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    キッカ

    tdys

    DONEツイッターの方で描いた現パロ爺槍弓の馴れ初めというか、槍と弓が槍弓になるきっかけの話です。
    (※爺槍弓ネタ見てなくても意味がわかる内容になってます)
    爺槍弓ネタ知ってる方は、読み終わった後、もう一度爺槍弓絵&漫画見直してもらえると嬉しいです。

    初めてお話書いたので拙い部分も多々あるかと思いますが、楽しんでもらえたなら幸いです。
    となりのあなたへ 大学受験を終えて高校生活も終わりに近付いたある日の夜、なんとなくつけていた自室のテレビから、同性婚が合法化する、というニュースがランサーの耳に入ってきた。

    「へー じゃあ、オレとアーチャーも結婚出来るってことか」

     深く考えずポロリとこぼした言葉に、一瞬思考が止まる。

    「……え? いやいやいや…… え?」

     ランサーの恋愛対象は女性だった。アーチャーもまた同じ。(彼女のいた時期があったからそのハズ)
     その為、ランサーは自分やアーチャーが同性と恋愛――ましてや結婚するなんて発想はこれまで一度もしたことが無かった。
     ランサーとアーチャーはずっとお互いの『一番の親友』で、お互いの『パートナー』の権利は何処かの女性のもの。それがランサー少年の〈普通〉で〈常識〉だった。
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    💤💤💤

    INFO『ファンダ・メンダ・ワーズ』(文庫/164P/¥1200-)
    7/23発行予定のモクチェズ小説新刊サンプルです。

    ヴ愛後しばらくしての時間軸。あるきっかけで二人がモクマの実家に里帰りすることになる話。
    ※オレク、モの母&兄&その家族、犬など捏造まみれですので何でも許せる人向けです
    ※主な構成要素:真面目なモ、実家の面子に気に入られるチェ、頭を使うモクチェズ、振り回されるオレク、馬に蹴られるアロ
    ファンダ・メンダ・ワーズ1.

    「長期休み?」
    差し出されたコーヒーを受け取りながら聞き返すと、チェズレイは軽く頷いた。
    「えぇ。先日の仕事の後始末も兼ねて、になりますから純粋な休みとは言えませんがね。それでも、『思い思いに過ごすように』と言うのが命令ですから、彼らもそれなりに羽を伸ばせるでしょう」
    チェズレイの視線の先には、ここ一年で増えた部下達の姿がある。人数にして5人——オレク、カーター、ネス、マチダ、ウィルソン。いずれも明らかに『その道の人』みたいなスーツの男たちが談笑してるのを見ると、何つか本当に『マフィア』って感じだ。いやまぁ実際そうなんだけども。
    (……まぁこの部屋のせいもあるかもしれんねぇ)
    俺はそう思いながらぐるりと部屋を見渡した。古い外観に反して、内部はしっかりと手入れが行き届いている。部屋の隅にはセンスの良い調度品が飾られてるし、真ん中に置かれた革張りのソファだって相当良い値段がするんだろう――こんな郊外のセーフハウスでも、だ。
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