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    一目惚れ

    pomi710

    MOURNINGアラビアンな世界観の詩人ユキ×娼 年なモモ
    こちらもほんと書きかけの供養🙏
    とある事情で一時的に声出ない設定で書いてました。設定は好みなので消すのは惜しくて
    、でももう筆が進まない…!
    因みにモモはユキが受けた宴の演奏時、その場に居て曲とともにユキに一目惚れしてる設定!
    「今回の演奏も歌も流石で御座いました!こちら、出演代ですのでお納め下さいませ。あ、あとですね、当店1をご用意致しました!よろしければお使いください。全て教え込んでおりますのでね、煮るなり焼くなり今夜はお好きにお楽しみくださいませ!どうか今後も当店をご贔屓にお願いいたします」

     

    脂ぎった中年男の話をいい加減に聞いていた僕は、最後の発言にまたか、とげんなりしつつ手にしている扇で口元を覆った。何故僕の依頼主は僕に媚びるために毎回女を用意してくるのだろうか。そんなもの只でさえ寄って来る女たちで飽き飽きとしているというのに。けれども、何度断ろうとコイツらは人の話を聞かないのだから致し方無い。そして、依頼主界隈では僕へ媚びる為に女を宛がうという謎のしきたりが広まって行くのだ。
    まぁ、それもこれも、良い歳して伴侶がいないせいなんだろうけど…。

     

     

     僕はしがない詩人だ。いや、しがない詩人だった。
     幼少期から特に不自由無く暮らす中流の家庭で育ってはいたが一生遊んで暮らせるほどの富豪でも無く、年頃になれば皆と同じく働かなくてはいけない立場ではある。けれども昔から異端児として扱われてきた 4443

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    クロ→リン/一目惚れの末路
    「あれがリィン・シュバルツァーか」
     学生会館の前で右往左往している黒髪の青年がいた。おおかた、Ⅶ組の担当教官になったサラにいいように言いくるめられて生徒会室へ向かわされたに違いない。
     擦れていない、真面目そうな目が印象的な男だ。
    「さて、どの手でいくか。素直そうな顔してるからな。騙されてくれやすそうだ」
     手のなかのコインをいつものように弄ぶ。指の間を這っていくそれをポケットに入れ、彼に近づいた。
    「で? なんであのとき俺に声をかけたか思い出せたか」
     もう一度問われ、口に運びかけていたナッツを改めて口へ放り込む。
     追憶に浸っていたが、今はリィンが二十五歳を迎えた誕生祝いも含めた地酒飲み比べ会の真っ最中だ。クロウが旅先で見つけた酒をリィンへ送り、定期的に彼の元を訪れてふたりで貯まった酒瓶を空ける。なんとなくはじめたそれも、今年でもう五年目に突入していた。
    「なんだって、んなこと聞きたがるんだよ。まだまだ思い出話に花を咲かせるような歳でもないだろ」
     からかい交じりに肘で小突く。
     元々クロウの導き手であった深淵の魔女からある程度の助言を受けていたが、あの日彼に声をかけたのはほんの 765