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    17歳

    yukiilt

    DOODLEくわまつ 二卵性双生児両親不在二人暮らし17歳現パロの小話 四人掛けのダイニングテーブルに向かい合って座る。それが僕たち兄弟の定位置になったのは物心がつくよりも前だったかもしれない。
     松井の所作は綺麗だ。茶碗は右、汁物は左と決めていて、豆の一粒も落とさない箸の使い方は親戚や他所様の家で披露すればいつも褒められる。誰かへ向けられた「あなたも松井くんを見習いなさい」という定型文に遠慮がちなお愛想の笑みを返すのは松井も慣れたもので、その一連のやり取りを横から見る度に僕は兄弟として感心しつつ、けれど松井を褒めそやす周囲の大人たちに対して「そうでしょ」と得意げに続いた事はただの一度もなかった。それは別に、僕を差し置いて松井ばかりが褒められるのが面白くないだとか、そんなつまらない理由によるものではない。
    「……、明日は曇りだって聞いていたのに」
     よく噛んで、呑み込んで、不必要に音を立てない箸を一端置く。ここには松井の所作一つに口を出す人もいなかったが、もはや自然体として身に沁みついたそれは少々不満げに事を言う時ですら変わらない。豆腐入りの味噌汁を啜りながら松井の視線を追ってテレビを見やれば、番組と番組の隙間を埋めるように差し込まれた天気予報は横一列に 4331

    まちこ

    MOURNING元の世界では成人していた監督生と振り回される17歳のジャミル先輩のジャミ監

    振り回されてる自覚もあるし悔しいのにどうしても相手に勝てないジャミル先輩かわいいよねって気持ちだけで書きなぐった。
    机に置いていたヘアオイルを手に取って一息つく。今日も今日とてカリムは他の寮の人間を招くもんだから仕事は忙しかった。だけどいつもよりイライラしなかったのはその中に例の寮の彼女もいたから。



     軽いノックの音。それだけで扉の向こうが寮生やカリムじゃないことが分かる。まあカリムならノックなんてせずに問答無用でずかずか入ってくるから論外か。

     扉を開けるとそこには貸した少しだけ大きいスカラビアの寮服を身に纏った彼女が笑顔で立っていた。



    「こんばんは」

    「どうした、こんな時間に」

    「会いたくなっちゃって」



     いたずらに笑う顔に胸が高鳴る。悔しいがドキドキしていることを誤魔化すために咳ばらいをすると彼女は口元に手を当ててくすくす笑っていた。



    「この年だったら、こんなかわいいこと言っても許されるんですね」

    「・・・笑うな」

    「入れてください、寒いので」



     腕に触れた小さな手は冷たくなっていて俺は慌てて彼女を部屋へと招き入れた。危機感のなさに落ち込みもするけど、喜びの方が勝ってるのがやっぱり悔しい。

     気づいたら好きになっていた彼女は、向こうの世界では成人してい 1504