ミクシゲ
SPUR MEニノカゲバーテンパロの第2話です。ニノカゲと銘打っていいのかわからないほど恋愛要素がないですすみません。
今回はカゲのことを知りたい二宮と、カゲについて話す辻ちゃんのお話がメインになります。
今更ですが年齢操作と、中学時代捏造が加わります。またモブのお客さんも少々出てきます。
結構長くなりそうな予感がしてますが、必ずハピエンニノカゲになりますSEがそう言ってます。
愛に恋を混ぜ込んで②「おはようございま~す。」
「おはようございます。」
「おはようございます、二宮さん。」
更衣室で影浦が蹲っている頃、二宮はと言えばホールの仕事を説明するための準備を進めていた。その片手間に掃除をしていれば、店の扉が開いて見慣れた面々が入ってくる。
「おはよう、犬飼、辻、氷見。」
犬飼、辻、氷見は全員この店のスタッフである。東の元から独立した後に応募があった者たちで、個々のポテンシャルも仕事ぶりもよかったため、正式に働いてもらうことにした。
犬飼はコミュニケーションに長けているし、辻は女性客の接客こそ苦手だが完璧にドリンクを提供してみせる。そして二宮を含めた三人をサポートするかのように臨機応変に立ち回ってくれるのが氷見だ。以前は女性スタッフがもう一人いたのだが─今は主にこの四人で店を運営していた。
6725「おはようございます。」
「おはようございます、二宮さん。」
更衣室で影浦が蹲っている頃、二宮はと言えばホールの仕事を説明するための準備を進めていた。その片手間に掃除をしていれば、店の扉が開いて見慣れた面々が入ってくる。
「おはよう、犬飼、辻、氷見。」
犬飼、辻、氷見は全員この店のスタッフである。東の元から独立した後に応募があった者たちで、個々のポテンシャルも仕事ぶりもよかったため、正式に働いてもらうことにした。
犬飼はコミュニケーションに長けているし、辻は女性客の接客こそ苦手だが完璧にドリンクを提供してみせる。そして二宮を含めた三人をサポートするかのように臨機応変に立ち回ってくれるのが氷見だ。以前は女性スタッフがもう一人いたのだが─今は主にこの四人で店を運営していた。
so_fte7
SPUR ME※銀河眼組捏造※カがヌメコードで復活しない死亡if+逆行して幼少期ミザに会いに行く時空遡り系の銀河眼組
【Afterglow.】すべて焼かれてしまった。
天を、星空を覆いつくしてしまうかのような炎など、見たこともなかった。
かあさまも、とうさまも、優しかった皆も目の前で焼かれ、朽ちて、ただ静かに暮らしていただけの人々の時は蹂躙され、跡形も無く。
耐え切れなかった。
わたしだけは忘れてはならないと、悲しさと苦しさが詰まる息のままで隠れていることなどできず、ただ我武者羅に生き延びなくてはとそれだけが足を動かす。
故郷を奪ったにんげんは、武器を振るい血を撒き散らかし強奪しそれが正義と振る舞うかの如く賤しき心の生き物でしかない。
どうしてなのだろうか。
しかし、それが世界なのだろう。
力を持った生き物はそれを見せ付け、それが誇示すべきものだと奢り醜く変わり果ててしまう。
1117天を、星空を覆いつくしてしまうかのような炎など、見たこともなかった。
かあさまも、とうさまも、優しかった皆も目の前で焼かれ、朽ちて、ただ静かに暮らしていただけの人々の時は蹂躙され、跡形も無く。
耐え切れなかった。
わたしだけは忘れてはならないと、悲しさと苦しさが詰まる息のままで隠れていることなどできず、ただ我武者羅に生き延びなくてはとそれだけが足を動かす。
故郷を奪ったにんげんは、武器を振るい血を撒き散らかし強奪しそれが正義と振る舞うかの如く賤しき心の生き物でしかない。
どうしてなのだろうか。
しかし、それが世界なのだろう。
力を持った生き物はそれを見せ付け、それが誇示すべきものだと奢り醜く変わり果ててしまう。
imo_blgr
SPUR ME1/16ビリグレwebオンリー「はじめての恋びと」にて頒布予定の新刊の冒頭です。尻叩きも兼ねて少しの間公開いたします。(不穏なはじまりで実際このあとの本編も暗めのシリアスブロマンスですが、ちゃんとハピエンでしっかりビリグレです!)
※本文は今後加筆修正する可能性があります。
幼い頃、風船を膨らませるのが苦手だった。たんに肺活量がなかったのか、それとも吹き込み方に難があったのかは定かでない。年端もいかない少年にしては比較的なんでもこなしていた我が子に意外な弱点があることが嬉しかったのか、父親が珍しく気が抜けたように笑っていたのを憶えている。ビリーは風船が苦手なんだな。いまにして思えば、あれは自分のせいで子供らしからぬ子供で在ることを強いてしまったと後ろめたく思う父が、ほんの一瞬でもビリーの『子供らしさ』を垣間見たことへの安堵だった。ただそれを、つい額面通りに受け取ってしまったことで猛練習の末に克服してしまったのだけれど。
薄くてあまい膜を体外に膨張させるその行為は、まるで息吹を吸い取られているようだと思う。風船を膨らませることも、それを模した菓子に命を吹き込むことも。いつしかまばたきの如く容易なものとなった。ほんとうは、幼い頃とは違う理由で風船が苦手なのは変わらないのだけれど、直接口をつけて息吹をとじこめずとも膨らませられる方法を手に入れた。つまらない大人になろうとしていることは自覚している。
2972幼い頃、風船を膨らませるのが苦手だった。たんに肺活量がなかったのか、それとも吹き込み方に難があったのかは定かでない。年端もいかない少年にしては比較的なんでもこなしていた我が子に意外な弱点があることが嬉しかったのか、父親が珍しく気が抜けたように笑っていたのを憶えている。ビリーは風船が苦手なんだな。いまにして思えば、あれは自分のせいで子供らしからぬ子供で在ることを強いてしまったと後ろめたく思う父が、ほんの一瞬でもビリーの『子供らしさ』を垣間見たことへの安堵だった。ただそれを、つい額面通りに受け取ってしまったことで猛練習の末に克服してしまったのだけれど。
薄くてあまい膜を体外に膨張させるその行為は、まるで息吹を吸い取られているようだと思う。風船を膨らませることも、それを模した菓子に命を吹き込むことも。いつしかまばたきの如く容易なものとなった。ほんとうは、幼い頃とは違う理由で風船が苦手なのは変わらないのだけれど、直接口をつけて息吹をとじこめずとも膨らませられる方法を手に入れた。つまらない大人になろうとしていることは自覚している。
yamagawa_ma2o
SPUR ME忘羨🐉🦊AU続き。今日はここまで。どうなっちゃうんだろうね~~~!誤字脱字等はご容赦ください。支部に上げる時に直します!!!
瑞雲遠飛②(途中) 加護のついた装束を身に纏った魏無羨は、藍忘機と共に姑蘇藍氏の宗主である藍曦臣のもとを訪ねた。魏無羨の装束は加護が強く、彼の魔の気配はよほどの修為がなければ気付かないほどになった。
「魏嬰、兄だ」
「初めまして、魏無羨と申します」
「藍曦臣だ。沢蕪君と呼んでもいい。話は忘機から聞いているよ。よろしくね、魏公子」
丁寧に一礼した魏無羨と藍忘機に、藍曦臣は朗らかな声で言った。
「長老である叔父上は、君のことをあまり快く思っていないみたいだけど、忘機の客人であるからには、我々は君のことを歓迎するよ」
「ありがとうございます。――あの、やっぱり俺のこと、知ってるんですよね」
魏無羨が尋ねると、藍曦臣は否定しなかった。
12896「魏嬰、兄だ」
「初めまして、魏無羨と申します」
「藍曦臣だ。沢蕪君と呼んでもいい。話は忘機から聞いているよ。よろしくね、魏公子」
丁寧に一礼した魏無羨と藍忘機に、藍曦臣は朗らかな声で言った。
「長老である叔父上は、君のことをあまり快く思っていないみたいだけど、忘機の客人であるからには、我々は君のことを歓迎するよ」
「ありがとうございます。――あの、やっぱり俺のこと、知ってるんですよね」
魏無羨が尋ねると、藍曦臣は否定しなかった。
もん😊
SPUR ME今月もつるんばの日おめでとうございます!全くもって途中ですが……なんとか頑張りたいので……途中上げでございます。せっかく行った素敵な街並みに立たせたくなりましてイメージはこんな感じです🤗cantana0510
SPUR ME11/28りばいぶ2無配冊子の新刊オマケ漫画です。次巻の予告(かもしれない)
イベントにて本購入いただいた方、ありがとうございました!
余った分は🐯さんにて通販予定です。 6