Recent Search

    chunpepyun

    @chunpepyun

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 25

    chunpepyun

    MOURNING87ID光死亡IF(支部に上げてるやつ)の続き
    めちゃくちゃ短い
    使い魔の遺骸を引き取りに来たアゼとヘル
    ヘル光のつもり
    プロットレベルよ

    「やぁ、先日ぶりだね、ヘルメス」

     強く真っ直ぐに、焼き尽くしそうな瞳だといつも思う。

    「忙しい所すまない、アゼム」
    「いや、いいんだ。早速だが私の使い魔の元へ案内してくれるだろうか」

     ヒュペルボレア造物院内で見つかった使い魔の遺体。その使い魔はアゼムの使い魔を名乗っていたが為に他の魔法生物達と同じ様に土塊に還す事もできず本人を呼ぶ事となった。

    「そう、この子が、」

     小さな獣人型の女の子。その肉はもう固くなり色はない。

    「ありがとう。この子は私の方で引き取らせてもらう」
    「…本当に、すまない、誰も記憶がない為に詳細はわからないのだが、おそらくあの日の事故でその子は」

     エルピスの職員達が口々に語ってくれた使い魔。よく手伝い、聡明で、不思議な生き物。きっとあの日も共にいた。メーティオンとも、ヘルメスとも親しかった。それなのにその記憶は焼け爛れて、真っ白い光の中で、何も、何も思い出す事はできない。ただ心に残るのは痛みと後悔や苦しさだけで、その生き物を見る事すら苦しくなる程で。
    864

    chunpepyun

    MAIKING暁月バレ注意


    ヘル光書きかけ
    花を見せた後〜ヴェーネスに会うまで数日。

    弊創作ヒカセン
    コレー・ポラリ
    ムンキミコッテ♀
    金髪、橙色瞳
    書きかけヘル光 空に煌々と星が瞬きはじめてそれなりの時間が経った夜更け。ヘルメスは眠る事ができずに自室の窓から外を眺めていた。

     穏やかで美しい、誰もが幸せそうに笑っている世界。その中で違和感ばかりを感じて立ち止まり続けている自分。人々は、この星をより善くしようと絶えず進もうとする。けれども自分はその中で切り捨てられたものをずっと振り返り、手を伸ばし、進む先が描けないでいる。どうして、どうして苦しみながら消え行く生物達を終わらせてさぁ次はもっと善くしようと言えるんだ。星の益にならないものはこの世界に必要ないと切り捨てるのか。自分達の都合で生み出して自分達の都合で命を奪って。なんで。そう叫びたいのに、それを理解して隣に立ち止まってくれる人は誰もいなかった。その想いをずっと胸の中に抱え続けて、その黒い感情を胸に燻らせて、どれだけの時間が経ったのだろう。そんな自分が施設を統括する所長という座を与えられて、どうにも動くことさえままならなくなった。その思いを吐露できる友や同僚と呼べる立場の者もいないまま全ての想いを一人で完結させるしかなかった。割り切るのが正しいと理解してそうしたかった、けれどもできなかった。弁論をしてもきっとこの想いはそんな考えもあるのだねと言われるだけなのだ。本質を、自分が何に憤っているのかを理解する者は見つからない。
    2945