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    ろまん

    _iikkrnggett

    DONEペーパーウェル11参加作品のテキスト版です
    (くれぐれも注意事項)
    二次ではなく一次創作です
    全年齢でブロマンスラインにしてありますが
    本人はのちのちBLを想定して書いています
    苦手な方はご遠慮ください
    ちなみに
    いつぞやのモブ目線のやつ(https://poipiku.com/3510961/7471604.html)とほぼ同じ世界線ですが
    おっモブは出ません
    何でも許せる方のみどうぞ
    待ては甘露の時薬「いってらっしゃい。気をつけてね」
    「うん、わかってる、行ってきます」
     不安を隠しているのがうっすら感じ取れる母親の見送りとはうらはらに、小野寺朔哉は足取りも軽く、玄関を出た。外はそろそろ宵の内、勤めに出ている家族が帰宅してもおかしくない頃合いだが、今日の父は残業、六つ年上の姉は同僚とのちょっとしたガス抜きカフェがあるとかで、ともに不在である。まぁだいたいいつも通りなので気にすることではないが。愛用の原付を素通りして門を開け、すぐ脇に停められた水色の軽自動車に乗り込む。迎えに来たのは朔哉の(夜勤)バイト先のコンビニがある駅の係員、小此木花騎(もとき)(28才)。まだ着任して一年も経っていないが、その人当たりのよさと、爽やかそうな見た目もあって、だいぶ地元に馴染んできているように思える。そして朔哉にとって本来はコンビニ利用客とバイト店員、ごく稀に電車利用客と駅係員でしかなかったが、何かと顔を合わせることもあって、たまに食事をともにするくらいの仲にはなっており、きょうだいが姉しかいない彼に降ってきた兄のような感覚で接している。
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    abicocco

    PASTノーマルエンド後、グリーゼにて革命中のレムラキ。
    死亡説の出たラキオが意識だけでレムナンに会いにきて、行方不明になったラキオの肉体を二人で探す話。
    ふたりの関係はブロマンス寄り。
    The ghost sleep somewhere 1 気が付くと、ラキオは部屋の真ん中で突っ立っていた。白い壁と青みがかったグレーの床。何の変哲もないごく一般的な居住船の一室だ。平凡なつくりの住居の中で、グリーゼでは滅多にお目にかかれないフードプリンターがキッチンカウンターの上を占領している。それを見てようやく、ラキオはここが自身の暮らしている家だという確信を得た。
     己がどこにいるのかは分かった。問題はなぜ、今、自宅にいるのかということだ。今日は革命を成功に導くための足がかりとなるであろう重要な会談に出かけたはずだ。なのにどうしてここにいる? 少なくとも何かしらのトラブルが起きたことは間違いない。まずはレムナンにこのことを報告しなくては。
     なにかあったときのためにレムナンは会談場所から近い建物で待機しているという話だった。今も同じ場所に留まっているのかまでは分からないが、少なくともまだ帰宅してはいないだろう。となれば通信で連絡を送らなければ。
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