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    生時

    kadekaru_kaname

    DONE学生時代半ロナ、半は踏み込む時は無遠慮だけど、本気で傷付いている時には一歩引きながら日常のレールに戻してくれそう。
    ˙ᑎO⅄ ƎΛO⅂ I物が壊れる瞬間が好きだった。それと同じ位に美しいものが好きだった。けれど、美しいものを壊したいわけではなかった。ただ漫然と青空の下で考える道楽の一つだ。もしかしたら中二病とか言われる類のものなのかもしれない。そうだと断定されたら、否定できない自分が居た。好きなのは瞬間だ、突沸のように盛り上がった後の残骸に興味はなかった。そんな俺は何処に行ったのだろうか、探す暇も無くなっていた。
    「ロナルド、遅いぞ」
    「オメーが呼び出したんだろうが、カメ谷は?」
    「すぐ来る、部活に課題を出したら合流予定だな」
    「おっけ」
    友情は美しいと思う。だから壊したくない。でも半田にされる嫌がらせはどうなのだろう。壊したら、何になるのだろう。今の俺は変化を怖れていた。特に今から特別な事をするわけでもない、ただ来週からテスト週間だから集まって勉強をしようなんてそんな簡単な会合だ。別に友達同士でなくとも、やることだ。だが、それでも俺には大切な時間だった。此処に俺が居る。それの証明でもあるからだ。半田は別にそんな重く受け取っていないかもしれないけれど。
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    kjeATUKAN22ka41

    DONEのちにうずまき教の教祖となり、夏油の水とか夏油の壺とか売って、共謀共同正犯で逮捕される詐欺師傑と結婚した悟の高校生時代です。出会ってすぐくらいのぴゅあぴゅあのぴゅあの二人。夏に出した「アイスクリームが甘いなんて誰が決めた。」の過去編ですが、それを読まなくても一切支障はありません!!短くてすみません!!仙鬼ちゃんの展示です👻全年齢だからパスいらんね~
    アイスクリームが甘かった頃の話① 改札を通り流れ作業みたいに背を押されて、ホームへ押し流されていく。数分刻みでやってくる電車は、ぱんぱんに人を詰め込んで発車。人々をこれでもかと吸引していく魔窟みたいな車内。
     朝は一分一秒を争う。一秒刻みで行動していると言っても過言ではない。予定の電車に乗るために、みんな体をぎゅうぎゅうに縮ませながら必死に乗車する。何かに駆り立てられているようだ。まさに地獄絵図。

    『高校生になっても、今までと変わらず車で通学すればいいじゃない』

     母にはそう言われ、中学の頃と同様に通学車をあてがわれる予定だった。運転手は朝と帰り僕の送り迎えをする。学業以外にうつつを抜かさないように監視も兼ねている。監視はまぁ別にいいとしても、僕は〝友達〟と登下校を共にしてみたかった。
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