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    同級生

    wtiaiiaio

    DONE購買の話その8。 漆間恒の青春。不良にからまれる六田を助ける漆間を助ける水上、海の作った名刺を配る水上、同級生としゃべる漆間。急~に世界観がマガ◯ン。ガラの悪いモブががっつり話す。【漆間さんが突き飛ばされる&馬乗りになられる程度の暴力描写あり】

    次回はとうとうアレを手に入れる水上、カゲとモブ店員、海&天羽の購買訪問。
    よろしくお願いします~。
    六月のパン食い競争 その8清掃活動にご協力ください 放課後のことである。漆間が自転車置き場に向かっていると、裏庭ではしゃぐ男子生徒たちの姿が目にとまる。ボウリングのマネごとをしているようで、金髪男の足元にはピラミッド状に缶が並んでいる。10メートルほど離れた場所から、坊主頭の男が缶めがけて野球ボールを放った。
     ストライク。缶を倒した勢いそのままに、豪速球は花壇にぶつかり宙を舞う。最終的にいくつかの花が下敷きになったが、2人は気にするそぶりもなく、そろって喜びの声を上げた。

    「あ~、遊んだ遊んだ」

     人を見た目で判断してはいけない。判断してはいけないが、彼らが次に取った行動はおおむね漆間の予想通りだった。缶を置き去りにしたまま、トンズラここうとしているではないか。
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    DONE小学生のふたりとこっくりさんのはなし
    同級生たちは三人で遊んでいるつもりだったかもしれませんね。
    狐狗狸さん 同級生たちは、いなくなってしまいました。
     たぶん、はじめからそのつもりだったのです。そうでなければ俺なんかを誘ってくれるわけがないのです。そうやって納得することで痛みをやりすごそうとしました。でも、俺は自分が思っているよりずっと傷ついていたみたいです。次第に、見えている世界がみなものようにうるみはじめました。傷というものは、無理にふさごうとすればするほどかえって深くなるものです。溢れて止まらないものは波紋を描いて広がりゆき、やがて十円玉の下に敷いていた紙にこぼれおちました。約束、破っちまったな。俺とともにいまなお十円玉のうえに指を置いている一二三が困ったように笑いました。約束とは、儀式の最中は指を離してはいけないという決まりごとのことでしょう。みんな、離さないと言ったのに。みんな、嘘つきで意地悪です。みんなみんな大嫌いです。だけど、そんなことはどうだっていいのです。俺は取り返しのつかないことをしでかしてしまったような気持ちになって、涙が止まらなくなりました。ついさっきまで悲しくて泣いていたのに、いまはもう恐ろしさで胸がいっぱいでした。それにひきかえ、一二三はずいぶん落ち着いていました。信じていないのだと思います。迷信とか都市伝説とか幽霊とか。むかしからそうでした。サンタクロースの正体を教えてくれたのも一二三でした。いるとかいないとか、どうでもいいのです。自分の目で確かめたものだけがすべてなのです。俺も、そんな強い心がほしかったな。どこからはじまったのか、誰がきっかけだったのか、分かりません。いつの間にか流行っていました。気がついたら俺は、同級生たちとひとつの机を囲み、紙の上の十円玉に指を乗せていました。鳥居。五十音。はいといいえ。紙にはそういったものが書かれており、呼び出したらどんな質問にも答えてくれるのだと言います。聞きたいことなど、ありませんでした。俺はただ、遊んでほしかっただけなのだと思います。身の程知らずでした。するとまた悲しいほうへ天秤が傾き、泣き止まなくちゃと思えば思うほど涙は止まりませんでした。ずっとしゃくりあげているせいで、息も苦しかったです。止まんねぇなぁと苦く笑う一二三の指先はしとどに濡れていました。一二三はずっと俺の涙を拭ってくれていたのです。みんなが、一二三みたいなひとだったらよかったのに。そんなひとは、どこにもいません。でも、もういいの
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    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ
    続きました。現パロです。
    諦める事は無い大学生とその同級生&情緒ががったがたな会社員とその同僚があーだこーだとそれぞれ話しております。割合的には社会人組の比率が高いです。
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ 自分の頬に触れたまま静かに泣くその人をただ見守る事しかできなかった。
     「すまない」
     時折落ちる雫に気がつかなければ泣いているのかも分からない程に静かに泣くその人は今どんな顔でその雫を零しているのだろう。
     なんと声をかけたらいいのかそもそも声をかけてもいいのか
     こんな時、きっと名前を呼ぶだけでも何か、
     何か目の前のこの人の涙を違うものにしてあげれたんじゃないのかと
     そう思うのは傲慢なのだろうか
     
     *****
     
     「エレン」
     講義の終わりを告げるチャイムの音が鳴り、静かだった教室内が波の様にざわつき生徒たちが散り散りに教室から出て行く中まったく動く様子も見せずぼんやりとした表情のまま固まっているエレンに隣に座って同じ講義を受けていたアルミンは心配の眼差しを彼に向けながら恐る恐る肩をポンとたたいてもう一度名前を呼んだ。
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