教師
slekiss
MOURNING某氏と自分を中心に、有志で企画されたQMA(初代基準)のコラボ小説たち。当時の教師たちから選ばれた面子(レオン、サンダース、アロエ+誰かひとり)で構成されたパーティで、様々なミッションをこなしていく……みたいなものを考えてたんだけど案の定頓挫したので、自分のパートの書いてたとこだけ載せてみる。因みに冒頭は全員共通。
冒頭→カイル→セリオス→ルキアver.「ご決断を、老師」
会議室にフランシスの声が響く。
ロマノフは瞑っていた目を開き、フランシスを睨めつけた。
「急くでない。まったく……お主のそういったところは学生の頃から変わらんな」
「今は──」
フランシスはロマノフの声を遮るように声を荒げた。
「時が惜しいのです、老師」
二人の間に空気が凝縮していく。ほかの教師はその光景を無言で見守っていた。
「他に意見はないか」
「はいはーい」
その問いに、場違いとも思える舌足らずな少女の声が応えた。
少女は手にした装飾過剰なステッキを振りながら、ロマノフとフランシスの間に入っていく。
「その役目、一人じゃきついと思うのだ」
少女──マロンはそう言いながら、ちらりとフランシスの顔を見上げた。
6119会議室にフランシスの声が響く。
ロマノフは瞑っていた目を開き、フランシスを睨めつけた。
「急くでない。まったく……お主のそういったところは学生の頃から変わらんな」
「今は──」
フランシスはロマノフの声を遮るように声を荒げた。
「時が惜しいのです、老師」
二人の間に空気が凝縮していく。ほかの教師はその光景を無言で見守っていた。
「他に意見はないか」
「はいはーい」
その問いに、場違いとも思える舌足らずな少女の声が応えた。
少女は手にした装飾過剰なステッキを振りながら、ロマノフとフランシスの間に入っていく。
「その役目、一人じゃきついと思うのだ」
少女──マロンはそう言いながら、ちらりとフランシスの顔を見上げた。
neko120106
DOODLE家庭教師な未飯さんと現トラくん…おにショタすぎてどうにかなりそう平和な世界に生まれて元気いっぱいに過ごしてる現トラくん見たら未飯さん嬉しくて可愛くてドドドドド甘やかしえっちなおにいさんになっちゃうな!?と思いました。
これを見た未トラ君は真顔で「そっちのオレには刺激が強すぎるのでやめて下さい」って静かなるジェラを発動させるといい
Shimra_ss
SPOILER『え!?KPCが自分のこと教師だと思っているからKPCの授業を受けないと出られない部屋だって!?』第2陣ログ作者:トリ太郎様(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19216885#2)
PL:とてしきさん/PC:榊原華蓮さん
KP:紫村/KPC:不動阿近 9633
FraissonDaiaka
MENUハドアバ部数アンケートのお願いです!
12月17日(東京)Dozen RoseFES.2023 アバン受けオンリー みんなの家庭教師にて配布予定の新刊
「オネイロイの方舟」500円を予定しております
後日改めてpixivの方にサンプルを載せます!
本編50ページ程
初めての18禁漫画本です!!よろしくお願いします!! 15
fuji6ra
MOURNING三松お焚き上げ 同大IF三松 体育教師×俳優を書きたかった無題1大学でもバスケをつづけて、このまま実業団に入るかプロになるか、そのどちらかだと自分でも勝手にそう思っていた。
けれど、まさかこの自分が。手術後、医者から言われた「趣味程度にはできるかもしれませんが、プロは、厳しいかもしれませんね」という言葉。怪我の痛みよりも、その言葉のほうがずっと鋭く松本の胸を切り裂いた。
松本にとって、人生のほとんどがバスケットボールだったといっても過言ではない。幼い頃から始めて、努力すればするほど実力もついて、身長にも恵まれた。そして、あの最強と謳われた山王工業にスカウトされ入学。
そして、大学もいくつかのバスケットの強豪校にスカウトされ、入学。そこらのバスケット部員からすれば、エリートと言われる進路だったと思う。苦しくも、楽しいバスケット人生だった。この先も、そうやって生きていくのだと思っていた。
5604けれど、まさかこの自分が。手術後、医者から言われた「趣味程度にはできるかもしれませんが、プロは、厳しいかもしれませんね」という言葉。怪我の痛みよりも、その言葉のほうがずっと鋭く松本の胸を切り裂いた。
松本にとって、人生のほとんどがバスケットボールだったといっても過言ではない。幼い頃から始めて、努力すればするほど実力もついて、身長にも恵まれた。そして、あの最強と謳われた山王工業にスカウトされ入学。
そして、大学もいくつかのバスケットの強豪校にスカウトされ、入学。そこらのバスケット部員からすれば、エリートと言われる進路だったと思う。苦しくも、楽しいバスケット人生だった。この先も、そうやって生きていくのだと思っていた。
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DONEゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)20 残業を終えたクロードに真っ先に反応してくれたのは玄関の照明だった。廊下の向こうに見えるリビングから明かりが漏れているのでローレンツはまだ仕事をしているようだ。一応ただいま、と声をかけてみたが気がついているかどうかは怪しい。
クロードにとって試験は受けるものだがローレンツにとっては作って採点するものだ。高学年向けの記述式のものともなると採点にはかなり時間がかかる。クロードは手を洗ってからリビングのドアを開けた。
「おかえり。やはり日は跨いでしまったか」
ローレンツは顔を上げ保護者たちからの結婚祝いに目をやった。彼の勤務校には何故か連名で壁掛け時計を贈る伝統があるらしい。
後で束ねたまっすぐな紫の髪が顔に合わせて軽やかに動く。問題作りも含めた試験期間中は美容院に行く暇などない。日頃から授業中は結んでいるらしいのだが自宅では繁忙期にしかみられない髪型だ。
962クロードにとって試験は受けるものだがローレンツにとっては作って採点するものだ。高学年向けの記述式のものともなると採点にはかなり時間がかかる。クロードは手を洗ってからリビングのドアを開けた。
「おかえり。やはり日は跨いでしまったか」
ローレンツは顔を上げ保護者たちからの結婚祝いに目をやった。彼の勤務校には何故か連名で壁掛け時計を贈る伝統があるらしい。
後で束ねたまっすぐな紫の髪が顔に合わせて軽やかに動く。問題作りも含めた試験期間中は美容院に行く暇などない。日頃から授業中は結んでいるらしいのだが自宅では繁忙期にしかみられない髪型だ。
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DOODLE一枚目🎵→5️⃣「この声が聞こえる?」「聞こえた」
しょこさん、🦴先輩の反転(治療)&🎵先生の歌声で5️⃣先生の魂を呼び戻して帰ってきたらいいなのもーそ(そんな能力あるのか)
二枚目
教師・5️⃣🎵やっぱ好き 2
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)19 朝の光が石畳を照らし冷え切った街を温めている。街はすっかり目を覚まし道路には通勤、通学用の車が連なっていた。ローレンツの勤務校では毎朝、当番の教員が子供を乗せた保護者の車を誘導している。誘導したところで渋滞は解消できないのだがそうしないとスクールバスが敷地内に入れない。
サングラスをかけたローレンツが車道の真ん中に立ってオレンジの誘導灯を振っていると運転席の窓が開いた。仕事に遅刻するかも、と焦る保護者になんとか納得してもらわねばならない。
「おはようございます。スクールバスを通すまでもう少しここでお待ちください」
「いやそれはわかってるわよ!それより先生!その指輪どうしたの?!遂にいい人できたの?」
967サングラスをかけたローレンツが車道の真ん中に立ってオレンジの誘導灯を振っていると運転席の窓が開いた。仕事に遅刻するかも、と焦る保護者になんとか納得してもらわねばならない。
「おはようございます。スクールバスを通すまでもう少しここでお待ちください」
「いやそれはわかってるわよ!それより先生!その指輪どうしたの?!遂にいい人できたの?」
udon_oishi
DOODLEとあるシナリオをfwmy改変で回らせていただいたのでその立ち絵と差分。ほぼネタバレはありませんが、衣装差分がややネタバレとも言えるので、未通過で通過予定のある人は注意してください。
myは女教師、fwが高校生でreadysteadyに寄せてます。
パスワードは固定ツイ参照 20
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)18 リシテアがうんざり顔で黒く染まった指を拭いている。
「この手帳可愛くてお気に入りだったのに!このペン、さっきあんたに貸しましたよね?仕方ないとはいえ上の空がすぎません?」
クロードは考えごとに夢中になると無意識に物をいじってしまう。先ほど彼女からペンを借りた際にインクが切れかけている、と思ったところまでは覚えている。無自覚だったのでカートリッジ交換後に中蓋がきちんと締まっているか、まを確認していなかった。
人間は己の性分から逃げられない。それは時に己を追い詰め───時に己を救うこともある。
「ごめんな……」
教職員用出入り口でローレンツに会えなかったら自宅に直接届けよう、と考えながら封をしたクロードは糊が乾いていたことに気付かなかったのだ。半年前、アネットが引き止めてくれなかったら、封筒がきちんと閉じていたら、そんな些細なことで人間の運命は変わる。
968「この手帳可愛くてお気に入りだったのに!このペン、さっきあんたに貸しましたよね?仕方ないとはいえ上の空がすぎません?」
クロードは考えごとに夢中になると無意識に物をいじってしまう。先ほど彼女からペンを借りた際にインクが切れかけている、と思ったところまでは覚えている。無自覚だったのでカートリッジ交換後に中蓋がきちんと締まっているか、まを確認していなかった。
人間は己の性分から逃げられない。それは時に己を追い詰め───時に己を救うこともある。
「ごめんな……」
教職員用出入り口でローレンツに会えなかったら自宅に直接届けよう、と考えながら封をしたクロードは糊が乾いていたことに気付かなかったのだ。半年前、アネットが引き止めてくれなかったら、封筒がきちんと閉じていたら、そんな些細なことで人間の運命は変わる。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)です。クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)17 捜査が終了しようと抗うつ剤と白魔法で治療しようと自分があの捜査から───あの場から切り離されることはない。当時のクロードはそう感じたのだと言う。彼が言う通り関係者が入れ替わるだけで似たような事件は起き続ける。きっとその度に痛みや苦しみが蘇るのだ。そんな痛みはクロード個人の力で解決できない。
「クロード、それはあなたの権限が及ばない領域だわ」
ローレンツにとって子供たちは川を流れる水のようなものだ。教師たちは川底にいて、頭上を流れゆく彼らの行く末が少しでも良いものであるよう願うしかない。中には傷が癒えるまで抱きしめて、腕の中におさめてやりたくなるような子もいる。
だが、教師は親ではないのでそれは叶わない。ようやくクロードの境地の一端に触れたような気がした。アネットの助言とメルセデスの切り込みに感謝せねばならない。
960「クロード、それはあなたの権限が及ばない領域だわ」
ローレンツにとって子供たちは川を流れる水のようなものだ。教師たちは川底にいて、頭上を流れゆく彼らの行く末が少しでも良いものであるよう願うしかない。中には傷が癒えるまで抱きしめて、腕の中におさめてやりたくなるような子もいる。
だが、教師は親ではないのでそれは叶わない。ようやくクロードの境地の一端に触れたような気がした。アネットの助言とメルセデスの切り込みに感謝せねばならない。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)16 精神科のリソースにも限界がある。治療を拒否する患者より医者や臨床心理士の言うことを聞いてくれる患者が望ましいし、理由はともかくクロードのように途中で消える患者など慣れっこだろう。
「まず自分のことを考えたのね〜?自分を否定的にとらえたのは何故かしら?」
「自分がこんな有り様だからローレンツが動揺している、と思った」
会えない間にまっすぐな紫の髪が少し伸びていた。気になって整えていたから願掛けとして成立していないと思う、と照れくさそうに微笑んでいたのに今は別々に暮らしている。
「待ってちょうだい。そこはクロードが責任を感じることではないわ。そうよね、ローレンツ?」
「僕の感情は僕のものだ!動揺という単語にも異議を唱えたい。それに責任を感じるなら尚更、医療に頼るべきではなかったのか?」
952「まず自分のことを考えたのね〜?自分を否定的にとらえたのは何故かしら?」
「自分がこんな有り様だからローレンツが動揺している、と思った」
会えない間にまっすぐな紫の髪が少し伸びていた。気になって整えていたから願掛けとして成立していないと思う、と照れくさそうに微笑んでいたのに今は別々に暮らしている。
「待ってちょうだい。そこはクロードが責任を感じることではないわ。そうよね、ローレンツ?」
「僕の感情は僕のものだ!動揺という単語にも異議を唱えたい。それに責任を感じるなら尚更、医療に頼るべきではなかったのか?」
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)です。クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)15 メルセデスがローレンツたちに厳命したのは言葉を遮らないこと、だった。ローレンツたちはお互いの言葉に耐えねばならない。カウンセリングルームのインテリアは優しい色合いで統一されている。そして置き時計や花瓶など掴んで振り下ろせるようなものがない。
激昂したクライアントが暴力に及ばないよう工夫されている。花は飾られていないが壁紙は花柄だ。依頼人が心地よく過ごせるような工夫がしてある。そのコンセプトにローレンツは好感を持った。
「この男は共に暮らすこの僕を適当な嘘であしらい、心身の不調について隠した」
この思いは当時から全く変わらない。クロードは自分の闇に巻き込みたくない、と言っていたがそういう問題ではなかった。病める時も健やかなる時も共に、と女神に誓ったあの言葉は嘘だったのか。
952激昂したクライアントが暴力に及ばないよう工夫されている。花は飾られていないが壁紙は花柄だ。依頼人が心地よく過ごせるような工夫がしてある。そのコンセプトにローレンツは好感を持った。
「この男は共に暮らすこの僕を適当な嘘であしらい、心身の不調について隠した」
この思いは当時から全く変わらない。クロードは自分の闇に巻き込みたくない、と言っていたがそういう問題ではなかった。病める時も健やかなる時も共に、と女神に誓ったあの言葉は嘘だったのか。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)14 ローレンツは物分かりがとても良く、クロードが勤務のせいで彼を放置しっぱなしでも機嫌を損ねるようなことはなかった。彼は彼で仕事で多忙だったこともあり、結婚したての頃は上手くいっていたように思う。
クロードがそう述べるとアネットの親友だというメルセデスはそうなのね、と言って頷いた。隣の椅子に座るローレンツは腕組みをして黙っている。話し合いってとっても難しいから私のことを頼ってね、と最初にそう言われたからだ。
それは彼が教え子たちに常々伝えていることでもある。殴り合いや口喧嘩よりもずっと難しいからこそチャレンジして欲しい、その手伝いをするから───その指導方針を知った時、クロードは柄にもなく感動したのだ。彼の教え子が増えれば多分この街は変わる。
969クロードがそう述べるとアネットの親友だというメルセデスはそうなのね、と言って頷いた。隣の椅子に座るローレンツは腕組みをして黙っている。話し合いってとっても難しいから私のことを頼ってね、と最初にそう言われたからだ。
それは彼が教え子たちに常々伝えていることでもある。殴り合いや口喧嘩よりもずっと難しいからこそチャレンジして欲しい、その手伝いをするから───その指導方針を知った時、クロードは柄にもなく感動したのだ。彼の教え子が増えれば多分この街は変わる。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)13 保護者たちが子供の頃は毎日撃ち合いがあったと聞く。しかしローレンツにとって銃を向けられるという体験は実に恐ろしく中々忘れられそうにない。流石に翌日はどの授業も自習にしたが何かしていないとあの瞬間を思い出してしまうため、ローレンツは毎日十九時半まで職場にいる。
アネットも同じ時間に退勤する時は駅まで一緒に行くことにしていた。大学時代、キャンパスに迷い込んだ附属中学の生徒と間違えて声をかけたのがアネットとの出会いで、それ以来ローレンツは彼女に頭が上がらない。そのアネットが肘を掴んだのでローレンツは踵を返すのをやめた。路肩にはクロードの車が停まっている。
「何の用だ」
騒ぎになるのも嫌だったので仕方なく窓を全開にしていたクロードに近づくと彼は封筒を寄越した。住所が見知らぬ筆跡で書いてある。封がされていなかったので中を確かめようとするとクロードが捜査用に使っているペンライトを点けてくれた。確かに街灯の灯りだけでは心許ない。
960アネットも同じ時間に退勤する時は駅まで一緒に行くことにしていた。大学時代、キャンパスに迷い込んだ附属中学の生徒と間違えて声をかけたのがアネットとの出会いで、それ以来ローレンツは彼女に頭が上がらない。そのアネットが肘を掴んだのでローレンツは踵を返すのをやめた。路肩にはクロードの車が停まっている。
「何の用だ」
騒ぎになるのも嫌だったので仕方なく窓を全開にしていたクロードに近づくと彼は封筒を寄越した。住所が見知らぬ筆跡で書いてある。封がされていなかったので中を確かめようとするとクロードが捜査用に使っているペンライトを点けてくれた。確かに街灯の灯りだけでは心許ない。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)12 家族が事件関係者になった場合は捜査から外されるのが通例だ。しかしクロードとローレンツは離婚が成立していたのでそのままリシテアの補助についている。
「あんたの元夫、どうやら正当防衛が認められそうですよ」
銃声と黒魔法の発動音は全く違う。事件現場となったバーが繁華街にあり安普請であったことから音がした順番に関して、複数の通行人から証言を取ることができた。銃声が先、アグネアの矢が後、と内容も完全に一致している。
「きっとローレンツ先生の日頃の行いがいいからだな」
睡眠不足のせいで目の下に隈を作ったリシテアがクロードを睨みつけている。勿論、クロードの書類仕事が遅いせいではない。
「あんたって本当に人のこと弄びますよね」
963「あんたの元夫、どうやら正当防衛が認められそうですよ」
銃声と黒魔法の発動音は全く違う。事件現場となったバーが繁華街にあり安普請であったことから音がした順番に関して、複数の通行人から証言を取ることができた。銃声が先、アグネアの矢が後、と内容も完全に一致している。
「きっとローレンツ先生の日頃の行いがいいからだな」
睡眠不足のせいで目の下に隈を作ったリシテアがクロードを睨みつけている。勿論、クロードの書類仕事が遅いせいではない。
「あんたって本当に人のこと弄びますよね」