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    旦那

    kanosaya

    MEMO身内で盛り上がっていた現パロの自分担当部分
    (空ディル夫婦とディル空)
    支部のそれぞれを現パロに持ってきた感じ。

    高校進学で家庭の事情でお世話になる先を探していた嫁空ちゃん(ディル空の空くん)が同性だと思っていたディルックさん(ディル空の旦那)のところにお世話になって一悶着あってくっついたけど、ディルックさんと同じ顔をしたらお姉さんに『高校卒業までは我慢しなさい』と言われた二人という設定
    空くんの18歳の誕生日にディルックさんに抱かれて、それ以降は何もなく、卒業までは一緒に寝るだけの2人『何が欲しい?』
    そう、ディルックさんに聞かれたのでぼくは素直に答えた。
    形ばかりの夫婦だからせめて抱いて欲しいーまさかそんな事を言うと思ってたなかったのかディルックさんは本当に驚いた顔をしたけれど、ぼくの気持ちをわかってくれたのか引き寄せてくれた。
    誰にも教えていないけれど、ぼくの旦那さんはディルックさんだ。
    色々あって、既成事実も何もないのにディルックさんはぼくと籍を入れてくれた。ディルックさんが指にはめている指輪と同じものをぼくは持っているけれど、指にははめられなくてこっそりと忍ばせている。まだ早いから『本当にぼくがちゃんも奥さんになった時に指にはめてね』と言ったら微笑んで小さく頷かれた。ちなみにディルックさんの指にはまっている指輪はぼくが頼まれてはめた。見た目の印象を裏切る少し節張ったぼくよりはるかに大きな手をつかまえて、ゆっくりととおした。2人きりの誰もいない不思議な時で、ディルックさんが少し嬉しそうだったのを覚えている。
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    ふすまこんぶ

    DONE旦那氏×将軍話、最終話
    他にも色んなキャラが登場します
    誰も知らない革命(4)どこへ行っても人、人、人。ピリポリスの大通りは、まるで祭り事でもあるのかと思ってしまう程人で溢れかえっていた。白髪の老人は群衆の間を通り抜け、歩道と車道の境界に辿り着いた。大勢の人間で溢れる歩道とは打って変わって、広い車道には車の影もなかった。
    まだかな。そろそろじゃないか。周囲の人間は期待に満ちた声で囁きあった。彼らが手にしているのは小さなピリカ星旗だ。老人は手ぶらだったが、何かを探すかのように辺りを見回していた。
    と、大通りに金管楽器の音が響き渡る。群衆は一斉に音のする方に顔を向けた。誰かが「あっ! 来たぞ!」と声を張り上げる。老人もそちらの方を向いて、ハッと息を呑んだ。
    遠くからやって来たのは、ピリカ軍服に身を包んだ音楽隊。一糸乱れぬ隊列を組み、軽やかなファンファーレと共に車道を歩く。その後に続くのは、戦車やトラック、オートバイたち。徐行速度を保ちながら道を進む車両たちには、ピリカ軍兵士が乗っていた。皆群衆に向かって手を振り、群衆たちはピリカ星旗を頭上で振って歓声を上げている。どこからか出たのか紙吹雪がはらはらと舞い、パレードに彩を添えていた。老人は騒がしい人混みの中で、ただじっと何かを待つように道路に目を向けていた。
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