misaki_takeru94
DONE2022/7/24新刊if(if>畏怖){LOVE}else{DIE}
通販はこちらで。
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=1569092 9
misaki_takeru94
DONE2022夏コミ新刊YOLO! Gotta have fun!
通販はフロマージュさんです。
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=1595537 8
misaki_takeru94
DONE昨日は台風の影響で大変な中、スペースまでいらしてくださった方、ありがとうございました。当日の無配本です。YOLO! Gotta have fun! の後日談。
時間がなかったのでトーンも書き込みもないやっつけ原稿ですが…
本編はこちらで。→https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=1595537 7
m_s_1ya
DONEロナくんおたおめ!と言うことでサクッと書いてみた!間に合って良かった!
ドラちゃん視点ばっかり書いてるけど、思いついたのかこれだから仕方ないね!
ドラ→ロナ 付き合ってない
三十年後を添えて。
23時59分その日もいつものように夕方までには家事を終わらせて、仕事に向かうロナルド君を見送った後、夜の散歩にジョンと一緒に興じていた。夏の暑い盛りに入り、夜でも蒸し暑いシンヨコの夜だが、これはこれで嫌いではなく、むしろ短い夜の時間は楽しまなければ損である。最近はこの街にもなれてきて、簡単な外出くらいならマントも外して少々ラフな格好で居ても気にならなくなってきた。ジョンも好きなように地面を掘ってみたり、草の匂いを嗅いだり楽しそうにしている。
「今日も蒸し暑いねぇ、ジョン。あんまり無理せずに早めに切り上げようか。」
「ヌー…」
「ええ、まだ遊びたいのかい?仕方ないねぇ」
土遊びに興じるジョンに、苦笑しながらも、涼やかな風が吹き抜ける土手なら、もう少しゆっくりしても大丈夫かな、と腰を下ろした。
4535「今日も蒸し暑いねぇ、ジョン。あんまり無理せずに早めに切り上げようか。」
「ヌー…」
「ええ、まだ遊びたいのかい?仕方ないねぇ」
土遊びに興じるジョンに、苦笑しながらも、涼やかな風が吹き抜ける土手なら、もう少しゆっくりしても大丈夫かな、と腰を下ろした。
S_SharkW
DONEソファ棺展示作品以前オフ会合同誌に掲載させていただいたものです
紫梅と氷砂糖 紫梅と氷砂糖
「第1回梅仕事大会を開催しよルドくん」
日が沈み切らぬリビングで、大きく高らかに吸血鬼は謎の大会を宣言した。
事の始まりは数日前、下等吸血鬼退治の依頼人が報酬だけではなく甘酸っぱい香りのする大量の青梅をダンボールいっぱいくれたのだ。「田舎から送ってくれたんですけど、私ではどうにも持て余してしまって。ドラルクさんはお料理が上手だと聞きましたのでよろしかったらどうぞ」と。
ドラルク自身も梅を使ったことはなかった、らしいがならなんで貰って来たのか……。
理由は至極簡単だった。
料理上手と言われ、できないと断ってしまうことがプライドの高いあいつはゆるせなかったらしい。
それからは帰ってきてから難しい顔をしてスマホを睨みつけていた。その後は、わざわざ買い物に連れて行かれて重量級の荷物を持たされた。
2726「第1回梅仕事大会を開催しよルドくん」
日が沈み切らぬリビングで、大きく高らかに吸血鬼は謎の大会を宣言した。
事の始まりは数日前、下等吸血鬼退治の依頼人が報酬だけではなく甘酸っぱい香りのする大量の青梅をダンボールいっぱいくれたのだ。「田舎から送ってくれたんですけど、私ではどうにも持て余してしまって。ドラルクさんはお料理が上手だと聞きましたのでよろしかったらどうぞ」と。
ドラルク自身も梅を使ったことはなかった、らしいがならなんで貰って来たのか……。
理由は至極簡単だった。
料理上手と言われ、できないと断ってしまうことがプライドの高いあいつはゆるせなかったらしい。
それからは帰ってきてから難しい顔をしてスマホを睨みつけていた。その後は、わざわざ買い物に連れて行かれて重量級の荷物を持たされた。
m_s_1ya
DONEΔドラ隊長が転化する話。転化して体の変化はもちろん、感情の変化に気がついちゃったのでこれから始まるだろうと言うところ。
ドラロナ って言うてるけど、どっちでも読める…左右フワッとしてます。説明みたいな文章多いし転化についての勝手設定あり。あとちょいちょい種族間の価値観相違みたいな表現があります。
いつも通り、※までがメインイベント 10888
m_s_1ya
DONE周りには公表してないけどお付き合いしてるドラロナ前提。公表してないけどみんな察しはしてる。94創作で一度は通らねばならぬ入院ネタ。でも最後はウルトラハッピーエンド。
敢えて怪我の内容とか時間感覚は明記してない。
タイトル考えるの下手くそすぎて、イメージソングの東.京.フラッシュそのまま。こんなに長くなるはずではなかったし、本編は後半3分の1程度…これが酔っ払いの力… 9695
agnihni
DOODLEナギが身バレしてなんやかんやで平和っぽく暮らしてる話。・人は襲ってたけど殺してはいない
・実はほとんど冤罪だった(リッパー)
・(吸血鬼化は本人不同意の未成年幼少時の事故)
・割と人助けしてた
・研究材料としてかなりレアもの
あとこの人いないと原稿落ちますの漫画家と担当からの切実な訴えとか。
君の名は完成原稿を渡して、ぷしゅうりーーと砂になりそうな(ダンピールだから比喩表現だ)漫画家を叱咤する。
「おい!とりあえず水!飲め!」
次のネームがとぶつぶつつぶやく口元にコップを突き付ける。中身はスポドリに…俺の掌の血刃から一滴をポトリ。血液錠剤と違って気休めだが。ごくごくと嚥下して、やっと目に光が戻ってきたところに。
デンワワ、デンワワワワ♪
んぎゃああーー何かありましたかーーー!?と跳ね回るのに代わって出る。
「…なに?」
かけてきたのは…この番号が俺の緊急連絡先になっているから仕方がない…お馴染みのクソでか声の吸対からだった。
「なんでお前がついてくるんだ!」
「だってだって僕は君の同居人で今は保護者かっこかりでんんんががががが」
3001「おい!とりあえず水!飲め!」
次のネームがとぶつぶつつぶやく口元にコップを突き付ける。中身はスポドリに…俺の掌の血刃から一滴をポトリ。血液錠剤と違って気休めだが。ごくごくと嚥下して、やっと目に光が戻ってきたところに。
デンワワ、デンワワワワ♪
んぎゃああーー何かありましたかーーー!?と跳ね回るのに代わって出る。
「…なに?」
かけてきたのは…この番号が俺の緊急連絡先になっているから仕方がない…お馴染みのクソでか声の吸対からだった。
「なんでお前がついてくるんだ!」
「だってだって僕は君の同居人で今は保護者かっこかりでんんんががががが」
agnihni
DOODLE最後がメタで、神先生とナギと官三人とも死ぬバドエン。ゆらゆらと盆に満ちたる水面は揺れて瀕死の傷で、正気をなくして街をさまようナギリ。腕の中には丸い物体。
それは神在月先生の生首。
二人で買い出しに出かけた路地裏で、リッパーに遭遇。そのままナギはコントロールを奪われて、神先生の首を絶ち落としてしまう。絶叫暴走の中でリッパーは倒すも、やった事は取り返しがつかない。生首を抱き上げて。
『…まる?』
それが、大事なものだという事だけは覚えている。当然返事はない。
『そうかおまえはまるだったんだな』
何日かはさまよって欲しいな。その場合、生首がどんどん腐敗してって(腐敗のレベルに至るか?)溶けかけた脳みそをヨーグルトだなって笑いながら食べるとか。もう〇と先生の区別ついてない。
もちろん死体発見から↑A級対応の超緊急非常線が引かれる。
776それは神在月先生の生首。
二人で買い出しに出かけた路地裏で、リッパーに遭遇。そのままナギはコントロールを奪われて、神先生の首を絶ち落としてしまう。絶叫暴走の中でリッパーは倒すも、やった事は取り返しがつかない。生首を抱き上げて。
『…まる?』
それが、大事なものだという事だけは覚えている。当然返事はない。
『そうかおまえはまるだったんだな』
何日かはさまよって欲しいな。その場合、生首がどんどん腐敗してって(腐敗のレベルに至るか?)溶けかけた脳みそをヨーグルトだなって笑いながら食べるとか。もう〇と先生の区別ついてない。
もちろん死体発見から↑A級対応の超緊急非常線が引かれる。
agnihni
DOODLE94で官ナギそときびとルパパトしたいなって思ったのがきっかけ。パトレン1号・圭一郎のネタ。
(悪と戦う警察戦隊レッドなのに、幻覚にやられた時に見たのがのんびりなおまわりさんな自分。世界は平和で子供たちの面倒とか見てるぐらい)
大前提として、官の夢がおまわりさんで、平和を守るのだと聞いている。
最後に誰からも忘れ去られて(官すら忘れて記録からも消失)砂になる瞬間に意識と時間が反転するナギ。そときびと的に一日を共に過ごせたらリープ。
(そときびとは元ネタだと一日単位で遡っていく種族。例えば5/10を過ごして夜寝ると5/9の朝に目覚めて一日を過ごす。その次は5/8。記憶も年齢も普通に蓄積されてゆく)
一日を騒がしく共に過ごして、遡る瞬間に官の記憶を奪うので、未来の、自分にとっては過去になる官は、今日のナギとの記憶をなくす。
1850(悪と戦う警察戦隊レッドなのに、幻覚にやられた時に見たのがのんびりなおまわりさんな自分。世界は平和で子供たちの面倒とか見てるぐらい)
大前提として、官の夢がおまわりさんで、平和を守るのだと聞いている。
最後に誰からも忘れ去られて(官すら忘れて記録からも消失)砂になる瞬間に意識と時間が反転するナギ。そときびと的に一日を共に過ごせたらリープ。
(そときびとは元ネタだと一日単位で遡っていく種族。例えば5/10を過ごして夜寝ると5/9の朝に目覚めて一日を過ごす。その次は5/8。記憶も年齢も普通に蓄積されてゆく)
一日を騒がしく共に過ごして、遡る瞬間に官の記憶を奪うので、未来の、自分にとっては過去になる官は、今日のナギとの記憶をなくす。
ダミーいなば
DONEキスの日顛末Aキッス女史の猛攻で情報間違ってドキドキどころか退治人的にチクショーな印象しかない世界線から始まるやつ。ネタだけ吸い上げてくださいまし。仕上げれたらBもなんとかしたい。 7
azkikg
MEMO【ロド】脱稿ハイでうっかり致してしまった話 若造とセックスした。
勿論清く正しいお付き合いの末ではない。
交換日記もしていないしお手々繋いでデートなどというものもしていない。正真正銘爛れた身体だけの関係というものだ。
何故そんなことになったのかといえば簡単な話で、所謂脱稿ハイというやつだ。とち狂った若造が脱稿ハイで暴れまわった挙げ句にこの高等吸血鬼たる私をソファベッドに押し倒したのだ。
若造の好みは一貫しておっぱいの大きいお姉さんである。これはY談おじさんが立証している。何だったらつい最近もY談波を浴びてシンヨコの中心で巨乳を叫んだので間違いはない。
だが脱稿ハイの若造が鬱陶しく絡んだ挙げ句に勢いで押し倒したのは畏怖畏怖しいこの私だった。ハイパーキュートで愛らしくも畏怖いこのドラドラちゃんがしどけなく腕の中に収まっていては、性癖が巨乳のおねえさんであろうがうっかりその気になってしまっても仕方がない。どう考えても若造ひとりの責任とは言い難いくらい可愛い私にもほんのちょっとだけ僅かばかりの責任もある。若造のアナログスティックが誤作動したのではなく正常は反応を返しただけなのだ。
2508勿論清く正しいお付き合いの末ではない。
交換日記もしていないしお手々繋いでデートなどというものもしていない。正真正銘爛れた身体だけの関係というものだ。
何故そんなことになったのかといえば簡単な話で、所謂脱稿ハイというやつだ。とち狂った若造が脱稿ハイで暴れまわった挙げ句にこの高等吸血鬼たる私をソファベッドに押し倒したのだ。
若造の好みは一貫しておっぱいの大きいお姉さんである。これはY談おじさんが立証している。何だったらつい最近もY談波を浴びてシンヨコの中心で巨乳を叫んだので間違いはない。
だが脱稿ハイの若造が鬱陶しく絡んだ挙げ句に勢いで押し倒したのは畏怖畏怖しいこの私だった。ハイパーキュートで愛らしくも畏怖いこのドラドラちゃんがしどけなく腕の中に収まっていては、性癖が巨乳のおねえさんであろうがうっかりその気になってしまっても仕方がない。どう考えても若造ひとりの責任とは言い難いくらい可愛い私にもほんのちょっとだけ僅かばかりの責任もある。若造のアナログスティックが誤作動したのではなく正常は反応を返しただけなのだ。
azkikg
MEMO【ロド】20巻までの知識しかありません、原作と差違があったらごめんなさい薔薇にまつわる話 蛍光灯がぱちぱちと瞬きする廊下を進み、階段を駆け上がる。
階を駆け上がった先に『ロナルド吸血鬼退治事務所』と書かれた扉。
扉の硝子越しに事務所の明かりが消されているのが分かる。退治人であるロナルドが不在のため灯りを落としたのだ。
扉を開き薄暗い事務所の明かりを灯す。おかえりなさい、と言うように大きな目を瞬きさせるメビヤツに帽子を預けて扉の鍵を閉めた。
そのままロナルドは事務所を抜けてリビングに続く扉を開く。そちらは明かりが灯されている。
「おや、おかえりロナルド君」
キッチンで動き回る同居人が顔を上げた。黒いエプロンを付けた同居人、ドラルクはいつも通り夜食の準備中だったようだ。
おう、と応えてそのままドラルクの方へと向かう。
3247階を駆け上がった先に『ロナルド吸血鬼退治事務所』と書かれた扉。
扉の硝子越しに事務所の明かりが消されているのが分かる。退治人であるロナルドが不在のため灯りを落としたのだ。
扉を開き薄暗い事務所の明かりを灯す。おかえりなさい、と言うように大きな目を瞬きさせるメビヤツに帽子を預けて扉の鍵を閉めた。
そのままロナルドは事務所を抜けてリビングに続く扉を開く。そちらは明かりが灯されている。
「おや、おかえりロナルド君」
キッチンで動き回る同居人が顔を上げた。黒いエプロンを付けた同居人、ドラルクはいつも通り夜食の準備中だったようだ。
おう、と応えてそのままドラルクの方へと向かう。
azkikg
MEMO【ロド】酒盛り 小さな炬燵の天板の上にはワイングラスと缶麦酒、幾つかの軽いつまみが並んでいる。
吸血鬼退治人と差し向かいで炬燵に座ってブラッドワインを嗜む高等吸血鬼とはシュールだなぁと笑いあったのは夕食を終え暫くしてから。
明日ロナルドは退治人稼業は休業で、執筆の締切も無い完全な休日だ。
本来退治人は休日とあっても火急の退治依頼があれば対応しなければならないが、ここ最近のロナルドの仕事ぶりを見かねたギルドマスターが完全休養を言い渡したのだ。余程の事態でもなければ緊急要請が入ることはない。
ならば久し振りにアルコールを飲もう、そう言ってロナルドは少し高い缶麦酒を買い込んだのだ。
どうせならとドラルクもほんの少し高いブラッドワインを開け、小さな酒宴が開かれた。
2358吸血鬼退治人と差し向かいで炬燵に座ってブラッドワインを嗜む高等吸血鬼とはシュールだなぁと笑いあったのは夕食を終え暫くしてから。
明日ロナルドは退治人稼業は休業で、執筆の締切も無い完全な休日だ。
本来退治人は休日とあっても火急の退治依頼があれば対応しなければならないが、ここ最近のロナルドの仕事ぶりを見かねたギルドマスターが完全休養を言い渡したのだ。余程の事態でもなければ緊急要請が入ることはない。
ならば久し振りにアルコールを飲もう、そう言ってロナルドは少し高い缶麦酒を買い込んだのだ。
どうせならとドラルクもほんの少し高いブラッドワインを開け、小さな酒宴が開かれた。
azkikg
MEMO【Δロド】退屈吸血鬼と貧弱ダンピール ぬるりと頬をなぞる風は生温く、鉄の臭いを纏っていた。
眼下に広がる街は人工の光に溢れ昼のように明るい。
少し離れた大通りではこちらに背を向ける男の姿。その周りには見慣れた彼の部下たちが立ち回っている。
吸血鬼対策課の白い制服は目立つ。吸血鬼の活性化する真夜中にあってはなおのこと、人工の光に溢れた街中であったとしてもその白はまるで的はここだと主張するように目を引く。
あの大量に蠢く下等吸血鬼の群れも誘導されるがまま大通りに集められたのだ。
この時期恒例のように湧く下等吸血鬼の群れの対処など吸血鬼対策課にとっては特別なことでもないのだろうが、それでも後から湧き続ける群れは厄介にかわりない。
ロナルドにとってはつまらない雑事だが吸血鬼対策課にとっては大事な仕事の一貫といったところなのだ。
3004眼下に広がる街は人工の光に溢れ昼のように明るい。
少し離れた大通りではこちらに背を向ける男の姿。その周りには見慣れた彼の部下たちが立ち回っている。
吸血鬼対策課の白い制服は目立つ。吸血鬼の活性化する真夜中にあってはなおのこと、人工の光に溢れた街中であったとしてもその白はまるで的はここだと主張するように目を引く。
あの大量に蠢く下等吸血鬼の群れも誘導されるがまま大通りに集められたのだ。
この時期恒例のように湧く下等吸血鬼の群れの対処など吸血鬼対策課にとっては特別なことでもないのだろうが、それでも後から湧き続ける群れは厄介にかわりない。
ロナルドにとってはつまらない雑事だが吸血鬼対策課にとっては大事な仕事の一貫といったところなのだ。
azkikg
MEMO【×年後ロド】ある野心家の夜ざわざわと木々が揺れる。
辺りはすっかり夜に呑まれ僅かな月光が手元を照らしていた。
町から少し離れたここにひとの気配はなく、それどころかけものの気配も虫の気配すらも感じられない。
感じられるものといえば湿った土のにおいとすえた風のにおいだ。
聞こえてくるのは木々のざわめきと己の呼気、そしてざくざくと土を掘り返す断続的な音。
近くの民家から拝借した鍬を振り上げ、削るように土を掘る。そうしてまた鍬を振り上げ土を掘る。
もう何時間と同じ事を繰り返していた。
手足は土にまみれ、身体中に疲労がのし掛かる。
それでも汗を滴らせて土を掘る。
闇に紛れひとりきり、ただひたすらに土を掘り続ける。
それはひとつの噂のためだ。
二百年の昔、この地で吸血鬼退治人をしていた男。
2285辺りはすっかり夜に呑まれ僅かな月光が手元を照らしていた。
町から少し離れたここにひとの気配はなく、それどころかけものの気配も虫の気配すらも感じられない。
感じられるものといえば湿った土のにおいとすえた風のにおいだ。
聞こえてくるのは木々のざわめきと己の呼気、そしてざくざくと土を掘り返す断続的な音。
近くの民家から拝借した鍬を振り上げ、削るように土を掘る。そうしてまた鍬を振り上げ土を掘る。
もう何時間と同じ事を繰り返していた。
手足は土にまみれ、身体中に疲労がのし掛かる。
それでも汗を滴らせて土を掘る。
闇に紛れひとりきり、ただひたすらに土を掘り続ける。
それはひとつの噂のためだ。
二百年の昔、この地で吸血鬼退治人をしていた男。