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    寿命

    南に北上

    DOODLE弟が事故でも何でも、死ぬ時に兄の記憶は戻る。
    その時まで記憶は戻らない。

    弟は何度も世界線を生きていたけどどの世界でも寿命迄兄弟が揃っていることはなく、また兄の平穏もそのせいで無かった為今世の穏やかに安堵している。思い出して貰えないことは少し寂しいけどそれまでの記憶が戻り苦しむ兄は見たくない。
    どうにもなれない兄弟「そうさなぁ…」

    ドア一枚隔てた先でクラスメイトに囲まれ頭を悩ませる肉親がいる。

    「“ 前 ”に酷い別れ方しちまったから、罰なんだろうなぁと思うよ」

    なんでもないような顔で笑って言いたい事を全て丸め、嚥下して心配そうに覗き込むクラスメイトの頭を優しく撫でた。

    「その時にな、酷い言い方もしちまったから。」

    「でもだからってお前がそんなに無理する事はないじゃないか」

    ず…と短く鼻を啜った少年は多分、泣いている。
    肉親に撫でられながら俯き泣いている。

    「ね、もう諦めちゃったの…?御兄弟が“ 前 ”を思い出すこと」

    「そうだな。…今世こそ穏やかに、幸せになって欲しいから、もう思い出して欲しくないな。」

    眉を八の字に下げて水膜をきらりと輝く瞳に張る少女に困ったように笑いかけて小さく「ありがとう」と謝礼を口から転がす。
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    たらpoipiku

    MOURNINGたまきず時空にて、最終決戦の深層神殿へ行く前夜の会話だけ。
    マトリフ師匠とアバン先生とクロコダインを呑ませたいなと思ってたら、ホントに中身のない会話をしはじめて、まとまらず。呑んだくれているのでテンポもあがらず。
    これ以上、どこにも話が行きそうにないので、とりあえずアップしてみました。

    本当は、師匠が寿命で亡くなってもミラドで逢えるかもって話もしようかと思いましたがそぐわない気がしたのでカット。
    絆の旅路-捏造7章5.6話の別の部屋 呑んだくれな大人たち-マトリフとアバンが割り当てられた部屋にて。
    外で寝るなら床で寝てもいいだろうと誘われたクロコダインがかなりの酒瓶を消費している。



    マトリフ
    「ってぇことは、おめぇが凍ったハドラーをかっぱらった張本人か!」

    アバン
    「マトリフ。『かっぱらった』は無いでしょう。当時のクロコダインの立場からすれば『頼まれて、取り返した』ですよ」

    マトリフ
    「うちの弟子が地面を火炎呪文で掘ったことがある。それはおめぇさんに倣ったってハナシだが。それの大元があの時のハドラー強奪たぁね」

    アバン
    「どこで縁が繋がるかわかりませんね」

    マトリフ
    「オレが使うには気持ちのわりぃ言葉だが、これもピラの言葉を借りると絆が繋がったってやつかね」

    クロコダイン
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    mao_skyland

    MOURNING無惨戦後の余生うずさねです。
    なんかみんな余生上げてたから…。
    刀嵐3で掲載した『愛してるの代わりに』の前身となったもの。随分前に書いたやつだから視点がコロコロ切り替わって読みにくいし色々と荒い。
    べったー最近使ってないから非公開にしてしまったのでこっちで供養しておきます。一度これが原因で心が死んだことがあるので恥ずかしくなったら下げます。
    痣の寿命による死ネタ有り。
    共に見た景色は光り輝くあの日、鬼の始祖を倒して手に入れた平和な世界と引き換えに、オレは全てを失った。





    自分の命より大切な弟が、目の前で塵になって消えていった。骨の一本すら残らず、残されたのは中身の無い只の布。あいつにはオレのことなんざ忘れて、何処かで穏やかに暮らしてほしかっただけなのに。弟を連れて行かないでくれというオレの願いは、無情にも天に届くことは無かった。
    悲しみに暮れる間も与えられず、ただ我武者羅に刃を振るった。



    目を開けると消毒液のにおいのする寝台の上で、全身の痛みと発熱で回らない頭で自分があの世から戻されたことをぼんやりと思い出す。
    指先を動かすことすらできず、ただ天井を眺め続けているとガシャンという何かを落とす音が聞こえた。
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    nukohumi_sq

    DONEカゲロウさんと添い遂げるために禁忌を犯して長い長い寿命を得たハンター♂の話。
    の2話目。
    場所はkmrの里と大社跡ですが、キャラクリ済みのハンター♂とオリキャラしか出てきません。
    「ありがとうごぜえますカミサマ、本当にありがとうごぜえました!」
    「いいって、いいって。いや、拝むことないだろ……」
    「こちらは御礼の品でごぜえます、どうか受け取ってくださいまし!」
     カムラの里の農夫の依頼を受けてオロミドロを無事討伐したカミサマ───と、呼ばれる青年は、必死に頭を下げて手を合わせる農民たちに若干引いてしまいつつも、御礼の品だと渡された包みはしっかりと受け取って社に戻った。若干引いた、といっても、青年にとってはいつものことなのである。毎度毎度、そう気にすることでもない。
     鎮護の御廟も今は昔、などとはよく言ったもので、カムラの里からほど近い「大社跡」と呼ばれる地域には、以前より数は減ったにせよ、今でもモンスターが棲み着いている。高い岩場や山間の狭い土地が多く、隠れ場所を探すのには苦労しないのだから、それも当然だった。今回、里の農夫が討伐を依頼してきたオロミドロも、大社跡からそう遠くない場所にある農地を巣にしてしまっていた、というわけだ。今も昔も、人々が生活を営んで、そのすぐ隣にモンスターたちがいて、そうしてたまに交わりぶつかり合うことに変わりはない。
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