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    お蔵入り

    きゅう

    MOURNINGイベントの無配にしようと思ってお蔵入りしたもの
    ルの片想いに見せかけた両片思い
    中央ファンタジアログスト続きの捏造を含むので、何でも許せる方向けです…!
    この気持ちに名前をつけるなら、 昼下がりの光が眩しく照りつける。太陽光よりずっと、手のひらがあつい。ぎゅっと握ると厚みがあり、それでいて節々の存在感を示す指先が包み込むように力を返してくる。そう。私は今、ミスラさんに手を握られている。正確に言うと手を握られて、とっておきのお昼寝場所まで向かっている途中だった。
     
    「ミスラさん、お昼寝場所はこっちです」
    「はぁ……あなたが教えるって言ったんでしょう」
    「だ、だってミスラさん、手を離そうとしないから」
     
     その言葉を聞いても尚、繋がれた二つの手のひらはぴったりとくっついたままだ。私が先導に立ち、ミスラさん、こっちですよ。と案内した方が早い。それでも手を繋ぎながら「こっちですか?」「あっちですか?」と、いちいち聞いてくるミスラさんが、可愛く見えて仕方がなかった。これが、フィガロ先生も言っていた甘えている、ということなのだろうか。南の魔法使いなんて、それくらいしか使いどころがないでしょ、とボルダ島で言われた言葉を思い返す。
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    一ノ瀬若菜

    MOURNING五乙@或る補助監督と同期の話

    五乙が一行も出て来ない五乙の話

    10月に発行した〝Ain Soph Aur〟のノベルティとして途中まで作成していたんですけど、タイムアップを迎えてしまって出来ずお蔵入りになっていたやつです
    出すタイミングが何処にもないので供養の為に置いてみる…

    同人誌未読でも読めるように修正しております
    お持ちの方は見比べてみてやって頂けたら一粒で二度楽しんで頂けるかと…
    五乙@或る補助監督と同期の話「こないださぁ、例の子の補助監督として任務に同行したんだけど」
    「誰?」
    「五条せんぱ…、五条さんが見つけて来たっていう、乙骨術師…だっけ?」
    珍しい名前だから覚えていた。禪院術師や狗巻術師も珍しいといえば珍しいけれど。
    でも、あの二人は家柄が有名だから、そんなに違和感はなかった。だけど、乙骨術師は極めて珍しかった。
    高専に来た理由もだけれど。
    親戚って本当だって…言おうとして顔を上げたら、食い入るように身を乗り出してきた。
    「えー!いいなぁ!!俺まだ当たった事ないんだよね!五条先輩の従兄弟興味あるー!!」
    キャッキャとはしゃぐ様を見て、どこから突っ込んだら良いか悩んだ。こいつ、学生時代から五条さんのシンパだったけれど、変わらない。いつまで先輩と呼ぶのかしら。
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