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    大佐

    🍊みかん好きのオルカ

    DONE鮮やかの恋人


    推理先生が恋人の大佐に冷たくする話。
    カラスさんの大佐推イラストのFA文章です!


    最大のネタバレ↓

    ハピエン!

    先生の赤らめたお顔と大差の目線にやられました…
    他の人から見たら大佐は仏頂面でガタイが良くて怖い。だけど推理にとっては隣にいるだけで世界が煌めく愛おしい人。だからこそ慎重になったり意固地になったり…いつも通りでいられない時ってあるよね。
    鮮やかの恋人 顔に何かが触れた気がして薄く瞼を開ける。

    「…?」

     薄暗い空間がぼんやりと見える。身動くと隣にあった筈の温もりが少ない。ほぼ無意識に熱を求めて掌で探ると肩まで何かを掛けられる。視線をそろそろと上げればキチンと軍服に身を包んだ男が此方を見ていた。

    「…大佐」
    「あれだけ身を寄せて丸まっているのでは、俺のいない夜は寒いだろう」

     そう言って今度は口を覆うまで掛けられる。毛布だ。ふわふわで毛足の長い上質な物。知らない香りに彼が買ってきたのだろうと予想する。昨日随分と大荷物に見えたのは仕事のものだけではなかったからに違いない。推理が昨夜寝落ちたせいで記憶にないこの毛布を包むように寄せられると布団の上からでも彼から移った温もりを感じた。
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