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    一人称

    natumikan666

    DONEロブファン大前提の警備員→ファントム
    ロブ+警備員ランマル×ファントムの3ぴーえち、ってありだなって思ったけど、どうなったらそうなるか?を考えた結果。
    えち手前まで。続きがかけたらpixivに載せると思います。たぶん。書けるかな…。

    一人称二人称の表記はあえて変えてあります。
    捕まったのはどっち 閉館後のミュージアムで警備員をしているランマルには目下気になる人物がいる。その人物の名は世の中を賑わせている怪盗クレイジーファントムだ。
     最初の出会い(というか出会えてすらなかったのだが)は、ランマルが警備担当の時に侵入されていたのに気づかず取り逃がしたことだ。翌日の新聞の一面で事の重大さを知り、そして怪盗の名前を知った。
     二回目の出会いは最初に取り逃がしたのとは別のミュージアムだった。小さいミュージアムに送られてきた予告状を見て、そこの館長は厳重な警備を敷いた。その予告状をランマルも見せてもらったが、特徴的な丸い文字で書かれており、こいつはふざけてんのか?と思ったほどだ。
     相手は一人に対してこちらにはネズミ一匹通さないほどの警備員が待ちかまえている。稀代の大怪盗もさすがに今日はお縄につくだろう。誰もがそう考えたが、そんな厳重な警備をさらっとかわして目当てのものを盗み出す鮮やかさはさすが大怪盗と呼ばれるだけはあった。ただこの怪盗は静かに忍び込んで静かに去るということができないらしく、派手に侵入してくるものだから警備の目がそちらへ向く。しかしそれさえも怪盗の手口だった。それに気づいたランマルは裏をかこうとしている怪盗を追った。手柄を独り占めしたいという気持ちもなくはなかったが、その面を拝んでやるという気持ちが勝っていた。
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    hisui_4miya

    DONE・一人称、口調ぶれ有り
    ・捏造家族有り
    プロローグ ガタンゴトン。揺れる電車の窓越しに、移り変わっていく景色をぼんやりと眺める。乗った時にはたくさん居た乗客も、気がつけば隼人を含めて数人。窓の外は当に見慣れた高層建築物だらけの景色から、田畑やぽつぽつと住宅が建ち並ぶのどかなものへと変わっている。
     両親と共に何度も泊まりに行った父方の祖父母宅。古民家だが、新しい物好きでハイカラだった祖父の趣味でリノベーションが施された家。そこに今日から一人で暮らし始めるのだと思うと、やはり少々気が重たかった。

     きっかけは、正月だった。祖父母宅に帰省し、年末年始をのんびりと過ごしている時だった。祖母と母が作ってくれたお節料理をモグモグ美味しく食べている最中、日本酒が並々と入ったグラスををぐいっと煽った祖父の言葉だった。大学を卒業したら社会勉強としてフリーターをしながら一人暮らしをする予定だと言う隼人に、酒気で顔を赤く染めた祖父は「それならこの家に住むか?」と聞いてきたのだ。齧り付いたばかりの唐揚げが喉に詰まりかけて咳き込む隼人を見て、祖母があらあらと麦茶をグラスに注いでくれた。麦茶で唐揚げを押し流して、深呼吸を一つ。どういうことか、と祖父を見た。いつも通りのおおらかな笑みを浮かべて、酒をあおっていた。隣に座る父を見やる。琥珀色の目をわずかに見張らせて、けれどすぐに合点が云ったのか「ああ」と頷く。 
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    シオクマ

    MEMO※あたなる🗼コラボの二次創作メモです。CP要素無し。リコリスメインで、カオマ+自由くん
    ※口調、一人称、名前の呼び方、性格がご本人様とは異なる可能性が300%ございます。

    ※オリジナル設定詰め込みまくっています。完全無欠のハピエン厨によるハッピーエンドですが、何でも許せる人向け。
    ※ジャッジアイズとロスジャとコナン映画が好きです。警察と公安をなんだと思ってるんだ…?状態です。
    【澄空に咲く、明日の太陽とともに】(それは)

    (わたしの人生で、一番初めに優しくしてくれたあなたたちとの)


    (『はじめまして』と『さよなら』の夜噺)




     次第に初夏の気配を孕み始めた昼間の太陽の空気も、沈んでしまえば途端になりを潜める。地上250mにある東京タワーのトップデッキは寒いくらいだ。
     涼しい夜風に、僕のアイボリーの外套が揺れる。
     熱帯夜は、未だ遠い。


    「怪盗リコリス」


     滑舌の良い、凛と張った爽やかな声が僕の背を軽く叩いた。
     今の彼の声には、これまで幾度となく追われてきた際に投げつけられたような棘はない。この穏やかな声音が、生来のものなのだろう。
     驚くことはない。選択を委ねたのは紛う方無き僕だ。仰ぎ見ていた月から視線を外し、背後を振り返る。
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