ya_1723
MAIKINGあてんしょん魔道祖師捏造です
逆転IF&現代AU
魏嬰が女体化で二人が姉弟(義理)です
話の都合上二人の親が再婚しますが恋愛描写はないです
以上が大丈夫な方はお進みください
※まだ途中!※ 5279
111strokes111
MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.13───巫者が祖霊に肉体を明け渡している際は暗闇の中にいるようで周囲で何が起きているのかよく分からないし覚えていられず意識も保てないのだという。辺りを見回す目、物音を聞く耳、思考する頭、言葉を発する口を貸し出していると考えれば納得できる。(中略)言葉と思考は切り離し難いものだ。思考だけがあっても言葉がなければその思考は他者から理解されない。思考と言葉は互いに根源にも結果にもなりうる。思考の限界と言葉の限界は一致しているのだ───
セイロス騎士団は出自を問わない。シャミアのような信徒ではないものも所属しているし、ハンネマンやマヌエラのような帝国出身者も、同盟出身者も王国出身者もいる。だからクロードとディミトリは同じ手法を取っていた。血筋を利用して騎士たちを油断させ、レアの出した箝口令を掻い潜っている。図々しい話だが、女神と教会は無謬だとしても騎士やその実家の面々は俗世間に属しているので責めないでやって欲しいと思う。
1992セイロス騎士団は出自を問わない。シャミアのような信徒ではないものも所属しているし、ハンネマンやマヌエラのような帝国出身者も、同盟出身者も王国出身者もいる。だからクロードとディミトリは同じ手法を取っていた。血筋を利用して騎士たちを油断させ、レアの出した箝口令を掻い潜っている。図々しい話だが、女神と教会は無謬だとしても騎士やその実家の面々は俗世間に属しているので責めないでやって欲しいと思う。
enochifox
MAIKINGおいかげ数ヶ月前までに書きかけたのを発掘
大学生×プロ いつもと同じ時間に目が覚めたのは奇跡だと思った。
自分の身長に合わせて買ったベッドよりも大きいそれには俺以外にもう一人が眠りこけている。俺とあまり身長の変わらない、男二人分が使うにはちょっと窮屈で、今にも落っこちそうな身体を真ん中へ転がす。どうせ俺はもうベッドに戻るつもりはないから、広々と使ってもらった方がいいと思ったからだ。
フルセットの試合後でもこうはならないくらいに重い身体を引きずって、よたよたとバスルームを目指す。スリッパを履こうとしたら腰が抜けて、思いっきりベッドの縁にぶつかったけど起きなかったのは良かった。起きていたら絶対に揶揄われていた。
立っていられなくはないけど、真っ直ぐ立つのはしんどくて冷たいタイルにべったり身体をくっ付けてシャワーを浴びる。冷たい水に身体が震えたのはほんの十秒くらいで、直ぐに温かいお湯がベタつく肌の上を流れ落ちた。
5632自分の身長に合わせて買ったベッドよりも大きいそれには俺以外にもう一人が眠りこけている。俺とあまり身長の変わらない、男二人分が使うにはちょっと窮屈で、今にも落っこちそうな身体を真ん中へ転がす。どうせ俺はもうベッドに戻るつもりはないから、広々と使ってもらった方がいいと思ったからだ。
フルセットの試合後でもこうはならないくらいに重い身体を引きずって、よたよたとバスルームを目指す。スリッパを履こうとしたら腰が抜けて、思いっきりベッドの縁にぶつかったけど起きなかったのは良かった。起きていたら絶対に揶揄われていた。
立っていられなくはないけど、真っ直ぐ立つのはしんどくて冷たいタイルにべったり身体をくっ付けてシャワーを浴びる。冷たい水に身体が震えたのはほんの十秒くらいで、直ぐに温かいお湯がベタつく肌の上を流れ落ちた。
せいへき
MAIKING簓零 Dom/Subユニバース溶ける瞳、解く手勝手に入った家の中。入り口から家主を探し奥へと進んでいくと徐々に威圧感が強くなっていった。
「酷くカリカリしてんなぁ簓くんは」
その威圧感の発生源は飲む気がなさそうなマグカップを片手にソファーに座っていた。
小刻みに揺れる足。時折体を掻きむしる指先。
何故昨日普通の顔をして生放送に出ることができたのか分からない程酷い有様だ。
「分かってんねやったら早く帰れ」
普段とは違い随分と乱暴な口調に思わずため息が漏れる。ここまで自分を取り繕えなくなっているというのにまだ一人でどうにかできると思っているのか。
「薬は」
「あんなん効かんわ。副作用だけ出てゲロと一緒に吐き出して終わり」
思い出したのか喉の辺りを気持ち悪そうに触りもともと酷かった眉間の皺を更に濃くした。
2489「酷くカリカリしてんなぁ簓くんは」
その威圧感の発生源は飲む気がなさそうなマグカップを片手にソファーに座っていた。
小刻みに揺れる足。時折体を掻きむしる指先。
何故昨日普通の顔をして生放送に出ることができたのか分からない程酷い有様だ。
「分かってんねやったら早く帰れ」
普段とは違い随分と乱暴な口調に思わずため息が漏れる。ここまで自分を取り繕えなくなっているというのにまだ一人でどうにかできると思っているのか。
「薬は」
「あんなん効かんわ。副作用だけ出てゲロと一緒に吐き出して終わり」
思い出したのか喉の辺りを気持ち悪そうに触りもともと酷かった眉間の皺を更に濃くした。
カノエ
MAIKING十日目の菊(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23025824)の晶side的な。今のところ晶と友達(捏造)が喋ってるだけ。
すごくみじかい
いつかの文目 ──きっともう長いこと、ここにいない誰かの影を追っている。
♢♢♢
「しっ、失恋⁉」
「わ、声大きいって……」
晶が慌てて辺りを見回すと、思わずと言った様子で立ち上がっていた彼女は気まずそうに腰を下ろした。
物の少ない空間というのは得てして音がよく響くもので、それは無機質さを売りの一つにしているカフェの中でも例外ではない。店の雰囲気を壊してしまっただろうかと恐る恐る周囲を窺う。こじんまりとした店内には晶たちの他に作業をしている様子の女性が一人いるが、彼女はこちらに一瞥をくれることもなく端末の画面に注視していた。席の位置的に確認できないが、バックヤードから店員が出てくるような様子もない。
とりあえずカフェの運営に支障をきたすほどの迷惑はかからなかったようだ。晶はほっと胸を撫で下ろし、複雑そうな顔をしている友人に向き直った。
1908♢♢♢
「しっ、失恋⁉」
「わ、声大きいって……」
晶が慌てて辺りを見回すと、思わずと言った様子で立ち上がっていた彼女は気まずそうに腰を下ろした。
物の少ない空間というのは得てして音がよく響くもので、それは無機質さを売りの一つにしているカフェの中でも例外ではない。店の雰囲気を壊してしまっただろうかと恐る恐る周囲を窺う。こじんまりとした店内には晶たちの他に作業をしている様子の女性が一人いるが、彼女はこちらに一瞥をくれることもなく端末の画面に注視していた。席の位置的に確認できないが、バックヤードから店員が出てくるような様子もない。
とりあえずカフェの運営に支障をきたすほどの迷惑はかからなかったようだ。晶はほっと胸を撫で下ろし、複雑そうな顔をしている友人に向き直った。
カノエ
MAIKING厄災を倒した後その場からも皆の記憶からも消えてしまった晶をフィガロが(賢者とは知らず)偶然拾ってなんやかんやいい感じになる予定の話のプロローグです。
すごく少し
霜天に星 雪というのは存外質量を持つものだ。
北の国で生まれ育った生き物にとってはわざわざ確認するまでもないそんな事実を改めて実感し、フィガロは無聊に目を細めた。
立ち入った頃には儚ささえ感じさせる粉雪だったものが、北端に近付くにつれ段々と激しさを増していく。無遠慮な吹雪に晒される、冷たい北の空を飛ぶ感触を懐かしんでいたフィガロだったが、さすがにそろそろ煩わしくなってきた。
──まったく、面倒な事だ。
本日何度目かもわからない溜息を零しながら、小さく呪文を唱えて叩きつける雪の欠片を掃う。
そもそもの発端は、どこからかネロを連行してきた双子がどうしても星屑糖を使ったチュロスが食べたいなどと言い出したことだ。厄災を倒し自由の身になった後は東の国で料理屋を開いたのだと聞いていたが、当たり前のように双子に所在を把握されているというのはもはやかける言葉もない。
2394北の国で生まれ育った生き物にとってはわざわざ確認するまでもないそんな事実を改めて実感し、フィガロは無聊に目を細めた。
立ち入った頃には儚ささえ感じさせる粉雪だったものが、北端に近付くにつれ段々と激しさを増していく。無遠慮な吹雪に晒される、冷たい北の空を飛ぶ感触を懐かしんでいたフィガロだったが、さすがにそろそろ煩わしくなってきた。
──まったく、面倒な事だ。
本日何度目かもわからない溜息を零しながら、小さく呪文を唱えて叩きつける雪の欠片を掃う。
そもそもの発端は、どこからかネロを連行してきた双子がどうしても星屑糖を使ったチュロスが食べたいなどと言い出したことだ。厄災を倒し自由の身になった後は東の国で料理屋を開いたのだと聞いていたが、当たり前のように双子に所在を把握されているというのはもはやかける言葉もない。
K/白紙
MAIKINGエレンくんお誕生日おめでとうございます!エレリになるまで話はまだ途中経過だけど今年もお祝いできて嬉しいです、生まれてきてくれてありがとう!!
成人向けも加えて続きを描いて本にするかもしれないので、期間限定の公開です。 18
111strokes111
MAIKING蒼月ルートのクロロレです。家出息子たちの帰還.12───ダスカーでは葬儀を終えた一週間から四週間後に巫者を呼ぶ。巫者は遺族や故人の友人たちの前で死後の世界へ旅立ったばかりの故人の魂を呼び戻し、己の身体に憑依させる。遺族や友人は故人と生前の思い出話をして死後の世界での暮らしぶりを聞き、何かして欲しいことがないか、言い残したことがないかを問う。この場では遺族と死者との口論が起きることも珍しくない。葬儀は死者を悪霊ではなく祖霊にするための儀式で、巫者による呼び戻しは死者個人のために行われる───
昨日は本当にいい日で、フェリクスとイングリットがそれぞれに踊る姿を見たディミトリはずっと微笑んでいた。彼の伯父であるイーハ公は絶対に認めようとしないが、ディミトリは他人の幸福に喜びを見出す。それなのに続いて欲しい日常は儚い。
1971昨日は本当にいい日で、フェリクスとイングリットがそれぞれに踊る姿を見たディミトリはずっと微笑んでいた。彼の伯父であるイーハ公は絶対に認めようとしないが、ディミトリは他人の幸福に喜びを見出す。それなのに続いて欲しい日常は儚い。