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    ちょび

    いっちょぎ

    DOODLEただ単に、ゔんちゃん、一度だけでも良いから大鎌使ってくれないかなぁ、という自分の萌えを落書きにしてみました。
    もっと短くするはずが、ちょびっと長くなったのでこちらに。
    細かい設定などありますが、取り敢えずパラレルです。
    ゔんちゃんしかおりません。最後まで名前すら出ません。
    でもゔんちゃんに大鎌振るって欲しかったので、私だけは楽しかった、そんな落書きです(笑)
    パラレル 人気のない深夜。
     ふらり、ふらり、とよろめくように明るい満月の下、長い影を伸ばしながら歩く一人の男。
     まるで酔っ払いのような足取り。だが、男の表情は能面のようで、およそ酔っ払いのそれには見えない。
     何より九十度以上に不自然に傾いた首。操られるように不自然にかくん、かくん、とよろめく度に小さく聞こえてくるのはチチチ……、という小さな機械音。
    「こんばんは」
     そんな男に、不意に頭上から降ってきた柔らかな声。
     チチチ……、と金属の擦れる音を立てながら声の主を見上げると、すぐ横にある高い壁の上に黒いフードを目深にかぶり、細い肩に己の身の丈より長い槍を乗せた青年がいた。
     真白い満月を背に、青年はフードを取り去ると、月明りをひっそりと弾く、目にも鮮やかな深紅の長い髪を揺らしながらにこ、と人懐こい笑顔を見せた。
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    7nka29tteru4

    MOURNING思いついたので書いた話。書き散らしみたいなものなのでちょびっとしか推敲していません。この〇〇〇年後に星の子のおかげで2人は天空に行きます。
    <注意>
    ・男女の双子なつんおかです
    ・顔があります(作中に描写は無いけど仮面を外していてその下に顔がある設定です)
    ・2人の部屋があるなど微妙に捏造設定あり
     彼が夢の世界から現実へ引っ張り上げられた時、部屋はまだ暗かった。太陽の気配を一切感じられない静けさは、彼の瞼をもう一度閉じさせるに十分なものだ。しかし彼は瞼を閉じなかった。隣にあるべき温もりが無く、ベッドの縁によく見慣れた円い人影があったからだ。
    「あいぼぅ……?」
     寝起きのぼんやりした声が彼の口から出て、人影が彼の方へ振り向いた。
    「悪い、起こしたか」
    「いんや……」
     彼は夢うつつの舌足らずな声で答えてから、囁き声を出した人影を見上げて尋ねる。
    「おまえは……どうした……?」
    「目が覚めたから、ちょっと空を見ていた。良い星空だから……」
     今度はいつも通りの――とは言っても、幼子と話すような優しさを含んだ――声が返って来たので、彼も目をこすりながらのそりと起き上がり、人影の元まで這って近寄ると、窓の外を見上げた。ベッドの側には大きな窓があり、朝にはその窓から燦々と陽光が降ってくる。今は夜だから、溢れんばかりの星屑が、窓の外を彩っている。
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