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    ドライ

    imo_blgr

    DONE喧嘩したビリグレが深夜ドライブする話
    (ビリグレワンライ【ドライブ】)
    naked くぐもった音を合図に前方の景色が開かれたのを見て、ビリーは雨が降り出したのだと悟った。車窓に流れゆく景色は変わらず、等間隔で背の高い街灯をうつし出している。きれいに舗装された広い道には人はおろか他の車だって見当たらない。眠らない街・ニューミリオンでもさすがに深夜のハイウェイは閑散としていた。
    「もうそろそろブルーノースに入るヨ。サービスエリアがあるけど寄る?」
    「……まだいいかな」
     ビリーは僅かに眉を上げ、スマートフォンの灯りを消した。それならばしばらくナビゲーションの必要は無い。出る幕なしだ。口を閉ざしてしまえば、そこに残ったのは息が詰まるほどの静寂だった。タイヤがアスファルトを削る低音を背後に、フロントガラスに降り注ぐ霧雨を拭うワイパーの間抜けな音だけが続く。彼の実家の車とは違ってエリオス社貸し出しの車のシートは硬く、けれどそれよりも遥かにぶっきらぼうな返事の方が固かった。ビリーくんは大丈夫? トイレとか平気? 普段ならかけられるであろう言葉もかけられないほど、今のふたりの間には薄く張り詰めた氷のようななにかがあった。
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    okomeoisi2

    PROGRESSよはくんがえっちの手引きしてくれる十万とかいう意味不明話。
    十→万気味なんですけど1周目アニメ見た時は十代くんのほうがドライかな〜と思ってたんですけど2周目見返した時万丈目くんの方がよっぽど素っ気なくね!?(ゾンビ除く)と思ったりもしました。
    ※十万…付き合ってる、十とヨハ…親友
    あくまで十万+ヨハくんって感じで3Pでもないです。ヨハくんに十代くんの双子のお兄ちゃんしてほし〜!
    十万+ヨハどうしてこうなった。

    万丈目は胡乱な瞳で、己に覆い被さる不埒者を下から睨め付けた。

    今。
    レッド寮の3段ベッドの一番下の段。
    シーツの波に押し倒された万丈目に覆いかぶさって影を作っているのは、キャラメルとミルクチョコレートを溶かして重ねたような能天気で軽薄な色をした頭の男。遊城十代である。

    万丈目さんの上にのしかかって駄犬の如くマウンティングするなどそんな無礼な振る舞い。他の相手ならば下から腹を蹴り上げて地面に叩き落としてやるところだが、万丈目と十代は、一応、仮にも、いや仮ではないが、いわゆる恋人同士ってやつなので。百歩、いや、千歩譲って許してやらんでもないわけである。

    駄菓子菓子。
    万丈目には許せない、というかこの状況が全くもって解せない理由があった。
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    ngmch_

    DONE【夏インテ新刊先読み】
    8月21日のインテ頒布予定の新刊です。
    ファーベリの2人がドライブデートからカーセッにいたるR18小説になります🚗³₃
    お祭り便乗したいので、冒頭~挿入の直前の約半分をこちらからお読みいただけるように置いときます🥳
    やや暗めりんり低めの展開がありますが、お気に入りいただけると幸いです。
    夏インテ新刊先読み夏インテ終了後しばらくしたら全文公開(無期限)の予定です。(2023年6月のファベオンリー後くらいかな?と思ってます。)
    その他の既刊もほぼ全てポイピクからご覧いただけます(R18、R18g、ファべ以外カプ作品も含みます)。
    紙の本は、手元に欲しい方向けに少部数ご用意しております。通販の予定はございません。



         ― ◇

     広い旅館にはオレたち二人きりで、目の前にどかどかと並べられた夕食たちは自慢の海の幸ではなく、さっき拝借したキッチンでこしらえたオレの手作りメシと、途中見かけたコンビニで調達した酒と飲料、あとは雑多な食べ合わせの悪いツマミ類で、せっかくの旅行らしい揃いの浴衣姿に少しもったいない気すらした。駆け込みでやって来ているため、マトモな夕食の提供に期待していた訳ではなかったが、これでは折角の遠出に色気がなさすぎる。それでも、ファーさんは黙って箸をつけている。こんなとき美味しいかい?と聞くのは野暮。ベリアルは代わりの話題を探した。
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