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    三井

    なたね

    DONE付き合ってない流三。
    失恋したと思った三井がやけ酒して酔っ払って流川にキスする話。

    高校卒業して流三がNBA選手になってます。
    三井は日本で社会人してます。
    両思いとわかるまで7年にわたる片思いが終わった。

    俺の恋の相手はNBA選手としてアメリカで活躍している流川だ。

    何故この恋が終わったのかと言うと、流川が出ていたアメリカの番組で好きな人がいると発言していたからだ。もちろん俺は英語は全く分からないから日本の流川ファンが翻訳したものをみた。

    その番組では毎週ゲストを呼んでのトークがメインみたいだった。いつも通り口数が少ないがMCが上手く流れるように会話が進んでいく。

    そんな流川をみながら変わらねーなと頬を緩めたのもつかの間MCは「楓はパートナーや好きな人はいないの?」と俺にとってはかなり冷や汗の出る質問をした。MCの問にゆっくりと流川の薄い唇が動いた。「好きな人はいる」と。

    その言葉を聞いた瞬間心ってここにあるのかと分かるぐらい胸が締め付けられた。俺の気持ちとは別に画面から目が離せず会話は進んでいく。「どんな人かきいてもいいかな?」「綺麗で芯があって尊敬してる人」あの流川が少し口角を上げながらそう答えた。そこから先はみていない、と言うかみれなかった。
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    plntanightlunch

    DONE歌舞伎町で働くバーテンダーのリョというご都合AU。チンピラの沢を拾い、三井サンとバスケットし、深さんにコーヒーせがまれ、ヤスとパピコ食べてます。
    リョとモブの性行為を匂わせる描写あり。流血あり。かけざんはリョと三ですが、左右はなし。

    前編>>https://poipiku.com/8143004/9264197.html
    2.予兆 雨の気配は家を出るころに急に濃くなった。遠くで雷鳴が響いている。遠くの空はわかりやすく鉛色で、ああもうすぐ一雨来るぞ、と思う。家から店までは自転車で二十分と少し。雨が先か、店に着くのが早いか、迷う時間も惜しく自転車に跨った。店に着く頃には空は今にも泣き出しそうな様相で、厚い雲の隙間からたまに雨粒が落ちてきて、リョータのシャツにぽつぽつと染みを作っていた。それでも濡れたうちには入らない。自転車を停めて、思わず勝ったぜ、と呟いた。

    そのままコンビニに足を向けた。仕事前になにか腹に入れるものを買うためだが、コンビニに行くという行為が半ば習慣みたいになっていて、なんとなく行かないと落ち着かなくなっている。買うものはたいてい決まっている。おにぎり、具は鮭。ミニバスをしていたころ、コーチが疲労回復にいいからおにぎりの具は鮭にしろと言ったことがあって、それからなんとなく手が伸びる。こんなものでたまった疲労がなんとかなるとは思えないし、おにぎりの中のひとかけらの鮭にそんな大役を負わせることはないだろうと思いつつ、それでもやっぱり手が伸びる。それから野菜ジュース。こっちは不規則生活のせめてもの良心といったところだ。今日はビタミンプラスと書いてあるものを選んだ。
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    plntanightlunch

    DONE歌舞伎町で働くバーテンダーのリョというご都合AU。チンピラの沢を拾い、三井サンとバスケットし、深さんにコーヒーせがまれ、ヤスとパピコ食べてます。
    リョとモブの性行為を匂わせる描写あり。流血あり。かけざんはリョと三ですが、左右はなし。

    続き>>https://poipiku.com/8143004/9277437.html
    1.境界線 歌舞伎町の時間の流れは独特だ。午前8時、世の人々が日々のささやかな営みを始めるころ、この界隈にはやっと静寂が訪れる。どこからか集まってきてゴミを漁るカラスと、悠々と散歩を楽しむ猫がでかい顔をし、通りを行く人の姿はまばらで一様に疲れて見える。この場に人が戻ってくるのは夕方以降。日が落ち、夜の帳が降りてから、昼間とは打って変わって街は活気を取り戻す。大きすぎるネオンサイン、歩道に突き出た看板。あらゆる言語が飛び交うにぎやかでスリルに満ち、少し危険な街。今日もまた、あと数時間もすれば、ネオンの美しく光るライトに吸い寄せられる蛾みたいにたくさんの人がここに集まるのだろう。そのネオンの輝きが偽りかどうかはあまり関係ない。本物だと夢を見る人もいれば、偽りとわかっていてそれでも楽しむ術を知っている人もいる。ある種の人たちにとってはこのまがいものの光こそが本物だ。どの人たちにも共通するのは、みんながそれを楽しんでいること。リョータはそんな人たちがちょっとだけうらやましいと思う。そのどこにも属さず、ただぼんやりとそれを眺めているような自分がどこか壊れている気がするからだ。だが、それでもこの街から去ることもなく、リョータは小さなカウンターの中からそんな世界を眺め続ける。手を出し、感触を確かめることもなく、摺りガラスを通して外をぼんやり眺めている感じ。
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    あずき

    PROGRESS8/20 インテの流三新刊進捗兼サンプルです

    怪我をしたNBA選手の流川が、高校教師をしている三井の家で夏休みを過ごすお話です。
    怪我描写などありますが、絶対ハピエンです。

    やるぞ~!出すぞ~!頑張るぞ~!
    エンドロールはまだ早い Scene1.

    「――ねえ、早く!」
     熱気に湧くステイプルズ・センターのメインゲートをくぐりながら、私は振り返って恋人の名前を呼ぶ。試合開始まではもう少し余裕があるが、もう一秒だって我慢出来そうになかった。くしゃくしゃに皺がつきそうなくらい強くチケットを握り締める私を、恋人、――オリバーは、仕方ないなと言わんばかりの笑顔を浮かべながら見ていた。オリバーは、留学中に知り合った同級生だ。私よりも身長が三十センチ高くて、日焼けみたいなそばかすと癖のあるブロンドが可愛らしい人。
     オリバーは大学のバスケ部に入っていて、ポジションはスモールフォワードなのだと知り合ってすぐの頃に聞いた。流川楓と一緒だ。だけどどうやら、オリバーは流川選手があまり好きではないらしい。今日だって、ちょっと険しい顔をしている。アリーナ二階の指定席に腰を下ろして、私は眉間に皺を寄せているオリバーの顔を覗き込んだ。
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