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    sf

    lraskyd

    PROGRESS部数アンケ取っていますのでご協力いただけるとうれしいです、よろしくおねがいします!

    https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdAyFYZ-4KUlcu8QVvIcZFFqbfGwHZz0_ZaucNaZITnNhAbnw/viewform?usp=sf_link
    トロスラ 勇者ミヤのパーティには、五人の仲間がいた。
     食いしん坊だが、手に持っている棍棒を振り回し敵を倒して無双するパワータイプのトロル・ランガ。
     バトル中は爆弾で相手の意表を突き翻弄するが、それ以外では面倒見がよく繊細な面を持つゴブリン・シャドウ。
     女たらしで魅了のスキルを持つ一面、パーティー随一のパワーと耐久力を持つ、頼れるお兄さんタイプのオーガ・ジョー。
     敵への攻撃よりも状態異常を得意とするが、近距離戦も卒なくこなせる万能タイプでパーティーの財布を握っている妖狐・チェリー。
     そして。
     攻撃は弱く、耐久力もなく、ただパーティーの初期メンバーであり、ミヤとランガの友人であるスライム・レキ。


     ミヤが勇者として祭り上げられ、向かった最初の森で出会ったのがレキとランガの二人であった。最初は敵対していた一人と二人だったけれど、バトルを通してミヤのことを知っていくうちに、レキがミヤのことを放っておけなくなったのである。着いていくと言ったレキとそれに便乗したランガ。いつの間にか絆されていたらしいミヤはそれを許したのであった。
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    はるち

    DONEリー先生の告白を断る度に時間が巻き戻るタイムリープ系SFラブコメです。

    別ジャンルの友人の話に影響を受けて書きました。SFは良いぞ。
    Re:the answer is up to_you.「あなたのことが好きなんですよ」
     
     take.1
     
     コーヒーの旨味とは酸味と苦味で決まる。それに加えるミルクは酸味を殺し、砂糖は苦味を殺す。であればそれらを過分に加えたこのマグカップの中に満ちているのは最早コーヒーの概念とでも言うべきものだろう。それでもこの器に満ちたものが十二分に美味しいのは、やはりこれを淹れた人間の腕と言うより他ない。茶を淹れる方が得意なんですけどねえ、と彼は言っていたが、他のものであっても彼はそつなくこなした。こんなものに舌が慣れてしまった今となっては、もうインスタントコーヒーの味には戻れない。以前は書類仕事を頼むだけで嫌そうな顔をしていたものだが、今は執務室に来る度にこうして頼んでいる仕事以外の雑務も自分から行ってくれる。今の時刻は午後四時、書類仕事にも一段落ついて一息入れるには丁度いいタイミングだ。最近の彼はこうして一杯を淹れてくれるだけでなく、それに合わせた茶菓子も――今日はクッキーだった――用意してくれる。その甲斐甲斐しさを、どういう風の吹き回しかと思っていたのだが。
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    はるち

    DONE「どうも私は、死んだみたいなんだよね」
    イベリアの海から帰還したドクターは、身体が半分透けていた。幽霊となったドクターからの依頼を受けて、探偵は事態の解決に乗り出すが――
    「ご依頼、承りました」
    この謎を解く頃に、きっとあなたはもういない。

    という感じのなんちゃってSFです。アーミヤの能力及びドクターについての設定を過分に捏造しています。ご了承下さい。
    白菊よ、我もし汝を忘れなば 青々たる春の柳 家園に種うることなかれ
     交は軽薄の人と結ぶことなかれ
     楊柳茂りやすくとも 秋の初風の吹くに耐へめや
     軽薄の人は交りやすくして亦速なり
     楊柳いくたび春に染むれども 軽薄の人は絶えて訪ふ日なし
     ――引用 菊花の約 雨月物語


    「どうも私は、死んだみたいなんだよね」

     龍門の夏は暑いが、湿度が低いためか不快感はさほどない。先日任務で赴いたイベリアの潮と腐臭の混じった、肌に絡みつくような湿気を七月の太陽が焼き清めるようだった。あの人がいたならば、火炎滅菌だとでも言ったのだろうか。未だ彼の地にいるであろう人物に、そう思いを馳せながら事務所の扉を開けると、冷房の効いた暗がりから出たリーを夏の日差しと熱気が過剰な程に出迎える。日光に眩んだ鬱金の瞳は、徐々に真昼の明るさに慣れる中で、有り得ざる人影を見た。
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