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    店員

    hujino_05

    DOODLEコンビニ店員伏×リーマン五(未満)小話
     伏黒恵はコンビニでバイトをしている。
     理由は一人暮らしをしているアパートから近かったからである。それ以外の理由などない。伏黒は愛嬌があるタイプではないが、(昔はヤンチャもしたが)どちらかと言えば真面目な方である。遅刻もせずにきっちり働き、品出しを任せれば美しく棚が整える。レジではすこし不愛想に見える時もあるが、稀に浮かべるほほえみが一部の客にウケて人気にすらなっているし、たいていの客も伏黒の顔に笑顔が浮かんでいないことよりも、手際がよく礼儀正しいところを評価した。そうやって、伏黒はそのコンビニに、好意的に受け入れられていった。
     その日の伏黒は、先輩の代わりとして初めて夜勤に入っていた。日付が変わった直後のそのコンビニには、客はめったにこない。品出しや掃除、賞味期限のチェックも終わり、発注に関してももう一人のバイトが率先して行ってくれたおかげで、すっかり仕事は終わっていた。ホワイト思考な店長のおかげでワンオペは無く、必ず二人はいるのがこの店舗の良いところではあるが、今に限って言えば「良い」と言い切れないところがあった。つまりは暇だった。伏黒恵は暇をしているのである。暇すぎて、もうひとりのバイトとの会話も早々に下火になり、互いに黙っているのも気まずくなり、ふらふらと用もなくレジに立ちに出て来てしまったぐらいには暇だった。バックヤードでは上着をきていたが、空調の効いた店内ではすこし暑い。上着をバックヤードの入り口脇に畳んで置き、意味もなく店内を眺める。そんな時だった。入口に人影が見え、入店のメロディが聞こえてきたのは。
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    yuzushio_0508

    MAIKINGオメガバース虎トウ🐯🐶①
    若手社長α🐯×アパレル店員Ω
    しばらく続く予定です。ほぼ導入くらいまで
    運命の番がほぼ都市伝説扱いになっていたり少し自由度が高いイメージ。
    🐶の両親や顔のないモブがたくさん出てきたりします。今後色んなキャラも出る予定です。
    それを運命と呼ぶならば①「実は俺結婚することになってさ」
    「え」

     フォークに刺さったハンバーグの欠片がぽろ、と鉄板の上へと落ちる。新調したカーゴパンツへと落ちなかったのが救いだが、今はそれどころではなかった。久しぶりに連絡のあった友人から食事の誘いを受けたものの今日呼び出されたのはこれが理由だったのかと妙に納得がいってしまう。一度落ちたハンバーグを拾い直して咀嚼しながら、トウマは幸せそうに微笑む彼を眺めた。
     何故か仲が良かった友人たちは軒並み結婚が早い、気がする。ここ二、三年の間に彼でもう三人目だ。トウマ自身は焦りがある訳ではないがみんな決断が早いな、と言うのが本音だった。最近では一種の都市伝説になっている“運命の番”とでなければパートナーになりたくない、という訳ではないけれど、付き合うなら、結婚をするなら、番として添い遂げるというなら本当に好きだと言える相手ではないとしたいと思えない。以前それを友人に話すと今時それはないだろうと苦笑されてしまったがトウマはいたって本気だった。自身が所謂オメガらしいオメガでない事は自覚しているものの、ちゃんといつかは幸せな家庭を築きたいという願望はある。ただそれが今じゃないというだけ。それに最近は仕事もプライベートも充実していてそこに加えて恋愛に割く時間はないというのが本音だ。来月にもバンドで出演するイベントがあり、今回はなかなか大きなステージに立てそうなのでメンバー全員気合十分で練習にも熱が入っているのだ。だから自分にはまだ早い。うん、そうだろう。
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