nagasuyue
MAIKINGかじみさ桃だけはくれるな 午後というには遅い時間に、ミサトの携帯が鳴った。
「なーにシンちゃん、どしたの」
「メール返事してよ、ミサトさん」
《もしもし》とも言わずに受けたミサトに答えたのは、若干機嫌の悪さの滲んだシンジの声である。
「だーって気づかないんだもん。なーに、急用?」
「急っていうか。ーーさっきミサトさんに荷物届いたの、開けてもいい?」
「えっ、なぁに、あたしなんか頼んだかな」
心当たりがなくて怪訝な顔になるミサトに、電話口のシンジが続ける。
「《赤木サチコ》さんから。それで、だからこれ」
「あぁ、……桃かぁ! もうそんな時期なのねえ」
声を綻ばせて、リツコが面を上げた。
「あぁうん、もちろんもちろん。……そうそう、リツコの……ちーがうって、おばあちゃんよ。みんなのぶん冷やしといてぇ、うん、一つずつビニール袋に入れるのよ。今? だめよ」
1223「なーにシンちゃん、どしたの」
「メール返事してよ、ミサトさん」
《もしもし》とも言わずに受けたミサトに答えたのは、若干機嫌の悪さの滲んだシンジの声である。
「だーって気づかないんだもん。なーに、急用?」
「急っていうか。ーーさっきミサトさんに荷物届いたの、開けてもいい?」
「えっ、なぁに、あたしなんか頼んだかな」
心当たりがなくて怪訝な顔になるミサトに、電話口のシンジが続ける。
「《赤木サチコ》さんから。それで、だからこれ」
「あぁ、……桃かぁ! もうそんな時期なのねえ」
声を綻ばせて、リツコが面を上げた。
「あぁうん、もちろんもちろん。……そうそう、リツコの……ちーがうって、おばあちゃんよ。みんなのぶん冷やしといてぇ、うん、一つずつビニール袋に入れるのよ。今? だめよ」
とらくた
MAIKING12/24にクリスマス漫画をできたところまで展示予定だったのですが、予定を変更して🔥🎴小説の進捗を載せたいと思います。こちらは長めに展示しておきます。漫画がったように仕上げられず、すみません。
展示予定だったものは25日以降に上げたいと思います!
以前Xで呟いた博物館に🔥さんの羽織が展示されている転生現パロです。
🔥さんは博物館学芸員で前世の記憶あり。🎴は学生で記憶がありません。
展覧会の炎その博物館には炎がある。
厳密には、博物館の外れに建つ鬼狩りの資料館に展示されている。
炎は羽織の形をしていた。
真っ白な羽織の裾には、燃え盛る炎の如き朱色の紋様があしらわれている。
薄暗い展示室で照明を浴びたそれは、淡い光を帯びて静かに佇んでいた。
まるで絶えず炎が爆ぜているような、力強さを内に秘めて。
そんな羽織をガラス越しに熱心に見つめる少年の姿があった。
竈門炭治郎。幼い頃から足繫く博物館に通い、今年17歳になる。
6人兄弟の長男で、毎朝早くから家業のパン屋を手伝っている。しっかり者の高校生だ。
キャプションに「炎柱の羽織」と記された展示物は、炭治郎にとって縁もゆかりもない誰かの私物らしかった。けれど、幼い頃にそれを見て以来、炭治郎の心には確かに炎が宿っている。
8247厳密には、博物館の外れに建つ鬼狩りの資料館に展示されている。
炎は羽織の形をしていた。
真っ白な羽織の裾には、燃え盛る炎の如き朱色の紋様があしらわれている。
薄暗い展示室で照明を浴びたそれは、淡い光を帯びて静かに佇んでいた。
まるで絶えず炎が爆ぜているような、力強さを内に秘めて。
そんな羽織をガラス越しに熱心に見つめる少年の姿があった。
竈門炭治郎。幼い頃から足繫く博物館に通い、今年17歳になる。
6人兄弟の長男で、毎朝早くから家業のパン屋を手伝っている。しっかり者の高校生だ。
キャプションに「炎柱の羽織」と記された展示物は、炭治郎にとって縁もゆかりもない誰かの私物らしかった。けれど、幼い頃にそれを見て以来、炭治郎の心には確かに炎が宿っている。
ものさわ
MAIKINGパスタ屋店長🌐×警官⚔のクリスマスイブSS書けたところまで何回か⚔が🌐の店に来たことがある設定
12時36分
『本日はご予約の方のみへのご提供となっております』
とボードが下がった扉を押す。カランと音を立てて開いたその向こう。いらっしゃいませ、とここ数ヶ月で顔馴染みとなった女性店員に笑顔で出迎えられた。外の寒風に晒されていた耳がじわじわと暖まりこのまま溶け出しそうな気さえしてくる。
「ご予約の方ですか?」
「はい、」
予約してたロロノアです。とここ数ヶ月で初めての言葉を紡ぐ。
「こちらへどうぞ」
案内する店員の向こうのカウンターの奥。長い金髪を項で束ねた男がちらりとこちらを向いた気がした。
「24や25は仕事か?」
「どうした急に」
師走に入りたての頃、通い慣れたパスタ屋で会計をしていたら店長であるキラーにそう尋ねられた。毎朝のジョギングで通り掛かってから通うようになって数ヶ月。随分と馴れ馴れしくなったものだと思う、お互いに。
1081『本日はご予約の方のみへのご提供となっております』
とボードが下がった扉を押す。カランと音を立てて開いたその向こう。いらっしゃいませ、とここ数ヶ月で顔馴染みとなった女性店員に笑顔で出迎えられた。外の寒風に晒されていた耳がじわじわと暖まりこのまま溶け出しそうな気さえしてくる。
「ご予約の方ですか?」
「はい、」
予約してたロロノアです。とここ数ヶ月で初めての言葉を紡ぐ。
「こちらへどうぞ」
案内する店員の向こうのカウンターの奥。長い金髪を項で束ねた男がちらりとこちらを向いた気がした。
「24や25は仕事か?」
「どうした急に」
師走に入りたての頃、通い慣れたパスタ屋で会計をしていたら店長であるキラーにそう尋ねられた。毎朝のジョギングで通り掛かってから通うようになって数ヶ月。随分と馴れ馴れしくなったものだと思う、お互いに。
ごはん
MAIKING5withUgoN 五悠Webオンリー力及ばず途中までで申し訳ないです泣
完成版はいつか支部に
あげられるように頑張るゼ~ッ✌️
(⚠️転生
捏造マシマシのフニャフニャ設定です
なんでもええでの方向けで) 13
go3down
MAIKING花ヶ丘 ネタバレではないけど、せとい卓春蘭班HO5菖蒲に八つ橋の立ち絵練り!結構…カワイイかもしんない!!
尚、生足バキバキにする予定だから多分そこはカワイくない
だって高校生だし…一応……
i_tu_kichi
MAIKING12月17日のDozenRoseで配布したヒュンポプの無配です。10月のダ大オンリーで楠見さんが配布した無配の続き+来年出したいセクピスパロ本の下書き...ちゃんと本として出せますように‼️(退路を断つスタイル) 12
ほここのすけべ
MAIKING🕯×💍 続きえっまだセックスしないんですか!?
煙の中へ切り込む🕯と愛煙家の💍 病院で煙草を吸ってはいけない。誰もが知っている常識だね。
だから私はそのとき、建物の陰に隠れて煙草を吸っていた同僚を須らく見咎めたんだ。
すると彼は、「こんな仕事、吸わなきゃとてもやっていられない」と言った。医者としての仕事に対する不満や不安を、煙草の煙で落ち着けているのだと。
私が知りたいのは、貴方のことだ、主様。もしかすると貴方も、不安を抱えた心を慰めるために煙草を吸っているんじゃないかな?
「違っていたらすまない」
「……………………」
主様はぽかんとしていた。
部屋を訪れたとき、主様は既に煙草を吹かしていた。窓枠に肘をついて、物憂げに煙を吐き出すその姿を見てふと、そうしなければならない理由があるのではないかと考えさせられたのだった。
1637だから私はそのとき、建物の陰に隠れて煙草を吸っていた同僚を須らく見咎めたんだ。
すると彼は、「こんな仕事、吸わなきゃとてもやっていられない」と言った。医者としての仕事に対する不満や不安を、煙草の煙で落ち着けているのだと。
私が知りたいのは、貴方のことだ、主様。もしかすると貴方も、不安を抱えた心を慰めるために煙草を吸っているんじゃないかな?
「違っていたらすまない」
「……………………」
主様はぽかんとしていた。
部屋を訪れたとき、主様は既に煙草を吹かしていた。窓枠に肘をついて、物憂げに煙を吐き出すその姿を見てふと、そうしなければならない理由があるのではないかと考えさせられたのだった。
yorutama
MAIKINGクソまんが。マイ先生は22〜24歳ぐらいだと思ってる。
アニメの本編ストーリーの、マイ先生がシライさんと話すシーンで「あら、シライ…」ってセリフが追加されてたけど、あれ、大人のシライさんは『シライ』って呼んで、子供(中学時代)のシライさんは『シライっち』って呼んでるのが、なんか……“ガチ”感があって良かったです(感想) 2
Flocas
MAIKING伊得x可爾x凱爾拖了兩次雙月活終於要結束了~
因為跟新活動撞梗,所以趕在15:00前發文~
下篇是色色,色色未寫完後補
#伊得 #可爾 #凱爾 #可爾凱爾 #新世界狂歡 #雙月流光 2141
kroc_f
MAIKING一つ前の1時間で書きたいところだけケーキバースもどきぐだソソの前日譚というか前振り部分。全然致してくれないので書きたいところを先に書いてしまい、果たしてうまく繋がるのかはわかりませんがいつか繋がると信じて載せます。
ケーキバースもどきなぐだソソ「カマソッソ、すごく甘い匂いがするね?」
シュミレータでの戦闘訓練が終わり、マイルームへと向かう道中でのこと。
茨木童子あたりが食堂からデザートをくすねて歩いているのかと思っていたら、匂いの元は、珍しく廊下を闊歩しているカマソッソのようだった。
思わず疑問形でマシュに話しかけてみると、「そう……でしょうか?」と返される。
ケーキのような、バニラのような、かなりはっきりした香りなのだけど。
あまりの良い匂いに、ゴクリと喉を鳴らしてしまう。
「デザート食べてみたのかなぁ」
「カマソッソは甘味を必要としない」
「わぁ?!」
一瞬で距離を詰めて答えるカマソッソに、驚いて大声をあげてしまった。
憮然とした表情で見下ろされ、目の前に長い髪がさらりと揺れた。甘い香りが強くなる。
5586シュミレータでの戦闘訓練が終わり、マイルームへと向かう道中でのこと。
茨木童子あたりが食堂からデザートをくすねて歩いているのかと思っていたら、匂いの元は、珍しく廊下を闊歩しているカマソッソのようだった。
思わず疑問形でマシュに話しかけてみると、「そう……でしょうか?」と返される。
ケーキのような、バニラのような、かなりはっきりした香りなのだけど。
あまりの良い匂いに、ゴクリと喉を鳴らしてしまう。
「デザート食べてみたのかなぁ」
「カマソッソは甘味を必要としない」
「わぁ?!」
一瞬で距離を詰めて答えるカマソッソに、驚いて大声をあげてしまった。
憮然とした表情で見下ろされ、目の前に長い髪がさらりと揺れた。甘い香りが強くなる。