toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!お題「猫」お借りしました
顎の下を撫でられるのも好きだぞお、なんて 扉をしっかりと閉めて、靴を脱いで、上着も脱いで、手を消毒して。帰宅時の、そんなルーティンをこなしつつ、こはくは自分の行動に既視感を覚えていた。
小さなワンルームのキッチンからは焼けた肉と、香ばしいソースの良い香りが漂ってきている。まだ火を使っている斑が、振り向きはせずにおかえりと声をかけてくれたので、こはくも少し声を張ってただいまと返した。
既視感。そう、これは昼間はじめて訪問した猫カフェの、入店時の動作とよく似ている。存在は知っていたものの、ネットの情報ばかりで実際に行ったことのなかったこはくを、藍良が誘ってくれたのだ。
屋敷に迷い込んできた野良猫としか接したことのなかったこはくにとって、そこは不思議な空間であった。猫たちは皆、人に慣れていて、どこか気品を感じさせる佇まいであり、それでいて食べ物を持っている人間には自然に寄ってくる。人前に出すのだから当然と言えば当然なのだけれど、個体差はあれど警戒心のあまりない猫達を前に、こはくのほうがたじろいでしまった。
1819小さなワンルームのキッチンからは焼けた肉と、香ばしいソースの良い香りが漂ってきている。まだ火を使っている斑が、振り向きはせずにおかえりと声をかけてくれたので、こはくも少し声を張ってただいまと返した。
既視感。そう、これは昼間はじめて訪問した猫カフェの、入店時の動作とよく似ている。存在は知っていたものの、ネットの情報ばかりで実際に行ったことのなかったこはくを、藍良が誘ってくれたのだ。
屋敷に迷い込んできた野良猫としか接したことのなかったこはくにとって、そこは不思議な空間であった。猫たちは皆、人に慣れていて、どこか気品を感じさせる佇まいであり、それでいて食べ物を持っている人間には自然に寄ってくる。人前に出すのだから当然と言えば当然なのだけれど、個体差はあれど警戒心のあまりない猫達を前に、こはくのほうがたじろいでしまった。
デッカ犬
DONEこは斑ワンドロワンライ開催ありがとうございます!お題「オカルト」お借りしました🙇♀️ ̖́-⚠️少しだけホラーかもなのでこちらに上げます。
≡ス〒リ了スでアン夕゙一グラウン卜゙なユ=ッ卜にオカルト系お仕事欲しいです🥹 4
shidare621
MOURNINGこれ↓の斑目線https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25061360
最初は斑目線で書いてたけどシリアスすぎてダメになり、途中でこはく目線に切り替えたので、未完成ですが話の流れは最後まで同じです。(台詞とか細かいところは違う)
リクエスト「初夜をまえに悩むこは斑」の斑目線 最近、こはくがそわそわしている。聡い斑がその様子に気付かないわけはなかった。
紆余曲折あって相棒兼恋人同士として付き合い始め、半年が経った。斑はてっきり、こはくのことをウブで世間知らずの箱入り息子だと思っていたのだが、意外と彼が恋愛に慣れて色気づくのは早かった。どこで習ったのかほのかに甘い香水もつけてくるようになったし、ツーリングや甘味処巡りが中心だったデートは、いつの間にかESの外にある斑の隠れ家で行われることが増えていた。
今日はこはくからの提案で昔の映画を観た。座敷牢にいたころに色々と観ていたらしく、こはくは映画に詳しい。別にそれだけが目的ならESのシアタールームを予約すればいいものを、二人きりがいいから、などという可愛らしい理由で強請られ、斑の部屋を貸すことになった。
5440紆余曲折あって相棒兼恋人同士として付き合い始め、半年が経った。斑はてっきり、こはくのことをウブで世間知らずの箱入り息子だと思っていたのだが、意外と彼が恋愛に慣れて色気づくのは早かった。どこで習ったのかほのかに甘い香水もつけてくるようになったし、ツーリングや甘味処巡りが中心だったデートは、いつの間にかESの外にある斑の隠れ家で行われることが増えていた。
今日はこはくからの提案で昔の映画を観た。座敷牢にいたころに色々と観ていたらしく、こはくは映画に詳しい。別にそれだけが目的ならESのシアタールームを予約すればいいものを、二人きりがいいから、などという可愛らしい理由で強請られ、斑の部屋を貸すことになった。
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!お題「幸福」お借りしました
朝靄に微睡む 自分のことを、不幸だとか、寂しい人間だと思ったことはない。ただ、来た道を振り返ってみたとき、決して平坦な道ではなかったとは思う。
たらればの話をしても仕方がないが、もしもう一度、任意の場所をスタート地点として生き直せたとしたらどうなるだろう。
薄い闇の中、まだ目覚めるには早く、眠り直すには物足りない時間に、君の顔を眺めている。当然、君はまだ眠っている。当たり前に、同じ布団で眠っている。
出会ったばかりの頃は、同じホテルの部屋で、別々のベッドに横になっていても、俺たちは互いの呼吸音に耳を澄ませていた。俺は君を最初からけっこう気に入っていたが、同時に、君のことをただの出会ったばかりの人間としても認識していたから、気を抜くことはなかった。君も、何かあればすぐに動けるように警戒していたんだろう。俺は次の日も仕事だったから早々に君との我慢比べをやめてしまったが、君はあの夜、いつまで起きていたんだろうな。そんな君が、俺と一緒のベッドに寝そべって、いま静かに寝息を立てている。
920たらればの話をしても仕方がないが、もしもう一度、任意の場所をスタート地点として生き直せたとしたらどうなるだろう。
薄い闇の中、まだ目覚めるには早く、眠り直すには物足りない時間に、君の顔を眺めている。当然、君はまだ眠っている。当たり前に、同じ布団で眠っている。
出会ったばかりの頃は、同じホテルの部屋で、別々のベッドに横になっていても、俺たちは互いの呼吸音に耳を澄ませていた。俺は君を最初からけっこう気に入っていたが、同時に、君のことをただの出会ったばかりの人間としても認識していたから、気を抜くことはなかった。君も、何かあればすぐに動けるように警戒していたんだろう。俺は次の日も仕事だったから早々に君との我慢比べをやめてしまったが、君はあの夜、いつまで起きていたんだろうな。そんな君が、俺と一緒のベッドに寝そべって、いま静かに寝息を立てている。
Tpp0
MOURNINGこのあいだ頑張って描いた漫画の供養(こは斑)今見ると🐈の情緒が不安定すぎるし、小説じゃないんだからもうちょっと説明した方がいいし概念的すぎるよ~~と思う。でも人生で初めて漫画かいて楽しかったので供養 12
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!お題「傘」「契約」お借りしました
一枚絵の中の花々 朝見た彼が、傘を持っていなかったような気がした。そして自分も、彼と同じビルの中で仕事の予定があった。そのうえたまたま、仕事が終わる時間までだいたい同じであった。だから、特にこの行為に何か深い意味があるわけではない。
けれども、たとえば彼が天気予報を見ていなかったとして。急に今になって雨が降ってきて困っていたとして、そこに自分が現れて傘を差し出したら彼は多少なりとも恩義を感じてくれるだろう。そんな予想をする自分が嫌だった。しかし、いつものことでもあった。もう慣れていた。相手の一歩、二歩先の出方を考えてから動くのは、斑にとって生きていく上で当然に必要なことだったのだ。
ロビーのソファに腰掛けて、出入り口の傘立てに視線をやると、まだそこには斑の持ってきた傘が残っていた。もしこれで誰かに持って行かれでもしていたら、最初から何もなかったのだとそのまま次の仕事場に向かうつもりだった。しかしそこに傘があったので、斑は静かにここでこはくを待つことにした。
2043けれども、たとえば彼が天気予報を見ていなかったとして。急に今になって雨が降ってきて困っていたとして、そこに自分が現れて傘を差し出したら彼は多少なりとも恩義を感じてくれるだろう。そんな予想をする自分が嫌だった。しかし、いつものことでもあった。もう慣れていた。相手の一歩、二歩先の出方を考えてから動くのは、斑にとって生きていく上で当然に必要なことだったのだ。
ロビーのソファに腰掛けて、出入り口の傘立てに視線をやると、まだそこには斑の持ってきた傘が残っていた。もしこれで誰かに持って行かれでもしていたら、最初から何もなかったのだとそのまま次の仕事場に向かうつもりだった。しかしそこに傘があったので、斑は静かにここでこはくを待つことにした。
骨汤十三香
MEMO⚠️⚠️⚠️内含上吊死亡 尿失禁 呕吐物 等相关重口描写,请慎重观看*文章篇幅短小且比较散碎,主要叙写了琥珀清理自尽的斑的尸体这件事(二人同居前提)
*ooc有 是和同担酱以旋转木马为主题的短篇文手挑战
*设定:在二人没有成为偶像的平行世界,斑死亡后会循环复生,二人始终无法走向好结局(我试图用旋转木马这个意象去展现二人无法HE的境况,不过看起来似乎和旋转木马关系不大……)
toaru_otaku_
DONE⚠️直接的な表現はありませんが事後描写ありますこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!
お題「こども」お借りしました
なにさまおこさま「なぁ、あれ言うて」
明け方の気怠い空気のなか、こはくがそんなことを言うので、斑は沈みかけていた意識をもう一度眠りの縁から引っ張り出してこなくてはならなかった。
あれ、とは。正直、口を開くのも億劫だったので目線だけで問うと、こはくはいたずらっぽく笑って「マセガキ」とだけ囁いた。
「はあ?」
「やってみろよ、マセガキ、っちやつ」
なぜいま。再度になるが、斑はもう半分眠りの中にいたのだ。彼の発言の理由を考えることにより得られるメリットと、このまま眠りについたときのそれとを天秤にかけ、さっさと布団を頭まで引き上げた。
「なぁ、なぁ」
「……本日の営業は終了いたしました」
「まだ四時やで」
ぐい、と布団を引っ張られて呻いた。誰のせいでこんな時間になったというのか。半分ほどは散々煽った自分のせいなのだけれど、とりあえずそれは棚に上げておくとして、斑は地を這うような声を出した。
1229明け方の気怠い空気のなか、こはくがそんなことを言うので、斑は沈みかけていた意識をもう一度眠りの縁から引っ張り出してこなくてはならなかった。
あれ、とは。正直、口を開くのも億劫だったので目線だけで問うと、こはくはいたずらっぽく笑って「マセガキ」とだけ囁いた。
「はあ?」
「やってみろよ、マセガキ、っちやつ」
なぜいま。再度になるが、斑はもう半分眠りの中にいたのだ。彼の発言の理由を考えることにより得られるメリットと、このまま眠りについたときのそれとを天秤にかけ、さっさと布団を頭まで引き上げた。
「なぁ、なぁ」
「……本日の営業は終了いたしました」
「まだ四時やで」
ぐい、と布団を引っ張られて呻いた。誰のせいでこんな時間になったというのか。半分ほどは散々煽った自分のせいなのだけれど、とりあえずそれは棚に上げておくとして、斑は地を這うような声を出した。
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!お題「変身」「猫」お借りしました。
あい あの瞳は案外雄弁なのだということを、こはくは知っている。翡翠の深い輝きを湛えた彼の瞳は、その奥に様々なものを孕んでいて、こはくは何度その目の奥に答えを求めたか知れない。
出会ったばかりの頃、彼と視線を合わせることがこはくは少しばかり苦手であった。斑がこちらをじっと見つめてくるときは、こはくとの間に明確な線を引きたいということを意味していた。
威嚇、あるいは威圧。もしくはその両方でもって、斑はこはくを遠ざけようとした。彼自身の事情に踏み入ることのないように、緑眼は鋭くこちらを射抜いてきたものだった。
おそらく、こはくだけに対してそうしてきたわけではあるまい。その方法が効果的だと知っているからこそ、斑は視線を上手に使ったのだ。こはくは、それが面白くなかった。
1544出会ったばかりの頃、彼と視線を合わせることがこはくは少しばかり苦手であった。斑がこちらをじっと見つめてくるときは、こはくとの間に明確な線を引きたいということを意味していた。
威嚇、あるいは威圧。もしくはその両方でもって、斑はこはくを遠ざけようとした。彼自身の事情に踏み入ることのないように、緑眼は鋭くこちらを射抜いてきたものだった。
おそらく、こはくだけに対してそうしてきたわけではあるまい。その方法が効果的だと知っているからこそ、斑は視線を上手に使ったのだ。こはくは、それが面白くなかった。
这样有些暧昧了吧
TRAINING凌晨三点睡不着的产物,很电波无厘头无逻辑,如果有人能get到的话我会非常荣幸ʕ •ᴥ•ʔ梦 樱河琥珀回神,已经来到了一栋漂亮的建筑物外面。他反复打量这栋建筑,别墅看上去非常豪华,而在这种夜幕已经来临的时候,里面却灯光暗淡。没人示意他进门,但不知道为什么,樱河琥珀却觉得他应该进去,好像有什么东西在呼唤他,于是他推门而入了。
原来别墅里正在办一场喜宴,看到了在大楼里曾经见过的三毛缟斑,(奇怪,曾经见过?)他试图打招呼,但是三毛缟斑先发现了他,惊讶道:“琥珀?你不应该来这里的,最起码不应该是现在。”
樱河琥珀不解:“什么?”
“因为我还没准备好,”三毛缟斑解释道,“但是也快了,我可以加快点进度。总之是为了你的到来!”樱河琥珀不明白他说的准备或者是进度指的是什么,但是习惯告诉他先观察再做出判断,最后采取行动(不对!)。咚,咚,咚,咚……十二点的铃声响过,樱河琥珀察觉到大厅里突然完全变了幅场景——原本在准备着喜宴的人们突然开始都在翩翩起舞。他看不清他们的脸,只能大概看出来是不同的人,有男人,有女人,有男孩,有女孩,也有在一片模糊中也能明白看上去和三毛缟斑很肖似的女孩面容。然而在这样的场景里却传来了哭声,樱河琥珀闻声寻去,发现二楼的栏杆上竟然是三毛缟斑坐着哭泣。他大为震惊,急忙扭头看向自己身边,却发现原本和他交谈的那个(这才是……)三毛缟斑其实还在原地,感知到琥珀看向他的目光,也偏头对琥珀绽放出微笑。那二楼的究竟是谁?护栏上的三毛缟斑,泪水划过他的脸庞,他明明没有抽泣的动作,也没有开合嘴唇,只是这样流着泪注视着下面舞动的人群,但樱河琥珀却能听见他的哭泣声。二楼栏杆的正下方的房间此时传来歌唱的声音,房门开着,却完全看不到里面到底是什么,只能望见黑洞洞的未知。
1730原来别墅里正在办一场喜宴,看到了在大楼里曾经见过的三毛缟斑,(奇怪,曾经见过?)他试图打招呼,但是三毛缟斑先发现了他,惊讶道:“琥珀?你不应该来这里的,最起码不应该是现在。”
樱河琥珀不解:“什么?”
“因为我还没准备好,”三毛缟斑解释道,“但是也快了,我可以加快点进度。总之是为了你的到来!”樱河琥珀不明白他说的准备或者是进度指的是什么,但是习惯告诉他先观察再做出判断,最后采取行动(不对!)。咚,咚,咚,咚……十二点的铃声响过,樱河琥珀察觉到大厅里突然完全变了幅场景——原本在准备着喜宴的人们突然开始都在翩翩起舞。他看不清他们的脸,只能大概看出来是不同的人,有男人,有女人,有男孩,有女孩,也有在一片模糊中也能明白看上去和三毛缟斑很肖似的女孩面容。然而在这样的场景里却传来了哭声,樱河琥珀闻声寻去,发现二楼的栏杆上竟然是三毛缟斑坐着哭泣。他大为震惊,急忙扭头看向自己身边,却发现原本和他交谈的那个(这才是……)三毛缟斑其实还在原地,感知到琥珀看向他的目光,也偏头对琥珀绽放出微笑。那二楼的究竟是谁?护栏上的三毛缟斑,泪水划过他的脸庞,他明明没有抽泣的动作,也没有开合嘴唇,只是这样流着泪注视着下面舞动的人群,但樱河琥珀却能听见他的哭泣声。二楼栏杆的正下方的房间此时传来歌唱的声音,房门开着,却完全看不到里面到底是什么,只能望见黑洞洞的未知。
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!お題「ホットケーキ」お借りしました
視線「そういえば、ホットケーキとパンケーキって何が違うん?」
黙々と目の前の甘味を平らげていたこはくがそう切り出すので、斑は口の中のコーヒーを飲み下すと少し考えてから「日本では同一視されがちだけどなあ」と話し始めた。
時刻は昼の十一時を少し過ぎた頃だった。ESビルからそう遠くはない喫茶店のボックス席に二人は腰を落ち着けている。昼時にはまだ少し早いせいか、店内には人もまばらだ。
くりくりと瞬く紫色の瞳を見ながら、頭の中の知識を引っ張り出してくる。
「ホットケーキは日本独自の呼び方というか。パン……底の平たい鍋で焼くからパンケーキ。日本に伝わる際に色々あって呼び方がわかれたが、ホットケーキは厳密に言うとパンケーキの一種だなあ。今だと、ホットケーキはスイーツ、パンケーキは甘みの少ない食事用の……なんだあ、その顔は」
1302黙々と目の前の甘味を平らげていたこはくがそう切り出すので、斑は口の中のコーヒーを飲み下すと少し考えてから「日本では同一視されがちだけどなあ」と話し始めた。
時刻は昼の十一時を少し過ぎた頃だった。ESビルからそう遠くはない喫茶店のボックス席に二人は腰を落ち着けている。昼時にはまだ少し早いせいか、店内には人もまばらだ。
くりくりと瞬く紫色の瞳を見ながら、頭の中の知識を引っ張り出してくる。
「ホットケーキは日本独自の呼び方というか。パン……底の平たい鍋で焼くからパンケーキ。日本に伝わる際に色々あって呼び方がわかれたが、ホットケーキは厳密に言うとパンケーキの一種だなあ。今だと、ホットケーキはスイーツ、パンケーキは甘みの少ない食事用の……なんだあ、その顔は」
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!お題「お風呂」お借りしました
バスボムより効果あり「飲みすぎました!」
「……」
「明日もお仕事です! が、お風呂に一人で入れる気がしません!」
大口を開けて笑う男を見て、こはくは本日三度目の大きなため息をついた。一度目のため息は彼からの帰宅時間の連絡があった際に済ませ、二度目は帰ってきたと思ったら玄関先で倒れ込んでいるのを見たときにこぼれた。
人脈とはどの業界でも大切なものである。特に斑のように、一人でアイドルとして活動する人間においてはなおさら。であるから、こはくも、彼が多少無茶をして横のつながりを作っていくことについて、責めるつもりは毛頭ない。しかし、限度というものはあろう。
「……」
「頼りになる相棒に頼みがあります! なあ、いいだろう、こはくさん。門限はぎりぎり守ったんだから」
1347「……」
「明日もお仕事です! が、お風呂に一人で入れる気がしません!」
大口を開けて笑う男を見て、こはくは本日三度目の大きなため息をついた。一度目のため息は彼からの帰宅時間の連絡があった際に済ませ、二度目は帰ってきたと思ったら玄関先で倒れ込んでいるのを見たときにこぼれた。
人脈とはどの業界でも大切なものである。特に斑のように、一人でアイドルとして活動する人間においてはなおさら。であるから、こはくも、彼が多少無茶をして横のつながりを作っていくことについて、責めるつもりは毛頭ない。しかし、限度というものはあろう。
「……」
「頼りになる相棒に頼みがあります! なあ、いいだろう、こはくさん。門限はぎりぎり守ったんだから」
toaru_otaku_
DOODLE⚠️にょたまだちゃん注意⚠️WaveBoxでリクエストいただいたこは斑♀です!
ありがとうございました♡
男は二人きりになったらみんなすることしたいんだろう、なんて思っていたまだらちゃんが目論見外れてうごうごしています。
お口に合うと良いのですが…。
とても楽しく書きました!リクエストありがとうございます💕 4951
toaru_otaku_
DOODLE⚠️女体化注意⚠️WaveBoxでリクエストいただいてましたこは斑の百合です。
後天的に女体化しちゃって精神不安定になっちゃうのかわいいなと思ってこうなりました…♡
リクエストありがとうございます! 5035
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!お題「ソフトクリーム」お借りしました🍦
ある夏の日『帰りにソフトクリームを買ったんだ』
『ええやん、何味?』
『バニラと抹茶』
『ほーん』
『悪いがドアを開けてくれると助かる』
ホールハンズに届いたメッセージを見て顔を上げる。ベッドから降りて数歩、寮の自室で涼んでいたこはくは慌てて閉め切っていたドアへ駆け寄ると勢い良く開け放った。
鼻の頭にまで汗をかいて、向日葵の笑顔を浮かべた青年が両手にソフトクリームを持って立っている。すう、と彼が大きく息を吸ったので身構えた。
「た、ただいまあ」
「なんや、いつもみたくデカい声で来るかと思ったんに」
「さすがに、この暑さの中を全力疾走したらなあ、俺だって……あっ駄目だ溶ける。こっちこはくさんの」
「お、おん。おおきに」
ずいっと差し出されたバニラと抹茶のソフトクリームは、もう表面がとろりと溶け始めていた。急いでてっぺんにかぶりつくと、口の中をじゅわりと甘味が満たし、バニラの濃厚な香りと抹茶のこうばしさが混ざり合って鼻腔を抜けていく。
1807『ええやん、何味?』
『バニラと抹茶』
『ほーん』
『悪いがドアを開けてくれると助かる』
ホールハンズに届いたメッセージを見て顔を上げる。ベッドから降りて数歩、寮の自室で涼んでいたこはくは慌てて閉め切っていたドアへ駆け寄ると勢い良く開け放った。
鼻の頭にまで汗をかいて、向日葵の笑顔を浮かべた青年が両手にソフトクリームを持って立っている。すう、と彼が大きく息を吸ったので身構えた。
「た、ただいまあ」
「なんや、いつもみたくデカい声で来るかと思ったんに」
「さすがに、この暑さの中を全力疾走したらなあ、俺だって……あっ駄目だ溶ける。こっちこはくさんの」
「お、おん。おおきに」
ずいっと差し出されたバニラと抹茶のソフトクリームは、もう表面がとろりと溶け始めていた。急いでてっぺんにかぶりつくと、口の中をじゅわりと甘味が満たし、バニラの濃厚な香りと抹茶のこうばしさが混ざり合って鼻腔を抜けていく。
toaru_otaku_
DONEこは斑ワンドロワンライ、いつも開催ありがとうございます!大遅刻ですがお題「傘」お借りしました!
相合傘 ビルの窓から見える外界は土砂降りの大雨だった。これはニキの傘でも無断借用しなくては無事に帰れまいと一人頷いて傘立てに足を向けた燐音は、ふと視線を向けた先、軒下で浮かない顔をしている青年を見つけた。この湿気で、どことなく彼の髪もいつもよりボリュームを増している気がする。なかなかまとまらなくて大変だろう。身に覚えがあるので勝手に同情しておくこととする。
青年は手に閉じた傘を二本持っていた。中に入らずに待っているということは、そろそろ待ち人も現れる頃合いなのだろう。その人物には心当たりがあった。今の今まで同じ現場で仕事をしていたのだから当然だけれども。
(こはくちゃんが出ていく時間をずらそうとしてたのはこういうことだったんだなァ)
1363青年は手に閉じた傘を二本持っていた。中に入らずに待っているということは、そろそろ待ち人も現れる頃合いなのだろう。その人物には心当たりがあった。今の今まで同じ現場で仕事をしていたのだから当然だけれども。
(こはくちゃんが出ていく時間をずらそうとしてたのはこういうことだったんだなァ)