kanaria0197
PROGRESS偽いち♂襲来編、1話!健全。
ある日、千年王国研究所に依頼が舞い込んできた。
依頼人の男性は「叔母が妙な宗教団体にのめり込んで……」と話し始め、この千年王国研究所の主である、悪魔くんこと埋れ木一郎は、自分の机で偉そうにふんぞり返りながら「消費者センターに相談しろ」と目もくれず突っぱねた。しかし一郎の相棒であり、経理掃除依頼対応など推理以外の全ての業務を担当しているメフィスト三世がいつものように「こら! うちの帳簿はいつでも赤字なんだぞ!」と反論した為に、二人はその宗教団体について調べる運びとなった。
千年王国研究所から離れた場所にあった、森の中の古い講堂。確か以前は所有者が死去し、誰にも整備されずに割れたガラスと蔦だらけの壁の晒していたが――今では新築同然に美しく整備され、割れていた二階ホールは曇り一つ無いガラス窓が全面に嵌め込まれていた。人通りは以前と同じく無いと思われたが、一人の老婆がこの講堂へと入って行った。二人は視線を交わらせると、この講堂へと入って行った。
4093依頼人の男性は「叔母が妙な宗教団体にのめり込んで……」と話し始め、この千年王国研究所の主である、悪魔くんこと埋れ木一郎は、自分の机で偉そうにふんぞり返りながら「消費者センターに相談しろ」と目もくれず突っぱねた。しかし一郎の相棒であり、経理掃除依頼対応など推理以外の全ての業務を担当しているメフィスト三世がいつものように「こら! うちの帳簿はいつでも赤字なんだぞ!」と反論した為に、二人はその宗教団体について調べる運びとなった。
千年王国研究所から離れた場所にあった、森の中の古い講堂。確か以前は所有者が死去し、誰にも整備されずに割れたガラスと蔦だらけの壁の晒していたが――今では新築同然に美しく整備され、割れていた二階ホールは曇り一つ無いガラス窓が全面に嵌め込まれていた。人通りは以前と同じく無いと思われたが、一人の老婆がこの講堂へと入って行った。二人は視線を交わらせると、この講堂へと入って行った。
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PROGRESSあなただけを見つめる1.青空越しに神様を見た
石畳。畳の間を隔てるようにして建てられた格子。檻と言って差し支えないその小さな部屋の一角に、小さなぬいぐるみが置かれている。猫のような兎のような少し薄汚れたそれは、いくつもの縫い目で継ぎ接ぎをされた歪な形をしていた。
隣に華奢な少女が一人。おままごとでもしていたのか、前方に積み木や木の皿が点々と転がっている。部屋の中は湿度が高いのか、ガラス製の窓の面にぽつぽつと点のような水滴がついていて。座敷牢と言って差し支えないその空間を、その少女が占有している。子供部屋の雰囲気も併せ持つそこには異様な雰囲気が広がっていた。
布団には幾つか黄色いシミや赤いシミがある。髪の毛や茶色いシミで汚れた枕が生理的な嫌悪を引き起こす。それも気にならないのか、布団には最近の使用の形跡がある。
16849石畳。畳の間を隔てるようにして建てられた格子。檻と言って差し支えないその小さな部屋の一角に、小さなぬいぐるみが置かれている。猫のような兎のような少し薄汚れたそれは、いくつもの縫い目で継ぎ接ぎをされた歪な形をしていた。
隣に華奢な少女が一人。おままごとでもしていたのか、前方に積み木や木の皿が点々と転がっている。部屋の中は湿度が高いのか、ガラス製の窓の面にぽつぽつと点のような水滴がついていて。座敷牢と言って差し支えないその空間を、その少女が占有している。子供部屋の雰囲気も併せ持つそこには異様な雰囲気が広がっていた。
布団には幾つか黄色いシミや赤いシミがある。髪の毛や茶色いシミで汚れた枕が生理的な嫌悪を引き起こす。それも気にならないのか、布団には最近の使用の形跡がある。
k_hizashino
PROGRESS #一日二千字百日チャレンジ 二日目 笹さにのような何か珊瑚の死骸 2 本丸に自然のものが入り込んだと言えば緊急で現世への扉を開いてくれた。私の担当員さんはそういうことに巻き込まれることが多いらしく、「何かあったら言ってください」と送り出してくれた。担当員さんに丁寧に頭を下げて再び南の海辺へと降り立つ。
「笹貫は南の海が似合うね」
「そ? ま、海に捨てられたこともあったしね」
「はは、捨てたりしないよ」
「そうして。ま、今は自分で戻ってこられるんだけどさ」
布に包んだ珊瑚の死骸を取りだす。そしてそれに目が奪われる。
全長は八センチほどだろうか。途中で折れ曲がっている。折れ曲がったところに少しだけ突起があり、全体に穴が開いている。軽石を削りだしたらこんな風になるだろうか。重さはわずかにしか感じられない。
2139「笹貫は南の海が似合うね」
「そ? ま、海に捨てられたこともあったしね」
「はは、捨てたりしないよ」
「そうして。ま、今は自分で戻ってこられるんだけどさ」
布に包んだ珊瑚の死骸を取りだす。そしてそれに目が奪われる。
全長は八センチほどだろうか。途中で折れ曲がっている。折れ曲がったところに少しだけ突起があり、全体に穴が開いている。軽石を削りだしたらこんな風になるだろうか。重さはわずかにしか感じられない。
yourashiyounashi
PROGRESSふわふわ時間軸のひおなな honnです。七星くんお誕生日おめでとう!この先も七星くんが自分らしくサッカー出来ますように!適宜加筆修正して納得したら画像であげます!
ひおなな honn不意に目が覚め、時計を見ると2:00を示していた。1度目を覚ますと寝付くまでに時間がかかるタイプなので、モニタールームで試合分析でもしよか、とひとりごち歩き出す。到着し、中を覗くと見知った顔がいた。こちらには気付かず顔を埋めながら体育座りをしている。いつも笑顔な七星のイメージとは違い一瞬別人と見間違う程静かだった。
七星虹郎はトライアウトで同チームになり共に戦った仲間である。個性的な面々が多い青い監獄では珍しく純粋で人懐っこい性格に氷織は「普通に部活に入ってたら後輩ってこんな感じやろか」と微笑ましい気持ちになっていた。
七星と話すと癒されるので近くにいたら話しかけに行くし、(だいたい七星の方が先に気づき氷織さーん!と元気に駆け寄ってくるが)冗談を言った時のリアクションが面白くてついついからかってしまう。氷織と話している時の七星は記憶の中ではいつも笑顔だから一瞬声を掛けるのを躊躇ってしまった。
1643七星虹郎はトライアウトで同チームになり共に戦った仲間である。個性的な面々が多い青い監獄では珍しく純粋で人懐っこい性格に氷織は「普通に部活に入ってたら後輩ってこんな感じやろか」と微笑ましい気持ちになっていた。
七星と話すと癒されるので近くにいたら話しかけに行くし、(だいたい七星の方が先に気づき氷織さーん!と元気に駆け寄ってくるが)冗談を言った時のリアクションが面白くてついついからかってしまう。氷織と話している時の七星は記憶の中ではいつも笑顔だから一瞬声を掛けるのを躊躇ってしまった。