麿
ochaduke_oekaki
DONE※麿水※特殊設定(政府所属の欠陥持ち麿 × シール産(予定)の水)
麿さん視点。
これをハッピーエンドになる展開を付け足して本にします。これから書くのでどうなるかはわかりません。
僕達は親友ではないけれど(略) 僕は僕について、ここに記そうと思う。僕は政府権限により顕現され、放棄された天保江戸へ先行調査員として派遣される───はずだった。
けれど重大な欠陥が見つかり、僕は部隊から外された。僕は始めからインプットされている情報以上の記憶を翌日に引き継げない、らしい。僕自身、特に不都合は感じていないし、その方が扱う側としても好都合なのではと思うが、今回の任務においては不適合だとみなされたようだ。だからといって、それに何の感情も沸かず、近いうちに僕は刀解されるのだろうなと漠然と思う程度だった。
他の個体が先行調査員として派遣されていく中、僕は別の任務を与えられていた。果たしてその頃の僕が何をしていたのか、僕自身は覚えていないし、正直そこまで興味も沸かない。おそらくそれなりの任務を任されていたのだろうな、とは思うけれど。
8575けれど重大な欠陥が見つかり、僕は部隊から外された。僕は始めからインプットされている情報以上の記憶を翌日に引き継げない、らしい。僕自身、特に不都合は感じていないし、その方が扱う側としても好都合なのではと思うが、今回の任務においては不適合だとみなされたようだ。だからといって、それに何の感情も沸かず、近いうちに僕は刀解されるのだろうなと漠然と思う程度だった。
他の個体が先行調査員として派遣されていく中、僕は別の任務を与えられていた。果たしてその頃の僕が何をしていたのか、僕自身は覚えていないし、正直そこまで興味も沸かない。おそらくそれなりの任務を任されていたのだろうな、とは思うけれど。
ochaduke_oekaki
DONE政府所属で欠陥のある麿さんとシール産(予定)の水くんの出会いと別れ的な話です。長くなったのでこっちにまとめます。僕達は親友ではないけれど(略) 今こうして肉体を得たばかりの僕は、言うなれば、贈答品なのだろう。僕はそれに値する価値を見出だされた。それは物として、刀として、誇るべきことと言える。けれど、些か違和感を覚えてしまうのは、僕が刀としてではなく、肉体を得て、或は人を模した存在となってしまったからなのだろう。
(僕はこれからどうなるんだろう…)
これは政府より審神者への感謝と労いという体で行われる、戦力拡大を目的としたもの。特定の条件を満たした本丸へと、希望の刀が一振ずつ配給されるという制度の元、僕は一時的に権限された。たった今から、僕達は『試運転』をされるらしい。
簡単な戦闘と身体検査を受けた後、僕たちは各々指定された施設へと連れてこられる。周囲の刀達を見渡す限り、数多ある本丸の数と比較しても少なすぎるのは明白だ。また、不可解な符号が刻まれていることから、同じような施設が複数存在するだろうと推測できた。
7733(僕はこれからどうなるんだろう…)
これは政府より審神者への感謝と労いという体で行われる、戦力拡大を目的としたもの。特定の条件を満たした本丸へと、希望の刀が一振ずつ配給されるという制度の元、僕は一時的に権限された。たった今から、僕達は『試運転』をされるらしい。
簡単な戦闘と身体検査を受けた後、僕たちは各々指定された施設へと連れてこられる。周囲の刀達を見渡す限り、数多ある本丸の数と比較しても少なすぎるのは明白だ。また、不可解な符号が刻まれていることから、同じような施設が複数存在するだろうと推測できた。
フスキ
DONEワードパレット、7番「払暁に擁す」たまらない・腕にかかる寝息・触れるだけ、で水麿小説です。明け方に目覚めていちゃこらする話。(ワードパレット・水麿)払暁に擁す(たまらない・腕にかかる寝息・触れるだけ) とても穏やかな夢を見ていた。水心子が笑っていて、何よりそれがうれしくて清麿まで笑ってしまうような、そんな柔らかな世界だった。
けれどそれは線香花火の玉のようにふつりと落ちて、覚醒していく自分を悟った時にもったいなさで苦しくなった。もっとここにいたいな。水心子が笑っていてくれる世界なんて最高じゃないか。また意識が眠りに沈みかけ、彼の笑顔が見える。そうだこれでいい。ずっと寝ていたいよ……。
『起きたら、もっといい世界があるぞ』
耳元で、囁かれたような気がした。
目を開いた。部屋にはうっすら明け方の気配が差し込んでいるけれどまだ暗い。早く起きすぎてしまったのだ。残念に思う。あんな優しい夢はそうないのに。もっとあそこにいたかったのに、こんな時間に起きてしまうなんて。
1685けれどそれは線香花火の玉のようにふつりと落ちて、覚醒していく自分を悟った時にもったいなさで苦しくなった。もっとここにいたいな。水心子が笑っていてくれる世界なんて最高じゃないか。また意識が眠りに沈みかけ、彼の笑顔が見える。そうだこれでいい。ずっと寝ていたいよ……。
『起きたら、もっといい世界があるぞ』
耳元で、囁かれたような気がした。
目を開いた。部屋にはうっすら明け方の気配が差し込んでいるけれどまだ暗い。早く起きすぎてしまったのだ。残念に思う。あんな優しい夢はそうないのに。もっとあそこにいたかったのに、こんな時間に起きてしまうなんて。
フスキ
DONEワードパレット、19番「抱擁の処方箋」(一番効く・がまん・ぬくもり)で水麿です。触りすぎて離れてって怒られて落ち込むすいくんのお話。
(ワードパレット・水麿)抱擁の処方箋(一番効く・がまん・ぬくもり) お預けをくらった。
昨日は久々の非番が重なったことが嬉しくて、部屋に二人だけなのをいいことにずっと清麿にくっついていた。肩を寄せるだけでは足りなくて、抱き寄せるようにして肩や背中や腹やら脚に触れ続けた。充電させてもらいたくて。
けれど清麿はそれが耐えかねたらしい。夕方になったころ、爆発するように怒ってしまった。
『もう触らないで、離れて!』
身をよじって逃げるようにしてそう放たれて、大好きな綺麗な瞳に睨み上げられた時、あっ折れてしまいたいと本気で思った。
そのまま夕食を終えても湯浴みを終えても彼の機嫌は戻らず、しまいには布団を部屋の端まで離して就寝されてしまった。
そんななので、起きたところで彼が横にいるわけはないのである。
2022昨日は久々の非番が重なったことが嬉しくて、部屋に二人だけなのをいいことにずっと清麿にくっついていた。肩を寄せるだけでは足りなくて、抱き寄せるようにして肩や背中や腹やら脚に触れ続けた。充電させてもらいたくて。
けれど清麿はそれが耐えかねたらしい。夕方になったころ、爆発するように怒ってしまった。
『もう触らないで、離れて!』
身をよじって逃げるようにしてそう放たれて、大好きな綺麗な瞳に睨み上げられた時、あっ折れてしまいたいと本気で思った。
そのまま夕食を終えても湯浴みを終えても彼の機嫌は戻らず、しまいには布団を部屋の端まで離して就寝されてしまった。
そんななので、起きたところで彼が横にいるわけはないのである。
フスキ
DONEお題箱にいただいてました「風邪ひきを甘やかす(無自覚)すいくんと熱が下がっても甘やかされたいまろくん」の水麿小説です!微妙に本線が外れてる気がしてすみません…べた甘。(腐)風邪っぴきハニー(水麿)「おはよう、水心子」
笑う君が朝だというのに頬を真っ赤にしていたから。
「やっぱり風邪か」
手を引いて支えてやって戻ってきた二人部屋、布団を敷き直してやるとそこに膝をついた清麿がううと唸った。
「ごめん……なんだかふわふわしているなとは思ったのだけれど……」
「あんな真っ赤な顔してたらそりゃそうだよ……薬研殿が出陣前でいてくれてよかった、診てもらえなかったら清麿だって不安だっただろうし」
手入れ部屋を一人で預かる薬研は今日は出陣の部隊に名を連ねていて、それを知っていたので水心子は清麿を担ぎこんだのだ。きよまろがなにかおかしいんだ診てくれと叫んだ水心子に、彼は驚くでも笑うでもなく真顔で『落ち着け』と諭してくれた。
5703笑う君が朝だというのに頬を真っ赤にしていたから。
「やっぱり風邪か」
手を引いて支えてやって戻ってきた二人部屋、布団を敷き直してやるとそこに膝をついた清麿がううと唸った。
「ごめん……なんだかふわふわしているなとは思ったのだけれど……」
「あんな真っ赤な顔してたらそりゃそうだよ……薬研殿が出陣前でいてくれてよかった、診てもらえなかったら清麿だって不安だっただろうし」
手入れ部屋を一人で預かる薬研は今日は出陣の部隊に名を連ねていて、それを知っていたので水心子は清麿を担ぎこんだのだ。きよまろがなにかおかしいんだ診てくれと叫んだ水心子に、彼は驚くでも笑うでもなく真顔で『落ち着け』と諭してくれた。
Tears_reality
DOODLEギフテッド水くんと刀剣男士麿君の話ギフテッドなすいくんと刀剣男士のまろくんの話僕の名前は水心子正秀。僕はギフテッドと呼ばれる人種らしい。それを知ったのは両親、母親の一言だった。
僕がほかのことは違うという事を知って両親はギフテッド専用の施設に僕を入れた。ギフテッド。それは他とは違った才能を持つ人間のことを言うらしいけど、僕はそんなのどうでも良くて。ここには僕と同い歳くらいの子達が沢山いるけど、みんな様々な事情を持っていて中には同じ仲間なのに敵視してくる子もいる。家にいた時はそんなこと無かったのに。僕がここに来たのは小学3年の時だ。時折両親は来てくれるけど会話はいつもと同じ成績のことだけで僕自身に触れようとしない。
以前「家に戻りたい」と駄々を捏ねたことがあったけどそれは無駄に終わった。そんな日々を過ごしていくにつれ僕はどこか虚しい日々を送るようになっていた。そんな時だった。彼に出会ったのは。
1129僕がほかのことは違うという事を知って両親はギフテッド専用の施設に僕を入れた。ギフテッド。それは他とは違った才能を持つ人間のことを言うらしいけど、僕はそんなのどうでも良くて。ここには僕と同い歳くらいの子達が沢山いるけど、みんな様々な事情を持っていて中には同じ仲間なのに敵視してくる子もいる。家にいた時はそんなこと無かったのに。僕がここに来たのは小学3年の時だ。時折両親は来てくれるけど会話はいつもと同じ成績のことだけで僕自身に触れようとしない。
以前「家に戻りたい」と駄々を捏ねたことがあったけどそれは無駄に終わった。そんな日々を過ごしていくにつれ僕はどこか虚しい日々を送るようになっていた。そんな時だった。彼に出会ったのは。
mezzoracco
DONEごめんリクじゃなかったかもと思ったけど勝手に書きました源清麿くんですもともと綺麗な色の美しい刀だ…と思っていたので描いてみたのですが衣装超絶難しくて画像検索しまくって唸りながらやってたけど仕組みが分かると楽しかった(ただすごく間違えてると思う)
ちなみに教えてもらった残りの二人の推し、百々人さんはなんとなくわかったのですが一彩氏が活発めそうな見た目でおどろきました
kino_reverse
TRAINING清麿先生シリーズ(?)水心子さんとスイくんがカフェで話してる🌸
(平和です)
桜の話をする水心子さんとスイくん「桜の隠れた名所?」
「ああ、住宅街の奥にある公園でね」
駅から少し歩くから、地元の人しか知らないかも。
大きな桜の木が見事でね。
散り初めの桜吹雪がとても綺麗で…
昔住んでいた家の近くなんだ。懐かしいな。
そう言ってコーヒーを飲んで笑う水心子さんは、とても優しい目をしていて、なんだかドキドキする。
(特別な場所なのかな…?)
ふとそんな風に思う。
なぜそう思ったのか、自分でもよく分からないんだけど…。うーん?
「スイくん?」
「あ、いえ、なんでもないです」
これ美味しいですね!と、手の中の新作ドリンクを一口飲む。
春の限定、桜のフラペチーノ。
甘くてふんわりした味に、頬が緩む。
まだ風は冷たいけど、一足先に春の気分だ。
「水心子さんも飲みませんか?」
1513「ああ、住宅街の奥にある公園でね」
駅から少し歩くから、地元の人しか知らないかも。
大きな桜の木が見事でね。
散り初めの桜吹雪がとても綺麗で…
昔住んでいた家の近くなんだ。懐かしいな。
そう言ってコーヒーを飲んで笑う水心子さんは、とても優しい目をしていて、なんだかドキドキする。
(特別な場所なのかな…?)
ふとそんな風に思う。
なぜそう思ったのか、自分でもよく分からないんだけど…。うーん?
「スイくん?」
「あ、いえ、なんでもないです」
これ美味しいですね!と、手の中の新作ドリンクを一口飲む。
春の限定、桜のフラペチーノ。
甘くてふんわりした味に、頬が緩む。
まだ風は冷たいけど、一足先に春の気分だ。
「水心子さんも飲みませんか?」
holic_comic
DONE社会人パロです。長義くんはメーカー勤務、南泉くんは宅配業者に勤務しています。
二年前に長義くんは東から西へ転勤しました。そのときの話。
清麿くんは長義くんの同僚です。広報部所属。弁護士事務所に勤める彼氏がいます。
きみの部屋へ 長義が暮らす単身用マンションはいわゆる借り上げ社宅で、希望すれば破格の家賃で住むことができる。とてもお得な福利厚生だと思うのだけど、当然住人は同じ会社の面々になるわけで、プライベートでまで会社の匂いを嗅ぎたくない人にはわりと敬遠されるとかなんとか。
ちなみに長義にとってそんなことはどうでもいいので、快適な借り上げ社宅ライフを送っていた。
「いた」のだ。過去形。
はあ、と、小さく息を吐く。入社以来数年過ごしたマンションは駅から徒歩八分で、立地条件はよし。でも、オートロックなんてハイスペックは、ない。
いつものように、エントランスの集合ポストで郵便の確認をして、そのまま階段で二階まであがろうとしたとき、隅に見慣れない人物がいることに気づいた。
4319ちなみに長義にとってそんなことはどうでもいいので、快適な借り上げ社宅ライフを送っていた。
「いた」のだ。過去形。
はあ、と、小さく息を吐く。入社以来数年過ごしたマンションは駅から徒歩八分で、立地条件はよし。でも、オートロックなんてハイスペックは、ない。
いつものように、エントランスの集合ポストで郵便の確認をして、そのまま階段で二階まであがろうとしたとき、隅に見慣れない人物がいることに気づいた。
holic_comic
MOURNING社会人パロです。長義くんと国広くんはメーカーのシステム部に所属しています。長義くん…本社から出向している社員
国広くん…支社採用の社員
清麿さん…本社での長義くんの同僚
長義くんは国広くんより二年先輩やけど、システム部に配属されたのは同時なので「同僚」のような関係で仲良しなのです。
ここまで書いて、「前もやったな」と、思ったのでお蔵入り。
国広は長義の何なんだ(南泉談)
長義の同僚「――えっ。清麿が来てるのか」
「何。誰」
もうすぐ終業というタイミングで、長義が自身のスマホを見て珍しく声をあげた。そしてお約束の「寝そべる姿勢」から身を起こして、スマホの画面に向かって親指を動かす。
誰って? きよまろ? 知り合い?
「うん。同期なんだけど、出張でこっちに来てるから寄るって、……もう、いつも急なんだから……」
「へえ……。長義の同期……。なんでわざわざ連絡を?」
「だから、出張でこっちに来たんだって」
「飯食いに行くのか?」
「そうだねえ……。せっかくだし、行けたらいいかな……」
「なんで? そいつ、長義に何の話があるんだ?」
「さあ……? 行けばわかるんじゃない?」
「おかしいだろそんな急にあんたに話があるとか!」
751「何。誰」
もうすぐ終業というタイミングで、長義が自身のスマホを見て珍しく声をあげた。そしてお約束の「寝そべる姿勢」から身を起こして、スマホの画面に向かって親指を動かす。
誰って? きよまろ? 知り合い?
「うん。同期なんだけど、出張でこっちに来てるから寄るって、……もう、いつも急なんだから……」
「へえ……。長義の同期……。なんでわざわざ連絡を?」
「だから、出張でこっちに来たんだって」
「飯食いに行くのか?」
「そうだねえ……。せっかくだし、行けたらいいかな……」
「なんで? そいつ、長義に何の話があるんだ?」
「さあ……? 行けばわかるんじゃない?」
「おかしいだろそんな急にあんたに話があるとか!」
慚愧マン
DOODLE【大人ガ清】【大人ゼオデュ】待ち合わせ場所に行くと絶対周りに人集りが出来てそうだよねベル兄弟
多分麿くんとデュくんは先に人間界来て高嶺家に挨拶がてら一泊してから来てて、ベル兄弟はギリギリまで仕事してから来てる(それでも嫁より早く到着しておく意地)
フスキ
DONE水麿、天涯孤独の大学生すいくんの元に祝福の天使まろくんが舞い降りたお話です。一応R指定ではないのですがちょっとそういう描写通ります。約束されたハピエン。(水麿天使パロ)君という奇跡 人を羨むのは好きじゃない。『いいなあ』なんて口が裂けても言いたくない。嫉むなんてもってのほかだ。だってそれは、その言葉を宛てる誰かのそこに至るまでの努力も何もかもを軽視している。人は幸せになるべくして幸せになる。水心子はそう思っている。
――だけれど、その言葉が出かかる瞬間は毎日訪れる。高校生の頃から独りぼっちの家への帰り道を辿りながら、吐き出す息が白いのを見ていた。
幼いころに父が亡くなった。それからは母を守るのだと必死に生きてきたというのに、高校時代にはその母も亡くなった。貯めてくれていた預金と自分のアルバイト代で大学生にまでなれたけれど、先に何が見えているでもない。
帰ったってどうせ独りなのだ。温かいご飯なんてない。一緒に食べてくれる人なんていない。
7345――だけれど、その言葉が出かかる瞬間は毎日訪れる。高校生の頃から独りぼっちの家への帰り道を辿りながら、吐き出す息が白いのを見ていた。
幼いころに父が亡くなった。それからは母を守るのだと必死に生きてきたというのに、高校時代にはその母も亡くなった。貯めてくれていた預金と自分のアルバイト代で大学生にまでなれたけれど、先に何が見えているでもない。
帰ったってどうせ独りなのだ。温かいご飯なんてない。一緒に食べてくれる人なんていない。
フスキ
DONEすいくんが幼児から成長していく水麿、すい13歳くらいの頃のはなし。いつメンで飲み会やった夜の雑魚寝です。これだけでも読めますが元ネタの本のほうも通販中です…よろしければ!(幼児水麿)鼓動のわけは 二月の庭に雪は降り積もる。景趣は冬のもののまま、正月の浮かれぶりがやっと薄れ出したこの夜に、仲間内で小さな宴会をしていた。
「ね~、なんであるじは俺だけ残してみんな出陣させるのぉ~……?」
こたつの一辺で加州が管を巻く。この本丸ではありがちなのだが、加州以外の新撰組刀たちは今日も夜間の出陣に出ていた。それがどうにも気に入らないらしい彼に、清麿が苦笑して水のグラスを差し出す。
「加州が一番に練度が上がっていたから、その調整のために他のみんなが出陣しているってことだろう。最初の頃は俺だけ気に入られてるーって喜んでいたじゃないか」
「ううううう、そう、だけどぉ! おれだけぼっちだよ、寂しいじゃん~……安定堀川和泉守長曽祢さんー!」
2301「ね~、なんであるじは俺だけ残してみんな出陣させるのぉ~……?」
こたつの一辺で加州が管を巻く。この本丸ではありがちなのだが、加州以外の新撰組刀たちは今日も夜間の出陣に出ていた。それがどうにも気に入らないらしい彼に、清麿が苦笑して水のグラスを差し出す。
「加州が一番に練度が上がっていたから、その調整のために他のみんなが出陣しているってことだろう。最初の頃は俺だけ気に入られてるーって喜んでいたじゃないか」
「ううううう、そう、だけどぉ! おれだけぼっちだよ、寂しいじゃん~……安定堀川和泉守長曽祢さんー!」
Tears_reality
DONE短刀の水心子くんと清麿の話短刀の水心子くんと清麿の話「水心子、迎えに来たよ」
「おかえり!清麿」
時の政府のとある部屋でそれは起きていた。水心子正秀、源清麿の二振りは天保江戸の派遣調査員だ。今は何回目かの特命調査を終えあとの任務を待つばかりである。他の同位体は既に任務を終え一緒に戦った本丸に迎えられているが清麿とこの水心子は未だここにいる。当初は政府の人間もおかしいと思っていたが清麿が言いくるめたのか今では誰一人彼らについて言う人間はいなくなった。
清麿が本丸に行きたがらない理由、それは水心子だ。今清麿のそばにいる水心子はバグによって短刀の容姿をしている。その姿はとても愛らしく見るものを虜にするもので清麿としては審神者が水心子可愛さのあまり暴走するのではないかという不安があるのだ。ちなみに清麿はと言うとだいぶマシになった方だ。出会った当初はともかく気持ちを自覚してからはめちゃくちゃ抑えている。猫可愛がりした挙句一週間程水心子にお触り禁止された清麿は見る影もないくらいそれはそれは見るに絶えなかった。
1871「おかえり!清麿」
時の政府のとある部屋でそれは起きていた。水心子正秀、源清麿の二振りは天保江戸の派遣調査員だ。今は何回目かの特命調査を終えあとの任務を待つばかりである。他の同位体は既に任務を終え一緒に戦った本丸に迎えられているが清麿とこの水心子は未だここにいる。当初は政府の人間もおかしいと思っていたが清麿が言いくるめたのか今では誰一人彼らについて言う人間はいなくなった。
清麿が本丸に行きたがらない理由、それは水心子だ。今清麿のそばにいる水心子はバグによって短刀の容姿をしている。その姿はとても愛らしく見るものを虜にするもので清麿としては審神者が水心子可愛さのあまり暴走するのではないかという不安があるのだ。ちなみに清麿はと言うとだいぶマシになった方だ。出会った当初はともかく気持ちを自覚してからはめちゃくちゃ抑えている。猫可愛がりした挙句一週間程水心子にお触り禁止された清麿は見る影もないくらいそれはそれは見るに絶えなかった。