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    バーム

    52mng

    DONE卍完結おめでとうございます!
    最新軸、武道結婚式後に三次会→四次会をするイヌココです。
    二人で酔っ払ってなし崩しに関係をもつ話です。

    バームクーヘンエンドはココと赤音で、イヌココではありません。

    ※赤音はモブと結婚してます。
    ※お互いノンケです。
    ※ここから始まるイヌココ♪

    マブよ永遠に!
    僕らのバームクーヘンエンド 年齢を重ねれば自然と増える結婚報告。まずは五つ年上の赤音が結婚し、そして今日は二つ年下の仲間が結婚した。
     自分たちだって結婚したり子供が居てもおかしくない年齢なのだが、初恋を引きずってアラサーになってしまった九井と、バイクが好きという趣味を理解してもらえない乾はなかなか結婚までのプロセスを踏むことが出来ずにいた。
     最近はお互い忙しくて顔を合わせていなかったが、久しぶりに会えば積もる話はあるのもで。
     仕事の話や恋愛の話。たった数時間では話が尽きず、結局結婚式の二次会が終わってから、乾の家の近くにある居酒屋の暖簾を潜った。
     三次会に選んだ居酒屋は黄色いランプが温かく二人を迎え、酔っ払いの声で賑わっていた。慌ただしく案内された小さなテーブルに向かい合って座る。脚を広げると通路に飛び出してしまうほど狭い店内だが、学生の頃に戻ったみたいな気分になれて懐かしくも思った。
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    mijiragi

    DONE半年くらい前に夢追のバームクーヘンエンド見たいんだよねって話をしていたのです。
    そういうやつみたいな感じのやつ。(本文1127文字)
    お相手出てきたり限定されたりしないやつ。
    ライブスタジオの扉を閉めると長いため息が出た。プライベートで着る久しぶりのスーツはなんだか窮屈に感じて、早く脱いでしまいたくてぷつりぷつりとボタンを外しながらクローゼットへ向かった。

    「……疲れた」

    ぼそりと呟いた言葉は誰もいない部屋に響くのは充分で、その言葉を口にしたことで疲労度は更に増した。俺はクローゼットから取り出したハンガーにスーツを掛けて、一瞬考えた後で衣類用の消臭剤を吹きかける。
    「お酌にまわってたご婦人、香水キツかったな。まあすぐにクリーニングに出すんだけど。一応……」
    他の物に匂い移ると嫌だし。クリーニングにはいつ持って行けるだろうか。そんなことを考えながらバスルームへ向かう。

    匂いというのは案外記憶と強く結びついているもので、匂いを嗅ぐことで懐かしい記憶や当時の感情が蘇る現象をプルースト効果なんて呼ぶのも有名な話だったりする。それを認知症とか記憶喪失に応用できないかと研究されているなんて言う話はいまはどうでも良いことなのだけれど……なんて、矢継ぎ早に言葉が脳内を駆け巡るのは職業病なのか、ただ疲れているだけなのか。
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    すぺ2

    MOURNINGバームクーヘンの日(3/4)に書いたバッドエンドじゃないバームクーヘンエンドを考えてみました。続きは「THANK YOUの日」(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14822429)のR指定になっています【バームクーヘンの日】

    「天童、引き出物はバームクーヘンで良いだろうか?」
    突然かかって来たマブダチからの電話に衝撃を受けてしまったのは、俺がまだそのマブダチへ別の感情を諦めきれていなかったからかもしれない。

    若利くんがポーランドのチームに移籍してきた年、俺は勝手にお祝いを兼ねてケーキを焼いた。ホワイトチョコで作ったプレートには『Best wishes』とわりと綺麗に書けていたし、スポンジ部分もムース部分も最高の出来だった。これからも今までも沢山の幸せが若利くんにもっともっと訪れますように。俺の方の店も忙しい中だったけど、今までよりもずっと近くなった物理的な距離に、俺自身が勝手に一人で舞い上がっていたのだ。
    ホールで焼いたチョコケーキを見た瞬間の若利くんのその驚いたような顔と、その後にほころんだ目元にまたもう一度、恋に落ち直してしまったのが、確か、数年前。
    「ありがとう。俺も嬉しい」
    スマホ越しじゃない生の若利くんのその時の声を一生忘れないでいられれば、そのままマブダチとして自制して一生過ごすことが出来ると思った。6号サイズしかケーキ型を持っていなかったのでかなり大きめに作ってしま 3750