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    ロゼ

    重代 秀斗

    DONEフォロワーとペディキュアするワルロゼの話で盛り上がって私もかいていい!?したやつ。書きました。ペディキュア話ですがペディキュアがメインじゃなくなりました。
    7/31 段落を整理したり分かりにくい文章に主語を加えたり微修正して読みやすくなりました
    色とりどりの彩りに身を任せて「アンタ、手の方はしているみてぇだが足の方はしてねぇのか」
     タータンチェックが印象的な制服の男が何かに気付いた。

     カート大会の合間を縫って訪れた浜辺は潮の香りと波の音がよく届いて心地良い。
     この日からは海でのカートレースだった。最近のカートレースではレーサーがより引き立つようにと一人一人特別にデザインされた衣装が贈られ、レーサーはそれを着用してカートに乗り込むというのが当たり前になっていた。グランドスターが沢山あしらわれた水色のパレオと淡い黄色のハイビスカスを髪飾りにしてカートレースに参加したロゼッタは無事に走り切り、一日目のカートレースは終了した。結果は四位だった。
     余所見はしていなかったはずだが、アイテムを上手く当てられなかった気がする。しかし考えてもみては、寧ろあんなに美しい海が横にありながら余所見をしない方が見事ではないだろうか。あんなに美しい海が横にありながら。こんなに素敵な水着を貰っていながら。
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    hoshinami629

    PROGRESSロゼマさんがフェルさんのマントに本気で刺繍するために、色んな人と関わりながら作業を進める話が書きたいな〜みたいな感じの話。レティーツィア視点、ユストクス視点、ローゼマイン視点、フェルディナンド視点まで書けたら完成ですが完成する気がしないのでとりあえずここに上げておく。
    マントに刺繍しよう(仮) アレキサンドリアで暮らしていると、なかなか秋が深まらないと感じる。暑くもなく寒くもない、ある意味では過ごしやすい日がいつまでも続く。一応、冬には雪も降るらしいけど、積もったところは見たことがないと近所の人達から聞いた。冬支度もエーレンフェストより、ずっと簡単に済むらしい。何なら、天気さえ良ければ真冬でも市が立つと聞いた。そんな風に初めての土地の気候について話しながら、私と母さんは、繕い物の準備をしていた。
    「こちらだと冬の支度が楽で良いわね」
     母さんの言葉に頷きながらテーブルを拭き、布地を広げたところで、ガチャ、というあの音が聞こえた。続いて、隠しきれない弾んだ足音。
    「あ、マインだ」
     私が言えば、母さんも笑って頷く。ちょうど貰い物のピルネが残っていたので、それを皿に盛る。夏以来の習慣で作り置いていたお茶をカップに注いだあたりで、背後から、ただいま! の声が聞こえた。
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