聡
tmgsby
DONE狂聡391418禁作品です。
この作品は性加害を助長する目的で描かれたものではありません。
パスワードは私(@tmgsby)にDMで聞いてください。
プロフ画面で成人済(高卒済)と確認でき次第、定型文にて返信いたします。 6
you_zii3
DOODLE狂誕映像こんな感じだった気がする忘れないようにするため個人的メモ。着替えてきます!の待っててくださいね!じゃなくて、「楽しんでますか?アッ!ちょっと今から僕の友達の聡実君呼んできますね!待ってて下さい!」みたいな感じだった良すぎる。切り替えが凄すぎる。ikawanarenohate
PROGRESSカ!ファ。聡実くん大学一年の5/5(ねんれいけいさんができない)の狂聡(全年齢)
誕生日に成田くんが10回死んでループしてハッピーエンドになる話の1日目です
全編はなりたたんで……長いねん……
成田狂児は、岡聡実にどうしても会いたい。
会いたいが、それ以上どうこうしたい、という欲はない。
少なくとも、本人はそのつもりだ。
なにせ自分は反社会的存在だし、相手はまっさらな大学生だ。
自分が相手にしてやれることは少なく、むしろしないほうがいいことのほうが多い。だから狂児は間合いを計る。踏み込みすぎず、搾取せず、迷惑をかけないことを心がける。
そうやって頑張りつつも、彼に『もう会わない』という選択肢はない。
とにかく、岡聡実に会いたい。顔を見たい。話を聞きたい。
彼に会いたい気持ちだけは、どうしても、ある。
なぜ?
……さあ。
これはまだその問いに答えられない男が、十回死ぬ話だ。
【一回目】
ぴこん。
8315会いたいが、それ以上どうこうしたい、という欲はない。
少なくとも、本人はそのつもりだ。
なにせ自分は反社会的存在だし、相手はまっさらな大学生だ。
自分が相手にしてやれることは少なく、むしろしないほうがいいことのほうが多い。だから狂児は間合いを計る。踏み込みすぎず、搾取せず、迷惑をかけないことを心がける。
そうやって頑張りつつも、彼に『もう会わない』という選択肢はない。
とにかく、岡聡実に会いたい。顔を見たい。話を聞きたい。
彼に会いたい気持ちだけは、どうしても、ある。
なぜ?
……さあ。
これはまだその問いに答えられない男が、十回死ぬ話だ。
【一回目】
ぴこん。
うみtearsun127
MAIKINGこれから狂聡になる予定の、売られた少年聡実くんとそれを買った狂児の話。原作軸とは異なります。
3914以下、カップリング未満です。
※聡実くんが原作より大分幼い。
ネタとして大分暗い内容のため、pass付けます。
18↑(y/n)
※未成年への淫行を推奨するものではありません。 14
BbearoneY
DONE聡狂【ぎゅってして】前略、起きたら聡実くんが小さくなっとりました。
「いやなんでなん」
「狂児がなんかしたんやろ」
「俺のことなんや思ってんですか〜」
「元やくざ、現僕のヒモ」
「んーーなんの狂いもなく正解!」
アホのやり取りをしながら、改めて目の前の人物について確認する。どこからどう見ても岡聡美、ただし、見た目は中学生。あ~懐かしいなぁ、ほんま天使や……いやそうやなくて。思わず伸ばしかけた手を慌てて引っ込め、俺はベッドに座り直す。聡実くんはブカブカの冬用パジャマの腕をまくりあげ、手のひらで自分の身体をあちこち触り、ふと上を向いた。
「あー……」
「ん?」
「んん……や、声が」
「声、こえ?」
「…………出るんやなぁ」
喉を片手で押え、深呼吸を何度かすると聡実くんが静かに歌い始めた。それは、俺は聞いたことがない歌だったけれど、歌っている彼の表情がどこか切なそうで苦しそうで、そして相反した歓びも内包しているように見えた。その歌声を浴びながら俺は久しぶりの彼の歌う姿を、目と耳に焼き付ける。
2220「いやなんでなん」
「狂児がなんかしたんやろ」
「俺のことなんや思ってんですか〜」
「元やくざ、現僕のヒモ」
「んーーなんの狂いもなく正解!」
アホのやり取りをしながら、改めて目の前の人物について確認する。どこからどう見ても岡聡美、ただし、見た目は中学生。あ~懐かしいなぁ、ほんま天使や……いやそうやなくて。思わず伸ばしかけた手を慌てて引っ込め、俺はベッドに座り直す。聡実くんはブカブカの冬用パジャマの腕をまくりあげ、手のひらで自分の身体をあちこち触り、ふと上を向いた。
「あー……」
「ん?」
「んん……や、声が」
「声、こえ?」
「…………出るんやなぁ」
喉を片手で押え、深呼吸を何度かすると聡実くんが静かに歌い始めた。それは、俺は聞いたことがない歌だったけれど、歌っている彼の表情がどこか切なそうで苦しそうで、そして相反した歓びも内包しているように見えた。その歌声を浴びながら俺は久しぶりの彼の歌う姿を、目と耳に焼き付ける。
えんどうまめもやし
DOODLEアクスタの狂聡届いてうれしいらくがき。聡実君は絶対持ってるの隠したいし食べ物とかと撮るよりこっそり空と撮ったり映画館で撮ったり家で撮ったりしそう、狂児はいそいそ取り出して撮るhttps://wavebox.me/wave/6b2c9lci6f4xjc5h/ 2
tsuyuirium
PASTかまたじゃないどこか違うところで健やかに睡眠をとる聡実くんに会いに行く狂児さんのお話。未来かな〜?くらいの意識でふわふわしてます。
クソッタレ、右手が痛い コン、コン。控えめに叩いても空洞に響きわたる音には返事がなく、虚しい。
部屋と部屋を隔てるだけの薄いドアの向こう側。寝室には聡実くんがいるはずで、そしてこんな時間には当然寝ているはずで。穏やかな睡眠を妨害するのは望まないことではあるが、顔が見たいという欲には抗えない。
そろりとドアノブに手をかけて押し出すと、あまりにも簡単に目の前がひらけた。
予想外に室内は暗闇でなく、ベッドサイドのライトだけが薄ぼんやりと灯されている。あかりはシーツから飛び出した聡実くんの生白い腕をやわらかに照らして、薄暗い中浮かび上がらせていた。足音を殺して枕元に近づいてみると、マットレスの上に本が置かれていることに気がついて、ライトがつきっぱなしの理由が分かった。本を読んでいたら眠りに落ちてしまった、そのことをありのままに物語る姿に眦がじんわりとあたたかくなる。
1989部屋と部屋を隔てるだけの薄いドアの向こう側。寝室には聡実くんがいるはずで、そしてこんな時間には当然寝ているはずで。穏やかな睡眠を妨害するのは望まないことではあるが、顔が見たいという欲には抗えない。
そろりとドアノブに手をかけて押し出すと、あまりにも簡単に目の前がひらけた。
予想外に室内は暗闇でなく、ベッドサイドのライトだけが薄ぼんやりと灯されている。あかりはシーツから飛び出した聡実くんの生白い腕をやわらかに照らして、薄暗い中浮かび上がらせていた。足音を殺して枕元に近づいてみると、マットレスの上に本が置かれていることに気がついて、ライトがつきっぱなしの理由が分かった。本を読んでいたら眠りに落ちてしまった、そのことをありのままに物語る姿に眦がじんわりとあたたかくなる。
tsuyuirium
PAST狂児さんの賭けとそんなことはつゆ知らずの聡実くん。映画の演出を踏まえた描写がございます。
大穴ばかり外すギャンブラーに明日はない 今日は振り返るやろうか。慣れた帰り道を少し俯きながら歩く背中に変わったところはなさそうだ。ベッティングまでに残された時間はあと少し。何か見落としていることはないか。可能な限りの情報を集めるために、対象の観察をしばし続ける。
屋内での部活だからか、日に焼けていない頸がヘッドライトに照らされると幽霊みたいに白いこと。助手席で寝てしまってシートに押し付けられた後ろ髪が癖になってたまにはねていることも、後ろから見送るようになって初めて知った。
初めて送り届けた日。家を教えられないと健気にも突っぱねながらも可哀想に、車に乗っている時点で無理だと告げたあの日から始まったことだ。
家を知られたくないなんて面と向かって言った相手にすらも礼を尽くせるこの子の心根が、心配になるほど清らかで美しいのを目の当たりにして、そこにつけ込んだと言う自覚は正直、あった。着いたらラインして。心配やもん。そう言うとあの時の聡実くんはぎょっとした表情で目を丸くしてこちらを見ていた。あの顔を思い出すと今でも愉快な気持ちになれる。
2331屋内での部活だからか、日に焼けていない頸がヘッドライトに照らされると幽霊みたいに白いこと。助手席で寝てしまってシートに押し付けられた後ろ髪が癖になってたまにはねていることも、後ろから見送るようになって初めて知った。
初めて送り届けた日。家を教えられないと健気にも突っぱねながらも可哀想に、車に乗っている時点で無理だと告げたあの日から始まったことだ。
家を知られたくないなんて面と向かって言った相手にすらも礼を尽くせるこの子の心根が、心配になるほど清らかで美しいのを目の当たりにして、そこにつけ込んだと言う自覚は正直、あった。着いたらラインして。心配やもん。そう言うとあの時の聡実くんはぎょっとした表情で目を丸くしてこちらを見ていた。あの顔を思い出すと今でも愉快な気持ちになれる。
tsuyuirium
PAST週末のひとときの狂聡。モブ店員さんと聡実くんがおしゃべりしてます。
そこはやっぱりウィークエンドシトロンで 明日のパン買わな。スーパーで買い出しをあらかた終えたところでふと思い出した。買い出しメモには書いていなかったが、冷蔵庫の中身を頭の中でひっくり返す連想ゲームで思いついた。
このままスーパーで馴染みのある6枚切りをカゴに入れてしまうのもいいけれど、最近は近所のパン屋さんで買う少しの贅沢も気に入っていた。食べるもんは気つかえるなら、使たほうがええからね。無理のない範囲で。思い浮かべた幾分年上の人が言っていたことを思い出す。それは僕もそう思う。ということで、焼きたてのふかふかのパンを目指すべく、足早にセルフレジで会計を済ませた。
スーパーからパン屋に向かうまで、少し慣れてきた寄り道すがら、ふわりと嗅覚が何かをとらえた。ほろ苦い中にあたたかみも感じるような大人の嗜好品、コーヒー豆を挽いたときの香りだ。
2413このままスーパーで馴染みのある6枚切りをカゴに入れてしまうのもいいけれど、最近は近所のパン屋さんで買う少しの贅沢も気に入っていた。食べるもんは気つかえるなら、使たほうがええからね。無理のない範囲で。思い浮かべた幾分年上の人が言っていたことを思い出す。それは僕もそう思う。ということで、焼きたてのふかふかのパンを目指すべく、足早にセルフレジで会計を済ませた。
スーパーからパン屋に向かうまで、少し慣れてきた寄り道すがら、ふわりと嗅覚が何かをとらえた。ほろ苦い中にあたたかみも感じるような大人の嗜好品、コーヒー豆を挽いたときの香りだ。
tsuyuirium
PAST聡実くんお誕生日おめでとう🎂わぬ友情出演の狂聡です。わぬが普通にお隣に住んでてコミュニケーションをとってます。
わたぬきの日隣に住むわぬから、衣替えの手伝いを頼まれた。桜ももうすっかり見頃になるくらい暖かく、天気がいい今日が頃合いのようだ。
僕よりもおしゃれに気を遣っていて衣装待ちなわぬの冬服を、指示を受けながら衣装箪笥へと収納していく。
「だいぶ片付いたで。僕より服持っとるな」
ふかふかの胸板を少し大仰に逸らして、自慢げな素振りを見せてもちっとも威厳がない。ちぐはぐさがおかしくて、つい小さな笑いが溢れる。
わぬは僕たちとは同じ言葉は喋らなかったが、不思議と言いたいことや意思が伝わってくるもので、コミュニケーションの上で困ることはない。今も喋らずとも、身振り手振りや豊かな表情で僕に指示を出してくれる。
冬の間によく見かけていた、綿の入ったふかふかの半纏。一度このタイミングで虫干しをするそうで、半纏を受け取るとわぬはとてとてと日が差し込む窓辺へ駆け寄っていく。ベランダで風にあてたいのだろう。わぬはちらとこちらを見て、引き戸の前で立ち止まる。やっぱりそうだったことを確認して腰を上げる。
2311僕よりもおしゃれに気を遣っていて衣装待ちなわぬの冬服を、指示を受けながら衣装箪笥へと収納していく。
「だいぶ片付いたで。僕より服持っとるな」
ふかふかの胸板を少し大仰に逸らして、自慢げな素振りを見せてもちっとも威厳がない。ちぐはぐさがおかしくて、つい小さな笑いが溢れる。
わぬは僕たちとは同じ言葉は喋らなかったが、不思議と言いたいことや意思が伝わってくるもので、コミュニケーションの上で困ることはない。今も喋らずとも、身振り手振りや豊かな表情で僕に指示を出してくれる。
冬の間によく見かけていた、綿の入ったふかふかの半纏。一度このタイミングで虫干しをするそうで、半纏を受け取るとわぬはとてとてと日が差し込む窓辺へ駆け寄っていく。ベランダで風にあてたいのだろう。わぬはちらとこちらを見て、引き戸の前で立ち止まる。やっぱりそうだったことを確認して腰を上げる。
tsuyuirium
PASTラーメンを食べに少し遠出する狂聡。おもしろいものを教えてあげたくなるのは愛だねという気持ちで書きました。
猫ラーメン行こ!〝今日ひま? 猫ラーメン行こ〟
ねこ、ラーメン。
本来であればあまり隣り合っているところを見たことがない、けれど確かに並んでいる二つの単語に首を傾げる。全く違うジャンル同士なのに、妙に口ずさみたくなる言葉だ。
文末にはいつもの腹が立つ笑顔の絵文字、と思いきやよく見ると今回はご丁寧に猫バージョンのほうだった。その無駄な芸の細かさにイラついたところを見計らっていたかの如く、画面が暗転して送信者からの着信を知らされる。その悪魔的なタイミングの良さにどっと汗が出て、思わず手を滑らせてスマホを落とすところだった。
「あっ聡実くんおこんばんわ〜。ライン見てくれたやんな? 今大阪帰ってきてんねやろ? 猫ラーメン行こ!」
5570ねこ、ラーメン。
本来であればあまり隣り合っているところを見たことがない、けれど確かに並んでいる二つの単語に首を傾げる。全く違うジャンル同士なのに、妙に口ずさみたくなる言葉だ。
文末にはいつもの腹が立つ笑顔の絵文字、と思いきやよく見ると今回はご丁寧に猫バージョンのほうだった。その無駄な芸の細かさにイラついたところを見計らっていたかの如く、画面が暗転して送信者からの着信を知らされる。その悪魔的なタイミングの良さにどっと汗が出て、思わず手を滑らせてスマホを落とすところだった。
「あっ聡実くんおこんばんわ〜。ライン見てくれたやんな? 今大阪帰ってきてんねやろ? 猫ラーメン行こ!」
tsuyuirium
PAST喫茶店でモーニングしながら駄弁ってる狂聡です。習慣ってこわいネ「モーニング……のチーズトーストで」
「ホットサンドBLTの、お願いします」
「お飲み物は」
「あ〜……ミックスジュース」
「ホットコーヒーで」
「かしこまりました」
「あ、すんません、タマゴサンドも追加、単品で」
造作ないことのように追加メニューも控え、てきぱきとした動きで下がっていく店員さんの姿に無性に懐かしい気持ちになった。学生さんだろうか。早朝からバイトに精を出していて、頭の下がる思いだ。
よく晴れた休日、モーニングもやっている喫茶店が近所にあるというのは何にも代え難い喜びがある。休日のクオリティを一気に底上げできる、チートアイテムのようなものだ。
常連と胸を張れるほどではないが、この店にはこうして狂児と連れ立って、これまでも何度か訪れていた。無駄に存在感のある目の前の男のせいで覚えられているのだろうと思うことはあっても、店員さんの接客にそれが現れることもなく、そんなところも気に入っていた。
1788「ホットサンドBLTの、お願いします」
「お飲み物は」
「あ〜……ミックスジュース」
「ホットコーヒーで」
「かしこまりました」
「あ、すんません、タマゴサンドも追加、単品で」
造作ないことのように追加メニューも控え、てきぱきとした動きで下がっていく店員さんの姿に無性に懐かしい気持ちになった。学生さんだろうか。早朝からバイトに精を出していて、頭の下がる思いだ。
よく晴れた休日、モーニングもやっている喫茶店が近所にあるというのは何にも代え難い喜びがある。休日のクオリティを一気に底上げできる、チートアイテムのようなものだ。
常連と胸を張れるほどではないが、この店にはこうして狂児と連れ立って、これまでも何度か訪れていた。無駄に存在感のある目の前の男のせいで覚えられているのだろうと思うことはあっても、店員さんの接客にそれが現れることもなく、そんなところも気に入っていた。
tsuyuirium
PASTそんなに暗くないはずですが死についての話をする狂聡です。天国ではみんな海の話をする 天国ではみんな海の話をする。
雑踏の中で消え入りそうなほどのボリュームしかなくても、この子の少し高い声をこの耳が逃すことはない。
「なんやっけ、映画やろ、それ」
知ってんで。そう言うと驚いたみたいに眼鏡の奥にある瞳が丸くなり、閉じていたはずの口はポカンと開かれる。そんな答えが返ってくるとは思ってもみなかったようだ。
世代間のギャップというものはどうあっても存在し、抗うことは難しい。だからどうしても彼の言うことがよく分からなかったりすることは多々あれど、二人共通して分かるものがあることは単純に嬉しい。
けれどこちらのそんな浮ついた思いとは反対に、聡実くんの眉根はすぐにきゅっと寄せられてしまい、開いた口も引き結ばれてしまった。あれ、何か答え間違えたやろうか。やっぱり難しいな。
1941雑踏の中で消え入りそうなほどのボリュームしかなくても、この子の少し高い声をこの耳が逃すことはない。
「なんやっけ、映画やろ、それ」
知ってんで。そう言うと驚いたみたいに眼鏡の奥にある瞳が丸くなり、閉じていたはずの口はポカンと開かれる。そんな答えが返ってくるとは思ってもみなかったようだ。
世代間のギャップというものはどうあっても存在し、抗うことは難しい。だからどうしても彼の言うことがよく分からなかったりすることは多々あれど、二人共通して分かるものがあることは単純に嬉しい。
けれどこちらのそんな浮ついた思いとは反対に、聡実くんの眉根はすぐにきゅっと寄せられてしまい、開いた口も引き結ばれてしまった。あれ、何か答え間違えたやろうか。やっぱり難しいな。
tsuyuirium
PAST10話後、愛について想いを巡らせる聡実くんのお話。映画の演出を踏まえた描写があります。
愛言うんは与えるもんらしい 神の愛とは惜しみなく、与えられるものです。
寝ていたわけではないが耳に入ることもなく、完全に意識の外にあった教授の声が、突如として頭に飛び込んできた。
言葉として認識した途端ほとんど反射のように顔を上げてしまい、それはまるで何か思い当たることがある人のようなリアクションで、今度は顔に熱が集まっていくのが分かった。
挙動不審な様子を気取られていないかと、恐る恐る隣に座る丸山を盗み見る。しかしそれは杞憂だったようで、相変わらずスマホの操作に勤しんでいるその姿にひとまず胸を撫で下ろした。
昼食後の三限目というのはどうあっても集中力を欠いてしまう。加えて大教室で行われることもあってか周囲の気も漫ろで、居眠りや内職に勤しむ学生の姿も少なくはない。
4636寝ていたわけではないが耳に入ることもなく、完全に意識の外にあった教授の声が、突如として頭に飛び込んできた。
言葉として認識した途端ほとんど反射のように顔を上げてしまい、それはまるで何か思い当たることがある人のようなリアクションで、今度は顔に熱が集まっていくのが分かった。
挙動不審な様子を気取られていないかと、恐る恐る隣に座る丸山を盗み見る。しかしそれは杞憂だったようで、相変わらずスマホの操作に勤しんでいるその姿にひとまず胸を撫で下ろした。
昼食後の三限目というのはどうあっても集中力を欠いてしまう。加えて大教室で行われることもあってか周囲の気も漫ろで、居眠りや内職に勤しむ学生の姿も少なくはない。
tsuyuirium
PASTお抱え若手彫り師のモブさんが腕の聡実を観測してしまう狂聡まんじゅう怖い「成田さん歌ヘタ王なってもうたんやって?」
一般的に、と言えるほどの経験サンプルがないので断言することはできないが、祭林組若頭補佐のこの男はどこか、そんな大層な肩書きなんてなんでもないとでも言うような、気安い雰囲気の漂う人だった。
今だって自分のそんな問いかけに、スマホから目を離さないまま軽い口調で応戦してくる。
「うーわもう知ってんの。誰から聞いたんや」
「小林さんす。この前ここ来た時言うてました」
「自分のヤマハがうまいこといってるからって、なあ」
人の不幸笑うのは酷ない?
そう言ってスマホからやっと顔をあげ、薄ら笑いを向けてくる。
およそ七対三で分けられた前髪が揺れる。緩慢な動作に見合わない笑顔は、先ほど言っていたようなことなど微塵も考えていなさそうなものだった。
2108一般的に、と言えるほどの経験サンプルがないので断言することはできないが、祭林組若頭補佐のこの男はどこか、そんな大層な肩書きなんてなんでもないとでも言うような、気安い雰囲気の漂う人だった。
今だって自分のそんな問いかけに、スマホから目を離さないまま軽い口調で応戦してくる。
「うーわもう知ってんの。誰から聞いたんや」
「小林さんす。この前ここ来た時言うてました」
「自分のヤマハがうまいこといってるからって、なあ」
人の不幸笑うのは酷ない?
そう言ってスマホからやっと顔をあげ、薄ら笑いを向けてくる。
およそ七対三で分けられた前髪が揺れる。緩慢な動作に見合わない笑顔は、先ほど言っていたようなことなど微塵も考えていなさそうなものだった。