ヘルメス
F69G
DOODLE落書き3枚日付はX(Twitter)に投稿した日です〜
ヘル主2(主3♂の姿)←23/08/07
シロ主2←23/08/22
るろ剣の左之助←23/08/30
ヘルメスの腕輪っかは描き忘れた 3
barechun
PROGRESSヘル光♀ヒカセンがヘルメスのカイロスを阻止して
古代の終末を阻止した分岐の話。
多分解釈から外れるなと思いながらもこんな未来が欲しかったの話です。
ミコッテ♀ムーンキーパーヒカセン20歳くらい。
コレー・ポラリ
金髪と明るい橙色の瞳をしています。
名前描写有り。
未定一つ前のヒュペルボレアで頭突きする話の続き。
まだまだ修正するかも。
終末の災厄。それが如何にしてこの星に齎されたものなのかが判明した今、コレーはもうここにいる理由を失った。あとはこの真実を持って元の時代に戻り、今も戦い続けている皆の所へ帰らなければいけない。このままヘルメスやエメトセルク達、ヴェーネスがどうなるのかを知りたい気持ちはもちろんあるが、それはもう彼らがこれから自分たちの手で歩んでいかなければいけない。未来からやってきた自分が干渉することは本来なら良くないのだと。後ろ髪を引かれる思いが確かにあるけれど、もう、行かなければ。
「メーティオンの様子は、どう?」
造物院の一室、未だメーティオンの意識は戻っていない。意識のつながった姉妹達をどうやって回収するべきなのか、いくら十四人委員会の座についていた者達がいるとしてもこの場で答えを出せる訳もなく。そのためやはりメーティオンを連れて、ヘルメスは皆とアーモロートへと向かうことになった。
2490まだまだ修正するかも。
終末の災厄。それが如何にしてこの星に齎されたものなのかが判明した今、コレーはもうここにいる理由を失った。あとはこの真実を持って元の時代に戻り、今も戦い続けている皆の所へ帰らなければいけない。このままヘルメスやエメトセルク達、ヴェーネスがどうなるのかを知りたい気持ちはもちろんあるが、それはもう彼らがこれから自分たちの手で歩んでいかなければいけない。未来からやってきた自分が干渉することは本来なら良くないのだと。後ろ髪を引かれる思いが確かにあるけれど、もう、行かなければ。
「メーティオンの様子は、どう?」
造物院の一室、未だメーティオンの意識は戻っていない。意識のつながった姉妹達をどうやって回収するべきなのか、いくら十四人委員会の座についていた者達がいるとしてもこの場で答えを出せる訳もなく。そのためやはりメーティオンを連れて、ヘルメスは皆とアーモロートへと向かうことになった。
F69G
DONEヘル主2パピコを食べてたらナチュラルにヘルメスに盗ま(食べら)れた主
ヘルメスはサンタ服着てたけど青空が似合うのよな〜
計4枚。差分と背景無しのも入れときました
2022/09/29Twitterに初回投稿(背景修正前のやつ) 4
barechun
PROGRESSヘル光♀ヒカセンがヘルメスのカイロスを阻止して
古代の終末を阻止した分岐の話。
多分解釈から外れるなと思いながらもこんな未来が欲しかったの話です。
ミコッテ♀ムーンキーパーヒカセン20歳くらい。
コレー・ポラリ
金髪と明るい橙色の瞳をしています。
名前描写有り。
未定「転身が…保てない…!!」
大きな体躯が崩れて苦悶の声が上がる。霧散するエーテルから本来の姿が現れ、天脈層の舞台に膝をついた。駄目だ、ここで自分が倒れたならば一体なんのためにここまでした。あれ程重んじた命を奪っておいて、何のために。それなのに痛む身体は動かない。燃えるような悔しさが腹の奥から胸を焼く。自分が見た彼女の強さは、こんなものじゃなかった。そう、彼女は強い。だから自分は……負けてしまったのだと。
彼女にとって自身の一番着慣れた装備で、格好で、本来の姿で対峙する。ローブで覆い隠していた全てを彼に見せ、手にした弓を握りしめて、彼女は悔しさに震えていた。
口を開いて前に進もうとしたエメトセルクを制して視線を送る。そうして手にした武器を納刀して両の手をきつく握り締めた。
5070大きな体躯が崩れて苦悶の声が上がる。霧散するエーテルから本来の姿が現れ、天脈層の舞台に膝をついた。駄目だ、ここで自分が倒れたならば一体なんのためにここまでした。あれ程重んじた命を奪っておいて、何のために。それなのに痛む身体は動かない。燃えるような悔しさが腹の奥から胸を焼く。自分が見た彼女の強さは、こんなものじゃなかった。そう、彼女は強い。だから自分は……負けてしまったのだと。
彼女にとって自身の一番着慣れた装備で、格好で、本来の姿で対峙する。ローブで覆い隠していた全てを彼に見せ、手にした弓を握りしめて、彼女は悔しさに震えていた。
口を開いて前に進もうとしたエメトセルクを制して視線を送る。そうして手にした武器を納刀して両の手をきつく握り締めた。
barechun
SPUR MEヘル光♀いつもの弊光 ムンキメスッテ
事後とかではなく二人で寝る前とかにゴロゴロしている時の会話
原初世界についてきたヘルメスとメーティオンと同棲してる光
きみをたべたかった ふと湧き上がる衝動に、自分でも驚いて戸惑う。
それは破壊的で、自己中心的で、暴力的で、どうしようもない苛立ちを燻らせていた時を思い出す。静かな中に黒い焔のようなドロドロとした何かが自分の中で膨れ上がり、叫び出しそうになる。
「怖い顔してる」
そう言って彼女はベッドに共に寝転んでいる恋人の顔を両手で包み、親指で撫でると最後に頬を摘んだ。どこか鋭かった瞳はハッとしたように見開かれて、緩い頬の痛みに表情は崩れた。
「なにを考えていたの?」
摘んだ頬を解放するとそのまま彼の顔を優しく撫でる。長い深緑の睫毛に縁取られた瞳は、自分とはまた違う仄光る虹彩をしていて美しい。穏やかな人であるけれども、内に激情を秘めている事はよくわかっていた。その瞳に暗い影が落ち、顔を撫でていた手に彼の大きな手が重なってそっと上から握られた。そうして幾度か口を開きかけては閉じ、迷った末に口から言葉が溢れた。
2890それは破壊的で、自己中心的で、暴力的で、どうしようもない苛立ちを燻らせていた時を思い出す。静かな中に黒い焔のようなドロドロとした何かが自分の中で膨れ上がり、叫び出しそうになる。
「怖い顔してる」
そう言って彼女はベッドに共に寝転んでいる恋人の顔を両手で包み、親指で撫でると最後に頬を摘んだ。どこか鋭かった瞳はハッとしたように見開かれて、緩い頬の痛みに表情は崩れた。
「なにを考えていたの?」
摘んだ頬を解放するとそのまま彼の顔を優しく撫でる。長い深緑の睫毛に縁取られた瞳は、自分とはまた違う仄光る虹彩をしていて美しい。穏やかな人であるけれども、内に激情を秘めている事はよくわかっていた。その瞳に暗い影が落ち、顔を撫でていた手に彼の大きな手が重なってそっと上から握られた。そうして幾度か口を開きかけては閉じ、迷った末に口から言葉が溢れた。
Smobu
DONEhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17158622で書いていたアレイオンの逸話を元にリハビリがてら投稿
ヘルメスくんは出てきません
逸話とは随分違う内容になった(ˇωˇ) 4460
namoff14_
DOODLE暁月 ヘルメスとメーティオン エルピスは今日も変わらない風が凪いでいた。管理が行き届いている証拠として、規則正しく観察を行う職員を目で追いながら、ヘルメスは穏やかな面持ちでアナグノニシス天測園を後にする。彼の少し後ろを歩むメーティオンも、誰の心を汲んでか、ひとときの平穏を楽しむかのようだった。
ふと、足を止めると背中にぶつかる感触と、小さな悲鳴が上がる。ふらふらとバランスを崩すメーティオンを、ヘルメスは両手で支えながら視線の高さを合わせた。
「すまない、メーティオン。配慮が至らなかったね」
「ううん、平気。ヘルメス 何か、気になった?」
岩陰には最近観察が始まった創造生物……ではなく、花弁に色を宿さない花が咲いていた。あまり見慣れないものだったし、加えてあまり好きなものでは無かった。それでも立ち止まってしまう理由は、彼にとって納得いくものが見つかっていない。
652ふと、足を止めると背中にぶつかる感触と、小さな悲鳴が上がる。ふらふらとバランスを崩すメーティオンを、ヘルメスは両手で支えながら視線の高さを合わせた。
「すまない、メーティオン。配慮が至らなかったね」
「ううん、平気。ヘルメス 何か、気になった?」
岩陰には最近観察が始まった創造生物……ではなく、花弁に色を宿さない花が咲いていた。あまり見慣れないものだったし、加えてあまり好きなものでは無かった。それでも立ち止まってしまう理由は、彼にとって納得いくものが見つかっていない。
barechun
DOODLE一緒に布団に入ったけれど突然光への気持ちがリミットブレイクしてめちゃくちゃになった発情ヘルメスのヘル光♀未定未推敲
いつもの名前ありのメスッテ
柔らかなシーツと上掛けの間に体を滑り込ませて隣にいる愛する恋人におやすみの挨拶をする。優しいキスをおでこにもらって嬉しさで胸がいっぱいの中、緩やかな眠りについた夜。そう、浅い眠りの中で自分を呼ぶ声がする。
「……れー…コレー、」
優しいけれども、どこか切ないような声。コレーは寝ぼけ眼で声の主、隣で横になっていた恋人の顔を見た。
「…ヘル、メス? どうかした…?」
あふ、とあくびが漏れて数度瞬きをすると、ヘルメスの大きな腕が回されて抱き寄せられた。突然の事に驚いて少し意識がはっきりとする。そして自分の首元に彼の顔が埋められて熱い吐息が漏れるのを感じる。
「その、すまない……突然だから、嫌なら拒否してくれて構わない、」
760いつもの名前ありのメスッテ
柔らかなシーツと上掛けの間に体を滑り込ませて隣にいる愛する恋人におやすみの挨拶をする。優しいキスをおでこにもらって嬉しさで胸がいっぱいの中、緩やかな眠りについた夜。そう、浅い眠りの中で自分を呼ぶ声がする。
「……れー…コレー、」
優しいけれども、どこか切ないような声。コレーは寝ぼけ眼で声の主、隣で横になっていた恋人の顔を見た。
「…ヘル、メス? どうかした…?」
あふ、とあくびが漏れて数度瞬きをすると、ヘルメスの大きな腕が回されて抱き寄せられた。突然の事に驚いて少し意識がはっきりとする。そして自分の首元に彼の顔が埋められて熱い吐息が漏れるのを感じる。
「その、すまない……突然だから、嫌なら拒否してくれて構わない、」
イアさん
PASTむくろん宛のものセリフ意訳↓
ジェフくん
次の仕事の報酬について相談したいのですが… へへ…
あぁ、くそっ! 何としても生き延びでやる!
ヘルメスちゃん
はい!任せてください!
早く話せ。お前の頭が潰れるぜ。
ルイちゃん
交渉は順調です。えぇ、勿論です。ファミリーとカーネ様の為に。
賢い人なら、何を言うべきか分かるはず。そうでしょ?
ガバガバ翻訳なので誤訳は許して 6
barechun
MAIKINGヘル光♀カイロスでヒカセンの記憶を消したヘルメスがヒカセンの手帳を見つける話
未定『この手帳を私以外の誰かが見ていたら、私は死んでいると思います。ここに私の願いを記すのでできれば叶えて下さい。私の遺体は悪用されないように骨も灰も残さないでください。どうか、お願いします。』
その手帳は、彼女の願いで始まっていた。
カイロスで全ての記憶を消し去って、自分の使い魔という事にした一人の少女。ひっそりと彼女の荷物を部屋から運び、中身を開いたところだった。中には見たことのない木や石、植物、果物、系、布と凄まじいものであの小さな身体でよくこれだけのを運んでいたものだと感心する。そうしてその中に、一冊の使い込まれた革の手帳が出てきたのだった。
『ミコッテ族 ムーンキーパー 第六星暦1566年生
1132その手帳は、彼女の願いで始まっていた。
カイロスで全ての記憶を消し去って、自分の使い魔という事にした一人の少女。ひっそりと彼女の荷物を部屋から運び、中身を開いたところだった。中には見たことのない木や石、植物、果物、系、布と凄まじいものであの小さな身体でよくこれだけのを運んでいたものだと感心する。そうしてその中に、一冊の使い込まれた革の手帳が出てきたのだった。
『ミコッテ族 ムーンキーパー 第六星暦1566年生
barechun
MOURNINGピクシブの『青を刻む』の後、古代の終末を退けてヘルメスとメーティオンを原初世界に連れてきて一緒に暮らしてるヒカセンルートの話。あなたの全てを焼き付けたい「君の魂の色が見てみたい、など思ったんだ」
それは、肉体の持つ固有のエーテル色を判別する方法があるならば、魂の色を測定する方法もあるのでは、と思い立ったが故の言葉だった。
三人で暮らす家のリビング、革張りのソファの上で二人でくつろいでいる最中の事だった。ヘルメスは無骨な自身の手をコレーの小さな手に絡ませて眼を細める。
「……ヘルメスには、みないでほしいかなぁ」
困ったようにはにかむコレーにヘルメスは言葉を詰まらせた。自分に魂を視られるのは嫌なのだと。けれどもそうではなくて。
「魂が視えたら、あの人に似てるって思われるかもしれないから……あなたには、そんなふうに言われたくない、なって、」
彼女の耳が垂れた。彼女が、アゼムと自身の違いに複雑な想いを抱いているのは知っていた。二人は元の魂を同じくする人間であるから、その部分を見れば確かに相似するのだ。しかし、アゼムはアゼムとして生きて、彼女は彼女として生まれて生きてきた。決して同一ではない。そして、自分はアゼムではなくてコレーだからそう在りたいのだと吐露された日を思い出す。
1148それは、肉体の持つ固有のエーテル色を判別する方法があるならば、魂の色を測定する方法もあるのでは、と思い立ったが故の言葉だった。
三人で暮らす家のリビング、革張りのソファの上で二人でくつろいでいる最中の事だった。ヘルメスは無骨な自身の手をコレーの小さな手に絡ませて眼を細める。
「……ヘルメスには、みないでほしいかなぁ」
困ったようにはにかむコレーにヘルメスは言葉を詰まらせた。自分に魂を視られるのは嫌なのだと。けれどもそうではなくて。
「魂が視えたら、あの人に似てるって思われるかもしれないから……あなたには、そんなふうに言われたくない、なって、」
彼女の耳が垂れた。彼女が、アゼムと自身の違いに複雑な想いを抱いているのは知っていた。二人は元の魂を同じくする人間であるから、その部分を見れば確かに相似するのだ。しかし、アゼムはアゼムとして生きて、彼女は彼女として生まれて生きてきた。決して同一ではない。そして、自分はアゼムではなくてコレーだからそう在りたいのだと吐露された日を思い出す。
barechun
DOODLE87ID後にヘルメスに頭突きする弊光の話(未推敲)未定「転身が…保てない…!!」
大きな体躯が崩れて苦悶の声が上がる。霧散するエーテルからよく見知った姿が現れ、天脈層の舞台に膝をついた。
彼女にとっては自身の一番着慣れた装備で、格好で、本来の姿で、対峙する。ローブで覆い隠していた全てを彼に見せて、手にした弓を握りしめて、彼女は悔しさに震えていた。
口を開いて前に進もうとしたエメトセルクを制して視線を送る。
「先に、話をさせて」
一体何を、と訝しげな顔をするエメトセルクよりも前に歩み、そしてそのまま彼女はヘルメスめがけて走り出した。勢いのままに膝をつく彼のローブの胸倉を掴んで歪んだ顔を突き合わせる。そうして彼女はヘルメスの額めがけて自身の頭蓋を振り下ろしたのだった。
1434大きな体躯が崩れて苦悶の声が上がる。霧散するエーテルからよく見知った姿が現れ、天脈層の舞台に膝をついた。
彼女にとっては自身の一番着慣れた装備で、格好で、本来の姿で、対峙する。ローブで覆い隠していた全てを彼に見せて、手にした弓を握りしめて、彼女は悔しさに震えていた。
口を開いて前に進もうとしたエメトセルクを制して視線を送る。
「先に、話をさせて」
一体何を、と訝しげな顔をするエメトセルクよりも前に歩み、そしてそのまま彼女はヘルメスめがけて走り出した。勢いのままに膝をつく彼のローブの胸倉を掴んで歪んだ顔を突き合わせる。そうして彼女はヘルメスの額めがけて自身の頭蓋を振り下ろしたのだった。
OH_msc
DOODLE新刊「星の光は届かない」小説部試し読みヘルメス/ヒカセン
星の光は届かない[試し読み]※推敲前の未定稿なので決定稿ではやや変更が入る可能性があります※
蝶のはばたきがひと月の後に嵐となるのなら、人ひとりの歩みが幾星霜を経て世界を滅ぼすこともあるかもしれない。
もちろん千年、万年、或いは永劫とも思えるほど長い目で見た場合の話である。たかだか百年生きるかどうかの生き物にそれほどまでに長期的な視野を持てというのはどだい無理な話だ。いちいち今踏み出そうとしている一歩が回り回って世界を滅ぼすかもしれない、などと危ぶんでいては恐ろしくてとても歩けたものではない。
エルピスにやって来てからというもの、冒険者は常にそういった緊張感に苛まれていた。溢す言葉のひとつ、踏み出した足の一歩が何を引き起こすとも知れない。考えるよりも動くが早い、どころか事あるごとに思考を置き去りにして飛び出していくいきものにはあまりに酷なことだった。
8442蝶のはばたきがひと月の後に嵐となるのなら、人ひとりの歩みが幾星霜を経て世界を滅ぼすこともあるかもしれない。
もちろん千年、万年、或いは永劫とも思えるほど長い目で見た場合の話である。たかだか百年生きるかどうかの生き物にそれほどまでに長期的な視野を持てというのはどだい無理な話だ。いちいち今踏み出そうとしている一歩が回り回って世界を滅ぼすかもしれない、などと危ぶんでいては恐ろしくてとても歩けたものではない。
エルピスにやって来てからというもの、冒険者は常にそういった緊張感に苛まれていた。溢す言葉のひとつ、踏み出した足の一歩が何を引き起こすとも知れない。考えるよりも動くが早い、どころか事あるごとに思考を置き去りにして飛び出していくいきものにはあまりに酷なことだった。
chunpepyun
MOURNINGヘルメスの手の話。カプ要素薄いけどややヘル光♀。優しい手「あなたの手、好きだなぁ」
唐突にそんな事を言うものだから、キョトンと目を見開いて思わず自分の掌を見つめる。
「この手が?」
聞き返せばまじまじと手を観察するように見られる。乾燥していて、ささくれもあって、到底綺麗とは言えない。植物にも触れるものだから、爪の端に土だってついている。何をもって好きだなんて言ってくれたのか、全く思い当たる部分がなかった。
「大きくて優しそうだなってメーティオンを撫でている時、思った。温かそうな手をしている」
彼女の白い指が自分の濃い色をした指先に触れる。小さな手だった。
脆いエーテルの、少しでも目を離したならばすぐにほどけてしまいそうな、何処かへいなくなりそうな生き物の持つ視点はとても斬新で面白くて、新しい風が吹いたかのようだった。
554唐突にそんな事を言うものだから、キョトンと目を見開いて思わず自分の掌を見つめる。
「この手が?」
聞き返せばまじまじと手を観察するように見られる。乾燥していて、ささくれもあって、到底綺麗とは言えない。植物にも触れるものだから、爪の端に土だってついている。何をもって好きだなんて言ってくれたのか、全く思い当たる部分がなかった。
「大きくて優しそうだなってメーティオンを撫でている時、思った。温かそうな手をしている」
彼女の白い指が自分の濃い色をした指先に触れる。小さな手だった。
脆いエーテルの、少しでも目を離したならばすぐにほどけてしまいそうな、何処かへいなくなりそうな生き物の持つ視点はとても斬新で面白くて、新しい風が吹いたかのようだった。
しいげ
REHABILIタナザグ前提でタナトスとヘルメスの会話妄想。お互いズバズバ言いそうだなと思って。(ザグレウス出てきません)「あ!ねえねえ!聞いたよおめでとう!」
ヘルメス神に出会ったのは、そろそろ中天に届く太陽から逃れようとしていた時だ。
身に纏う羽根がきらりと輝く様すらタナトスの目には煩わしいが、だからといって邪険にするほどでもない。
ヘルメスに対するタナトスの印象は、忙しない、悪意はない、カロンとは親しい、通りすがりに会っては一方的に話し掛けてくる、そんなところだ。
だが今日は明らかに呼び止められてしまい、タナトスは音もなく足を止める。
「何の話だ」
「ボスの、ザグくんとのこと。両想いになったんでしょ?良かった良かった!」
早口ながら聞き取りやすく、声量もやたらに周囲に響かないよう加減している。騒がしいが気は利く神だ。
だが無遠慮なのは地上の神共通なのかこいつの性格なのか。
1074ヘルメス神に出会ったのは、そろそろ中天に届く太陽から逃れようとしていた時だ。
身に纏う羽根がきらりと輝く様すらタナトスの目には煩わしいが、だからといって邪険にするほどでもない。
ヘルメスに対するタナトスの印象は、忙しない、悪意はない、カロンとは親しい、通りすがりに会っては一方的に話し掛けてくる、そんなところだ。
だが今日は明らかに呼び止められてしまい、タナトスは音もなく足を止める。
「何の話だ」
「ボスの、ザグくんとのこと。両想いになったんでしょ?良かった良かった!」
早口ながら聞き取りやすく、声量もやたらに周囲に響かないよう加減している。騒がしいが気は利く神だ。
だが無遠慮なのは地上の神共通なのかこいつの性格なのか。