アイスクリーム
hiromu_mix
DONEアイスクリームパレット:ダブル♪チョコレート(神聖 / 人たらし / 濃厚な)
チェリー(小さな恋人 / キス / 気付いていない)
午前5時の祈り濃厚な夜を過ごした後の、朝の気怠さが嫌いではない。
そういう日の翌日は大抵休みだからというのもあるが、すぐにまた重たい瞼を閉じてとことんまで惰眠を貪り、昼ころ起き出して温まったベッドの中でまるでさざ波のような会話を交わしつつ、腹の鳴る音で笑いあうような、そんな日が。
けれど、今日は何故か。疲れた気怠さはあるものの、よほど熟睡できたからかぱっちりと目が覚めてしまった。ここ数日も、そこまで忙しかったわけじゃなくて、睡眠が取れていたからかもしれない。ファットガムはふわと欠伸をしながら、腕の中の暖かな小さな恋人を起こさないようにそろりと身じろぎ、頭の上あたりに置いていたはずのスマートフォンを片手で探るが見当たらず。しかたなく首だけ伸ばすように顔を上げ、ベッド横の棚の上にあるデジタル時計に視線を投げた。時計は「5:12」と表示。だいぶ早いなって、少し驚く。エアコンの風で微かに揺れるカーテンの向こうは、すっかり日が昇った後の朝の明るさで溢れているように見えた。
1307そういう日の翌日は大抵休みだからというのもあるが、すぐにまた重たい瞼を閉じてとことんまで惰眠を貪り、昼ころ起き出して温まったベッドの中でまるでさざ波のような会話を交わしつつ、腹の鳴る音で笑いあうような、そんな日が。
けれど、今日は何故か。疲れた気怠さはあるものの、よほど熟睡できたからかぱっちりと目が覚めてしまった。ここ数日も、そこまで忙しかったわけじゃなくて、睡眠が取れていたからかもしれない。ファットガムはふわと欠伸をしながら、腕の中の暖かな小さな恋人を起こさないようにそろりと身じろぎ、頭の上あたりに置いていたはずのスマートフォンを片手で探るが見当たらず。しかたなく首だけ伸ばすように顔を上げ、ベッド横の棚の上にあるデジタル時計に視線を投げた。時計は「5:12」と表示。だいぶ早いなって、少し驚く。エアコンの風で微かに揺れるカーテンの向こうは、すっかり日が昇った後の朝の明るさで溢れているように見えた。
hiromu_mix
DONEアイスクリームパレット:ダブル✨パイナップル🍍(完全無欠 / とける / 熱帯夜)
マンゴー(甘い囁き / バカンス / 火照る)
ウチの彼氏が最高すぎる沖縄までファットガムと二人、チームアップに来て、無事に任務完了。
ここまで来て、仕事だけして帰るなんて勿体ねえけどまあ仕方ねえかって思いつつ。沖縄にもこんなホテルあんだなって意外に思ったシンプルなビジネスホテルの、そんな窓からでも見えるきらきらと朝日を跳ね返して輝く、コバルトブルーの海を切島は少しばかり恨めしく睨んだ。初めて来たっていうのに一度も海に入ることもなく。体験したのは、想像していた以上の暑さと太陽の近さと、熱帯夜だけで。
部屋で荷物をまとめてロビーまで降りれば、すっかり脂肪を使い果たしたファットガムがちょうど、隣のエレベーターから出てきたのでそのまま合流。黄色に、真っ赤なハイビスカスが付いたやけに派手なアロハシャツは、多分最初から持ってきたものではないはずで。いつのまに買ったんだろとぼんやり、切島が見上げていれば、ファットガムは手慣れた様子でチェックアウトを済ませていた。終わったでと言いながら切島の分まで荷物を持ち上げたので、慌てて持ちますと言えば、ええねん、とファットガムは笑って。そして、てっきり空港まで直通のリムジンバスを待つのかと思いきや、ホテル前のロータリーを逆方向に向かって歩いて行くので、切島は慌ててその背を追いかけた。
1562ここまで来て、仕事だけして帰るなんて勿体ねえけどまあ仕方ねえかって思いつつ。沖縄にもこんなホテルあんだなって意外に思ったシンプルなビジネスホテルの、そんな窓からでも見えるきらきらと朝日を跳ね返して輝く、コバルトブルーの海を切島は少しばかり恨めしく睨んだ。初めて来たっていうのに一度も海に入ることもなく。体験したのは、想像していた以上の暑さと太陽の近さと、熱帯夜だけで。
部屋で荷物をまとめてロビーまで降りれば、すっかり脂肪を使い果たしたファットガムがちょうど、隣のエレベーターから出てきたのでそのまま合流。黄色に、真っ赤なハイビスカスが付いたやけに派手なアロハシャツは、多分最初から持ってきたものではないはずで。いつのまに買ったんだろとぼんやり、切島が見上げていれば、ファットガムは手慣れた様子でチェックアウトを済ませていた。終わったでと言いながら切島の分まで荷物を持ち上げたので、慌てて持ちますと言えば、ええねん、とファットガムは笑って。そして、てっきり空港まで直通のリムジンバスを待つのかと思いきや、ホテル前のロータリーを逆方向に向かって歩いて行くので、切島は慌ててその背を追いかけた。
hiromu_mix
DONEアイスクリームパレット:あずき(硬派 / レトロ / 体力おばけ)硬くて柔らかな君が「ファット!見てください!」
嬉しそうに声を上げ、雑誌を掲げて切島がデスクにやってきたので。パソコンでまとめている経費の一覧との長い戦いを放棄して、なんやなんやとファットガムは顔を上げた。
「ほら!」
ずい、と興奮気味に広げられたページを覗き込めば、そのタイトルにファットガムは、やっと気付いたかと思わずにやんと笑う。この雑誌はつい昨日、事務所に出版社から直接送られてきたものだ。うちに所属してるヒーローが載ってるからと。事前に内容も聞いていたが、驚かしてやろうと切島には秘密にして、そっと事務所の雑誌を入れるラックに忍ばせていた。
「俺、硬派なヒーローランキングで三位でした!」
横のコメントに、漢気があるから、って書いてる!と嬉しそうににこにこ笑う。
831嬉しそうに声を上げ、雑誌を掲げて切島がデスクにやってきたので。パソコンでまとめている経費の一覧との長い戦いを放棄して、なんやなんやとファットガムは顔を上げた。
「ほら!」
ずい、と興奮気味に広げられたページを覗き込めば、そのタイトルにファットガムは、やっと気付いたかと思わずにやんと笑う。この雑誌はつい昨日、事務所に出版社から直接送られてきたものだ。うちに所属してるヒーローが載ってるからと。事前に内容も聞いていたが、驚かしてやろうと切島には秘密にして、そっと事務所の雑誌を入れるラックに忍ばせていた。
「俺、硬派なヒーローランキングで三位でした!」
横のコメントに、漢気があるから、って書いてる!と嬉しそうににこにこ笑う。
hiromu_mix
DONEアイスクリームパレット:チョコミント(媚薬 / 好き好き / 癖になる)一年待って夏の暑い日に飲むビールは最高だと、目の前の上司はぐいとどでかいジョッキに入ったビールを呷った。プロヒーローになったとはいえまだ二十歳ではない俺は、それを横目に見つつウーロン茶を飲む。汗をかいたグラスに負けじと、ふうふう言いながら吹き出る汗を拭って、俺の上司、ことファットガムは熱々のたこ焼きを口の中にいくつか放り込み、はふはふと嬉しそうに頬張っていた。
「ビールとたこ焼きが最高に合うねんで。君にそれを教えてあげられるまで、あと一年やなァ」
あと一年。そう言いながら、柔らかくファットガムは目を細めた。
「そうっスね」
「君と飲めるの、楽しみやな」
楽しみだ、と俺も思う。こういう夏の暑い日だけは、普段はそれほど興味の湧かないビールとやらが酷く魅力的に見えた。
1041「ビールとたこ焼きが最高に合うねんで。君にそれを教えてあげられるまで、あと一年やなァ」
あと一年。そう言いながら、柔らかくファットガムは目を細めた。
「そうっスね」
「君と飲めるの、楽しみやな」
楽しみだ、と俺も思う。こういう夏の暑い日だけは、普段はそれほど興味の湧かないビールとやらが酷く魅力的に見えた。
vi_mikiko
MOURNING第11回降志ワンドロワンライに参加させていただきますお題:寝言・アイスクリーム・「私はパス」
寝言・アイスクリーム・「私はパス」「私はパス」
彼女の怜悧な声が、広いリビングに響いた。
――
よく晴れた休日。ポアロのバイトを切り上げた僕は、阿笠邸にやってきた。コンビニで購入した棒付きバニラアイスの箱を手に下げて。
「あー! おやつ買ってきてくれたのかよ!」
「わーい! ちょうどお腹すいてたの!」
「安室お兄さん、ありがとうございます!」
計算通り、子ども達がわらわらと群がり、喜んで唐突な訪問者である僕の居場所をつくってくれた。アイスの箱は六本セットで、ちょうどこの家にいる人数と同じ数だ。子ども達三人、博士、僕、そして――
「私はパス」
灰原哀。最後の一本を渡そうと思っていた彼女は、そう言って地下室に降りてしまった。
*
アイスを食べ終えた子ども達は、いつのまにかTVゲームに夢中になっていた。
1987彼女の怜悧な声が、広いリビングに響いた。
――
よく晴れた休日。ポアロのバイトを切り上げた僕は、阿笠邸にやってきた。コンビニで購入した棒付きバニラアイスの箱を手に下げて。
「あー! おやつ買ってきてくれたのかよ!」
「わーい! ちょうどお腹すいてたの!」
「安室お兄さん、ありがとうございます!」
計算通り、子ども達がわらわらと群がり、喜んで唐突な訪問者である僕の居場所をつくってくれた。アイスの箱は六本セットで、ちょうどこの家にいる人数と同じ数だ。子ども達三人、博士、僕、そして――
「私はパス」
灰原哀。最後の一本を渡そうと思っていた彼女は、そう言って地下室に降りてしまった。
*
アイスを食べ終えた子ども達は、いつのまにかTVゲームに夢中になっていた。
Yuzukiya
DONEアイスの会。この後照れつつも食べてくれる。
暑くなってきたりすごい雨だったりして夏っぽいですね。
2人とも男子。左の子の三つ編みはエクステです。
二次描いてる時は作品萌え?があるんですが、一次創作ってそういうのとは違うなと思いながら描いていました。萌えながら描けばいいのか?バニラアイスたまに食べたい。
230604
anazawaanan
DOODLEボブハンワンドロ(ワンドロではない)のお題で描いたものたち①1枚目:「眼鏡」
2、3枚目:「唇」「嫉妬」
4枚目:「花」「おやすみ」
5枚目:「電話」
6枚目:「風邪」「撫でる」
7枚目:「飴」
8枚目:「アイスクリーム」 8
にし乃
CAN’T MAKEツイッターで呟いていた、大学生の五条とアイスクリームショップでアルバイトをしている夏油♀の話です。転生パロで五は記憶あり、夏♀は記憶なし。タイトルは何も思い付きませんでした。本編に入れられなかったのですが、二人は同い年です。生まれ変わっても五夏には絶対同級生でいて欲しい!という私の願望が詰まっております。
毎度のことながら妄想と捏造しかないので、何でも楽しんで下さる方のみどうぞ!
毎日アイス食べてて太らないのずるくないかい「あれは手が滑ってコマンドを間違えただけで……。」
「言い訳は見苦しいぞ、傑。」
とある春の日の夜、夏油と五条は並んで夜食の調達に向かっていた。
少し前まで彼らは夏油の部屋で格闘ゲームに勤しんでおり、その勝負に負けた夏油はある罰ゲームを課せられていた。勝者となった五条は、悔しそうな顔をしている敗者を見てニマニマ愉快そうに笑っている。
二人の目的地は全国にチェーン展開をしている有名なハンバーガーショップで、罰ゲームの内容は敗者が勝者に何でも奢ってあげること。それともう一つ、注文時にレジカウンターで『あることを言うこと』であった。それが憂鬱で、夏油は大きな溜め息を吐いた。
「誰がこんな最低な罰ゲームを考えたんだ。」
6316「言い訳は見苦しいぞ、傑。」
とある春の日の夜、夏油と五条は並んで夜食の調達に向かっていた。
少し前まで彼らは夏油の部屋で格闘ゲームに勤しんでおり、その勝負に負けた夏油はある罰ゲームを課せられていた。勝者となった五条は、悔しそうな顔をしている敗者を見てニマニマ愉快そうに笑っている。
二人の目的地は全国にチェーン展開をしている有名なハンバーガーショップで、罰ゲームの内容は敗者が勝者に何でも奢ってあげること。それともう一つ、注文時にレジカウンターで『あることを言うこと』であった。それが憂鬱で、夏油は大きな溜め息を吐いた。
「誰がこんな最低な罰ゲームを考えたんだ。」
hukurou_kusi
DOODLE【ジェラードを食べよう!】「……ふ、なあ杏璃。手土産を見せてやってくれ」
「はーい!」
人数分のジェラートをニコニコで見せる
「あれ、それ…」👉
「これが噂に聞くハッピーアイスクリーム」
「もう一種類選べるドン」
「面白いな。考えることは一緒か」
「では、紅茶は濃く熱めに淹れましょう」
おきみり
DONEこれはお題ルーレット「お化けとアイスクリーム」というので描きました!目の色付けとか影の付け方をリアルっぽくしてみました!(最初は幽霊だけだったけど、魔女やピョンシーも加えました!)いつもより頑張ったので応援よろしくお願いします🥺おもち
TRAININGPsyBorg。寝坊・アイスクリーム・彼氏、がお題でした。友情出演ゆご。「浮奇から連絡来た?」
「いいや、まだ。どうせ寝坊だろうから適当に時間を潰すよ。ユーゴ、この後の予定は?」
「空いてるよ! 付き合う!」
「よし、カフェでも行こう。奢る」
「やったー!」
恋人とのデートの約束の前、昼までユーゴの買い物に付き合う予定だったけれど、昼を過ぎても浮奇と連絡が取れなかった。彼らが好む人の多いこの街が俺はあまり得意ではないからユーゴが一緒にいてくれるととても助かる。どこでも好きな場所を、と彼に店選びを頼むと、彼はあっという間に駅からあまり離れていないのに落ち着いた雰囲気で人の多くない店を探して俺をエスコートしてくれた。二人席に向かい合って座り、俺はレモネードを、ユーゴはアイスティーとショートケーキを注文する。
3475「いいや、まだ。どうせ寝坊だろうから適当に時間を潰すよ。ユーゴ、この後の予定は?」
「空いてるよ! 付き合う!」
「よし、カフェでも行こう。奢る」
「やったー!」
恋人とのデートの約束の前、昼までユーゴの買い物に付き合う予定だったけれど、昼を過ぎても浮奇と連絡が取れなかった。彼らが好む人の多いこの街が俺はあまり得意ではないからユーゴが一緒にいてくれるととても助かる。どこでも好きな場所を、と彼に店選びを頼むと、彼はあっという間に駅からあまり離れていないのに落ち着いた雰囲気で人の多くない店を探して俺をエスコートしてくれた。二人席に向かい合って座り、俺はレモネードを、ユーゴはアイスティーとショートケーキを注文する。
PAN🪢
DONEボブハンワンドロ(ワンとは言ってない)②⑩「イヤホン」「ずるい」60min
⑨「雨」「誘う」60min
⑧「マフラー」「ごめん」60min
⑦「アイスクリーム」「約束」60+15min
⑥「飴」「久しぶり」60min 5
いちichi
MEMOむかし考えた本線とといくんがアイスクリーム食べるだけのはなし。あいすくりーむのはなし①
とうきび畑の向こう側から唸る様な蝉の声が響いていた。
じわじわと茹る様な熱が地面から伝わって、額に汗が伝う。
真夏の日。
空高くから注がれる陽射しの下で、戸井線は目の前の広い背中を追いかけていた。
「あ、あの…本線、」
「ん?」
澱む事の無かった足取りが不意に止まる。
大人の歩幅で言えば2、3歩の僅かな間。
たったそれだけの距離を詰めるのが妙に気が引けて、自然と自身も足を止めて戸井線は恐る恐ると問い掛けた。
「官舎に戻らなくて、いいんですか…?」
昼の業務がひと段落ついた頃。
不意に部屋の扉が開いて名前を呼ばれた。
遠くから眺める事はあっても、直接話した事なんて数える程しかない憧れの人。
手紙出しに行くからついて来い、と当たり前の様に告げた函館本線に戸井線は頷く他なかった。
2785とうきび畑の向こう側から唸る様な蝉の声が響いていた。
じわじわと茹る様な熱が地面から伝わって、額に汗が伝う。
真夏の日。
空高くから注がれる陽射しの下で、戸井線は目の前の広い背中を追いかけていた。
「あ、あの…本線、」
「ん?」
澱む事の無かった足取りが不意に止まる。
大人の歩幅で言えば2、3歩の僅かな間。
たったそれだけの距離を詰めるのが妙に気が引けて、自然と自身も足を止めて戸井線は恐る恐ると問い掛けた。
「官舎に戻らなくて、いいんですか…?」
昼の業務がひと段落ついた頃。
不意に部屋の扉が開いて名前を呼ばれた。
遠くから眺める事はあっても、直接話した事なんて数える程しかない憧れの人。
手紙出しに行くからついて来い、と当たり前の様に告げた函館本線に戸井線は頷く他なかった。
Ren_7636u18
DONE【ナル×ザル】「商神様でも昔はとても食べられないあれの話」てったさん(@tetta_unk)よりリクエストをいただきました、「ナルザルでアイスクリーム」です。相変わらずイチャイチャしてます、よろしくお願いします! 8
七奈★
TRAINING※あずまんが大王のネタ学校帰りにアイスクリームを食べている、というコンセプトのアクスタがある事を教えてもらった。面堂が買い食い(食べ歩き)してる姿を想像してたら、あずまんが大王のこのネタが真っ先に浮かんだので描いてみた。それにしてもあずまんが大王久しぶりに読んだわ。