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    エピソード

    はるや゚

    DONEくろそら(お泊まり回)
    「筆が遅くてごめん」1月中に完成させたかった話。長過ぎてグダってるよねすまない…

    最初の北村幼少期エピソード要るかなぁと若干不安に思うけども書いてて凄く楽しかったので一緒にぶつけますドン(おかげで九郎先生がやって来るまでほんの若干長い気がする)
    一月◇幸せ繋ぎ 紡ぐ日々


    ――1月のある日の夕方 想楽の自宅


     窓の向こうから見える空は綺麗なオレンジ色。ボーッとそれを眺めてたら幼い頃を思い出した。
     僕がまだ小学校の低学年で、ひとりだけで外を出歩くことにあまり慣れていなかった時の話。

     僕だけで、家の周辺を探検した日があった。

     気になるものがあってそこで立ち止まる僕を『早くしないと置いてくよ』と呼ぶ親の声が聞こえない、自分だけで歩く外の世界はいつもより広く見えて迷子になったらどうしようかとドキドキしたが、それよりも……空を飛んでいる鳥の様に僕も自由になれた気がしてとても楽しかった。

    『鳥さんはどこへ行くんだろう』と、1羽の鳥を追いかけるように空を見上げながら走ったりもしたっけ。赤信号の前で僕が止まっている間に鳥の姿は見えなくなったから追えなくなったけど……あの日以降も何回か鳥を追いかけていた。
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    カリフラワー

    DONEルスマヴェ/お題「やきもち」
    やきもちエピソードを書きたかったのですが話の展開がよくわからなくて、独り言みたいな話になりました…🫗
    表層を掠めただけの話…😭
    視線の先に 嫉妬したことがあるかって?
    もちろんある、聞くまでもない。俺の恋人が誰かを思い出せばわかるだろう。
    例えばバーやレストランで、何かのきっかけでマーヴが一人になったとき。彼のもとに一人また一人と、良い顔をして近づく老若男女がいる。目の前にいることが間違いであると相手に思わせるようなマーヴの小さな棘は、彼が年を重ねた末に、相手の興味を鷲掴む謎めいた色気へと変貌を遂げた。彼がカウンターに一人小さく座り、伏目で頬杖をつき3分の1ほど残ったビールを時折ちびちびと口にすれば、ほらまた一人、精一杯緊張を隠しながら声をかけに来るのだ。
    あるいは2人で行ったバイクショップで。店主と話し込み盛り上がるマーヴ。話が通じる嬉しさに、マーヴの声は徐々に大きくなっていく。店の奥の壁には家族旅行の写真が飾ってあり、店主は妻と3人の子どもたちを溺愛している。この2人には趣味以外の繋がりはない。それでも俺は、2人の熱を帯びた専門用語の流れる速さに振り落とされ、結局は一人でただ店内をゆっくりと歩いて回る。
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