ハルト
siroinari
MOURNING某曲がヒュンケルぽくてそれベースのものを書いてみたいと血迷ったもの。勇者アバンの正義とヒュンケルについて。ロカと小さいマァムが少し。ミストが拾いものについて思うこと。原作後レオナやラーハルトとの会話?とにかくいろいろ書き散らしてまとまってない。徒花の涙大魔王の脅威が去り、皆がそれぞれの道を選ぶ中で迷っていた彼に声を掛けた。
”時間をくれませんか”と懇願した私から本当は逃げたかっただろう。
あの頃、大切な記憶をひた隠して静かに独りで泣いていた姿を思い出す。
もっと早く、あの別離が訪れる前に向き合わねばならなかったのだ。
私の正義が揺らいだあの頃に。
カール城の一室、そのバルコニーには夜の城下町を一人見下ろす影があった。
勇者の帰還と勝利を受け、城も街も灯りと歓声に満ちている。
大戦の一番の功労者は喜びの声を背に昏い目で夜空を見上げた。
戦いは確かに終わった。しかし、戦いが終わっても変化は止まらない。
望まずとも事変の荒波が静かに畝りをあげてゆく。
昨日まで親しくしていたはずの身近な魔物や魔族たちでさえ、瞬く間に危険視され、迫害された。
4805”時間をくれませんか”と懇願した私から本当は逃げたかっただろう。
あの頃、大切な記憶をひた隠して静かに独りで泣いていた姿を思い出す。
もっと早く、あの別離が訪れる前に向き合わねばならなかったのだ。
私の正義が揺らいだあの頃に。
カール城の一室、そのバルコニーには夜の城下町を一人見下ろす影があった。
勇者の帰還と勝利を受け、城も街も灯りと歓声に満ちている。
大戦の一番の功労者は喜びの声を背に昏い目で夜空を見上げた。
戦いは確かに終わった。しかし、戦いが終わっても変化は止まらない。
望まずとも事変の荒波が静かに畝りをあげてゆく。
昨日まで親しくしていたはずの身近な魔物や魔族たちでさえ、瞬く間に危険視され、迫害された。
siroinari
DONEヒュンケル、ラーハルト、エイミの三人旅の一幕。ヒュンケルを独り占めしようとしてかっ攫われる話です。ヒュンケルと獣を絡ませたい。頭上でチチッと鳥の声がした。まだ下手くそな鳴き方だったからこのあたりに巣があるのかもしれない。
空を見上げると雲がゆったりと流れていく。
ああ、あの雲はこの間見た悪魔の目玉に似ているな。
あちらはスライムによく似ている。
分かれ道の脇にある大きめの岩に腰掛けて、ぼんやりと雲を眺める。他にすることがないからだ。
微かに聞こえる話し声はまだまだ終わりそうにない。
そっとため息をこぼすと足元に何か触れた。
視線を下に向ければつぶらな瞳と眼が合う。
口元を緩めて手を伸ばすと頭を擦り付けて甘えてきた。
精一杯背伸びして膝に足を突っ張っていたので、抱き上げてやればグルグルと喉を鳴らす。
柔なか毛並みを堪能しているとピンと怒気が張り積めた。手のひらに感じる毛が逆立っている。
1607空を見上げると雲がゆったりと流れていく。
ああ、あの雲はこの間見た悪魔の目玉に似ているな。
あちらはスライムによく似ている。
分かれ道の脇にある大きめの岩に腰掛けて、ぼんやりと雲を眺める。他にすることがないからだ。
微かに聞こえる話し声はまだまだ終わりそうにない。
そっとため息をこぼすと足元に何か触れた。
視線を下に向ければつぶらな瞳と眼が合う。
口元を緩めて手を伸ばすと頭を擦り付けて甘えてきた。
精一杯背伸びして膝に足を突っ張っていたので、抱き上げてやればグルグルと喉を鳴らす。
柔なか毛並みを堪能しているとピンと怒気が張り積めた。手のひらに感じる毛が逆立っている。
フォドン
DONEヌメロンコード後、図書館で出会うハルトとミザエルのお話です。CPや注意書きのないお話を目指しました。
それでも幻覚なのでいろいろご了承ください。
レミニセンス ハートランド市立図書館――
それは世界各地から本を収集し、保管するための施設である。遊園地のように賑わっているわけではないものの、遠方からこの図書館を目当てにハートランドを訪ねてくる者も多い。
その施設の入り口の前で、天城ハルトは思わず足を止めた。
ハルトの視界に入ったのは、風に揺れ、キラキラと輝く金色の長髪。彼の兄である天城カイトのかつての宿敵、ミザエルだった。
だがハルトが立ち止まってしまったのも、通りすがりの通行人たちがチラチラと彼に目をやるのも、その美しい髪のせいではない。彼の周囲の空気が、異様に澱んでいたためだった。
ミザエルは入館手続きをしようと、ロボット端末を操作しているところである。慣れない手つきでタッチパネルを押していくミザエルだったが、手続きは一向に完了する気配がない。そして数分間の格闘の果てに、無情なアナウンスが端末から流れる。
7301それは世界各地から本を収集し、保管するための施設である。遊園地のように賑わっているわけではないものの、遠方からこの図書館を目当てにハートランドを訪ねてくる者も多い。
その施設の入り口の前で、天城ハルトは思わず足を止めた。
ハルトの視界に入ったのは、風に揺れ、キラキラと輝く金色の長髪。彼の兄である天城カイトのかつての宿敵、ミザエルだった。
だがハルトが立ち止まってしまったのも、通りすがりの通行人たちがチラチラと彼に目をやるのも、その美しい髪のせいではない。彼の周囲の空気が、異様に澱んでいたためだった。
ミザエルは入館手続きをしようと、ロボット端末を操作しているところである。慣れない手つきでタッチパネルを押していくミザエルだったが、手続きは一向に完了する気配がない。そして数分間の格闘の果てに、無情なアナウンスが端末から流れる。
Zenryoku_Pawar9
PAST過去に描いたリンハルト君夢絵で自分のやっている事の意味が分からなくなった貴方へ
今日これを見て泣いた(´;ω;`)ウッ…
似たような状況の人がいて、すこしでも共感してくれる人がいたら嬉しいな
Zenryoku_Pawar9
DONEリンハルト君夢絵お月見ver.🎑
ある夜外に行こうかと言い、一緒に外を散歩していたら綺麗な満月を見つけて貴方と一緒に見れて良かった
この瞬間を描きたかった😊
一緒に散歩、そして綺麗な月を見てる雰囲気が伝わったらいいな😊
シアン
CAN’T MAKE久しぶりリオノル風花のリンハルトタイプの部屋がノールさんの部屋のイメージだよ。
「はぁ・・・」
夜も更けてもう人によっては寝る時間かもしれない。
風呂で体を洗って、寝台で横になったのだから自分もさっさと明日のために寝ればよいものを先ほどから本を開いては閉じ、また開いて一頁をなんとか読んでため息をついてしまった。
夜になって眠ろうとしないのもこうして読書で暇を潰そうともできないのは身体の中で欲望が蠢いているからである。
今日は一日中何かを期待してはいたが、リオンとふたりきりになって話す機会がなかったせいで夜の約束を取り付けることができなかったのが致命的だった。それでも最後にしたのはほんの一週間前である。
またため息をつきそうになってのを必死に堪えた。
今、確実に身体がリオンを求めている。相手はこの国の皇子、なんて贅沢なものを求めるようになってしまったのか。
1907夜も更けてもう人によっては寝る時間かもしれない。
風呂で体を洗って、寝台で横になったのだから自分もさっさと明日のために寝ればよいものを先ほどから本を開いては閉じ、また開いて一頁をなんとか読んでため息をついてしまった。
夜になって眠ろうとしないのもこうして読書で暇を潰そうともできないのは身体の中で欲望が蠢いているからである。
今日は一日中何かを期待してはいたが、リオンとふたりきりになって話す機会がなかったせいで夜の約束を取り付けることができなかったのが致命的だった。それでも最後にしたのはほんの一週間前である。
またため息をつきそうになってのを必死に堪えた。
今、確実に身体がリオンを求めている。相手はこの国の皇子、なんて贅沢なものを求めるようになってしまったのか。
jujunonotoya
DOODLE・2023.6.25発行のゆえさんとの合同誌「恋とか愛とかアオハルとか」のおまけ後日談です。そちらを読んでいないとよくわからない内容です。・高専パロ(五条4年、棘2年)
・付き合ってから初めてのバレンタインのお話
・ペン入れや塗りはちゃんとしてません 20
スケベ好きマン
DOODLE雲走もそそさん(@jigaari_kumoso )の「なりすまし夫」のクリストハルトさんが好きで…これは雲走さんから監修を受けていない非公式落書きですが…二枚目壮絶なネタバレというか私が彼を好きなポイントです。 2tihti4
SPOILER風花雪月青ルートクリアしましたー!いやー!長かったが楽しかった!
最後にペアエンドに選んだのはリンハルトくん!
実は他学級から抜き取った子がこの子だけなので事実上、故郷を敵にさせてしまったので😭責任もって彼と共に歩むことにしました。もう血も流させんから安心しろよ…
sendou
DONE新刊できましたpixivでサンプルを公開しています→https://www.pixiv.net/artworks/111334211
えんげーじ世界線で不思議なことにリンハルトが出てくる話です
おまけは…今から進捗を上げていきます…………… 4
フォドン
DONEミザカイ♀1話ミザカイ♀がお付き合いするまでのラブコメです。全5話の予定。
第1話は、カイトのことが頭から離れないミザエルのお話です。
<注意事項>
・先天性の女体化(カイト)
・カイトの一人称が「私」
・時系列は最終回後
上記の点以外にも、七皇が共同生活していたり、カイトがミザエルの家庭教師をしていたり、ミザエルがカイトハルトに料理をふるまったり、勝手に生やした設定がいっぱいあります。 6011
romanjyuu
DOODLE銀英伝の外伝感想 ほぼ白銀の谷キルヒアイスがあまりにもやばかったんで読んでる時ずっとバイキングの小峠みたいなレスポンスになっちゃった
(追記:イラスト内に描ききれなかったけど、キルヒアイスが「ラインハルトさまがいらしてアンネローゼさまがいらして…」の後のラインハルトさまの
(*゚∀゚)*。_。)ウンウンみたいな表情が大変かわいかった)
mezawa_29
MOURNING探索者・城田はるとくん高校生!元気だけど髪色がどんどん変化していく!変化するのはなぜ?わたしの趣味です。じつはカラーバリエーションが5種類あったことにセッション後気付いた!5種類ならわりとアハ体験ぽかったな…
他のはセッション中に生やした差分たち
パスワードはHO2がHO1に渡したものです
ひらがな4文字 25
名無し
MOURNINGpkmnアオ主♂※主人公はハルト固定
未来設定とか、現在設定とか特に考えてない
「貴方は何をやっているのですか?」
「…すみません。」
「貴方が崖から落ちて怪我をした。と伝えられた時の自分の気持ちが分かりますか?その理由が、色違いのマメパトを追いかけていた。と聞いた時の自分の気持ちが分かりますか?」
「……返す言葉もありません。」
半袖半ズボンから守られてない肌に大量の擦り傷を作り、左足首は治療として包帯を巻いてもらっている。そんな僕はリーグの控え室にある備え付けのソファに座り、見下ろされているアオキさんからの棘のある言葉を俯いて受け止めた。
僕がボロボロになっている理由はアオキさんの言った通りだ。しかも過去に似たような理由でナッペ山の崖から落ちた事がある。落ちた距離が短かったのと雪が幸いしたのか、軽い打ち身程度で済んだけど。あの時も真顔でこっぴどく怒られ、周囲に気を付けるよう念を押されていた。
1657「…すみません。」
「貴方が崖から落ちて怪我をした。と伝えられた時の自分の気持ちが分かりますか?その理由が、色違いのマメパトを追いかけていた。と聞いた時の自分の気持ちが分かりますか?」
「……返す言葉もありません。」
半袖半ズボンから守られてない肌に大量の擦り傷を作り、左足首は治療として包帯を巻いてもらっている。そんな僕はリーグの控え室にある備え付けのソファに座り、見下ろされているアオキさんからの棘のある言葉を俯いて受け止めた。
僕がボロボロになっている理由はアオキさんの言った通りだ。しかも過去に似たような理由でナッペ山の崖から落ちた事がある。落ちた距離が短かったのと雪が幸いしたのか、軽い打ち身程度で済んだけど。あの時も真顔でこっぴどく怒られ、周囲に気を付けるよう念を押されていた。
きのこ
DONEラーハルトが死んでた時の話の続きというか補足。話の内容的には問題ないですが、事後っぽい描写があるので各人注意してください。
そういうのダメだ!って方は申し訳ありません。平気だよって方はよろしくお願いします。 7
大上満
DONE6月10日リンレトお題『小雨のなかで』で参加させていただきました。紅花ルートです。
学生リンハルトとベレトの話です。
小雨のなかで(先生、今日も出てこないや……)
ベレトの部屋の前を通りがかったリンハルトは一度立ち止まり、外側から中の様子を窺う。
あいかわらず天気はぐずついて、灰白の雲がほとほとと竪琴の弦の色をした小雨を落としている。かろうじて目に映るくらいの細かなそれはリンハルトの制服をほんのりと濡らして、音も無く地上に吸い込まれていく。あの日……ジェラルトが亡くなった日も雨であり、濡れた地面の臭いはおのずと墓地の湿った土の記憶を呼び覚ました。
ほんの数日前の事である。黒鷲(クラスメイト)の女生徒モニカに刺されジェラルトはその命を落としたのだ。最強と呼び声高い傭兵団の団長としてはあっけない最後だった。
葬儀を済ませた後、ベレトはふさぎ込み部屋にひきこもった。大司教レアもベレトを気遣い彼が落ち着くまでの間、無期限の休暇を与えることとした。
3080ベレトの部屋の前を通りがかったリンハルトは一度立ち止まり、外側から中の様子を窺う。
あいかわらず天気はぐずついて、灰白の雲がほとほとと竪琴の弦の色をした小雨を落としている。かろうじて目に映るくらいの細かなそれはリンハルトの制服をほんのりと濡らして、音も無く地上に吸い込まれていく。あの日……ジェラルトが亡くなった日も雨であり、濡れた地面の臭いはおのずと墓地の湿った土の記憶を呼び覚ました。
ほんの数日前の事である。黒鷲(クラスメイト)の女生徒モニカに刺されジェラルトはその命を落としたのだ。最強と呼び声高い傭兵団の団長としてはあっけない最後だった。
葬儀を済ませた後、ベレトはふさぎ込み部屋にひきこもった。大司教レアもベレトを気遣い彼が落ち着くまでの間、無期限の休暇を与えることとした。
ImmortalWindil
DONE先日UPした「旅先からのメッセージ」の、宛先が誰なのか匂わせているバージョンです。ヒュンケルとラーハルトの現パロ新婚旅行なのは同じです。
旅先からのメッセージ(ver.another)「ふむ…どれが良いだろうか」
土産物屋の入り口で、回転ラックにディスプレイされた絵葉書を眺めながら、ヒュンケルは唸った。
種類が多い。とにかく多い。ざっと見ても50種類はあるのではないか。
人気観光地や、この国固有の動植物の写真、先住民の子孫によるアート作品…そして、それらが様々に組み合わさった物…
──《彼女》は一体どれを好むだろうか?
「おい、まだ悩んでいるのか?」
振り向くと、この蜜月旅の共であるラーハルトの、呆れた顔が目に入った。
「すまない。決められなくて…」
「あいつなら何だって喜ぶだろう。どれでも良いではないか」
そう言うとラーハルトはヒュンケルの目の前の絵葉書を一枚、無造作に取り出した。
1098土産物屋の入り口で、回転ラックにディスプレイされた絵葉書を眺めながら、ヒュンケルは唸った。
種類が多い。とにかく多い。ざっと見ても50種類はあるのではないか。
人気観光地や、この国固有の動植物の写真、先住民の子孫によるアート作品…そして、それらが様々に組み合わさった物…
──《彼女》は一体どれを好むだろうか?
「おい、まだ悩んでいるのか?」
振り向くと、この蜜月旅の共であるラーハルトの、呆れた顔が目に入った。
「すまない。決められなくて…」
「あいつなら何だって喜ぶだろう。どれでも良いではないか」
そう言うとラーハルトはヒュンケルの目の前の絵葉書を一枚、無造作に取り出した。