たかはら
PROGRESS続、浮気相手は藍氏の仙子!?。今度は藍湛が小さくなります!!含光君は〇〇がお好き?「出来た!」
魏無羨は出来上がった霊符を掲げ、達成感のあまり大きな声を上げた。添削をしていた道侶に横目で見られたが気にしない。先日から改良を重ねていた姿を変える霊符がようやっと完成したのだ。ここに至るまでの道のりは険しく、藍忘機が女性になったり、魏無羨が幼子の姿になったりと紆余曲折あったのである。
但し、画竜点睛を欠く。本当に望み通りの姿になるのか、なったとして己を見失わないか。試してみなければ分からないのだ。とは言え、前回自分に試してああなった訳で、かと言って他人には試せない。さて、どうしたものか、と思案した時、
「私が試そう」
「流石藍湛!俺が何したいか分かってるな。でも、本当にいいのか?あの一件で藍先生にはこれでもかって怒られたしな」
1197魏無羨は出来上がった霊符を掲げ、達成感のあまり大きな声を上げた。添削をしていた道侶に横目で見られたが気にしない。先日から改良を重ねていた姿を変える霊符がようやっと完成したのだ。ここに至るまでの道のりは険しく、藍忘機が女性になったり、魏無羨が幼子の姿になったりと紆余曲折あったのである。
但し、画竜点睛を欠く。本当に望み通りの姿になるのか、なったとして己を見失わないか。試してみなければ分からないのだ。とは言え、前回自分に試してああなった訳で、かと言って他人には試せない。さて、どうしたものか、と思案した時、
「私が試そう」
「流石藍湛!俺が何したいか分かってるな。でも、本当にいいのか?あの一件で藍先生にはこれでもかって怒られたしな」
さかなぎ
MOURNING昨日あげたクリックですこし絵がかわるやつ(https://twitter.com/naglih/status/1441765026788876288?s=20)の元絵1枚目がtwitter上のサムネでの見え方で2枚目がクリック後の見え方想定
クリック後の明暗が今後の課題です 2
はゆや
SPUR ME「えっ!聶兄、世にも奇妙な宴って本当にあるのか?」「そうらしいです!三人で行きましょうよー!」
“世にも奇妙な宴”
16歳の少年少女達が仮面で顔を隠し特殊な術で声を変える。
一夜限りの妖しく楽しいひと時を過ごす。
すけべ展開ありなので18歳以上の方のみ閲覧してください
パスワードは日本語四巻収録伝説の番外編タイトル(ローマ字5文字) 3402
oio_oi3
DONE忘羨が酔っ払いながらおしゃべりしてます。小湛を抱っこしてあげたい羨哥哥のお話です。前回書いた話と繋がっていますが双方単体でも楽しめるかと思います。
⚠️妊娠出産についてなどデリケートなことに触れています 6
たかはら
PROGRESS進捗その5。進捗はこれで最後。後はラストまで書ききります!!魏嬰が小さくなる話 暫くして藍啓仁は意識を取り戻した。顔色は未だ悪く、今にもまた倒れてしまいそうにも見える。藍忘機から事情を聞いている間、小刻みに体が震えていたのも気のせいではないだろう。度重なる心痛に、もはや怒鳴る気力すらなかったに違いない。
「それでは叔父上、また参ります」
「おじうえばいばい!!」
羨羨は大きく手を振ると、藍忘機を追って走り出す。藍思追と藍景儀も一礼して二人に続いた。残された藍啓仁は大きく息をつくと、去りゆく幼子の後ろ姿を見つめる。態度とは裏腹にその瞳は存外優しいものだった。
「まったく……親が親なら子も子、か」
蘭室に藍忘機の声が淡々と響く。普段は神妙な面持ちで座学に挑む各家の子息達だが、今日ばかりは皆の顔に戸惑いが浮かんでいる。
1021「それでは叔父上、また参ります」
「おじうえばいばい!!」
羨羨は大きく手を振ると、藍忘機を追って走り出す。藍思追と藍景儀も一礼して二人に続いた。残された藍啓仁は大きく息をつくと、去りゆく幼子の後ろ姿を見つめる。態度とは裏腹にその瞳は存外優しいものだった。
「まったく……親が親なら子も子、か」
蘭室に藍忘機の声が淡々と響く。普段は神妙な面持ちで座学に挑む各家の子息達だが、今日ばかりは皆の顔に戸惑いが浮かんでいる。
azusa_mtm
DONE藍忘機(10歳くらい)が夷陵老祖に出会う話です。もやもや〜ってして欲しいなと思いながら書いたので、全体的に薄暗い話です。なんでも許せる人向け。
世にも奇妙な夷陵老祖静かな夜だった。
藍忘機は己の古琴を奏でていた。始祖の藍安が還俗した後についた職業が楽師であったことから、藍氏は楽器を嗜み、仙術を扱うための手段とする。公子の模範であるようにと叔父から教えを受け、そうであろうと努めた彼はいわゆる同年代の子供が夢中になる鬼ごっこであったりかくれんぼであったり、そういった類の遊びをしたことがなかった。代わりに、修練の一つである音楽が数少ない娯楽であった。その幼さには似つかわしくない洗練された旋律は、曲譜通りに一つ一つ正確な動きで弦を弾き、作り出されていた。美しい調べを聴いていると、心が静まり水の中を揺蕩うような心地になる。安らぐそのひと時が、藍忘機には好ましかった。
ふと、凪いでいた藍忘機の心の水面に一つの石が放り投げられたように、波紋が拡がった。
10580藍忘機は己の古琴を奏でていた。始祖の藍安が還俗した後についた職業が楽師であったことから、藍氏は楽器を嗜み、仙術を扱うための手段とする。公子の模範であるようにと叔父から教えを受け、そうであろうと努めた彼はいわゆる同年代の子供が夢中になる鬼ごっこであったりかくれんぼであったり、そういった類の遊びをしたことがなかった。代わりに、修練の一つである音楽が数少ない娯楽であった。その幼さには似つかわしくない洗練された旋律は、曲譜通りに一つ一つ正確な動きで弦を弾き、作り出されていた。美しい調べを聴いていると、心が静まり水の中を揺蕩うような心地になる。安らぐそのひと時が、藍忘機には好ましかった。
ふと、凪いでいた藍忘機の心の水面に一つの石が放り投げられたように、波紋が拡がった。
たかはら
PROGRESS進捗その4。藍先生、いつもお疲れ様です……。魏嬰が小さくなる話「誰も取らないからちゃんと持っていて」
藍忘機は羨羨の抹額を持つ小さな手を優しく包み込む。その目には幼い道侶しか映っていないに違いない。
「ほんと?」
「うん」
「らんじゃんだいすき!」
「私もだ」
「きゃー!」
羨羨は藍忘機の首に飛び付くと、ぐりぐりと頭を擦り付ける。仕草はとても可愛らしいし、微笑ましいのだが、(いつも似たような光景を)見せられる方はたまったものではない。
目の前で繰り広げられるやり取りに、真っ先に我に返ったのは藍思追だった。こほん、と聞こえるように咳払いをして笑顔で告げる。
「含光君、ご一緒しても宜しいでしょうか?」
「構わないが……」
表情こそ変わらないものの、玻璃の瞳には困惑が浮かんでいる。当然、藍思追と藍景儀が付き添う必要はない。そう、心配なのは藍忘機と羨羨ではなく、藍景仁だ。
901藍忘機は羨羨の抹額を持つ小さな手を優しく包み込む。その目には幼い道侶しか映っていないに違いない。
「ほんと?」
「うん」
「らんじゃんだいすき!」
「私もだ」
「きゃー!」
羨羨は藍忘機の首に飛び付くと、ぐりぐりと頭を擦り付ける。仕草はとても可愛らしいし、微笑ましいのだが、(いつも似たような光景を)見せられる方はたまったものではない。
目の前で繰り広げられるやり取りに、真っ先に我に返ったのは藍思追だった。こほん、と聞こえるように咳払いをして笑顔で告げる。
「含光君、ご一緒しても宜しいでしょうか?」
「構わないが……」
表情こそ変わらないものの、玻璃の瞳には困惑が浮かんでいる。当然、藍思追と藍景儀が付き添う必要はない。そう、心配なのは藍忘機と羨羨ではなく、藍景仁だ。
mansaku110
DOODLE魏嬰※R18じゃないけどお肌が出てます
『藍湛~、早く俺の“ここ”入りたい?』
って藍湛を誘ってる淫紋魏嬰の白昼夢を見てしまったので描かないといけない気がして・・・( ^ω^)
たかはら
SPUR ME進捗その3。あまりにも進まないので自分への尻叩きに。魏嬰が小さくなる話「含光君、魏先輩に何が……まさか先日の……」
「恐らくは」
藍思追は皆まで言わずとも合点が行ったようだった。藍忘機が女性になった際、彼と藍景儀もその姿を目にしている。ちなみに藍景儀はと言えば、未だ玉砂利の上に蹲ったままだ。
刹那、一陣の風が吹いた。藍忘機の抹額が羨羨の目の前で翻る。ひらひらと舞うそれを幼子が掴もうとするのは当然だった。伸ばされた小さな手が抹額に触れた途端、はらりと解けてしまう。
「らんじゃんのひらひら!」
「含光君、抹額が……」
「構わない」
羨羨は長い抹額を気に入ったようで、ぎゅっと握り締めて放そうとしない。藍思追は慌てて周囲を見回すが、幸いと言うべきか他に人影はなかった。
いくら羨羨は魏無羨とは言え、他の子弟に見られでもしたらいらぬ混乱を招く。驚きのあまりに倒れる者が出てもおかしくなかった。
895「恐らくは」
藍思追は皆まで言わずとも合点が行ったようだった。藍忘機が女性になった際、彼と藍景儀もその姿を目にしている。ちなみに藍景儀はと言えば、未だ玉砂利の上に蹲ったままだ。
刹那、一陣の風が吹いた。藍忘機の抹額が羨羨の目の前で翻る。ひらひらと舞うそれを幼子が掴もうとするのは当然だった。伸ばされた小さな手が抹額に触れた途端、はらりと解けてしまう。
「らんじゃんのひらひら!」
「含光君、抹額が……」
「構わない」
羨羨は長い抹額を気に入ったようで、ぎゅっと握り締めて放そうとしない。藍思追は慌てて周囲を見回すが、幸いと言うべきか他に人影はなかった。
いくら羨羨は魏無羨とは言え、他の子弟に見られでもしたらいらぬ混乱を招く。驚きのあまりに倒れる者が出てもおかしくなかった。
たかはら
PROGRESS進捗その2。昨日の続きなので変な所から始まりますー!魏嬰が小さくなる話 その間にまた眠気がやって来たのか、羨羨は髪を触られている間に船を漕いでいた。
朝餉を用意するためにそっと静室を出る。藍忘機が重箱を持って戻って来た時も座ったまま眠っていた。
「起きなさい。朝餉だ」
「むー……」
まだ半分寝たままの羨羨の口元に料理を持って行くと、目は瞑ったまま器用に咀嚼する。食べさせてやりながら藍忘機も食事を取る。甲斐甲斐しいその姿は雛に餌を与える親鳥のよう。
食べ終わる頃には目覚めているかと思いきや、未だ羨羨は夢の中にいた。小さな唇が弧を描く。どんな楽しい夢を見ているのだろう。
小さくなってしまったのは不可抗力ではあるが、一時とは言え辛い記憶を忘れられるなら。ふと、そう思ってしまった。例え彼自身が望まずとも。
1197朝餉を用意するためにそっと静室を出る。藍忘機が重箱を持って戻って来た時も座ったまま眠っていた。
「起きなさい。朝餉だ」
「むー……」
まだ半分寝たままの羨羨の口元に料理を持って行くと、目は瞑ったまま器用に咀嚼する。食べさせてやりながら藍忘機も食事を取る。甲斐甲斐しいその姿は雛に餌を与える親鳥のよう。
食べ終わる頃には目覚めているかと思いきや、未だ羨羨は夢の中にいた。小さな唇が弧を描く。どんな楽しい夢を見ているのだろう。
小さくなってしまったのは不可抗力ではあるが、一時とは言え辛い記憶を忘れられるなら。ふと、そう思ってしまった。例え彼自身が望まずとも。
たかはら
PROGRESS魏嬰が小さくなる話だけどあんまり進んでない。天天まで辿り着けるのか……!魏嬰が小さくなる話 藍忘機が目覚めた時、腕の中にいたのは三歳くらいの幼子だった。まさか夢ではないかと、一度目を閉じ再び瞼を上げるが、やはりぶかぶかの寝衣に埋もれた幼子が眠っている。その顔立ちは本来の魏無羨のもので、疑うべくもない。
彼は以前から姿を変える呪符を発明しようとしていた。失敗した際には藍忘機が女性の姿になった一件も記憶に新しい。つまり今回もその失敗例だろう。
眠っているところを起こすのは忍びなかったが、確かめなければいけない。藍忘機はそっとその小さな肩を揺する。
「魏嬰、起きて」
「……らんじゃん?」
ごしごしと目を擦りながら魏無羨は眠気まなこで藍忘機を見上げた。その姿はとても愛らしく、抱きしめたくなるのを堪えて言葉を続ける。
861彼は以前から姿を変える呪符を発明しようとしていた。失敗した際には藍忘機が女性の姿になった一件も記憶に新しい。つまり今回もその失敗例だろう。
眠っているところを起こすのは忍びなかったが、確かめなければいけない。藍忘機はそっとその小さな肩を揺する。
「魏嬰、起きて」
「……らんじゃん?」
ごしごしと目を擦りながら魏無羨は眠気まなこで藍忘機を見上げた。その姿はとても愛らしく、抱きしめたくなるのを堪えて言葉を続ける。
はゆや
SPUR ME香炉if魏無羨がいつか自分の元を離れてしまうことを恐れた藍忘機は蔵書閣で調べた結腸という秘技を試す
すけべだから18歳以上の大人のみ見てください。
パスワードは4巻p325香炉のセリフ
「死ぬほど〇〇〇」に入るローマ字5文字 1771
tuduri_mdzzzs
MEMO人魚AU。ツイネタ☛(https://twitter.com/tuduri_mdzzzs/status/1438528224774930432?s=20)のつづき.
静室へと魏嬰を連れ帰ることに成功した藍湛は、下半身の治療をしようとして魏嬰の呼吸があまりにも浅く早いことに気が付いた。藍湛にはこの呼吸をするものを視たことがあった。初めて雲深不知処に来た人が時々こんな呼吸をすることがあるのだ。そう思い出して魏嬰が呼吸困難に陥っている事に気が付く。はじめは高所を移動したからだと思ったが、すぐに下半身が魚になったことによって魚と同じ呼吸が必要なのではと思い至る。水を張った風呂桶に魏嬰を入れてしばらくすると、魏嬰の呼吸が安定する。それにほっと息を吐く藍湛。人魚になった魏嬰はもう陸だけで生活するのは困難になっていた。彼はもう水のない場所を移動することはできないのだ。ほの暗い歓喜が胸を満たす藍湛。
5183静室へと魏嬰を連れ帰ることに成功した藍湛は、下半身の治療をしようとして魏嬰の呼吸があまりにも浅く早いことに気が付いた。藍湛にはこの呼吸をするものを視たことがあった。初めて雲深不知処に来た人が時々こんな呼吸をすることがあるのだ。そう思い出して魏嬰が呼吸困難に陥っている事に気が付く。はじめは高所を移動したからだと思ったが、すぐに下半身が魚になったことによって魚と同じ呼吸が必要なのではと思い至る。水を張った風呂桶に魏嬰を入れてしばらくすると、魏嬰の呼吸が安定する。それにほっと息を吐く藍湛。人魚になった魏嬰はもう陸だけで生活するのは困難になっていた。彼はもう水のない場所を移動することはできないのだ。ほの暗い歓喜が胸を満たす藍湛。
azusa_mtm
PROGRESS10月の交流会用の原稿進捗。AUプチに参加します。
モス羨で考えてたら予想以上に設定が膨らんだので、モス羨1本だけが濃厚ですが、余裕があれば他のAUも入れたい…(希望的観測)予定ではR18です。
ある程度の目処ついたら、交換募集とかお知らせします。
法師藍忘機×モス羨①静謐で満たされている森の中、ひらりと舞う小さな影がひとつ。
暗闇でも、月光に照らされて翅は七色に輝き、キラキラと眩い光を淡く放つ。星の瞬きのような幻想的な光景は、人の目に触れれば注目の的であろう。しかし、この奥深い山中には、その翅の持ち主と一人の魔法使いしかいなかった。
「魏嬰」
名を呼ばれ、光源はふわりと声の方へと近寄る。
「藍湛!」
よく通る声で光源――妖蛾である魏嬰は、黒衣を纏った男の名を呼び返した。
「目的の薬草はもう見つかったのか?」
「うん」
「じゃあ、家に帰ろう。すっかり日が落ちてきて、おまえも手元が暗くて難儀してないかと思ったけど、要らない気遣いだったな」
「そんなことはない」
美しい顔貌が、僅かながらに柔らかくなる。その変化は、数年の付き合いのある魏嬰だから判別できる程度の微かなものだ。
4193暗闇でも、月光に照らされて翅は七色に輝き、キラキラと眩い光を淡く放つ。星の瞬きのような幻想的な光景は、人の目に触れれば注目の的であろう。しかし、この奥深い山中には、その翅の持ち主と一人の魔法使いしかいなかった。
「魏嬰」
名を呼ばれ、光源はふわりと声の方へと近寄る。
「藍湛!」
よく通る声で光源――妖蛾である魏嬰は、黒衣を纏った男の名を呼び返した。
「目的の薬草はもう見つかったのか?」
「うん」
「じゃあ、家に帰ろう。すっかり日が落ちてきて、おまえも手元が暗くて難儀してないかと思ったけど、要らない気遣いだったな」
「そんなことはない」
美しい顔貌が、僅かながらに柔らかくなる。その変化は、数年の付き合いのある魏嬰だから判別できる程度の微かなものだ。
FKanimaguro
TRAINING本編後に清談会でいちゃつく忘羨とみなさん江澄を添えて
含光君と悪戯がバレた顔 清談会に二人揃って出るようになって久しい頃、各仙門の動きには興味があるが関わるつもりなどない魏無羨は、耳しか動かさないために目と口と暇を持て余していた。夷陵老祖の話が出ても知らん顔が出来るのは、藍家に馴染んで面の顔が硬くなった…わけではなく、不当なことがあれば道侶や宗主が処理すると弁えているのと、特段待遇に甘んじているわけではなく「時に為さぬことで成す」という意味に気づきつつあるからでもあった。
元より夷陵老祖の魏無羨ではなく、藍忘機の道侶として参加しているから、不用意に人を煽らないという言いつけを愛する道侶のために守っている。じっと座って口をつぐんでいる。それ以外のことは好きなことなんでもしていいといわんばかりの大層な甘さが見えるが、雲夢江氏当時の切れ味の強すぎる魏無羨を知るものにとっては、それだけでも信じられない偉業ともいえる。状況は違うものの、自分の元ではこんな風に師兄を自由にさせることができなかったと自覚する江澄は、いつにも増して瘡蓋を剥がしたかのようなしかめ面をしている。
2788元より夷陵老祖の魏無羨ではなく、藍忘機の道侶として参加しているから、不用意に人を煽らないという言いつけを愛する道侶のために守っている。じっと座って口をつぐんでいる。それ以外のことは好きなことなんでもしていいといわんばかりの大層な甘さが見えるが、雲夢江氏当時の切れ味の強すぎる魏無羨を知るものにとっては、それだけでも信じられない偉業ともいえる。状況は違うものの、自分の元ではこんな風に師兄を自由にさせることができなかったと自覚する江澄は、いつにも増して瘡蓋を剥がしたかのようなしかめ面をしている。