Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    なんやかんや

    mocarain

    MOURNING去年途中まで書いてた現パロのリョイを発掘したので供養します。
    学生時代に幼馴染とAV見たせいで道を踏み外しかけたのが怖くなって逃げるように故郷を出た坂本が10年後くらいに都会で親友と偶然再会してしまって、あれは若気の至りだからきっともう大丈夫だろうと思って飲みに行ったのに結局無理で、そのままホテルに連れ込む流れになってなんやかんや…という話の本当に冒頭部分のみ。
    人生は何が起こるかわからない、とはよく言うけれど。
    その瞬間のことを、龍馬はおそらくこの先一生忘れられないだろう。
    柄にもなく「運命」なんて陳腐な言葉が脳裏に浮かぶほどの衝撃だった。
    多くの人が行き交う雑踏の中、ふと振り返った先できらめいた満月のような色。見覚えのあるそれに自然と視線を吸い寄せられ、目と目が合った瞬間に、自分の呼吸も、そして時間すらも止まってしまったような気がした。
    「……以蔵、さん?」
    「っ、龍馬……?」
    零れ落ちるようにして茫然と呟いたのは、長らく会っていなかった幼馴染の名前。おおよそ十年ぶりに訪れた再会はあまりにも突然で、鮮烈で、思いもよらないものだった。


    幼馴染こと岡田以蔵と坂本龍馬は読んで字のごとく、幼いころからの友人同士である。二つの年の差こそあるものの、もともとがご近所同士、家族ぐるみで親しかったこともあって物心つく頃には当然のように生活の中にお互いがいた。
    2830

    えだつみ

    PROGRESSただの同僚同士のつるみかの本丸に二振り目が顕現してなんやかんやする話(予定)
    発行の際に大幅改稿の可能性があります
    ただの作業進捗です
    【つるみか】7月新刊の作業進捗「今期の第一部隊長は三日月宗近とする。明日の昼までに、編成の希望を出してくれ」

     近侍の山姥切国広が主からの任命書を読み上げ、その指示の声が広間に響く。
     畳張りの大広間に居たすべての刀たちの視線は、自然部屋の前方にいた刀へと集まった。青い衣装を身に纏った姿勢のよい座り姿。三日月宗近である。
    「あいわかった」
     三日月が涼やかに応答する。既にそれは、本丸の刀たちにとっては聞き慣れたものであった。三日月もまた、得意げな顔をすることもなく、粛々と拝命する。
     それで、短い集まりは終わった。
     おおよそ十日に一度、定期的に開催される、第一部隊長の任命式である。
     主からの命が周知される、という性質上、全員参加が推奨の、形式的には重要とされている集まりである。だが、近頃は本丸の刀の数に対し開催場所の大広間が手狭になってきたという事情もあって、不参加の刀も少なくはない。実際、共有が必要な情報はすぐに掲示されるので、参加せずにいたところでそう不都合はないのであった。
    17839