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    ロマンス

    _m_2da

    DONETES・Fo版セリフでワンドロ
    お題「変なの」
    ベケットと♂residentのロマンス未満のお話。
    Do you like me「お前最近なんか変じゃねぇか?」
    「えっ、そうか?」
     突然不機嫌そうに眉を顰めたボスに棘のある口調で話しかけられ首を傾げた。
    「どんな風に?」
    「ずっと見てるなと思ったら目があった瞬間逸らしたり…最近多いぞ」
     言いたいことがあるなら言えよ、と付け加えボスは腕を組んだ。心当たりを探るように指で顎をさする。
    「いや…?」
     見ている自覚も、逸らしている自覚もなかった。
    「ないのか?不満でもあるならなんでも言えよ。家のこと任せちまってるし内容いかんでは直すことも検討するぞ」
    「不満なんてそんな…」
     ボスには感謝している。ブラッドイーグルスに囚われていたオレを助けてくれただけでなく、寝床まで提供してくれた。そして今、悲願であるブラッドイーグルスの幹部共を倒すために協力してくれている。ボスの方が身軽で正直、かなり強いので前線を任せてしまっている負い目もあり、感謝こそすれ、不満なんで感じるはずもなかった。ただボスが最近多いと言うのならば、それは本当のことなのだろう。確かにボスを目で追う、ことが多くなったような気はする。多分
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    irohani8316

    DONE94の小説です。ロド風味……というかCP要素がほぼないですが、ロド推し工場から出荷されています。街を常に昼状態にしてしまう「吸血鬼日光浴大好き」のせいでシンヨコが大変なことに……というエンタメ(?)小説になりました。ラブというかブロマンスな味わいが強いかも知れません。
    長い昼の日 汗ばむくらいに燦々と照りつける太陽の下、俺はレンタカーのバンを路肩に留めると運転席から降りて、荷室のバックドアを開けた。そこには、青天にまったく似つかわしくない黒々とした棺桶が横たわっている。
    「おい、動かすからな」
    一応声をかけるも返事はない。聞いているのか聞いていないのかわからないが、別に構いはしない、俺は両手で棺桶の底を摑み、バンの荷室から引きずり下ろした。ゴリラゴリラと揶揄されるくらいに鍛えてはいるものの、さすがにこの体勢から、ひとりきりで重い棺桶を丁寧に扱うのは難しい。半田でも連れてくればよかったが、あいつも他のやつらと同じく街中を駆けずり回っていて、手伝ってもらうのは忍びなかった。
    案の定、無駄に長い棺桶は向こう側の端の方が落ち、地面に当たってガツンと派手な音を立てた。この衝撃であいつは一度死んだな、たぶん。俺の肩に乗って見守っていた愛すべきイデアの丸、もといアルマジロのジョンが「ヌー!」と泣いている。
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