アオキ
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DONEpkmnハサアオ、ハッサクがアオキをスケッチ大会に招き、想いを告げる話。そして、二人で食事に行くようになる、そんな結末。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
前話 #3
>https://poipiku.com/271957/8142621.html
本シリーズをまとめたもの
>https://formicam.ciao.jp/novel/kaji.html
リンゴ甘いか酸っぱいか #4「みなさん、今日のゲストはチャンプルタウンのジムリーダー、アオキさんです」
「……アオキです。本日はよろしくお願いいたします」
とうとうこの日が来た。そば近くに感じるアオキの存在にドギマギする心を隠し、興味津々といった様子の生徒たちを見回す。もう何度も繰り返した、美術室でのジムリーダー写生会は有終の美を飾ろうとしていた。見慣れた風景のおかげで、アカデミーの入り口でアオキを出迎えた時の緊張と高揚がゆっくりと静まってゆく。
「チャンプルタウンという場所は、美味しい店が多い賑やかな街です。小生もお気に入りの店が多いのですが、行った経験がる方は手を挙げてください」
はい、とバラバラと手が上がる。これまで他のジムリーダーたちを招いた時とさほど変わらぬ数で、自分の出身地でもあるのだと話す生徒もいた。
7843「……アオキです。本日はよろしくお願いいたします」
とうとうこの日が来た。そば近くに感じるアオキの存在にドギマギする心を隠し、興味津々といった様子の生徒たちを見回す。もう何度も繰り返した、美術室でのジムリーダー写生会は有終の美を飾ろうとしていた。見慣れた風景のおかげで、アカデミーの入り口でアオキを出迎えた時の緊張と高揚がゆっくりと静まってゆく。
「チャンプルタウンという場所は、美味しい店が多い賑やかな街です。小生もお気に入りの店が多いのですが、行った経験がる方は手を挙げてください」
はい、とバラバラと手が上がる。これまで他のジムリーダーたちを招いた時とさほど変わらぬ数で、自分の出身地でもあるのだと話す生徒もいた。
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DONEpkmnハサアオ、カジッチュを渡された後、アオキがハッサクとカジッチュ……とコルサに振り回されるお話。もう少し続きます〜前話 #2
>https://poipiku.com/271957/8137224.html
リンゴ甘いか酸っぱいか #3 何かに向けて準備をして整えたというのに、いざとなったら取りやめになって肩透かしを食らった心地になることがある。例えば何がしかの試験に向けて、対策を練り覚悟を決め、さあ当日だと思っていたらば直前に取りやめになったとする。すると現金なもので、できたら試験自体がなくなって欲しいと願っていたにも関わらず、過ぎ去った難が起これば無駄足にならなかったのにと憤慨さえしてみせるのだ。どんな結果が伴うとしても、難事に打ち当たった方がすっきりするという見方もできるかもしれない。
アオキがこの手の経験をすることはあまりないが(せいぜい楽しみにしていた食品の新製品が発売中止になる程度だ)、今の気分は正にこの肩透かしの連続だった。「また様子を見にきます」と言ったくせに、あのドラゴン使いは足音すら聞こえてこない。思えば、彼と顔を合わせるのはいつだって仕事がらみであって、プライベートな時間ではないのだから、仕事の予定が入っていなければすれ違いもしない間柄なのだった。
6252アオキがこの手の経験をすることはあまりないが(せいぜい楽しみにしていた食品の新製品が発売中止になる程度だ)、今の気分は正にこの肩透かしの連続だった。「また様子を見にきます」と言ったくせに、あのドラゴン使いは足音すら聞こえてこない。思えば、彼と顔を合わせるのはいつだって仕事がらみであって、プライベートな時間ではないのだから、仕事の予定が入っていなければすれ違いもしない間柄なのだった。
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DONEpkmnハサアオ、カジッチュを渡した後、恋心を自覚してもだもだするハッサクが、アオキを見初めたことを思い出したり、次の一手を考えるお話。まだ続きます〜前話 #1
>https://poipiku.com/271957/8132796.html
リンゴ甘いか酸っぱいか #2 一度光を目にしてしまうと、人間はこれまで自分が暗闇の中にいたことを意識せざるを得なくなる。たった一度の偶然が全てを変えてしまうわけで、同じ景色でもまるで異なるものに見えてくるだろう。自分は何も知らなかったのだ――例えば、恋心を。思春期からは程遠く、酸いも甘いも噛み分けたハッサクにとって、まるで青年のように素直で飾り気のない思慕はまるで予想外のものだった。
当初は、アオキのポケモントレーナーとしての才能に強く期待を寄せ、彼が芽吹く様を見たいと強者として考えていたはずだ。どんなに仕事だからこなすだけだと言い訳しようとも、アオキがオモダカに実力で見出されたことは純然たる事実である。パルデア地方のポケモンバトルを繁栄させることに確固たる意思で臨む彼女が、手近な人間で済ませようという怠慢を許すはずがなかった。
6134当初は、アオキのポケモントレーナーとしての才能に強く期待を寄せ、彼が芽吹く様を見たいと強者として考えていたはずだ。どんなに仕事だからこなすだけだと言い訳しようとも、アオキがオモダカに実力で見出されたことは純然たる事実である。パルデア地方のポケモンバトルを繁栄させることに確固たる意思で臨む彼女が、手近な人間で済ませようという怠慢を許すはずがなかった。
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DONEpkmnハサアオ、ハッサクにもらったカジッチュに途方に暮れるアオキと、二人の馴れ初めの思い出のお話。続きます。前作↓の続きですので、まずは前作からどうぞ🙌
>寿司よ、寿き司れ
https://formicam.ciao.jp/novel/sushiomoi.html
寿司と間違えてシャリタツを拾ったアオキがハッサクからカジッチュをもらってしまった話
リンゴ甘いか酸っぱいか #1 絶望とは、希望をして初めて訪れる。希望に基づく未来への展望が期待を孕み、前を向いたその瞬間に背後から殴りかかってくる代物だ。希望も絶望も、繰り返される既定路線を逸れた場所に存在する。物分かりがいいフリをするのであれば、そもそも余計な希望など持たずに予想範囲内で普通を享受するに越したことはない。別段、それで不幸になるというわけではないし、生きることへの満足は得られるのだから。
大人になり、社会人生活を長く営むようになったアオキにとって、期待は何よりも自分を裏切るものだった。だから、そもそも期待なんて自他ともにしない。特に人間相手は不確定要素が多く絡みすぎるので要注意だ。普通が一番良い。自分もずいぶん大人になったものだ――そう満足する日々を過ごしていたのは、どうやらただの慢心に過ぎなかったようだ。
4996大人になり、社会人生活を長く営むようになったアオキにとって、期待は何よりも自分を裏切るものだった。だから、そもそも期待なんて自他ともにしない。特に人間相手は不確定要素が多く絡みすぎるので要注意だ。普通が一番良い。自分もずいぶん大人になったものだ――そう満足する日々を過ごしていたのは、どうやらただの慢心に過ぎなかったようだ。
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DONE寿司の話から続け、改めてハサアオになりました。寿司に続いて食べ物でハッサクに攻められ、アオキの日常が崩れてゆく話です。続きも書く予定で、全てまとめた形でHPに載せます〜!最初の話>これは寿司です。
https://poipiku.com/271957/8081383.html
前作>これは寿司ではありません。
https://poipiku.com/271957/8087971.html
これは想いでしょうか。 ポケモンが人間の生活に間近になり、当たり前のような顔をして暮らすのは今に始まった事ではない。アオキも幼少期から家には二、三匹家事手伝いと愛玩動物扱いにポケモンがいたものだし、祖父の趣味は父とのポケモンバトルだった。昔気質の粘り強い、だがシンプルな戦法は祖父の背中を追いかけているのだと今更のように思う。どこにでもいる好々爺然とした祖父が、ポケモンボールを手にするやグッと気合いが入ったのもなかなか良かった。
さて、シャリタツである。ハッサクに過大な期待を持たせてしまった諸悪の根源、もといアオキの疲労の傑作は今や当たり前のような顔をしてついてくるようになった。ハッサクとのやりとりの末、弁当箱から野に放ってやった(洗って宝食堂に返すためだ)のだが、どういうわけだか鞄に入り込んでいたらしい。焼き鳥屋に行くまでのことなので、ひょっとするとハッサクが無理やり鞄に潜り込ませたのだろうか。ドラゴンというのは気が長いと一説に聞くものの、あれは蛇よりもしつこいという類と言える。
4876さて、シャリタツである。ハッサクに過大な期待を持たせてしまった諸悪の根源、もといアオキの疲労の傑作は今や当たり前のような顔をしてついてくるようになった。ハッサクとのやりとりの末、弁当箱から野に放ってやった(洗って宝食堂に返すためだ)のだが、どういうわけだか鞄に入り込んでいたらしい。焼き鳥屋に行くまでのことなので、ひょっとするとハッサクが無理やり鞄に潜り込ませたのだろうか。ドラゴンというのは気が長いと一説に聞くものの、あれは蛇よりもしつこいという類と言える。
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DONEシャリタツを拾う話の、ハッサク目線のものです。>前作 https://poipiku.com/271957/8081383
アオキの話の後について考えたことを書こうか迷っていたのですが、ハッサク先生について考えることが多すぎて書きました。そう、ハサアオ、好きなんですよね……情熱と虚無のぶつかり合いと、なんやかや頑固な二人が本気で勝負するところは是非見たいと思っています。人生の勝負はこれから!
これは寿司ではありません。「小生は猛烈に感゛動゛し゛て゛す゛!!」
「……違います」
ポケモンリーグの会議室で、ハッサクは心底感動していた。冷静な声が聞こえたような気がしたが、そんなことよりも目の前の事象を処理することで頭も胸もいっぱいだった。チリ曰くは感情がドラゴン並に激しく揺れやすいという評価であり、美術教師である本職を鑑みても申し分ない性質と言えるだろう。ハッサクは今猛烈に感動していた。この感情の荒波を、キャンバスに描いてコルサに共有したい。
例えて言うならば、長く丹精込めて育ててきた植物がようやっと蕾を膨らませてくれた、そんな瞬間である。アオキの弁当箱にひっそりと可愛らしく鎮座しているシャリタツのつぶらな瞳が告げている。これは天の啓示だ、祝福だ、自分が教師としてもポケモントレーナーとしても情熱を注いできた結果が実ったのだ!植物をこよなく愛し、芸術として昇華させるコルサも大いに同意するだろう。今すぐにでも写真を撮って送ってやりたい。
3537「……違います」
ポケモンリーグの会議室で、ハッサクは心底感動していた。冷静な声が聞こえたような気がしたが、そんなことよりも目の前の事象を処理することで頭も胸もいっぱいだった。チリ曰くは感情がドラゴン並に激しく揺れやすいという評価であり、美術教師である本職を鑑みても申し分ない性質と言えるだろう。ハッサクは今猛烈に感動していた。この感情の荒波を、キャンバスに描いてコルサに共有したい。
例えて言うならば、長く丹精込めて育ててきた植物がようやっと蕾を膨らませてくれた、そんな瞬間である。アオキの弁当箱にひっそりと可愛らしく鎮座しているシャリタツのつぶらな瞳が告げている。これは天の啓示だ、祝福だ、自分が教師としてもポケモントレーナーとしても情熱を注いできた結果が実ったのだ!植物をこよなく愛し、芸術として昇華させるコルサも大いに同意するだろう。今すぐにでも写真を撮って送ってやりたい。
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DONEpkmnSV アオキの日常SS年末に考えていた、寿司だと思ってシャリタツを確保するアオキのネタを昇華させました。疲労限界サラリーマンは、多分レジ袋を猫だと思うしシャリタツは寿司に見えると思うんだ……この後、ハッサクにカジッチュを送られて大いに困惑して欲しいです。
これは寿司です。「小生は猛烈に感゛動゛し゛て゛す゛!!」
「……違います」
昼時のポケモンリーグの休憩室で、アオキは猛烈な竜の息吹を浴びていた。良い歳をした男――泣く子も黙る四天王の頂点であるハッサク――が年甲斐もなく感動に打ち震えて泣く様は、何度見ても見慣れない。おまけにその対象が自分となれば尚更落ち着かないもので、普通と平穏をこよなく愛するアオキは現実逃避をすべく視線を逸らした。頼むからこのまま自分を見逃してほしい。壁の染みになってしまいたいと思うことも、ぼんやりと次に食べるものを考えることで嵐をやり過ごすこともままあるが、今回ばかりは逃げられそうにもなかった。
「アオキ!恥ずかしがることはありません、高みを目指すのはいつであっても遅くないのですよ!」
3765「……違います」
昼時のポケモンリーグの休憩室で、アオキは猛烈な竜の息吹を浴びていた。良い歳をした男――泣く子も黙る四天王の頂点であるハッサク――が年甲斐もなく感動に打ち震えて泣く様は、何度見ても見慣れない。おまけにその対象が自分となれば尚更落ち着かないもので、普通と平穏をこよなく愛するアオキは現実逃避をすべく視線を逸らした。頼むからこのまま自分を見逃してほしい。壁の染みになってしまいたいと思うことも、ぼんやりと次に食べるものを考えることで嵐をやり過ごすこともままあるが、今回ばかりは逃げられそうにもなかった。
「アオキ!恥ずかしがることはありません、高みを目指すのはいつであっても遅くないのですよ!」
秋月蓮華
DONEポケモンスカヴァイでアオキさんとうちのオリトレの話
オリトレの設定はDLCとかで変わる場合がありますってか
変わるだろうなとなる
アオキと彼女の大晦日長い永い。旅をしている。
「蕎麦が出来たぞー」
チャンプルタウンの一軒家にてセリスは同居人のアオキに年越しそばを作った。
こたつに入っていたアオキは蕎麦を見上げる。
「貴方、大概の料理を作りますね」
「作れるぞ」
大晦日。パルデア地方の大晦日はあっさりとしたものである。大晦日を終える。新年を祝う。終わり。
これがカントーやジョウトあたりになると三が日まで休みになるがここはパルデアだ。
「休めるときには休みませんと」
「そう。休みをもぎ取ったんだ」
久しぶりに帰ってきたパルデア地方はまた変化していた。変わらないものなんてないけれども。
アカデミーの国語教師兼パルデアリーグで働くことになったり、四天王にしてチャンプルタウンジムリーダーであるアオキと同居することになった。それもこれも二人が借りていたアパートが別の部屋で起きたポケモンのトラブルによって半壊してしまったせいではあるのだが。いっそ家でも買うかーとセリスが言えばアオキが乗って二人で家を買った。
1127「蕎麦が出来たぞー」
チャンプルタウンの一軒家にてセリスは同居人のアオキに年越しそばを作った。
こたつに入っていたアオキは蕎麦を見上げる。
「貴方、大概の料理を作りますね」
「作れるぞ」
大晦日。パルデア地方の大晦日はあっさりとしたものである。大晦日を終える。新年を祝う。終わり。
これがカントーやジョウトあたりになると三が日まで休みになるがここはパルデアだ。
「休めるときには休みませんと」
「そう。休みをもぎ取ったんだ」
久しぶりに帰ってきたパルデア地方はまた変化していた。変わらないものなんてないけれども。
アカデミーの国語教師兼パルデアリーグで働くことになったり、四天王にしてチャンプルタウンジムリーダーであるアオキと同居することになった。それもこれも二人が借りていたアパートが別の部屋で起きたポケモンのトラブルによって半壊してしまったせいではあるのだが。いっそ家でも買うかーとセリスが言えばアオキが乗って二人で家を買った。
理水螢
Deep Desireアオアオを見守るモブが夢主という特殊な夢小説です。恋愛となると途端にポンコツになるアオキさんをハラハラしながら見守る話。
特殊すぎる話なのでpixivではなくぽいぴくでの公開としました。
2022年書き収めとさせていただきます。読んでくださった方々、2022年はお世話になりました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。 5906
zeppei27
DONEpkmnで初めて二次創作をしました。名前変換のないアオキの夢小説です。アオキ……!アオキに美味しいものを食べさせたいし、普通を追求する異様な姿も書きたい、という一心で書いています。無関係の第三者を前に、気負いがない姿をするアオキも見たかった……他の面々と食べるアオキも、いつか書いてみたいと思います。
馴化 普通、というのは日常の積み重ねだ。ルーチンをこなし、スケジュール通りに時間を進め、その流れに揺蕩う。驚きも突発的な事象もなく、全ては手中に収まる範囲の些事である。自分のできることを頑張り、それ以上は必要ではない。目立たず、誰かの目に留まることなく普通は通り過ぎてゆく。まるで日の当たる人間にそっと寄り添う影のように、普通はいつでもそこにある。
朝がくれば夜が追いかけ、そして一日が終わる時の安堵をアオキは何よりも願っている。誰しも人生の大半であろう普通を手放してまで特別を求める人間の気が知れない。当たり前に積み上げてきたものが、一瞬にしてバラバラに崩れ去った後の絶望は計り知れない。確かに、普通には輝かしさや物珍しさはないだろう。だが失ったらば取り戻しにくいことに変わりはない。
7870朝がくれば夜が追いかけ、そして一日が終わる時の安堵をアオキは何よりも願っている。誰しも人生の大半であろう普通を手放してまで特別を求める人間の気が知れない。当たり前に積み上げてきたものが、一瞬にしてバラバラに崩れ去った後の絶望は計り知れない。確かに、普通には輝かしさや物珍しさはないだろう。だが失ったらば取り戻しにくいことに変わりはない。
2Toufusan
MENUアオチリ本/400円/A5 頒布開始しています。アオキ←チリの話。
チリちゃんが自分の気持ちに気づく話
とらのあな様へ委託予定です。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。 5
zarame_516
DONEわーい!リクエストもろた!キャッキャ!のテンションで描きました 構っていただいてうれCチリさんは砂糖入れても入れなくてもどっちでもいけるブラック、アオキさんはミルク砂糖入れたやつ、ハッサク先生は砂糖入りブラックのイメージ ポピーちゃんはりんごジュース ジニア先生はコーヒー飲めない!!!!!!!!!かわいい(※全部妄言)(突然の爆語り)
靄霜霪
DONEあおきづちともちもちのクリスマス絵など印刷して切ったり貼ったりするものです
紙工作がお好きな方はどうぞ
個人的に楽しむ範囲でご利用くださいませ
報告は必要ありません
転載、二次配布をしないでください
同ジャンル間の人間同士でのみ譲渡が可能です
版権元に迷惑がかからないようにしましょう
問題があったら削除します 20
くるんちゅ
DOODLEハサアオだと思って書いたけど書き上げたら全然イチャついてなかったハッサク先生の目が苦手なアオキさんの話
強い雄のハッサク先生が見たいです
ハッサク先生の目が苦手なアオキさん彼の瞳が苦手だった。
アオキは同僚であるハッサクと目を合わせることはない。それをハッサクが不満に思っていることもアオキは承知していたが、その態度を変える気は更々なかった。
生まれからして他とは違う、成功が約束された男。冴えない自分とはまるで違う爛々と輝く橙は、彼の精悍な顔によく収まっていた。
「アオキ!聞いているのですか」
「……はい」
今もこうやって、彼の橙が自分の頬に突き刺さる。あまり見ないでほしい。喉の奥で何かがつっかえたような息苦しさをアオキは感じていた。
ハッサクが怒っているのは、おそらくチリを介して業務連絡をした件だろう。たしかに直接自分が連絡をしなかったのは悪いと思うが、別件ですぐ外に出なければならなかったし、リマインドのメールだって送付したはずだ。その程度のことで長々と説教を食らうのかと思うと、陰鬱な気分になる。アオキはため息を噛み殺しながら、会議室の床を眺めていた。
1941アオキは同僚であるハッサクと目を合わせることはない。それをハッサクが不満に思っていることもアオキは承知していたが、その態度を変える気は更々なかった。
生まれからして他とは違う、成功が約束された男。冴えない自分とはまるで違う爛々と輝く橙は、彼の精悍な顔によく収まっていた。
「アオキ!聞いているのですか」
「……はい」
今もこうやって、彼の橙が自分の頬に突き刺さる。あまり見ないでほしい。喉の奥で何かがつっかえたような息苦しさをアオキは感じていた。
ハッサクが怒っているのは、おそらくチリを介して業務連絡をした件だろう。たしかに直接自分が連絡をしなかったのは悪いと思うが、別件ですぐ外に出なければならなかったし、リマインドのメールだって送付したはずだ。その程度のことで長々と説教を食らうのかと思うと、陰鬱な気分になる。アオキはため息を噛み殺しながら、会議室の床を眺めていた。