庵
はまおぎ
TRAININGご+う気の置けない仲ってやつが裏目に出る庵先生。このあとしばらく、ハンズフリー通話を控える。
通話「歌姫、聞いてる?」
「聞いてる聞いてる」
庵はテレビの前のラグに座り込んでいる。推し球団の試合の顛末を伝えるスポーツニュースを見ながら、傍らに置いたスマートフォンから聞こえた五条の声に惰性で言葉を返した。スピーカーモードで通話を始めたのはスポーツニュースのコーナーが始まる前だった。
相手球団の大砲が決勝点になるスリーランホームランを打ったシーンに歯嚙みしたのと、「あのさあ」という五条の声が聞こえたのは同時だった。
「さっきから生返事ばっかだし、それですら相槌減ってるし、その上スポーツニュースの音が聞こえてきてるからね。バレないとでも思った?」
「バレても別にいいと思った。今更アンタ相手に取り繕う必要、感じないもの」
1775「聞いてる聞いてる」
庵はテレビの前のラグに座り込んでいる。推し球団の試合の顛末を伝えるスポーツニュースを見ながら、傍らに置いたスマートフォンから聞こえた五条の声に惰性で言葉を返した。スピーカーモードで通話を始めたのはスポーツニュースのコーナーが始まる前だった。
相手球団の大砲が決勝点になるスリーランホームランを打ったシーンに歯嚙みしたのと、「あのさあ」という五条の声が聞こえたのは同時だった。
「さっきから生返事ばっかだし、それですら相槌減ってるし、その上スポーツニュースの音が聞こえてきてるからね。バレないとでも思った?」
「バレても別にいいと思った。今更アンタ相手に取り繕う必要、感じないもの」
はまおぎ
TRAININGご+う。前作に続いて、庵先生のお土産シリーズ。
アンタの分 ガサリと紙袋が五条の目の前にぶら下がった。さも今気づいたところです、という素振りで見上げる。庵が改めて「はい、これ」と、座る五条の手元へ紙袋を押し付けてきた。
「気づいてたくせに、白々しい」
そう付け加えた庵は、紙袋から手を離した。焦ることもなくひょいと受けとめる。面いっぱいに印字されているのは見覚えのあるロゴ。京都土産の新顔をアピールするリリースページのURLを五条が庵に送りつけたのは、二週間ほど前のことだった。紙袋には小ぶりなサブレサンドが入っているはずだ。
「歌姫、ほんとに僕のこと嫌い?」
「嫌い」
食い気味な勢いで帰ってきた答えに、思わず笑いが漏れる。
「その割に、僕の言ったことよく聞いて、よく覚えてるよねえ」
1602「気づいてたくせに、白々しい」
そう付け加えた庵は、紙袋から手を離した。焦ることもなくひょいと受けとめる。面いっぱいに印字されているのは見覚えのあるロゴ。京都土産の新顔をアピールするリリースページのURLを五条が庵に送りつけたのは、二週間ほど前のことだった。紙袋には小ぶりなサブレサンドが入っているはずだ。
「歌姫、ほんとに僕のこと嫌い?」
「嫌い」
食い気味な勢いで帰ってきた答えに、思わず笑いが漏れる。
「その割に、僕の言ったことよく聞いて、よく覚えてるよねえ」
はまおぎ
TRAINING三輪ちゃんと庵先生、そして五先生の気配。お土産「あ、すごい!」
西宮が紙袋を覗き込んで歓声をあげた。彼女が取り出したのはクッキー缶だ。三輪は真依と顔を見合わせる。たまたま先日二人で〝気になるスイーツ〟を語り合ったとき、話題に上がった商品だった。
「こないだ発売されたばっかりの新作アソートだよね、これ」
西宮はこれを、任務帰りにたまたま行き合った東京出張帰りの庵から、お土産だと言って託されたのだという。男子たちは任務やら握手会やらで出払っていたので、とりあえず女子だけで寮の共有スペースに集まり、開封の儀を執り行うことにしたのだ。
西宮がぺりぺりと、ふたのふちを一周するテープを剝がす。ご開帳と相成ったクッキー缶は、人気の洋菓子店が新たにセレクトしたラインナップがぎゅぎゅっと詰め込まれたアソートだ。ごろりとしたチャンククッキーと、しっとり整然としたラングドシャのメリハリに心がはずむ。ジャムクッキーはキラキラとつやめく赤を抱く。アーモンドクッキーは見るからにザクザクとした食感だと分かる。アイスボックスクッキーは四角い格子柄と丸い渦巻き柄がくっきりと美しい。
1798西宮が紙袋を覗き込んで歓声をあげた。彼女が取り出したのはクッキー缶だ。三輪は真依と顔を見合わせる。たまたま先日二人で〝気になるスイーツ〟を語り合ったとき、話題に上がった商品だった。
「こないだ発売されたばっかりの新作アソートだよね、これ」
西宮はこれを、任務帰りにたまたま行き合った東京出張帰りの庵から、お土産だと言って託されたのだという。男子たちは任務やら握手会やらで出払っていたので、とりあえず女子だけで寮の共有スペースに集まり、開封の儀を執り行うことにしたのだ。
西宮がぺりぺりと、ふたのふちを一周するテープを剝がす。ご開帳と相成ったクッキー缶は、人気の洋菓子店が新たにセレクトしたラインナップがぎゅぎゅっと詰め込まれたアソートだ。ごろりとしたチャンククッキーと、しっとり整然としたラングドシャのメリハリに心がはずむ。ジャムクッキーはキラキラとつやめく赤を抱く。アーモンドクッキーは見るからにザクザクとした食感だと分かる。アイスボックスクッキーは四角い格子柄と丸い渦巻き柄がくっきりと美しい。
はまおぎ
TRAININGご→う。しを添えて。弊妄想の庵先生、あんまり五先生のこと名前で呼んでくれないなって……思って……
呼び方「歌姫、次に僕のこと『アンタ』って言ったら罰金ね」
「何言ってんのアンタ」
「はい罰金〜」
小学生みたいなこと言ってんなこいつ、と思いながら、家入はロックグラスをあおった。ウイスキーの風味が鼻に抜ける。実際、居酒屋の個室にいながら五条の手元にあるのはオレンジジュースの入っていたグラスだ。彼が一人だけお子様なのは確かだった。
その五条の向かい、家入の横に座る庵はグラスを握りしめて、ビール瓶に手を伸ばしていた。すかさず家入が瓶を手に取って、ぐいぐいいきましょうと庵のグラスについでやる。ビールを受けるグラスの傾きを調整する庵とビールを注ぐ高さを調整する家入の息はぴったりだ。グラスはみるみるうちに素晴らしい比率の黄色と白で満ちた。
1636「何言ってんのアンタ」
「はい罰金〜」
小学生みたいなこと言ってんなこいつ、と思いながら、家入はロックグラスをあおった。ウイスキーの風味が鼻に抜ける。実際、居酒屋の個室にいながら五条の手元にあるのはオレンジジュースの入っていたグラスだ。彼が一人だけお子様なのは確かだった。
その五条の向かい、家入の横に座る庵はグラスを握りしめて、ビール瓶に手を伸ばしていた。すかさず家入が瓶を手に取って、ぐいぐいいきましょうと庵のグラスについでやる。ビールを受けるグラスの傾きを調整する庵とビールを注ぐ高さを調整する家入の息はぴったりだ。グラスはみるみるうちに素晴らしい比率の黄色と白で満ちた。
はまおぎ
TRAININGご+う(ご→う)搦手が気に入らないので「この部屋に上がるような男、アンタしかいないわよ」とは教えてくれない庵先生
歯ブラシ 皿洗いの水を止めた途端、うたひめー、と間延びした声で呼ばれた。いつのまにかダイニングからいなくなっていた五条の声だ。何の用かは知らないが、洗面所にでもいるのだろう。手に持った小皿の水を切りながら、何よ、と庵も大きめの声をあげた。
「歯ブラシ、どこ置いたらいい?」
「は?」
「歯ブラシ」
歯じゃねえのよ。
庵が思わず振り返ったのと、五条が廊下からひょいと顔を出したのは同時だった。五条はその片手に歯ブラシのパッケージを握っている。どこから出てきたんだ、その歯ブラシは。
「ちょっと何、話が見えない」
「歯ブラシどこ置けばいいか聞いてるんじゃん」五条は手にしたパッケージを庵の目の前で振る。
「なんで歯ブラシの置き場を聞かれてるのかって聞いてるのよ」目の前でブンブン揺れる歯ブラシを払い除けて、睨み上げた。
1119「歯ブラシ、どこ置いたらいい?」
「は?」
「歯ブラシ」
歯じゃねえのよ。
庵が思わず振り返ったのと、五条が廊下からひょいと顔を出したのは同時だった。五条はその片手に歯ブラシのパッケージを握っている。どこから出てきたんだ、その歯ブラシは。
「ちょっと何、話が見えない」
「歯ブラシどこ置けばいいか聞いてるんじゃん」五条は手にしたパッケージを庵の目の前で振る。
「なんで歯ブラシの置き場を聞かれてるのかって聞いてるのよ」目の前でブンブン揺れる歯ブラシを払い除けて、睨み上げた。
はまおぎ
TRAINING庵先生と反りの合わない五先生。地の文しかない、さらに言えば落としどころが迷子。
反り 庵は先輩だの後輩だのといった立場を、五条に対してやけに声高に主張する。五条はそこに共感ができない。
五条は生まれついての強者である。他の呪術師の経験の積み重ねなど、ひょいと一足飛びに踏み越えられる程度の、足元に転がるどんぐりたちの背比べでしかない。なんなら、少し動けば踏みつけそうにもなる。
高専進学時に彼に与えられた『特級』という肩書が分かりやすく示している、歴然たる彼我の力の差。自分より年嵩であろうが経験値が高かろうが、彼らの扱える呪力も踏んできた現場の難度も結局、五条のそれを凌ぎうるものではなかった。
年齢は関係ないのだ。経験を糧とせず腐らせて肥大しただけの耄碌した空蝉のような者もいれば、場数を重ねる中で目覚ましく技量を伸ばす若き実力者もいる。
1328五条は生まれついての強者である。他の呪術師の経験の積み重ねなど、ひょいと一足飛びに踏み越えられる程度の、足元に転がるどんぐりたちの背比べでしかない。なんなら、少し動けば踏みつけそうにもなる。
高専進学時に彼に与えられた『特級』という肩書が分かりやすく示している、歴然たる彼我の力の差。自分より年嵩であろうが経験値が高かろうが、彼らの扱える呪力も踏んできた現場の難度も結局、五条のそれを凌ぎうるものではなかった。
年齢は関係ないのだ。経験を糧とせず腐らせて肥大しただけの耄碌した空蝉のような者もいれば、場数を重ねる中で目覚ましく技量を伸ばす若き実力者もいる。
はまおぎ
TRAININGモブ(+う)。とあるお家でお守りになっていた呪物を引き取りに来た庵先生。
お守り ひいばあちゃんの遺品の「お守り」を引き取りに来たのは、巫女さんだった。
足元はブーツだったので、本当に巫女さんなのかは分からない。でも赤い袴に白い和服という姿を見たら頭の中でついニックネームをつけてしまった。お守りを取りに来るくらいだし、神社には何か関わりがあるんじゃないだろうか。巫女さんは玄関で、庵と名乗った。
母さんは巫女さんを客間に案内した。私はお茶を出すように言われたので、お茶とおまんじゅうを載せたお盆を持って客間に行く。
客間は和室だ。巫女さんはさすがによく似合っていた。うちの家族よりも溶け込んでいる。正座している背筋がピンと伸びていて、見ているこちらも自然と姿勢を正そうという気になる。お茶を差し出すと切れ長の目がゆるりとやわらいで、「ごちそうさまです」と言ってくれた声がくすぐったかった。
1712足元はブーツだったので、本当に巫女さんなのかは分からない。でも赤い袴に白い和服という姿を見たら頭の中でついニックネームをつけてしまった。お守りを取りに来るくらいだし、神社には何か関わりがあるんじゃないだろうか。巫女さんは玄関で、庵と名乗った。
母さんは巫女さんを客間に案内した。私はお茶を出すように言われたので、お茶とおまんじゅうを載せたお盆を持って客間に行く。
客間は和室だ。巫女さんはさすがによく似合っていた。うちの家族よりも溶け込んでいる。正座している背筋がピンと伸びていて、見ているこちらも自然と姿勢を正そうという気になる。お茶を差し出すと切れ長の目がゆるりとやわらいで、「ごちそうさまです」と言ってくれた声がくすぐったかった。
xxxkioxxx
MEMOcocシナリオ『旅客叢書 春の章』KP/C:kio / 阿支奈 結
PL/C:ひごのかみ / 庵野 純寧
無事両者生還にて終了いたしました…!!!
全てにおいて出目の解釈が一致していた……( ˘ω˘)スヤァ
ゆったりと浴衣デートしてきましたとも……!!
いや、マジで出目凄かったな……
mammoth_h
DOODLE庵野秀明展に行ってきました。DAICON FILMとか懐かしい物をいろいろ見れました。
絵にも描いたけど、アニメ表現の一部が抑えられていて、
懐かしいとカッコイイ方面に絞って展示している感じでした。
しかし、庵野秀明って文字しかないTシャツより、
ボツになったプラグスーツデザインなんかのTシャツの方を作ってほしかったなぁw
うぐひす
MAIKING夏油と五条を振り回しながらデートする歌姫先輩と硝子の一日的なやつ溶けたマシュマロとパンケーキの隠し味 1
ゴールデンウィークである。休めない人に気を遣って、公共放送では頑なに「大型連休」と呼称される。しかしそんな気遣いは何の足しにもならないどころか偽善にしか感じないので、どこかに捨ててほしい。いややっぱり気遣いは欲しいのでそのままでいい。気を遣われているということが重要なのだ。でもやっぱりなんかむかつく。揺れ動くこの乙女心を理解してほしい。
爽やかに晴れた初夏の日差しが、アスファルトを溶かしかねない勢いで照りつけている。毎年、この時期はいきなり暑くなるのだ。春はどこへ言ったのだろう。ついこの間まで肌寒くて上着が手放せなかったというのに、今日は汗ばむ陽気どころか今年初の夏日だ。いきなり気温が上がりすぎている。巫女装束めいた白と緋色の和服の下でじっとりと汗ばむ肌が気持ち悪い。朝のひんやりした空気が暖められて、それに呼応するように街中には人が増えている。そろそろ商業施設も開店時間を迎える頃合いだ。
1944ゴールデンウィークである。休めない人に気を遣って、公共放送では頑なに「大型連休」と呼称される。しかしそんな気遣いは何の足しにもならないどころか偽善にしか感じないので、どこかに捨ててほしい。いややっぱり気遣いは欲しいのでそのままでいい。気を遣われているということが重要なのだ。でもやっぱりなんかむかつく。揺れ動くこの乙女心を理解してほしい。
爽やかに晴れた初夏の日差しが、アスファルトを溶かしかねない勢いで照りつけている。毎年、この時期はいきなり暑くなるのだ。春はどこへ言ったのだろう。ついこの間まで肌寒くて上着が手放せなかったというのに、今日は汗ばむ陽気どころか今年初の夏日だ。いきなり気温が上がりすぎている。巫女装束めいた白と緋色の和服の下でじっとりと汗ばむ肌が気持ち悪い。朝のひんやりした空気が暖められて、それに呼応するように街中には人が増えている。そろそろ商業施設も開店時間を迎える頃合いだ。
Chome
MOURNINGスキマ時間にポチポチしていた、アスカ目線の庵カヲシンです。完成してます。https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16317852 の続きだったりする。
アスカ目線の庵カヲシン(現パロ) 2021年11月5日金曜日。仏滅。晴れ後曇り。
朝のHRの時間は08:15。現在時刻は08:02。
制服OK。髪型OK。お菓子OK。勉強道具OK。
「いってきます。ママ」
アスカは誰もいない家に挨拶をし玄関を出る。
今日こそ自分に相応しい優雅な一日を送れますようにと願いながら。
「な〜!センセー頼んます!宿題、写させてつかぁさぁい!」
「だから、そういうのは自分の力でやんないと意味無いって言ってるだろ!?」
「そこをなんとか!ね!ね!?お願いしますよ〜!」
「トウジ、碇がこうなったらテコでも動かないのは知ってるだろ?もういい加減諦めなよ」
「くうぅ〜ッ!碇の薄情モン!」
「コラ鈴原!元はと言えばやってきてないアンタが悪いでしょうが!」
15032朝のHRの時間は08:15。現在時刻は08:02。
制服OK。髪型OK。お菓子OK。勉強道具OK。
「いってきます。ママ」
アスカは誰もいない家に挨拶をし玄関を出る。
今日こそ自分に相応しい優雅な一日を送れますようにと願いながら。
「な〜!センセー頼んます!宿題、写させてつかぁさぁい!」
「だから、そういうのは自分の力でやんないと意味無いって言ってるだろ!?」
「そこをなんとか!ね!ね!?お願いしますよ〜!」
「トウジ、碇がこうなったらテコでも動かないのは知ってるだろ?もういい加減諦めなよ」
「くうぅ〜ッ!碇の薄情モン!」
「コラ鈴原!元はと言えばやってきてないアンタが悪いでしょうが!」
マイナス
DONE10/30絵チャログ参加者
プラマイ、ソラさん、エコさん、ねぇさん、cacaoさん、たけしごむさん、忍さん、Kさん、uniさん、瑠庵さん、きょんたさん、mihamaさん(入室順)
ログ半端なところで申し訳ないです。削除希望の場合DMください。 3
はまおぎ
TRAININGご+う+し。五先生が大人しくなってしまった。泥酔庵先生「あっこれ! これね、試合前のマスコットショータイム〜〜! 目の前来たの! かわいかった〜〜!」
観賞 スタジアムをいっぱいに埋めているのだろうサポーターたちの盛り上がる声が、マナーモードが解除されたスマートフォンのスピーカーから五条の耳に届く。
今「ヨッシャ!」って言ってたの、歌姫の声だったな。
「見て硝子。これがねえ、PKで追加点決めてくれた時の動画」
五条の向かいで「席が良かったのよ」とへらへら笑いながら、庵がビールジョッキをあおった。喉を鳴らして豪快に飲み下す。ビールは三分の一ほど残っていたものの、だんと音を立てて卓に戻されたそれに酒は見当たらない。
庵は最近スマートフォンを変えたのだという。先日推しチームのホームゲームを観戦した際に、カメラでの撮影・録画機能が売りだという新機種の恩恵をたっぷり味わったらしい。
1591今「ヨッシャ!」って言ってたの、歌姫の声だったな。
「見て硝子。これがねえ、PKで追加点決めてくれた時の動画」
五条の向かいで「席が良かったのよ」とへらへら笑いながら、庵がビールジョッキをあおった。喉を鳴らして豪快に飲み下す。ビールは三分の一ほど残っていたものの、だんと音を立てて卓に戻されたそれに酒は見当たらない。
庵は最近スマートフォンを変えたのだという。先日推しチームのホームゲームを観戦した際に、カメラでの撮影・録画機能が売りだという新機種の恩恵をたっぷり味わったらしい。
hachi
DOODLEつらら庵のつらちゃん追悼[ダイソーパステル、ペーパーセメント]
【キャンソン ファインフェイス パッド】
参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=ErzKmQGStoA
天狼の黙
PASTKOFGの庵ゆか漫画。Twitterに載せたのよりは画質が高いかと思います。トーンとか諸々お直ししました。古の少女漫画描きの自分を呼び起こして頑張りましたが、まさか庵で少女漫画を描こう日が来ようとは思いませんでした。何事もやっておくものです。 6
はまおぎ
TRAINING庵先生の話。締めのやりとりの穏やかさが、ご+う<ご×うっぽい……あとモブがしゃべる果報 公園のベンチに座る庵を見て、その女性は「庵さん、庵歌姫さん?」と立ち止まった。見覚えのある顔に、庵は思わず「あっ」と声をあげる。
「お久しぶりです。三年前に私、事件に巻き込まれて……庵さんにお世話になったんです」
彼女は、改めてありがとうございました、とお辞儀をした。女性の傍らにいた少女が庵のことを「だあれ?」と問う。
「ママを助けてくれた人だよ」
庵の目線まで抱き上げられた少女は、母の腕の中から庵をまじまじと見つめている。
「おけが? いたいいたい?」
「もう痛くないのよ。ありがとう、優しいね」
頬に伸ばされた小さな手を己の手で包みながら、庵はやんわりと否定した。どいたまして、と少女が言ったのは、たぶん「どういたしまして」と言うつもりだったのだろう。
1267「お久しぶりです。三年前に私、事件に巻き込まれて……庵さんにお世話になったんです」
彼女は、改めてありがとうございました、とお辞儀をした。女性の傍らにいた少女が庵のことを「だあれ?」と問う。
「ママを助けてくれた人だよ」
庵の目線まで抱き上げられた少女は、母の腕の中から庵をまじまじと見つめている。
「おけが? いたいいたい?」
「もう痛くないのよ。ありがとう、優しいね」
頬に伸ばされた小さな手を己の手で包みながら、庵はやんわりと否定した。どいたまして、と少女が言ったのは、たぶん「どういたしまして」と言うつもりだったのだろう。
mr53qp
MOURNINGpixiv投稿用に書きましたが限界を感じたので供養します。⚠️何でも許せる方のみの閲覧をお願いします
⚠️エバの設定とやや違ったり辻褄が合ってない場合があります、雰囲気で読んでください
⚠️イメージ時間軸は貞と庵の間くらいです。
途中で終わるしメモから起こしてたので展開急だったりします、推敲終わってないくせに二万字あるので暇つぶしに使うてください....。
カヲルくんが自分の為に全てを壊す話【1.永劫回帰】
昔から人と接するのは苦手だった。人から褒められようと貶されようと相手の真意が分からない限り本当の意味で自分の心は満たしてはくれないから。
それでも傷付くような事を言われれば簡単に傷付いたし、褒められればそれがその場限りの建前であっても嬉しかった。
相手の真意が自分には分からないと分かっているのに、分かりやすい表面上の良し悪しを結局は求めてしまう自己矛盾をずっと抱えながら生きてきた。
誰かの良い子でいればまず傷付かない、居場所を用意してもらえる。最低限人の役に立っていればこんな僕でも生きていても良い、それが両親に捨てられた僕なりの生き方だった。
「父さんが、ですか」
僕にあてがわれた小さなプレハブ小屋にはベッドと机と、幼い頃新品で買ってもらったチェロ、教科書と貰った本と参考書と...数えればそれくらいしかなかった、買って貰えなかった、と言うよりはそれくらいしか強請った事がなかった。
19778昔から人と接するのは苦手だった。人から褒められようと貶されようと相手の真意が分からない限り本当の意味で自分の心は満たしてはくれないから。
それでも傷付くような事を言われれば簡単に傷付いたし、褒められればそれがその場限りの建前であっても嬉しかった。
相手の真意が自分には分からないと分かっているのに、分かりやすい表面上の良し悪しを結局は求めてしまう自己矛盾をずっと抱えながら生きてきた。
誰かの良い子でいればまず傷付かない、居場所を用意してもらえる。最低限人の役に立っていればこんな僕でも生きていても良い、それが両親に捨てられた僕なりの生き方だった。
「父さんが、ですか」
僕にあてがわれた小さなプレハブ小屋にはベッドと机と、幼い頃新品で買ってもらったチェロ、教科書と貰った本と参考書と...数えればそれくらいしかなかった、買って貰えなかった、と言うよりはそれくらいしか強請った事がなかった。
xxxkioxxx
MEMOcocシナリオ『旅客叢書 春の章』KP/C:ひごのかみ / 庵野 純寧
PL/C:kio / 阿支奈 結
無事両者生還にて終了いたしました~~~~!!!!!!
いや……完全に油断していた……泣いてしまった;;;;;
あまりに色々リフレインしてしまった………
このシナリオこの二人でかあ~~~~~………!!!!となって転がった
mikihiko
DONE庵京(のご先祖さま)2人で夜廻してたら草薙殿に迫られた勾イ様。
グイグイなの草薙殿だけど抱くのは勾イ様の方だと個人的に萌えます。
描いてくうちに何が正解か分からない地獄に陥ったので諦めてアップします。いつか修正するかもです。
風守雷矛
DONE風月庵うちのこメインヒロイン『フーコ・アシュターレン』の直筆サイン色紙、こっちにも投げておきますね~気になるとこはあるものの、個人的には満足な出来…!(*´ω`*)
2021/9/16 2
風守雷矛
DOODLE風月庵うちのこR-18…?】ロクな目にあわないダット。14日に投降した「ノーカン!!」の続き…と言うよりダットをおちょくりたかったと言うか…w「ノーカン!!」はpixivに投降した小説ネタです。
21/7/14