不二
名実(メイジツ)
MOURNING蔵不二。それぞれの学校でとある噂が回っていることを知った2人の話。Real Me 女子生徒から感じる視線を、近頃不二は不思議に思っていた。
それはある日突然、教室の中や廊下、校内のどこかしらから感じるようになった。
その目は決してマイナスなものではない。むしろピンクっぽく色めき立っている。しかし不二に思いを寄せているような秋波とは異なり、その桃色っぽい視線の中には黄色い好奇の意思が読み取れた。
まるで恋愛の噂話に出てくる渦中の人物として見られているように。
「知らないの? 不二ってば熱愛報道出てるよん」
部室でジャージに着替えながら不二は菊丸にこの頃女子から”見られている”ことについてこっそり話すと、信じられない答えが返ってきた。
「熱愛報道って……芸能人じゃあるまいし」
全国クラスの実力を持つテニス部レギュラーの一員という知名度はあるのかもしれないが、大げさな表現に不二は苦笑した。
1807それはある日突然、教室の中や廊下、校内のどこかしらから感じるようになった。
その目は決してマイナスなものではない。むしろピンクっぽく色めき立っている。しかし不二に思いを寄せているような秋波とは異なり、その桃色っぽい視線の中には黄色い好奇の意思が読み取れた。
まるで恋愛の噂話に出てくる渦中の人物として見られているように。
「知らないの? 不二ってば熱愛報道出てるよん」
部室でジャージに着替えながら不二は菊丸にこの頃女子から”見られている”ことについてこっそり話すと、信じられない答えが返ってきた。
「熱愛報道って……芸能人じゃあるまいし」
全国クラスの実力を持つテニス部レギュラーの一員という知名度はあるのかもしれないが、大げさな表現に不二は苦笑した。
名実(メイジツ)
MOURNING裕太視点の蔵不二。ラブコメです。さりげなーく年齢操作してる。不二くんは裕太のことが大好き。弟だものね。兄の恋 なぜ兄貴がその人と付き合っているのか不思議に思っているが、その理由を特別知りたいとは思っていない。
人を好きになるのはすばらしいことだと思うし、兄貴の人生だからどんな人と付き合おうと否定しない。喜ばしいことは素直に祝福したいと思っている。
けれどその人と付き合っていても、あいかわらず兄貴は俺の小さなことに干渉してきて、世話を焼いてくる。小さい子どもではないのだから放っておいてほしいのに。気にかけてくれる心はありがたいけど、たまにうっとうしく感じられる時もある。
その熱量をその人にも向けているのではないか。干渉のしすぎで関係が悪化してはいまいか。ふと心配になって訊いてみると、
「白石にそこまでしないよ。彼はしっかりしてるから。あ、もしかして裕太は嫉妬してくれたのかな?」
9074人を好きになるのはすばらしいことだと思うし、兄貴の人生だからどんな人と付き合おうと否定しない。喜ばしいことは素直に祝福したいと思っている。
けれどその人と付き合っていても、あいかわらず兄貴は俺の小さなことに干渉してきて、世話を焼いてくる。小さい子どもではないのだから放っておいてほしいのに。気にかけてくれる心はありがたいけど、たまにうっとうしく感じられる時もある。
その熱量をその人にも向けているのではないか。干渉のしすぎで関係が悪化してはいまいか。ふと心配になって訊いてみると、
「白石にそこまでしないよ。彼はしっかりしてるから。あ、もしかして裕太は嫉妬してくれたのかな?」
名実(メイジツ)
MOURNING蔵不二。公式プロフを眺めながら、蔵不二ってどっちも純粋ゆえに愛重そう〜と思って書いた作品。私的にけっこうお気に入り。重力「不二くんの優しいところはすてきだけど、わたしにはちょっと重いんだ」
目覚ましのアラームよりも先に目が覚めた。起きた頭の中に残っているのは、2週間前まで付き合っていた彼女の姿だった。人生で、初めて付き合った人だった。
夢に出てくるのはこれが3回目だ。内容もすべて同じ。別れを切り出されたあの瞬間。どうせならもっと楽しかったシーンを映してほしいのに、一番つらかった場面をリフレインさせてしまうのはどうしてなのだろう。
占い師の姉に鑑定してもらおうかと思っても、こればっかりは診断を受けずとも結果がわかる気がする。不二は己の未練がましさに歯噛みした。
気分を振り払おうとカーテンを開け朝日を浴び、「おはよう」と我が子同然のサボテンたちに声をかける。不二の日課であった。
7158目覚ましのアラームよりも先に目が覚めた。起きた頭の中に残っているのは、2週間前まで付き合っていた彼女の姿だった。人生で、初めて付き合った人だった。
夢に出てくるのはこれが3回目だ。内容もすべて同じ。別れを切り出されたあの瞬間。どうせならもっと楽しかったシーンを映してほしいのに、一番つらかった場面をリフレインさせてしまうのはどうしてなのだろう。
占い師の姉に鑑定してもらおうかと思っても、こればっかりは診断を受けずとも結果がわかる気がする。不二は己の未練がましさに歯噛みした。
気分を振り払おうとカーテンを開け朝日を浴び、「おはよう」と我が子同然のサボテンたちに声をかける。不二の日課であった。
YukiRyoKano
CAN’T MAKEさっき投げたあやさんによるかのあや彼ジャージをもとに書きました。久々なので下手くそ。不二あやと幸かの。
かのあや彼ジャージで彼氏をノックアウト作戦。「ねーねーあやさん、こんなところにジャージが上だけあるよ」
「そりゃ暑くて脱いでたんだから置いてあるに決まってるでしょ」
「んは〜〜そりゃそうだよね〜〜てことで着ちゃおうよ、彼ジャージしようよ」
「いやダメでしょ流石に」
「いーんだよ彼女特権、見せつけてこ〜〜あげ〜〜」
そういうと恋人、幸村精市のジャージをいつも彼がしているように肩にかけるスタイルで着用する奏音。
一方絢は同じく恋人である不二周助のジャージを手に持ち、少し頬を赤らめつつそれを見つめている。
「ねえかのちゃんほんとに着るの…??」
「ったりまえっしょ!!!ばばーん」
「なんで仁王立ちしてるの???」
「強そうじゃない??かのちゃんに死角はないってね」
1433「そりゃ暑くて脱いでたんだから置いてあるに決まってるでしょ」
「んは〜〜そりゃそうだよね〜〜てことで着ちゃおうよ、彼ジャージしようよ」
「いやダメでしょ流石に」
「いーんだよ彼女特権、見せつけてこ〜〜あげ〜〜」
そういうと恋人、幸村精市のジャージをいつも彼がしているように肩にかけるスタイルで着用する奏音。
一方絢は同じく恋人である不二周助のジャージを手に持ち、少し頬を赤らめつつそれを見つめている。
「ねえかのちゃんほんとに着るの…??」
「ったりまえっしょ!!!ばばーん」
「なんで仁王立ちしてるの???」
「強そうじゃない??かのちゃんに死角はないってね」
ichinii33
DOODLE不二先輩描けるようになりたいね……という練習の記録です もうすでにやばくて見返せないやつも含まれているので、ほんとに気をつけてください(ざっくり後になるほど初期のやつです) 15reikarole
DONE【あいらぶゆーの言葉じゃ足りない】ネタバレなし不二 恭行 - Fuji Takayuki -
Age:36 / 194cm / Job:小料理屋『MAMESAKURA』の料理人兼店長 2
k_kirou
MEMOそのうち書く端切れ。兵部と不二子さん。ビーモス戦にマサラさん不在で特異点が起きなかったIF隣の不二子が力尽きて意識を失って落ちる。兵部の方にかしいだ体を腕に抱き止める。
全く世話の焼ける…
彼女を支えるのに回す念動力はない。重い。
もう視界もぼやけて不明瞭。薫の光だけがある。神々しい光。拡散する光。
吸収される力。
ぷつりと糸が切れたように力が抜ける。急激に暗くなる視界。三半規管が落下を告げる。あーあ。ま、本望だ。薄く笑う。
姉の重さだけが腕にある。
海の冷たさ。
沈む体。手を伸ばしても届かない海面。
せめて共に逝こうか。姉さん。
部隊のみんなの幻影。そこにいくから。
目を閉じる。
暗転。
目が覚めると知らない天井。
きょとん。生きてる…? となりのベッドに不二子が座ってる。
「おはよう、愚弟」
311全く世話の焼ける…
彼女を支えるのに回す念動力はない。重い。
もう視界もぼやけて不明瞭。薫の光だけがある。神々しい光。拡散する光。
吸収される力。
ぷつりと糸が切れたように力が抜ける。急激に暗くなる視界。三半規管が落下を告げる。あーあ。ま、本望だ。薄く笑う。
姉の重さだけが腕にある。
海の冷たさ。
沈む体。手を伸ばしても届かない海面。
せめて共に逝こうか。姉さん。
部隊のみんなの幻影。そこにいくから。
目を閉じる。
暗転。
目が覚めると知らない天井。
きょとん。生きてる…? となりのベッドに不二子が座ってる。
「おはよう、愚弟」
霞の井(かのい)
DOODLEにょたぷりまとめ 女子特有の距離感の近さ的なのありますだいぶ前に描いたものも含まれとります。自分の女の趣味がよくわかる。
↓描いたキャラ
高校生:越知、毛利、種ヶ島、大曲、君島、遠野、平、原、徳川
中学生:幸村、真田、手塚、不二、財前、金太郎、柳生、仁王、忍足s、跡部 24
じ ん
TRAINING不二リョ。気持ち不二→リョな雰囲気。はじめてのスキンシップ。おやすみ王子様ちかちかと瞼の裏で小さな星が見える、いや見えた、と数拍遅れてリョーマが衝撃を知覚した時には既に不二が目前へと迫っていた。
「……あ、スンマセン」
「いや、僕の方は何も問題無いけれど。……越前、キミ、大丈夫かい?」
「大丈夫っス。だから腕どけて」
つい今しがた二人が正面衝突を起こしかけたのには訳がある。真夏日の今日、昼休憩に入るなりコートを飛び出したリョーマは、熱風が頰を打つ外気を煩わしく思いながらお気に入りの休憩スポットを目指して歩いていた。それはもう一心不乱に。そう、目深に被ったキャップが視界を狭めていたのに加えて俯きながら歩いていたリョーマには部室の曲がり角からやって来た不二の姿が殆ど見えていなかったのである。
3095「……あ、スンマセン」
「いや、僕の方は何も問題無いけれど。……越前、キミ、大丈夫かい?」
「大丈夫っス。だから腕どけて」
つい今しがた二人が正面衝突を起こしかけたのには訳がある。真夏日の今日、昼休憩に入るなりコートを飛び出したリョーマは、熱風が頰を打つ外気を煩わしく思いながらお気に入りの休憩スポットを目指して歩いていた。それはもう一心不乱に。そう、目深に被ったキャップが視界を狭めていたのに加えて俯きながら歩いていたリョーマには部室の曲がり角からやって来た不二の姿が殆ど見えていなかったのである。
bluetiarakureha
DONE初めて出した夢本「ビューティフルドリーマー」の続編を当時書こうと思って途中まで書いていたものです。2015年の作品です(怖・・・
手塚と別れた後のヒロインと、不二がメインです。
かなりドロドロ昼ドラやっているので、しんどかったらバックして下さいませ!
ヒロインはデフォルト名:姫野ゆりです。
続ビューティフルドリーマー ② もう、彼の事は乗り越えたと思っていたのに―――。
不二の家から自宅に帰るとゆりは早々に夕飯を済ませ、お風呂に入ることにした。
風呂は、考え事をするのに良かった。
誰にも悟られず、一人で考えを整理することができる。
国光がいなくなってから、私はずっと心に鉛を隠したままでいる。
彼と別れた時はそれこそ、笑顔で送り出すことが出来たが、その後はひどいものだった。
今でも手に取るように、あの時の感情を覚えている。
幸い、高等部になっても中等部からの持ち上がりがほとんどだし、知っている友達もクラスにたくさんいたから、友人関係には悩まなくて済んだ。
でも、みんな知ってた。―――私と国光が、別れた事を。
当たり前だ。生徒会長で、男子テニス部の部長で、成績優秀で品行方正。その上ルックスも良い。そんな人と付き合ってたんだもの。でも別に、彼の肩書があったから私はあの人を好きになったんじゃない。全部、後から付いてきたものだ。
13972不二の家から自宅に帰るとゆりは早々に夕飯を済ませ、お風呂に入ることにした。
風呂は、考え事をするのに良かった。
誰にも悟られず、一人で考えを整理することができる。
国光がいなくなってから、私はずっと心に鉛を隠したままでいる。
彼と別れた時はそれこそ、笑顔で送り出すことが出来たが、その後はひどいものだった。
今でも手に取るように、あの時の感情を覚えている。
幸い、高等部になっても中等部からの持ち上がりがほとんどだし、知っている友達もクラスにたくさんいたから、友人関係には悩まなくて済んだ。
でも、みんな知ってた。―――私と国光が、別れた事を。
当たり前だ。生徒会長で、男子テニス部の部長で、成績優秀で品行方正。その上ルックスも良い。そんな人と付き合ってたんだもの。でも別に、彼の肩書があったから私はあの人を好きになったんじゃない。全部、後から付いてきたものだ。
bluetiarakureha
DONE初めて出した夢本「ビューティフルドリーマー」の続編を当時書こうと思って途中まで書いていたものです。2015年の作品です(怖・・・
以前まであった夢サイトで更新していました。
でも途中でしんどすぎて書くの止めてしまいましたwww
手塚と別れた後のヒロインと、不二がメインです。
かなりドロドロ昼ドラやっているので、しんどかったらバックして下さいませ!
ヒロインはデフォルト名:姫野ゆりです。
続ビューティフルドリーマー ①あれから、どのぐらいの月日が過ぎただろうか。
国光がいなくなってから、私は月日を数えるのをやめた。
でも心のどこかで指折り数えてる自分もいた。
私は、高校三年生になった――――。
二学期も始まり、すでに三年生は部活を引退していた。
クラスの雰囲気は受験に向けて少し慌ただしくなってきていたが、不二もゆりもこのまま大学部への推薦を希望していたため、他校受験組に比べると比較的ゆとりがある日々だった。
帰りのホームルームが終了すると、ゆりを迎えに来た不二がゆりのクラスに顔を出した。
「ゆり、今日僕んち寄って行かない?」
「これから? うん、別にいいよ」
高等部に入ってから、ゆりは不二と付き合い始めた。
告白は、不二からだった。入学して半年ぐらい経ってからの事だ。
4882国光がいなくなってから、私は月日を数えるのをやめた。
でも心のどこかで指折り数えてる自分もいた。
私は、高校三年生になった――――。
二学期も始まり、すでに三年生は部活を引退していた。
クラスの雰囲気は受験に向けて少し慌ただしくなってきていたが、不二もゆりもこのまま大学部への推薦を希望していたため、他校受験組に比べると比較的ゆとりがある日々だった。
帰りのホームルームが終了すると、ゆりを迎えに来た不二がゆりのクラスに顔を出した。
「ゆり、今日僕んち寄って行かない?」
「これから? うん、別にいいよ」
高等部に入ってから、ゆりは不二と付き合い始めた。
告白は、不二からだった。入学して半年ぐらい経ってからの事だ。
bluetiarakureha
DONE2014年頒布「クレバーな僕ら!青学編」よりその②
不二くんメイン
マネージャーはデフォルト名:姫野ゆりです。
なんというか、これぞまさしく夢小説って感じしてとても恥ずかしいです。
クレバーな僕ら!青学編 不二ver. 麗らかな午後の昼休み。
生徒は皆、昼食とひと時の休息を楽しむ時間だ。
ゆりは母親の作ってくれたお弁当を食べ終わり、クラスメイトののんちゃんと他愛のない世間話をしていた。そこに一人の小柄な女子が近づいてくる。可愛くて明るく、クラス内でも人気者の子だった。
黒目の大きいその少女は、ゆりとのんちゃんの目の前に立ち、ゆりにある「頼み事」をしてきた。
「え? 私が聞くの?」
「うん、お願い! ほんとに悪んだけど」
と、その可愛い子は、ゆりの前で両手を合わせた。
内容に少し戸惑うものがあったが、同じクラスメイトであるし、無碍に断ることも出来ない。ゆりはしぶしぶそれを了解した。
「う、うーん…。わかった。後でさりげなく聞いてみるね」
4476生徒は皆、昼食とひと時の休息を楽しむ時間だ。
ゆりは母親の作ってくれたお弁当を食べ終わり、クラスメイトののんちゃんと他愛のない世間話をしていた。そこに一人の小柄な女子が近づいてくる。可愛くて明るく、クラス内でも人気者の子だった。
黒目の大きいその少女は、ゆりとのんちゃんの目の前に立ち、ゆりにある「頼み事」をしてきた。
「え? 私が聞くの?」
「うん、お願い! ほんとに悪んだけど」
と、その可愛い子は、ゆりの前で両手を合わせた。
内容に少し戸惑うものがあったが、同じクラスメイトであるし、無碍に断ることも出来ない。ゆりはしぶしぶそれを了解した。
「う、うーん…。わかった。後でさりげなく聞いてみるね」