パレット
kouran0114
DONE⑨銃独webオンリー用展示ワードパレットをおかりして書いたものです
口づける資格を(嘘みたいに、臆病、触れるだけ)
口づける資格を「どうぞお入りください」
通算、何度目かのお宅訪問。リビングに通された俺は、すとんと椅子に腰掛ける。キッチンでコーヒーを入れる恋人ーー入間さんの様子をじっと見つめていると、それに気づいた彼は優しく微笑みかけた。
いつ見ても顔がいい……と惚けそうになって本来の目的を思い出した俺はふいっ、と視線を逸らした。顔は熱いから、彼から見たら照れてそっぽを向いたように見えただろう。実際そうではあるのだが、今日の俺はちゃんと理由があってここにいる。
ことの発端は、俺が気づいた入間さんの行動からだった。いつ会ってもスマートにエスコートしてくれたり、俺の愚痴や話を聞いてくれたりと恋人として申し分ない彼だが、ひとつだけ気になっていることがあった。
2749通算、何度目かのお宅訪問。リビングに通された俺は、すとんと椅子に腰掛ける。キッチンでコーヒーを入れる恋人ーー入間さんの様子をじっと見つめていると、それに気づいた彼は優しく微笑みかけた。
いつ見ても顔がいい……と惚けそうになって本来の目的を思い出した俺はふいっ、と視線を逸らした。顔は熱いから、彼から見たら照れてそっぽを向いたように見えただろう。実際そうではあるのだが、今日の俺はちゃんと理由があってここにいる。
ことの発端は、俺が気づいた入間さんの行動からだった。いつ会ってもスマートにエスコートしてくれたり、俺の愚痴や話を聞いてくれたりと恋人として申し分ない彼だが、ひとつだけ気になっていることがあった。
kouran0114
DOODLE⑧ワードパレットをお借りして書いたものです小生意気な口の端(わがまま、からかうように、口を塞ぐ)
小生意気な口の端「今日は随分と大胆ですね?」
いま俺は、ソファに座る恋人である入間銃兎に迫っている。とは言っても、ソファに沈む入間さんの適度に開かれた両足の隙間に片膝を立ててソファに乗り上げるようにしているだけであって、実際に迫っているとは言い難かった。
「別にいいでしょう……俺だって、あんたに触りたいときくらい、ある……」
「猫被りしなくなったことは素直に嬉しいですが……いや、まぁいいでしょう」
尻すぼみになっていく声に小さく笑われた気がするが、うまく言い返すことはできない気がしておとなしく口を噤む。室内では外されている手袋の下にある、色白だがしっかりとした大きな手。その指先で優しく耳に髪をかけられてしまえば、くすぐったさに小さな声を漏らして体を震わせてしまうのが悔しい。でも、その感触が気持ちよくて言い返すこともできないのも確かで、混乱する頭を落ち着けようと浅く息を吐き出してなんとか持ち直した。
1925いま俺は、ソファに座る恋人である入間銃兎に迫っている。とは言っても、ソファに沈む入間さんの適度に開かれた両足の隙間に片膝を立ててソファに乗り上げるようにしているだけであって、実際に迫っているとは言い難かった。
「別にいいでしょう……俺だって、あんたに触りたいときくらい、ある……」
「猫被りしなくなったことは素直に嬉しいですが……いや、まぁいいでしょう」
尻すぼみになっていく声に小さく笑われた気がするが、うまく言い返すことはできない気がしておとなしく口を噤む。室内では外されている手袋の下にある、色白だがしっかりとした大きな手。その指先で優しく耳に髪をかけられてしまえば、くすぐったさに小さな声を漏らして体を震わせてしまうのが悔しい。でも、その感触が気持ちよくて言い返すこともできないのも確かで、混乱する頭を落ち着けようと浅く息を吐き出してなんとか持ち直した。
cur0
MOURNINGむらくるでワードパレット+追加キャラ指定+BGMを設定して書いた結果、果たしてCPなのか問題が出たのですが一旦の区切りが出来たので供養。基本最中。メイド服を着た鋼くんに襲い受けの先輩。村来両想いだけれど先輩が激重感情を持っていたら、という体で書きました。一応くっついているし、今後もくっついている。王子が途中でいらんことしてきますが、直接の→はなし。単なる興味で掻き回すやつです。 7581シン/今年もプロメア見れる嬉しい
DOODLEバウムクーヘンとコリ。Adobe fresco練習。
ツールカスタマイズわかってきたけど、カラーパレットの作り方を覚えないと色塗りが大変~!
水彩の仕上がりがよくて、コピック風塗りも頑張ればできるかもしれない(アナログでやれ) 3
cur0
REHABILIみずいこ。https://twitter.com/kuzz_MMD/status/1384910540003233792 さんのワードパレットで一気に書いたので推敲していない。なにがしかに上げるときにはいろいろ修正します。 1508cur0
REHABILI村来でワードパレット「壊れかけた甘い夢の御注意を」https://twitter.com/fjsvpdMMw/status/1514178639197515777 さまよりお借りしております。ザクッとかけたものからアップします。推敲ほぼゼロ、なにがしかに上げるときには加筆修正致します。 3551
maymfdear5
TRAININGりついずです。セフレだった2人がやっとこさ付き合い始めて、はじめてそういうことをする時の話。
ワードパレットをお借りして。笑う、過去、心臓 がワードでした。 1454
じんなぎさ
PASTことばパレットで「結姫立夏」の色を調べたヤツでイラスト描いてみた。制限されると無理。
https://twitter.com/rikka__2525/status/1507594465367756802?s=21&t=anyrTplmo-A1jYZ6JSoWLw
cur0
REHABILI村来でワードパレット「優しすぎて空回りしてしまう二人」より。ザクッとかけたものからアップします。5/7追記あり。推敲ほぼゼロ、なにがしかに上げるときには加筆修正致します。 3953choko_bonbon
DONEケーキの味を楽しむ子供(高専57)と、大人の57。五七版ドロライ 第二回GW企画
ワードパレット 15「我慢できない/残り少ない/リベンジ」
好きと言う前に「我慢できない」ふたり
ふたりがただの先輩後輩、同じ仕事の仲間というだけの関係であるのは「残り少ない」時間のこと
やられたら、同じことをして返す「リベンジ」に燃える人
付き合ってないけど、キスするふたり昼になり、天気がいいから外でご飯を食べようと言う灰原に誘われて、七海はひんやりとした空気の流れる木陰に腰を下ろしていた。ともすると、向こうから人が歩いてくるのが見える。黒い服というだけでは学生か補助監督かの区別もあいまいだが、その人には目を瞠るほど美しい白銀の頭と。遠目から見てもわかる、長い手足と高い上背というバランスの取れた肢体があって。灰原と共に、その人が五条であることに気付く。
思わず、その動きを見つめてしまう。一挙手一投足を、仔細に観察してしまう。
そうして強い視線を投げていたせいで、とうの本人もこちらに気付いた。近づいてきてやっと、彼が手づかみでチョコレートケーキを持ち、それを頬張りながら歩いているのが分かる。名家出身であろうに、行儀の悪さがにじみ出ている。
3933思わず、その動きを見つめてしまう。一挙手一投足を、仔細に観察してしまう。
そうして強い視線を投げていたせいで、とうの本人もこちらに気付いた。近づいてきてやっと、彼が手づかみでチョコレートケーキを持ち、それを頬張りながら歩いているのが分かる。名家出身であろうに、行儀の悪さがにじみ出ている。
ゆうりん
MOURNING2年ほど前かな?カラーパレットが流行った時にこっそり描いてたウインクリュート。中途半端だったのでちょい手直しして今更供養。
メディバンでは8bitレイヤーの色指定細かく指定できたら他のキャラも描けそうなのにねぇ😌
まっちゃもめん
DONEひとりでにカラーパレットで遊んでみたお借りしたカラーパレット
https://www.pixiv.net/artworks/93652636
お借りした素材
https://www.pixiv.net/artworks/95866927
asagi_di7
DONEワードパレットから。吐息で告げた
少し屈んで/恥ずかしがり屋/聞こえない
付き合いたてすれ違い環壮
その熱に触れたい「そーちゃん、あの、さ」
壮五よりも背の高い彼が少しだけ屈んでくる。
ああ、キス、されてしまう。
きゅ、と壮五は目をきつく閉じた。
そんな壮五を見て環は寂しそうに笑う。そして、
「そーちゃん、まつ毛ついてんよ」
と頬に手を伸ばした。
壮五よりも高い体温のその指先が頬に触れたと思った瞬間に離れていった。
「環くん、あの」
「おやすみ」
するりと頭を撫でて環は部屋を出て行ってしまった。
環と付き合い始めて数ヶ月。
好きになることが当然だと言うように気付けば環のことを好きになっていた。
それはきっと彼のことを一番に理解したいとか、お互いにわかり合いたいとか、とにかくその一心で環のことを見つめていた。その中で世界で一番かけ離れている存在だと思っていた彼を一番大好きな人だと思うようになったのだ。
2559壮五よりも背の高い彼が少しだけ屈んでくる。
ああ、キス、されてしまう。
きゅ、と壮五は目をきつく閉じた。
そんな壮五を見て環は寂しそうに笑う。そして、
「そーちゃん、まつ毛ついてんよ」
と頬に手を伸ばした。
壮五よりも高い体温のその指先が頬に触れたと思った瞬間に離れていった。
「環くん、あの」
「おやすみ」
するりと頭を撫でて環は部屋を出て行ってしまった。
環と付き合い始めて数ヶ月。
好きになることが当然だと言うように気付けば環のことを好きになっていた。
それはきっと彼のことを一番に理解したいとか、お互いにわかり合いたいとか、とにかくその一心で環のことを見つめていた。その中で世界で一番かけ離れている存在だと思っていた彼を一番大好きな人だと思うようになったのだ。
maymfdear5
TRAININGジュンひよです!!!練習!!!!難しい!!!ワードパレットをお借りして。裂く、冷たい、触れる がワードでした。
セフレなジュンひよです。ジュンくん片想い。でも日和さんもたぶんジュンくんのこと好き。
報われないまま終わらせようと思ったけどハピエン厨なのでジュンくんには今後頑張ってもらうことにしました。 1735
maymfdear5
TRAININGりついずです。練習!!ワードパレットをお借りして書きました。
睫毛、首筋、月光 がお題です。
同棲してる。事後でセッちゃんがふにゃふにゃ。
たぶん後日書き直します。 1261
マリウス
DONE文字書きワードパレット9「飴」「名残」「筆」青天井の囚人「不安は自由の眩暈である」
──セーレン・キルケゴール『不安の概念』
アスファルトに照り付けた灼熱はじりじりと身を焦がす。誰も彼もが教室で勉学に励む午前十時ごろ。太陽が頭上へ登りつつあるこの時間に、何が悲しくて地獄への扉をこの手で開かなければいけないだろう。
何が悲しい、のか。
「やあ、居ると思ったよ」
「あ?」
女豹のような鋭い目つき。煌びやかな金色の地毛を反射させた本人は明るさからは程遠い厳しい面構えをしている。
満遍なく日差しを受けている此処の唯一日陰ができる箇所の下で、それはもう現役女子高校生とは思えないほど行儀の悪い姿勢だった。シャツの上ボタンは止めず、スカートを着ているのに足を組んだせいで長くも肉付きの良い太ももが青天の下に曝されている。
11347──セーレン・キルケゴール『不安の概念』
アスファルトに照り付けた灼熱はじりじりと身を焦がす。誰も彼もが教室で勉学に励む午前十時ごろ。太陽が頭上へ登りつつあるこの時間に、何が悲しくて地獄への扉をこの手で開かなければいけないだろう。
何が悲しい、のか。
「やあ、居ると思ったよ」
「あ?」
女豹のような鋭い目つき。煌びやかな金色の地毛を反射させた本人は明るさからは程遠い厳しい面構えをしている。
満遍なく日差しを受けている此処の唯一日陰ができる箇所の下で、それはもう現役女子高校生とは思えないほど行儀の悪い姿勢だった。シャツの上ボタンは止めず、スカートを着ているのに足を組んだせいで長くも肉付きの良い太ももが青天の下に曝されている。
こみや
DONE文字書きワードパレット 闇堕ち16.破かれる、犯罪、覆い被さる(Aルート)https://twitter.com/komiya538/status/1510560994808176642?s=21&t=I4omBOx7IkjWA4r_spkDQw 2
フスキ
DONEさに乱(男審神者×乱)。ワードパレット26番、健全な反応・しかたない・ぜんぶ君のせい、です。乱ちゃんにぶんぶん振り回されてる男審神者がすきです(性癖)(ワードパレット・さに乱)もうそうしてちょうだい「あるじさんのしてほしいこと、してあげる」
なんでそんなこと言うの?
「あとでお部屋行くね♡」
なんでそんなこと言うんだよ!
乱藤四郎。俺の恋人で守り刀のそいつは、見た目小柄で幼さの残る美少女(美少年だが)だというのに、中身は俺という童貞を振り回すえっちなおねえさんだ。
思わせぶりな態度を取っては引きつけてかわすのがあいつの常なので、今回だって絶対に何もないのは分かりきっているってのに。なのに心は妙な期待に駆られどきどき高鳴る、これだって健全な反応なのだけれど無様だ。また乱の手の上だ。
「どーして、あいつってああなんだろうな」
一人の自室で呟く。乱には兄弟がたくさんいるが、あいつのようなタイプはいないように思う。長兄たる一期なんて未だによそよそしい態度を向けてくるし。それはまあ、俺が乱の彼氏だからだろうけど、それにしたって似てはいない。
1431なんでそんなこと言うの?
「あとでお部屋行くね♡」
なんでそんなこと言うんだよ!
乱藤四郎。俺の恋人で守り刀のそいつは、見た目小柄で幼さの残る美少女(美少年だが)だというのに、中身は俺という童貞を振り回すえっちなおねえさんだ。
思わせぶりな態度を取っては引きつけてかわすのがあいつの常なので、今回だって絶対に何もないのは分かりきっているってのに。なのに心は妙な期待に駆られどきどき高鳴る、これだって健全な反応なのだけれど無様だ。また乱の手の上だ。
「どーして、あいつってああなんだろうな」
一人の自室で呟く。乱には兄弟がたくさんいるが、あいつのようなタイプはいないように思う。長兄たる一期なんて未だによそよそしい態度を向けてくるし。それはまあ、俺が乱の彼氏だからだろうけど、それにしたって似てはいない。
フスキ
DONE堀清でワードパレット、21番です!特だったころと極の比較。極めてやっと堀川くんに並び立てる清光大好きなんですよね…(ワードパレット・堀清)ベッドのはしっこ(たぐり寄せる・距離・シーツ)「清光くん、この距離はなにかなあ」
怒っている、というほどではないけれど少々機嫌を損ねた声で堀川が聞いてくる。清光はたじろぎつつ、ゆるゆる視線をそちらに向けて返した。
くっつけた二組の布団、端っこにいる自分と真ん中の堀川。
「えっと……予防線……?」
「なんの予防線かなー」
しかし容赦なく詰め寄ってきた彼に抱えていた大きな枕を取り上げられてしまった。自分を遮るものがなくなってしまったことに不安を覚え、清光の眉が下がると、堀川もまた眉を下げてため息をついた。
「……あのね、清光くん。やらしいことする前に一緒に寝ることに慣れたいって言ったの君だよね」
「はい……」
「今日はその初日です。一緒に寝るだけだって言ってるのに、君はなんの予防線なんて欲しがってるの?」
1965怒っている、というほどではないけれど少々機嫌を損ねた声で堀川が聞いてくる。清光はたじろぎつつ、ゆるゆる視線をそちらに向けて返した。
くっつけた二組の布団、端っこにいる自分と真ん中の堀川。
「えっと……予防線……?」
「なんの予防線かなー」
しかし容赦なく詰め寄ってきた彼に抱えていた大きな枕を取り上げられてしまった。自分を遮るものがなくなってしまったことに不安を覚え、清光の眉が下がると、堀川もまた眉を下げてため息をついた。
「……あのね、清光くん。やらしいことする前に一緒に寝ることに慣れたいって言ったの君だよね」
「はい……」
「今日はその初日です。一緒に寝るだけだって言ってるのに、君はなんの予防線なんて欲しがってるの?」
フスキ
DONEワードパレット、7番「払暁に擁す」たまらない・腕にかかる寝息・触れるだけ、で水麿小説です。明け方に目覚めていちゃこらする話。(ワードパレット・水麿)払暁に擁す(たまらない・腕にかかる寝息・触れるだけ) とても穏やかな夢を見ていた。水心子が笑っていて、何よりそれがうれしくて清麿まで笑ってしまうような、そんな柔らかな世界だった。
けれどそれは線香花火の玉のようにふつりと落ちて、覚醒していく自分を悟った時にもったいなさで苦しくなった。もっとここにいたいな。水心子が笑っていてくれる世界なんて最高じゃないか。また意識が眠りに沈みかけ、彼の笑顔が見える。そうだこれでいい。ずっと寝ていたいよ……。
『起きたら、もっといい世界があるぞ』
耳元で、囁かれたような気がした。
目を開いた。部屋にはうっすら明け方の気配が差し込んでいるけれどまだ暗い。早く起きすぎてしまったのだ。残念に思う。あんな優しい夢はそうないのに。もっとあそこにいたかったのに、こんな時間に起きてしまうなんて。
1685けれどそれは線香花火の玉のようにふつりと落ちて、覚醒していく自分を悟った時にもったいなさで苦しくなった。もっとここにいたいな。水心子が笑っていてくれる世界なんて最高じゃないか。また意識が眠りに沈みかけ、彼の笑顔が見える。そうだこれでいい。ずっと寝ていたいよ……。
『起きたら、もっといい世界があるぞ』
耳元で、囁かれたような気がした。
目を開いた。部屋にはうっすら明け方の気配が差し込んでいるけれどまだ暗い。早く起きすぎてしまったのだ。残念に思う。あんな優しい夢はそうないのに。もっとあそこにいたかったのに、こんな時間に起きてしまうなんて。
フスキ
DONEワードパレット、19番「抱擁の処方箋」(一番効く・がまん・ぬくもり)で水麿です。触りすぎて離れてって怒られて落ち込むすいくんのお話。
(ワードパレット・水麿)抱擁の処方箋(一番効く・がまん・ぬくもり) お預けをくらった。
昨日は久々の非番が重なったことが嬉しくて、部屋に二人だけなのをいいことにずっと清麿にくっついていた。肩を寄せるだけでは足りなくて、抱き寄せるようにして肩や背中や腹やら脚に触れ続けた。充電させてもらいたくて。
けれど清麿はそれが耐えかねたらしい。夕方になったころ、爆発するように怒ってしまった。
『もう触らないで、離れて!』
身をよじって逃げるようにしてそう放たれて、大好きな綺麗な瞳に睨み上げられた時、あっ折れてしまいたいと本気で思った。
そのまま夕食を終えても湯浴みを終えても彼の機嫌は戻らず、しまいには布団を部屋の端まで離して就寝されてしまった。
そんななので、起きたところで彼が横にいるわけはないのである。
2022昨日は久々の非番が重なったことが嬉しくて、部屋に二人だけなのをいいことにずっと清麿にくっついていた。肩を寄せるだけでは足りなくて、抱き寄せるようにして肩や背中や腹やら脚に触れ続けた。充電させてもらいたくて。
けれど清麿はそれが耐えかねたらしい。夕方になったころ、爆発するように怒ってしまった。
『もう触らないで、離れて!』
身をよじって逃げるようにしてそう放たれて、大好きな綺麗な瞳に睨み上げられた時、あっ折れてしまいたいと本気で思った。
そのまま夕食を終えても湯浴みを終えても彼の機嫌は戻らず、しまいには布団を部屋の端まで離して就寝されてしまった。
そんななので、起きたところで彼が横にいるわけはないのである。
kwr_Journey
DONE文字書きワードパレット「うつくしいにほんご」20.ちとせ
使うことば:恥じらう/幼気/あえか
すぷーんまんさんより、獣の国芥ちゃんで。
ちとせ:千歳。長い年月。
自分でもどうしてこのワードでこうなったのか解りません……。 4
kwr_Journey
DONE文字書きワードパレット「うつくしいにほんご」10.ほまちあめ
使うことば:唱える/雫/青葉
あまみつさんより、国芥ちゃんで。
ほまちあめ:外持雨。局地的な範囲に降る雨のこと。 2
mol7ta
DONEハッピーさまじろデー🌸✨1番手:れいさん(@zigzag_rei)
2番手:ちろるさん(@chirohip)
3番手:日所夏さん(@natunatu_qtui)
4番手:草壁さん(@kusa1007)
5番手:まめこさん(@smjrrss)
6番手:Souさん(@samajiro815)
7番手:もる田
さまじろワードパレット🌸リレー企画作品 32
ラギアズに狂わされたゆず
DONEたんぽけ2開催おめでとうございます!ラギアズmidnightワードパレットの7を使わせていただきました。素敵なお題、ありがとうございます!
【出典】
「目をつぶると見えて、目をあけると消えるもの──それは夢です。ドロッセルマイヤーおじさんの正体は、夢だったんです」寺山修司『くるみ割り人形』
アズールに寄り添うラギーのお話。 小さい頃、オレの頭を撫でたばあちゃんの優しい手を思い出した。
「わたしの可愛いラギー坊や、ねんねんころりよ、さあ、目を瞑って優しい夢を見て。明日にはきっと良くなってるさ」
熱に浮かされた頭で、オレはばあちゃんの温かい手のひらを感受しながらこう問いかけたのを覚えている。
「なんで夢を見るには目を瞑らないといけないの?」
「夢ってのはそういうものなのさ。目を瞑ると見えて、目をあけると消えてしまう。だからこそ、人は夢に翻弄される。優しい夢を見ると幸せな気分になるだろう?」
「ドーナツをたくさん食べる夢とか?」
「そりゃあ、いいや」
そう言ってばあちゃんは笑い「もう寝なさい」とオレの瞼を優しく撫でた。
ちいちゃなオレは「ドーナツ、いっぱい食べれるといいなあ」と思いながら、微睡むようにゆっくりと目を閉じた。
2149「わたしの可愛いラギー坊や、ねんねんころりよ、さあ、目を瞑って優しい夢を見て。明日にはきっと良くなってるさ」
熱に浮かされた頭で、オレはばあちゃんの温かい手のひらを感受しながらこう問いかけたのを覚えている。
「なんで夢を見るには目を瞑らないといけないの?」
「夢ってのはそういうものなのさ。目を瞑ると見えて、目をあけると消えてしまう。だからこそ、人は夢に翻弄される。優しい夢を見ると幸せな気分になるだろう?」
「ドーナツをたくさん食べる夢とか?」
「そりゃあ、いいや」
そう言ってばあちゃんは笑い「もう寝なさい」とオレの瞼を優しく撫でた。
ちいちゃなオレは「ドーナツ、いっぱい食べれるといいなあ」と思いながら、微睡むようにゆっくりと目を閉じた。
マリウス
DONE文字書きワードパレット18「おはよう」「ワルツ」「靴」日々は踊る、されど進まず アラームの音に呼び起こされないのは、約五日ぶりだった。元々眠りが深いタイプではないのだが、知らないうちに日頃の疲労が溜まっているかもしれない。何となしに瞼を開けると、セットされていない目覚まし時計が無情にも午前十一時半を指している事実を瞳に映した瞬間に、いつも冷静沈着な譲二も流石に肝を冷やした。
まだ覚醒しきっていないせいか、まともに頭が回らない。慌てて布団をめくってベッドを降りても、向かったのは洗面所ではなく妻の部屋だった。
「みよしさ……」
「あら、譲二さん、お目覚めですか? おはようございます」
ちょうど洗濯物を干しているのか、足元には洗濯カゴ、ほぼ全開の窓とベージュ色のカーテンを前にして純白のシーツを腕にかけている三好(旧姓)。窓の外のベランダには植木鉢や植物の緑、真昼に近いせいか眩い日差しが彼女の金色に近いサラリとした長い髪をより輝かせる。日当たりの良いこの部屋を彼女に譲ったのは大正解だと譲二は過去の自分を心の中で全力で労った。
7411まだ覚醒しきっていないせいか、まともに頭が回らない。慌てて布団をめくってベッドを降りても、向かったのは洗面所ではなく妻の部屋だった。
「みよしさ……」
「あら、譲二さん、お目覚めですか? おはようございます」
ちょうど洗濯物を干しているのか、足元には洗濯カゴ、ほぼ全開の窓とベージュ色のカーテンを前にして純白のシーツを腕にかけている三好(旧姓)。窓の外のベランダには植木鉢や植物の緑、真昼に近いせいか眩い日差しが彼女の金色に近いサラリとした長い髪をより輝かせる。日当たりの良いこの部屋を彼女に譲ったのは大正解だと譲二は過去の自分を心の中で全力で労った。