないで着替えもしないで眠ってしまったのだった。あちゃーと思いながら音の主を探すと、そこには震えるオウムがいた。
オウムは私の驚きなどお構いなしに部屋の中に潜り込む。そうして丸まっている布団の中に頭をいれて、「こんにちは! こんにちは!」と鳴いた。
「え、どうしよう」
オウムはそのまま布団の中に入り込んで出てくる気配がない。突然のことにぼうっとしてしまったが、こういう時どうすればいいんだっけと頭がにわかに慌て始める。
「えっと、警察、警察とかに電話すればいいんだっけ、どうなんだっけ」
2683何だろうかと思って窓を開いてみる。寒風が部屋の中に入り込んでくる。
そういえば昨日は化粧も落とさないで着替えもしないで眠ってしまったのだった。あちゃーと思いながら音の主を探すと、そこには震えるオウムがいた。
オウムは私の驚きなどお構いなしに部屋の中に潜り込む。そうして丸まっている布団の中に頭をいれて、「こんにちは! こんにちは!」と鳴いた。
「え、どうしよう」
オウムはそのまま布団の中に入り込んで出てくる気配がない。突然のことにぼうっとしてしまったが、こういう時どうすればいいんだっけと頭がにわかに慌て始める。
「えっと、警察、警察とかに電話すればいいんだっけ、どうなんだっけ」