Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    もしも

    kudouhikaru

    PASTママとミヤモトちゃんの一件があるので、ムサシのことを密かに妹分として大切にしているサカキ様が見たかった、などと供述しており。
    もしも、ムサシのパートナーとしてコジロウを見初めたのがサカキ様だったら。
    ムサシ不在のコジムサ。
    ピクシブより再掲。
    神のはかりごと「ムサシちゃん」

    弓なりに反った赤い房の束を凝った編み込みに結い上げた少女が、不思議そうにこちらを振り返る。その表情を見て、サカキは違う、と確信した。

    ここは、ある高級ホテルの立食形式によるビュッフェレストランの会場だった。母が興した財閥ーーロケットコンツェルンをいずれ継ぐ身ではあるが、まだ十四歳であるサカキとしては、こういう上流階級の人間しか集まらない立食形式のパーティーは堅苦しさと息苦しさしか感じない。サカキの家に専属で仕えている料理長が提供してくれる食事の方がいくらもマシだ。が、「これも社会勉強よ」と母に強制的に連れてこられては、まだ幼いサカキに拒否権など存在しない。何せ食事を共にする相手は母の仕事相手ばかりだ。適当に愛想と笑顔を売っておいた方がいい、とはサカキにもわかっている。飲み物を選んで歩いている道すがら、ふと、すれ違った少女が母の親友兼部下である女性の娘とよく似ていた。母が女性ーーミヤモトから貰った写真を一度見せられただけだがーー、よく覚えている。名をムサシ。
    5325

    makoura_mt

    PROGRESSこっそりこそこそ 無配にしたいなーー……
    新人俳優×ベテラン俳優
    もしも、ドラマだったら?
    作成:R4年4月26日
    未定(更新4/27)bgm 雨は夜半に


    【口づけくらいさせてあげればよかったと後悔したよ】
    手の中でくしゃりと音を出す封筒を抱きしめたまま次第に目を閉じていく。閉じた視界に映るのは永遠に続くかのような黒。そこに思い浮かべるべき人間は、いない。詰めていた息を吐き、閉じた視界を段々と開けていく。光が差し込むのに一瞬目を細めたが、完全に目を開けば真っ白な壁と俺を映す鏡があった。俺の顔には何の感情も浮かんでいない。愛する人が死を遂げ、愛の証を手にしても塩の水すら流れそうもなかった。
    「…恋か」
    何度目かの呟きと共に、俺はシミ一つない天井を仰ぎ見るのだった。

    ––愛は劇中–– 


    子供の頃から演技をしていると、不思議な感覚に浸るようになる。それはきっと誰でも一度は思うことだろう。自分は一体何者なのかと。あるときは、天涯孤独の子供、家族に愛された子供。成長すれば、不良になったり、頭のいい生徒会長になったり。刑事だったり、犯罪者だったり。そうするとだ、自分は一体どこにいるのか分からなくなる。今までこなしてきた役であって、役でない。俺という人間はなんなのだろうと。役を通して世間を知ってきた俺に今、立ちはだかる壁が、恋愛だ。与えられた役になりきり、自分の立場で考えた時にでてくる演技は想像でしかないが、想像でも十分様になっていた。しかし、恋愛というものをしたことのない俺は、彼の考えることが表現できない。ましや、男同士だ。今まで誰かを愛する役をしてこなかったつけが、こんな高いレベルで回ってくるなんて思わないだろう。そう思った時、俺と言う人間がとてもつまらないように思えた。役でしか生きていけない空っぽな俺が少しでも中身を保てるようにと、彼を、理解しようとしている。
    1652

    kikan_rira

    MEMOTwitterで呟いてた「もしもロロ君とララちゃんを失っていたら」というif世界の出ロデのネタバレメモ。

    盛大にネタバレを盛り込んでいく後半戦(途中)
    ローバーハーバー(後編)※ローバーの盛大なネタバレですが、このロデ君はソウル姓を手放すべくとっくに戸籍を売り払っており、本当に公的には存在しない人間になってます。


    戸籍がないから家も携帯電話も買えないし、偽名に使う「ジェーン・ドウ(身元不明の死体)(日本語でいう所の名無しの権兵衛)」も強ち嘘ではないっていう。
    ローバーの出くんは、隠す気のない偽名を教えられたり、「アンタの好きなように呼んでくれ(それぞれの客に『アンタが考えた名前がほしい』とか言ってるので呼び名が沢山ある)」と言われたりするので、ロデ君の口から名前を教えてもらうまでは、頑なに「君」と二人称で呼びかけ続けています。
    そのため、街中でロデ君を見かけた時、ここで捕まえておかないと次会えるのがいつになるか分からず、咄嗟に呼び止めようとして「君!」って叫ぶんだけど、当然ただの二人称なのでロデ君も自分の事だと気づかず、どんどん先を歩いて行っちゃうため、慌てた出くんが「そこのハーフアップがめちゃくちゃ似合ってて、ネイビーのロングカーデがすっごく決まってる長身イケメンの君!」とやたらと説明口調になり、周囲の通行人の目線が思わずロデ君に集まってロデ君も普通に恥ずかしくなる珍騒動が何度か勃発します。
    9907