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    晴れ

    mya_kon

    DONE七夕の夏尾です!なんと!こいつら!付き合っていないのである!!!!!!!!いつものことですね。はい、2022年の七夕ナイトinトーキョーは晴れそう?ギリ曇り?みたいな感じみたいです。これからも夏尾が増えていきますように👏
    君の願いが叶いますように 駅前のスーパーに入った途端、夏太郎が「あ!」と声を出したので、つられて尾形はそちらを見た。そこには大きな笹が壁にくくりつけられており、その下にはテーブルが出してあった。
     テーブルの上には色とりどりの短冊とペンが置かれていて、壁には「みんなの ねがいごとが かないますように!」と張り紙がされていた。尾形の服の裾を引っ張りながら夏太郎が笹に向かうので、仕方なしについていく。
    「何か書きましょうよ〜」
     酔っ払いの夏太郎が振り返る。顔の赤みは落ち着いてきたが、まだテンションは高い。夏太郎の頬に手の甲を当てると少し熱かった。
    「欲しいものもないのにか」
    「欲しいものと、願い事は別ですぅ」
     飲み屋での会話を思い出す。願い事が「宇宙征服」だった場合、欲しいものは「宇宙」になってしまうが、「世界平和」が願いのときに「世界」が欲しいとは言わないだろう。そういうことなんだろうな、と思うことにする。とはいえ夏太郎が宇宙が欲しいと言ってきたらどうしようか。宇宙が買えるとして、いくらぐらいかかるんだろう。
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    TRAINING7/2ワンライ
    お題【晴れ・ゼリー】
    宜野座さんの機嫌を取るためにお菓子をプレゼントする狡噛さんのお話。征陸さんのことを思い出したりしています。
    ご機嫌取りとプレゼント 喧嘩をした時や、言葉を選び間違えて気まずくなった時、狡噛は食べ物で俺の機嫌を取ろうとすることがある。たとえば出島で評判のレモンが入ったバターサンドだとか、最近の季節にぴったりの桃のシャーベットやゼリーだとか、さくさくでシナモンが効いたアップルパイだとか。彼はそんなものを携えて自然と口をきかなくなった俺の元にやって来て、無言でぐいと差し出すのだ。喧嘩や気まずさに疲れた俺はそれを受け取って、ひとまず休戦とするのだけれど、最近はそれが自然と増えて来ていた。つまり、気まずさを感じる日が増えて来ているのだった。
     とはいえ、別に狡噛との生活が嫌になったわけじゃない。俺は彼を愛しているし、あの男以上の誰かとこの先出会う気はしない。だが、日本を出て海外を放浪しているうちに彼は変わってしまって——もちろん変わらないところもある、俺に全てを任せて、自分の好まない状況から逃げるところとだとか——俺はそれが時折怖くなるのだった。彼はまたいなくならないだろうかだなんて、そんなふうに思ってしまうのだった。微妙な感情のズレ、そんなものを恐れて、俺は狡噛への言葉を間違えてしまう。彼はきっと傷ついていると思う。晴れやかな顔をした狡噛なんて、俺は久しく見ていない。あんなに美しい笑顔を持った男だったのに。
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