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    少女漫画

    mitumints

    PROGRESSうまくいけば12月に本になります。
    クリスマスの両片思いの二人の話。

    公開分は全年齢の予定です。
    本にする部分がR-18になるかもしれないし、最後まで全年齢かも。

    当社比、かなり甘めで少女漫画みたいな話です。

    モチベアップのためにもスタンプや感想等反応いただけると嬉しいです
    ニキマヨ『全部、君と僕に繋がっている』『全部君と僕に繋がっている』

    ◆ EP.1 ◆

     掲載誌をシナモンのテーブルの上に置く。
     女性誌の大きな見出しは、クリスマスの文字が踊っている。
     気がつけばもう冬が始まっていて、あっという間にここまで来てしまったという形容できない感覚があった。
     充実感と疲労、『もう』と『まだ』が混じる一言ではいい表せないような感想。
     もしも、もう一度春に戻って同じことをするかと問われたら、是とも非ともいえなかったが、そんな奇跡は起きない。
     現実はここにある。
     一つだけいえるのは今まで過ごしてきた日々とは過ぎ去る時間の速さが違い、その目まぐるしさに息が詰まりそうになるのに、どこか楽しんでいる自分もいることだ。
     それはひとえに、憧れていた世界の片隅に立っている自負と一緒にいてくれる人のことを好ましく思っているからに違いない。
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    もめんどーふ

    DONEDKぎゆさね
    クラスに馴染めないコミュ障ぎゆに、人気者さねが絡んでいく話
    ・ぎゆが趣味で小説を書いてる
    ・恋愛小説といいつつ中身は少女漫画

    もしよろしければ、読んでもらえたら嬉しいです
    恋愛小説「なァ。いっつも何書いてんだ?」
     いきなり頭上から降ってきた声に、慌てて顔を上げる。目の前では、大きな藤の目がじっと俺の手元を覗き込んでいた。
     不死川実弥。白い髪に傷の入った顔が目を引く同級生だ。見た目は怖いが、実際は明るくてノリも良く、クラスで友人と楽しそうに過ごしている。俺とは、正反対のような人。
     そんな男が、一体俺に何の用だろう。そっとしておいて欲しいのに。
    「べ、別に、何も……」
    「何もってこたぁねえだろうよ」
     慌てて腕で覆い隠すも、不死川は追求を止めない。周りのクラスメイトもなんだなんだとこちらに視線を向けている。嫌だ、目立ちたくない。
    「な、何でもない!」
     勢いよく立ち上がると、不死川が少し仰け反る。その隙に紙を纏めて立ち去ろうとした……のに。自分が起こした風圧で、束ねた紙が机の周りに散らばってしまった。こんな時に限って。怒りたいような泣きたいような気持ちでそれをかき集めていると、目の前の一枚がひょいと持ち上げられた。そしてそのまま、彼の目の前に連れて行かれる。
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    liku_nanami

    DONE羽鳥さんが少女漫画で人気のシチュエーションを回収していくお話、5の後半。
    『バッドエンドは投げ捨てた5-2』【気持ちがすれ違ってもヒロインのピンチには活躍②】




     無感情にドラッグを見つめ続ける羽鳥さんに、本性をあらわしたのだと分かる嫌味さを顔に滲ませて、工場長が近づいてくる。

    「ご興味がおありですか?」
    「興味は、まぁ、そうですね」

     羽鳥さんが素通りしなかったのは、あえてだと思って間違いない。私が一瞬迷った間に、羽鳥さんは相手に打たれた先手に乗ったのだ。

    「ああ、やはりですか。視察とはいえお忙しい大谷社長直々のお出ましでしょう? いくらシステム開発のためと言っても、何か目的がありそうだとは社長とも話していたんですよ。だって工場に来るカムフラージュの理由を作るために、わざわざ女性まで連れて。ねえ」
    「……」

     マトリである私のことも含めて罠を仕掛けられたのかと身構えたけれど、どうやらそういうことじゃないらしい。なら、これは危険ドラッグ取り扱いの経緯を知る好機だ。捜査権も逮捕権もない相手だと思っているからこそ、工場長も裏を見せることをしている。どんなに向こうが言い逃れするための口に自信があっても、姿も見せずに逃げ回る違法薬物取引の容疑者に比べれば、情報を聞き出すためのとっかかりは掴みやすい。
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