むつき
DONEショロトルとハクメンちゃんと主人公将棋盤 俺がショロトルの姿を見つけるよりも、きっとショロトルの方が先に俺を見つけてくれていた。ショロトルは少し目が悪いらしいけれど、そのぶん鼻がいい。目的の階でエレベーターをおりたはいいものの、広すぎるフロアの端できょろきょろしている俺を見つけることなんて簡単だったに違いなかった。
吸い込まれるように目が合う。ショロトルはそのとがった耳をぴっと立て、まっすぐこっちへ駆け寄ってきた。
「ボスーッ!」
「やあ、ショロトル!」
応えるように手を振りながら、ショロトルの弾んだ声が心にしみた。いつだって真っ正直に、ひたむきに生きている友だちだ。俺の顔を見ただけでそんなに嬉しそうな声を上げられたら、こっちが嬉しくなってしまうに決まっている。つられて俺も駆け出した。
3414吸い込まれるように目が合う。ショロトルはそのとがった耳をぴっと立て、まっすぐこっちへ駆け寄ってきた。
「ボスーッ!」
「やあ、ショロトル!」
応えるように手を振りながら、ショロトルの弾んだ声が心にしみた。いつだって真っ正直に、ひたむきに生きている友だちだ。俺の顔を見ただけでそんなに嬉しそうな声を上げられたら、こっちが嬉しくなってしまうに決まっている。つられて俺も駆け出した。
むつき
DONEカーシー+ジャンバヴァン+レイヴ+バイト中の主人公in海の家海辺とラーメン 食堂の屋根の下、海からの風がゆるやかに吹き抜けていく。眩しい陽射しに温められ、白い砂浜からの照り返しを受け、からりとした熱を含んだ風だった。天井のすみで、扇風機が寡黙に首を振っている。
「暑い……でもおいしいな……! 海の家で食べるラーメンってどうしてこんなにおいしいんだろう……」
「そうだねぇ、おいしいね……。今日は朝から泳いだり、ビーチバレーしたりして汗をかいたもんね。その汗と一緒に出ていった塩分を補給するために、塩分の多いラーメンが……」
仲がいいカーシーとジャンバヴァンは、積極的に箸を動かしたりれんげを使ったりする合間にあれこれと言葉を交わし合っている。ジャンバヴァンの視点はさすが理系の研究者といった風で思わず笑ってしまった。
1539「暑い……でもおいしいな……! 海の家で食べるラーメンってどうしてこんなにおいしいんだろう……」
「そうだねぇ、おいしいね……。今日は朝から泳いだり、ビーチバレーしたりして汗をかいたもんね。その汗と一緒に出ていった塩分を補給するために、塩分の多いラーメンが……」
仲がいいカーシーとジャンバヴァンは、積極的に箸を動かしたりれんげを使ったりする合間にあれこれと言葉を交わし合っている。ジャンバヴァンの視点はさすが理系の研究者といった風で思わず笑ってしまった。
むつき
DONEオセ+主2神宿学園への潜入
変装 試験期間でもない放課後、図書室は閑散としていた。新たな本との出会いを求めて棚のあいだをゆっくりと歩き回る生徒の姿や、返却や貸し出しの手続きのためにカウンターへ並ぶ人影はまばらだ。大きな長机が並ぶ閲覧スペースや自習コーナーも、ところどころにしか生徒がいない。ゆっくりと参考書のページをめくる音や、咳払いをする音なんかが、遠くの方から遠慮がちに聞こえてくる。
校舎の端の方に位置している図書室はひっそりとしているけれど、緊張感を強いるような静けさじゃないのが気に入っている。目の前のことに集中できるし、勝手知ったる空間は居心地がいい。こっそり伸びをしてから、もう一度手元の資料に目を落とした。
「やあ。随分と熱心だね」
1715校舎の端の方に位置している図書室はひっそりとしているけれど、緊張感を強いるような静けさじゃないのが気に入っている。目の前のことに集中できるし、勝手知ったる空間は居心地がいい。こっそり伸びをしてから、もう一度手元の資料に目を落とした。
「やあ。随分と熱心だね」
むつき
DONEレイヴとカーシー頼れる先輩、大切にされている後輩
僕らはバディ うぅ、という低い唸り声がカーシーの喉から溢れてくる。彼のつかんだドアノブが重く軋んだ。
一日の大半を過ごしているといってもいい研究室に戻ってきても尚、カーシーの表情は険しかった。納得がいかない、とでも言いたげに、鼻面には深いしわが寄せられている。
「はあー、つっかれた。なあカーシー、紅茶でも淹れてくれねえか」
ぐしゃりと顔を歪めている彼のそばを通り抜け、レイヴはソファへどかりと腰を下ろした。拳を握りしめて棒立ちになっているカーシーへ視線をやると、こっそりとため息をつく。
「なあ、紅茶。この前ジャンバヴァンが持ってきた茶葉があったろ」
「うう……はい……まだありますけど……」
再三の催促を受け、カーシーはしぶしぶと言ったように作りつけのキッチンへと向かった。ティーポットを温めるべく湯を注ぎ、その間にカップや茶葉の用意をする。
3031一日の大半を過ごしているといってもいい研究室に戻ってきても尚、カーシーの表情は険しかった。納得がいかない、とでも言いたげに、鼻面には深いしわが寄せられている。
「はあー、つっかれた。なあカーシー、紅茶でも淹れてくれねえか」
ぐしゃりと顔を歪めている彼のそばを通り抜け、レイヴはソファへどかりと腰を下ろした。拳を握りしめて棒立ちになっているカーシーへ視線をやると、こっそりとため息をつく。
「なあ、紅茶。この前ジャンバヴァンが持ってきた茶葉があったろ」
「うう……はい……まだありますけど……」
再三の催促を受け、カーシーはしぶしぶと言ったように作りつけのキッチンへと向かった。ティーポットを温めるべく湯を注ぎ、その間にカップや茶葉の用意をする。
ふるこ
MOURNINGホロケウカムイ転光日おめでとう記念!!のつもりで書いてたお話が仕上がらなかったので、ワンシーンだけ残してひとまずは供養させて頂きます。
いつかきちんと復活させられたら。
ホロケウカムイ×主男。一部腐向けシーン有りなのでワンクッション。キャラクエ、デートクエのネタバレ込です。 2441
むつき
DONEシロウ視点の主シロセーフハウスでお昼寝
仮眠 一時限目から眠たそうにしていた彼は、セーフハウスに上がるやいなや大きなあくびをした。ゆうべ、うまく眠れなかったのだそうだ。嫌な夢をみて夜中に飛び起きて、それから朝方まで寝つけなかったと言っていた。
どんな夢だったのか尋ねることは、もちろんできなかった。彼に、「嫌な」記憶を、無理やり思い出させてしまうような気がして。
「ちょっと眠った方がいいんじゃないか?」
ケンゴもリョウタも外に出ている。このあとギルド会議を行う予定だけれど、どうせ始められるようになるまで小一時間はかかるだろう。仮眠をとる時間くらいはありそうだった。
「寝てもいいなら寝たいけど……。でも、いいのかな」
「大丈夫さ。二人が戻ってきたら起こすよ」
2233どんな夢だったのか尋ねることは、もちろんできなかった。彼に、「嫌な」記憶を、無理やり思い出させてしまうような気がして。
「ちょっと眠った方がいいんじゃないか?」
ケンゴもリョウタも外に出ている。このあとギルド会議を行う予定だけれど、どうせ始められるようになるまで小一時間はかかるだろう。仮眠をとる時間くらいはありそうだった。
「寝てもいいなら寝たいけど……。でも、いいのかな」
「大丈夫さ。二人が戻ってきたら起こすよ」
むつき
DONE天然主4くん×どぎまぎシロウ「ふり」なんかできない 正面じゃなく、横から呼ばれて首をひねる。俺の顔を覗き込んでいた彼との距離は予想よりも遥かに近くて、思わず肩が跳ねた。慌てて距離を取ろうとするも、セーフハウスの壁際に座り込んで本を読んでいたのだ。壁に背中がぶつかって、どんと重い音を立てる。とっさに逃げられる場所なんてなかった。
「お、俺の顔に何か……」
「んーっとね」
俺の動揺には気づいてすらいないのか、リラックスしきっているらしい彼はふんわりした口調だった。俺の横へぺたりと座り込み、ますます顔を寄せてくる。興味津々といったように目を覗き込んでくる彼の瞳には、肩をこわばらせる俺の姿が映っていた。
鼓動がどくどくと鳴り響く。もっと顔が近付いてきて、唇が触れるだろうか。それとも、その前に手が伸ばされて、指を絡められるだろうか。ぴっとりと触れ合わされる感触、指と指のあいだをすべる皮膚の温度。
895「お、俺の顔に何か……」
「んーっとね」
俺の動揺には気づいてすらいないのか、リラックスしきっているらしい彼はふんわりした口調だった。俺の横へぺたりと座り込み、ますます顔を寄せてくる。興味津々といったように目を覗き込んでくる彼の瞳には、肩をこわばらせる俺の姿が映っていた。
鼓動がどくどくと鳴り響く。もっと顔が近付いてきて、唇が触れるだろうか。それとも、その前に手が伸ばされて、指を絡められるだろうか。ぴっとりと触れ合わされる感触、指と指のあいだをすべる皮膚の温度。
むつき
DONE主×クロードwithバーサーカーズresearch「そーねぇ。オレっちの見たところだとぉ……」
細い顎に手を当てて考え込むバティムを前に、メモアプリを開いたスマホを握りしめた。
階層式になっている闘技場は、今日も想像していた以上に賑わっていたらしい。初めに顔を合わせたのはガルムだった。こっちを吹っ飛ばすような勢いで突っ込んできたのを受け止め、久々の再会を喜びつつ、とある質問を投げかける。丸い目を瞬かせ、ガルムはことんと首を傾げた。
「ガルム、それ、知らない。答えるの、むずかしい!」
「そっか……」
「お、なんだ、珍しい客だな」
肩を落とす間もなく、ガルムの後ろからアンドヴァリが顔を出した。挨拶がてら、ガルムにした質問を彼にもぶつける。アンドヴァリは急に真面目な表情を浮かべつつ眉を持ち上げた。
2217細い顎に手を当てて考え込むバティムを前に、メモアプリを開いたスマホを握りしめた。
階層式になっている闘技場は、今日も想像していた以上に賑わっていたらしい。初めに顔を合わせたのはガルムだった。こっちを吹っ飛ばすような勢いで突っ込んできたのを受け止め、久々の再会を喜びつつ、とある質問を投げかける。丸い目を瞬かせ、ガルムはことんと首を傾げた。
「ガルム、それ、知らない。答えるの、むずかしい!」
「そっか……」
「お、なんだ、珍しい客だな」
肩を落とす間もなく、ガルムの後ろからアンドヴァリが顔を出した。挨拶がてら、ガルムにした質問を彼にもぶつける。アンドヴァリは急に真面目な表情を浮かべつつ眉を持ち上げた。
むつき
DONEエビルちゃんと主シロ通訳 きいきい、という小さな声がした。足元を見れば、そこに立って、椅子に座る俺を見上げていたのはエビルだった。すみれ色の、ぽってりしたボディ。シロウが連れている子たちの中でも活発な方の子だと記憶している。主の心配もよそに積極的に前に出ては自分の気になるものをまじまじ観察したり、興味深そうに触ったりしている姿は記憶に新しい。時にはびっくりするようなことも起きて――道ばたにいたカマキリをつつきに行って鎌を振り上げられたり、つまずいて派手に転んだり――そのたびにシロウの元へ慌てて飛んでいっては、よしよしと頭を撫でてもらっていた。
そんなエビルは言葉を操れない代わり、つぶらな瞳でじいっと人を見つめる。何かを要求するみたいに、俺に向かって両手を伸ばした。
1240そんなエビルは言葉を操れない代わり、つぶらな瞳でじいっと人を見つめる。何かを要求するみたいに、俺に向かって両手を伸ばした。
けものすけ
MOURNINGオニワカと主3君。これのラフを描いたのがもう2年前なんですって。線画が描きかけの状態で長時間放置されてたため絵柄が変わりすぎてて仕上げる気が起きなかったのでこれで許してください。
むつき
DONE両想い主シロシロウ視点
十七時三十八分 発車時刻三分前、急ぎ足で飛び込んだ車両にはまだいくらか空席があった。車両の中程に進むうち、二人掛けの座席が空いているのを見つける。
「座るかい?」
夕暮れ時にはまだ早い。明るく照らし出された窓際の席を、視線で示してみせる。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
彼はそう言って、窓際にしずかに腰を下ろした。
上体を軽く揺さぶる振動と共に電車がホームを離れていく。そのタイミングで、大きなため息が聞こえた。
「本当に、お疲れさま」
心からの気持ちを込めて言葉をかける。ちらりとこっちを見た彼は、表情をほどくようにして苦笑いをこぼした。
「こっちへ来ると、いつもこうだよね」
六本木のギルドマスター、及びギルド内屈指の有力者たちに用があって、放課後を待ってから駅へ向かった。そうやって二人で赴いた先、彼は熱烈な、それはもう文字通り熱烈な歓待を受けた。惜しみなく繰り出される愛の台詞を受け止め、手を取られては跪(ひざまず)かれ。そうこうしているうちに彼らの従者たちも飛び出してきて、上を下への大騒ぎになっていく。ようやく開放されたのは、用事が済んでから随分経ってからのことだった。
2575「座るかい?」
夕暮れ時にはまだ早い。明るく照らし出された窓際の席を、視線で示してみせる。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
彼はそう言って、窓際にしずかに腰を下ろした。
上体を軽く揺さぶる振動と共に電車がホームを離れていく。そのタイミングで、大きなため息が聞こえた。
「本当に、お疲れさま」
心からの気持ちを込めて言葉をかける。ちらりとこっちを見た彼は、表情をほどくようにして苦笑いをこぼした。
「こっちへ来ると、いつもこうだよね」
六本木のギルドマスター、及びギルド内屈指の有力者たちに用があって、放課後を待ってから駅へ向かった。そうやって二人で赴いた先、彼は熱烈な、それはもう文字通り熱烈な歓待を受けた。惜しみなく繰り出される愛の台詞を受け止め、手を取られては跪(ひざまず)かれ。そうこうしているうちに彼らの従者たちも飛び出してきて、上を下への大騒ぎになっていく。ようやく開放されたのは、用事が済んでから随分経ってからのことだった。
むつき
DONE頭痛でダウンしているクロードを見舞うサモナーくん +見守るスノウさん頭痛持ち 豪奢な装飾が施されたドアへと手を伸ばす。けれどノックするより先に、ドアは内側から開かれた。
「ようこそおいでくださいました」
囁くようにして歓迎の言葉をかけてくれたスノウさんは、自分の顔を見つめて目元を和らげてみせた。
地上一階、建物を入ってすぐのところでガルムに会った。こうして自分が執務室に辿り着くより先に、きっとガルムは忠犬らしくスノウに報告に行ったのだろう。それにこんな立派な施設なのだ。防犯カメラのひとつやふたつ、そしてそのモニターくらい、この執務室のどこかには据え付けてあるに違いない。
「クロードと約束してたわけじゃないんだけど。ちょうど近くに来る用事があったから、挨拶でもと思って」
言いながら、でも今日はクロードに会えないだろうと思った。いつものスノウさんなら、うやうやしい一礼と共にすぐに部屋の中へと案内してくれるはずだ。けれどいま自分の目の前に立っているスノウさんは場所を譲ってくれそうには見えなかった。険しい雰囲気というわけじゃない。あくまでも和やかに、そしてきっと何かクロードのための訳があって、彼はそこを塞いでいるんだろうと思った。
2007「ようこそおいでくださいました」
囁くようにして歓迎の言葉をかけてくれたスノウさんは、自分の顔を見つめて目元を和らげてみせた。
地上一階、建物を入ってすぐのところでガルムに会った。こうして自分が執務室に辿り着くより先に、きっとガルムは忠犬らしくスノウに報告に行ったのだろう。それにこんな立派な施設なのだ。防犯カメラのひとつやふたつ、そしてそのモニターくらい、この執務室のどこかには据え付けてあるに違いない。
「クロードと約束してたわけじゃないんだけど。ちょうど近くに来る用事があったから、挨拶でもと思って」
言いながら、でも今日はクロードに会えないだろうと思った。いつものスノウさんなら、うやうやしい一礼と共にすぐに部屋の中へと案内してくれるはずだ。けれどいま自分の目の前に立っているスノウさんは場所を譲ってくれそうには見えなかった。険しい雰囲気というわけじゃない。あくまでも和やかに、そしてきっと何かクロードのための訳があって、彼はそこを塞いでいるんだろうと思った。
むつき
DONE放課後の甘酸っぱ両想い主シロ図書室にて「起立、礼」
淡々とした声による号令のもと、揃って一礼をする。途端に活気づくクラスメイトたちの間を通り、シロウの席へ向かった。
「シロウ。図書室に行くんだろ?」
その机の上には、ハードカバーの分厚い小説が何冊も積み上げられている。この数日でシロウがそれらをすっかり読み切ってしまったことを知っていた。
「俺もついていってもいい?」
「ああ、もちろんだ」
シロウはめがねを押し上げつつ、にこやかに頷いてくれた。
廊下をわたり、階段をのぼり、シロウについて入った図書室はひどく静かだった。耳に届くのは、これぞという一冊を求めて棚と棚の間をひっそりと歩く音、本のページがしずかにめくられる音ばかりだ。時折誰かが咳払いをしたり、友人同士で来ているらしい誰かがひそひそと言葉を交わしたりするのが聞こえてくる。
2025淡々とした声による号令のもと、揃って一礼をする。途端に活気づくクラスメイトたちの間を通り、シロウの席へ向かった。
「シロウ。図書室に行くんだろ?」
その机の上には、ハードカバーの分厚い小説が何冊も積み上げられている。この数日でシロウがそれらをすっかり読み切ってしまったことを知っていた。
「俺もついていってもいい?」
「ああ、もちろんだ」
シロウはめがねを押し上げつつ、にこやかに頷いてくれた。
廊下をわたり、階段をのぼり、シロウについて入った図書室はひどく静かだった。耳に届くのは、これぞという一冊を求めて棚と棚の間をひっそりと歩く音、本のページがしずかにめくられる音ばかりだ。時折誰かが咳払いをしたり、友人同士で来ているらしい誰かがひそひそと言葉を交わしたりするのが聞こえてくる。
むつき
DONE丑年新年イベントストーリーのシンノウ先生と問題児くん。サモナー→→(←)シンノウ先生くらいのイメージ。お酌 朱塗りの椀や漆塗りの小皿はどれも下ろしたばかりとみえて、見事な艶を帯びている。何しろ改装したての旅館なのだ。建物に合わせ、新しく買い求められたのであろうことは察しがついた。器のそれぞれには贅と粋を凝らした料理がこまごまと盛られ、いかにも華やかな正月の風情を醸し出している。
本来なら貴重な休日を堪能できる年末年始になるはずだったが、こんな贅沢な食事で饗されるのなら休日出勤も悪くはない。そんな膳を見下ろしているシンノウの目の前に、ふと影がさした。顔を上げる。そこには酒気漂う宴会場には似つかわしくない、学生服姿の少年が立っていた。
「おや、問題児くんじゃないか」
ギュウマオウに集められたアルバイトのメンバーたちの中には、彼を含め高校生が数人交じっていることはシンノウも知っていた。未成年たちは未成年たちだけで夕飯を済ませ、もう部屋に引き取って休んでいるか、広い大浴場を堪能しているはずだ。この大広間での宴会には酒も出すから、大人たちしか入れないようにしたと、ギュウマオウは言っていたというのに。
2093本来なら貴重な休日を堪能できる年末年始になるはずだったが、こんな贅沢な食事で饗されるのなら休日出勤も悪くはない。そんな膳を見下ろしているシンノウの目の前に、ふと影がさした。顔を上げる。そこには酒気漂う宴会場には似つかわしくない、学生服姿の少年が立っていた。
「おや、問題児くんじゃないか」
ギュウマオウに集められたアルバイトのメンバーたちの中には、彼を含め高校生が数人交じっていることはシンノウも知っていた。未成年たちは未成年たちだけで夕飯を済ませ、もう部屋に引き取って休んでいるか、広い大浴場を堪能しているはずだ。この大広間での宴会には酒も出すから、大人たちしか入れないようにしたと、ギュウマオウは言っていたというのに。
RICH940528
DONE【⚠️R15】【放サモヘルメス特殊クエ(若干)ネタバレ注意⚠️】焼きソーセージのところのヘルメス×主2妄想。
そしてこの後、ムラっとしたヘルメスが主2をホテル(またはヘルメスの家)に連れ込んでソーセージ(意味深)を食べさせ、そのままエンダァァァァァァァァァァァァァな展開になればいいなと思って描いた( ⸝⸝⸝¯ ω ¯⸝⸝⸝ ) 2
RICH940528
DONE【放サモ オニワカデートクエ ネタバレ注意⚠️】(R15⚠️)オニワカデートクエのその後の妄想。(オニワカ×主2)
(そしてこの後、ラウンド2ファイ!になると思う( ¯▽¯ )) 2